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君が好きなんだ(10)完

チャンミンside───答えはチョンくんが持ってるから、…だから、探して。あんな大ヒント、翌日には見つかるかと思ったのに。それから3日間、彼は探しに探したっぽい。あーあ、…机の中ひっくり返したって、グチャグチャのロッカーをさらにかき回したってないのに。そんな彼を眺めながら、ふつふつと湧いてくる感情。───僕は、彼が好きなんだ。眩しいだけの太陽に、いつしか自分を照してほしいと望むようになった。時おり見せる彼の弱い部分...

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君が好きなんだ(9)

チャンミンside僕にとっては衝撃的で忘れられない1日となった文化祭から1週間。あの日、2人して逃げだしたものの、あっという間にクラスメイトに捕まって。机の下で何があったかなんて知るよしもない彼らは、かえって観客にウケたよなと喜んでくれた。片付けや、その後の打ち上げ。やっぱり引っ張りだこの彼とゆっくり話す暇もなく、気づけば1週間が経っていた。変わったような、変わらないような、…僕らの関係。相変わらずグループ...

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君が好きなんだ(8)

クラスメイト女子A-sideいわゆるチョンユンホことユノとは腐れ縁の私。周りの女子は格好いいだの素敵だの騒ぐけど、ここまで付き合いが長いと最早男とは思えない。───出来の悪い弟?なんて言ったらアイツのファンに殴られそうだから言わないけど。ユノがよく言う、……自分の長所は『前向きなところ』だって。それは確かにそう。周りが諦めるような場面でも常に前だけを向いて頑張る姿をどれほど見てきたか。でも。 もうひとつ付け足した...

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君が好きなんだ(7)

チャンミンside人ひとりがやっと寝転べるくらいの机だから、ただでさえデカイ2人では密着することこの上ない。「っ、チョンくん、出てって、」「や、…もう無理、はじまっちゃった。」頭上から聴こえる美しい森の調べ。7人の小人のセリフが布の向こうすぐの距離で聞こえ、舞台の上でこんな格好を、と恥ずかしくて堪らない。ひびの入った脚を握っているのは彼で。その脚というのは僕側にある。つまり僕の背中を巻き込むように腕を伸ばす彼。僕...

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君が好きなんだ(6)

チャンミンside「おまえさ、……鏡で見ても、…綺麗だな、」そんなこと言われて、……なんて返せばよかった?男に綺麗なんて失礼だよ、って?僕のこと気に入らないんじゃないの、って?そんな冗談っぽく返せやしない。驚いて、固まって、…信じられなかった。────だって、……嬉しかったんだ。文化祭当日、大道具係の僕らが暇かといえばまるでそんなことはなく。舞台背景の位置確認や移動、あらゆる雑用で大忙しだった。午後からの出番は無駄に緊...

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