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Strawberry Candle(10)

~チャンミンside~あのまま屋敷を出て行ったらしいユノは当然夕食の時間にも戻らなかった。「ユンホ坊ちゃまも困ったものだねぇ。」特に困ったような様子も見せず、黙々とジャガイモの皮をむくスヒさん。僕がこの屋敷で、温室裏の草むらの次に好きな場所である厨房。そこで、明日のパーティーの下ごしらえで忙しいスヒさんに、お手伝いという名目でまとわりついていた。「ね、僕もジャガイモむくの手伝います。母が亡くなってから家事...

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Strawberry Candle(9)

~チャンミンside~その日はめずらしくヨンジンおじさんもユノも屋敷に居て、一緒にお昼を、と誘われた。あの親子に挟まれて食事か、・・と、想像しただけでおなかいっぱいで、遠慮したいのはやまやまなのに、・・・。先にヨンジンおじさんがユノに話があるとかで、───そろそろ宜しいかと、・・そう呼びにきたジヒョンさん。「あの~、僕、お腹空いてないんですよね~。」なんて言った先から、グーッと腹の虫がなって、プッと吹き出され...

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もうひとつのStrawberry Candle

*StrawberryCandleのプロローグ的なお話です。ユノとチャンミンではありませんが、ビジュアルは↓のイメージです^^;息をのむ、───────────まるで生きうつしのような彼に。小さな通夜だった。ロールス・ロイスで乗りつけ、屈強なSPを伴った自分のあまりの場違いな空気に怯んでしまうほど。「あの、・・父の、学生時代のご友人でしょうか?」遠慮がちに尋ねてきた彼は、周りの訝しげな視線とは違い、純粋そうな大きな瞳を真っ直ぐこ...

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Strawberry Candle(8)

~チャンミンside~それからというもの、日付の変わる前にユノが帰れば必ず部屋に呼ばれ、父さんに聞いた世界中を旅した話や、幼い僕を連れていろいろな山で植物採集したことなど、とにかくいろいろな経験談を話した。ユノはいつもベッドに寝そべりながら聞いていて、真剣に聞く気があるのか甚だ疑問ではあったけど。「なぁ、聞き慣れない植物の名前ばっかで眠くなる。・・珈琲淹れてきて。」「は?」「だから、珈琲。」最近気づいたけ...

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Strawberry Candle(7)

~チャンミンside~それでも僕とユノの関係は相変わらずだった。僕の大学が1限からある日は大体ユノと顔を合わせる。「おはようございます。」そう言う僕をチラッと見て、やはり無表情に───ん。と、ひとことだけ。まぁ、俺に構うな、と言われた最初の頃よりかは進歩してるのか?夜はほとんどいないからまず会わない。でも10日に一回くらいの割合で夕食を共にするようになった。あのやたら長いテーブルの端で黙々と食べるのも相変わら...

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Strawberry Candle(6)

~チャンミンside~カチャカチャ、と食器の音だけが響くだだっ広いダイニング。20人は座れそうなテーブルの端、向かい合って食べる僕たち。─────なんで僕を呼んだわけ?無言のまま前菜のマリネを口に運ぶユノ。まるで表情をなさないその人に、──怒ってるの、僕だけど?って内心呆れながら。───でも、すごいっ‼普段は僕の要望もあり、賄いの食事を使用人のみんなと食べていたから、───ユノと食事すると、こんなに豪華なんだ、と。次々...

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Strawberry Candle(5)

「なぁ、・・・本当に試してみない?」「はぁ?な、な、なにをですか?////」スッと細めたアーモンドアイ。長い指が顎のラインを辿り、ニッと口角があがる。「セックス、──決まってるだろ?」くいっと僕の顎を摘まむ男らしいのに綺麗な手。「俺も男は初めてだけど、・・おまえなら出来そう。どうせ身体だけの関係なんだからさ、────一緒に気持ちよくなろうぜ?」────!!!!!!!!!!!「さ、さ、さわるなぁ────っ‼///」なんだよっ、この...

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Strawberry Candle(4)

~チャンミンside~「うっわ~~~‼うわ~~~っ‼」「すごいっ‼まるでランの館とバラ園が一緒になったみたい‼」個人でこれほどの規模の温室を持つなんて‼あまりの興奮に震える拳を握りしめて、───どこから見て回ろうか、・・ドキドキが止まらない‼「ユノ、・・!あっち、・・あっちから見ましょうっ‼」「は?・・・俺も見んの?」目を離したら今にも屋敷へ帰ってしまいそうなその人の腕を強引に引き、バラ園まで歩いていった。興奮状態...

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Strawberry Candle(3)

~チャンミンside~「─────ユンホ‼」「父さんが俺にあてがった玩具かと思いましたが、・・・あなたの獲物でしたか?」可笑しくてたまらない、とでもいうように、くくっと肩を竦めて笑う。途端に無表情になった切れ長の瞳が、「───来いよ?チャンミン。」顎をくいっと、合図を送ってきて。その瞳に吸い込まれるように席を立っていた僕。「ユンホ、・・笑えない冗談だな。彼に失礼だ、謝りなさい。」固く口を結んだまま、誰も寄せつけない...

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Strawberry Candle(2)

~チャンミンside~「ユンホとは、もう会ったかい?」僕をこの屋敷に連れてきてくれた人は超多忙な人で、やっと会えたのはここへ来て10日ほどたってからだった。「はい。・・この屋敷へ来た日に挨拶だけさせていただきました。」そのユンホ坊ちゃんとやらも昼間は仕事だろうけど、帰ったと思ったらすぐ着替えて出かけていくから、ほとんど会うこともない。朝などたまにすれ違っても、僕の存在なんてまるで無視。一度勇気を振り絞って...

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