紅-クレナイ-の人~いつか、きっと~後篇

カン・イソクsideその日はとにかく、よく喋った。「チョンユンホ、……ユノでいい。」そう言ったヤツも、俺を拒否はしなかった。好きそうに見えなかったから、「女は嫌いなのか?」と聞いたら、「嫌いではない。」と言う。「じゃあ、好きなのか?」と聞き返したら、「好き、…の意味が分からない。」と。格好つけてるわけじゃなさそうだ、「じゃあ、どうして抱く?」と聞いた。少しだけ考えたあと、「───溜まるからじゃねぇの?」と。それからはユノについ...

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紅-クレナイ-の人~いつか、きっと~前篇

カン・イソクside───初めて会ったのは、…そう、18になってすぐ、自分より倍ほどありそうな男達に拘束されてなお、射るような眸は獣のそれで。獰猛でいて、冷静。常に先の一手を意識した振舞い。「そいつ、──どうしたの?」父の使いで嫌々訪れたマフィアの事務所に、何人かのチンピラに囲まれてソイツは居た。「あ、イソク坊っちゃん!」「坊っちゃん言うな!」「す、すみません。」ここのボスが父の親友というだけで偉そうにしている俺にチラッと...

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