あなたが笑えば~渇愛~21完

あなたが笑えば~渇愛~20

チャンミナ、──と伸ばしたユンホの手をチャンミンは勢いよく取る。それはまったく色気などなく、跳び跳ねんばかりに喜ぶ無邪気なチャンミンだった。「ユノ!課題テストで初めてトップになった!」「ああ、そうか。よかったな。」「ん、今まで5番前後でうろうろしてたから、今回は目標もできたし、頑張ったんだ。」興奮ぎみに話すチャンミンの腰に回した手が変な動きをしてしまいそうで、ユンホはぐっと堪える。テスト勉強をチャンミンが...

Read More

あなたが笑えば~渇愛~19

デスクに肘をつき片手で口を覆うが、その下に隠れる表情をジノは何となく想像できた。「もしかして、…心当たり、ありとか?」だからついジノは聞いてしまい、シマッタと思う。心当たりなどあるわけない、あのDVDをもう一度貸してほしいなんてチャンミンがその気になった証拠で、それをわざわざユンホへ伝えるとか無神経としか言い様のない自分を責めた。「…まあな、…あるにはある。」「だ、だよな~、そんなのあるわけ、…っ、はぁ?」そ...

Read More

あなたが笑えば~渇愛~18

指定された料理屋は一見して分かりにくい店構えで、如何にも敷居の高そうな暖簾をユンホはくぐった。店へ入ってすぐ女将に案内された奥の座敷でユンホを待ち構えていたのは、組の若頭でありジノの父親であるシム・ロジンだった。「坊っちゃん。わざわざお呼び立てして、」「オジサン、…」息子のジノと兄弟のように育てられたとはいえ組長の息子だからと礼儀を尽くす律儀な男だが、ユンホにとっては親友の父親で幼い頃から気に掛けてく...

Read More

あなたが笑えば~渇愛~17

課題考査の為に数日バイトを休み、あっという間に夏休みが終わった。そしてまたユンホとチャンミンはすれ違いの日常をおくる。チャンミンは朝起きて寝ているユンホの為に食事を用意してから学校へ行き、学校から帰ると掃除をし、エナのおつかいなどもこなした。ユンホは家で夕食を摂らないからチャンミンはエナのところへ行く。本宅で給仕の手伝いをしたあと、エナ達使用人と食事を共にするのだ。夏休み中はバイトもあり離れでひと...

Read More