【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後39

もう二度とあんな光景は見たくない。一瞬で心臓が凍りつくような。身体中の血が一気に地へ墜ち流れ出たような。ガタガタと震える手は何も掴めず、強く噛みしめた奥歯が鳴るのを地鳴りのように遠く聞いていた。その日チャンミンとハイルはめずらしく同じ時間にバイトをあがり、今夜こそ一緒にライブ鑑賞をしようとまっすぐ家路に着いていた。ユンホはまだ帰っていない。きっとまだ仕事だろうと特に気にせず風呂へ入ろうとしたときだ...

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後38

【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後37

エレベーターを避けてユンホは階段をのぼっていく。休日前の夜の街はまだ眠りそうになく、賑やかな笑い声が至るところから聞こえていた。「…ユノ?」先を行くユンホへチャンミンは呼びかけるが静かな階段でこだまするのは自分の声だけだ。店を出てすぐ腕を離され、未だに目を合わせないままユンホはさっさと階段をのぼっていく。「ユノ、…なんか怒ってる?」昨夜先に寝てしまったのを怒ってるのだろうか。それとも接客に出るのがやは...

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後36

青みがかったダウンライトに浮かぶ幻想的な壁面。たっぷり二面を使った水槽を悠々と泳ぐ熱帯魚たち。今夜もアクアリウムバーは女性客やカップルで賑わっている。そしてチャンミンも夏休みになり、毎晩のように夕方から22時までバイトに入っていた。21時を半分ほど回った頃、ひとりの男性客が静かに店のドアを押した。目立たないようにしていても均整のとれたスタイルがどうしても目を惹いてしまう。「お久しぶりです。」そして...

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後35

不安定な夏の雲は一気にその厚さを増し、入道雲が沸き立つように黒い影をおとす。風が吹いた。生ぬるい風。チソンは遠くで雷鳴を聞きながら、出会って3年になるが初めて見るその人を別の空間にいるような感覚で眺めていた。「その代わり、背中の篠笛は一生お前のものだ。…それで、いいか?」どんなプロポーズより甘い言葉なのに、ボソボソとつぶやくように言われたらよく聞こえない。自信に満ちた高圧的なガンソクはどこへ行ったの...

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