SpecialなOneでいて(20)

SpecialなOneでいて(19)

ドタッ、…ッ、ガッ、「ぃ、痛って、」「ばか、っ…変なとこ触んないでくださいっ///」窓つきの風呂だから電気つけたら僕たちがいることバレちゃうよね?って真っ暗闇のなか手探りでシャワーの蛇口を探して。細かい温度設定なんて出来やしない。熱い、ぬるいと意見も両極端で。それでも誰かに内緒でイタズラでもしてるような高揚感があった。「っ、ユノってば、足踏んでる!」「あー、っもう!本当になんにも見えねぇ!」クスクス笑いながら...

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SpecialなOneでいて(18)

それからの僕たちは少しばかり、──変?だった。「ユノ、チャンミナ、お疲れぇ~。もぅ、相変わらず熱いわねぇ!」なんて言われて2人連れだって撮影所をでる。───《恋人のふり》をしていた時と同様、必要以上に密着した距離。「チャンミナ、」「……ユノ、///」お互いを呼ぶ声は限りなく甘く、周りからため息が漏れるほど。───それが、車に乗って暫くすると、今までだったらそう、《恋人のふり》が終わりお互いに分厚い壁を作って他人行儀っ...

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SpecialなOneでいて(17)

 「……チャンミナ、……チャンミナ?」「ぁ、」ペシペシと頬を叩かれ意識が引き戻された。またぼぉっとユノの唇を眺めていたみたい。これじゃあ余程ユノとのキスが好きみたいじゃないか、と恥ずかしくなるのに。当の本人は何だか浮かない顔で。「まさか全部脚本のシミュレーションだと思ってないよな?」なんて言ってくる。そんな筈はない。だってこの脚本でのこの場面は外で食事中に告白するシーンで。間違ってもラグの上で重なるように寝ころが...

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SpecialなOneでいて(16)

「『初めて会ったときから、君だけ違ってた。』」「……/////。」「っこら!照れるな!台詞っ!」────さすが、役者。////たったひとことでストーリーの中に引き込まれそうになった。「『わ、わたし、も、……』」っていうか、なぜに僕が女役?役者が難しい方やれよ!って思うけど、………「『朝は君のキスで目覚めて、昼は君を想って過ごしたい。』」うっ、///やっぱ台詞として言葉にしちゃうとクサすぎるっ、……こんなこと絶対に言えない。それなの...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》4

―チャンミンside ―──────「チャンミナ、っ」どうしてこの人はベッドの中になると途端に冷静さを欠いてしまうのだろう、「んぁ、…ゃ、っ、…ユ、ノさ、…っ、…」久しぶりだから、…ゆっくり、……慈しむように、────。そんな僕の願いは儚く散る。シャワーから出た僕を待ち構えたように。熱めのシャワーを浴びて火照った身体、髪の毛だってまだ濡れてる。そんな僕を無言のまま引っ張る力強い腕。「…ユ、ユノさん、…喉、喉渇いた、」何とか腕を引こう...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》3

―チャンミンside ―新曲の打ち合わせは好きだ、──ワクワクする。僕のための詞、僕のための曲。そこに命を吹き込む作業。────僕の、僕だけの。あれほど嫌だった雑誌の仕事やPVの撮影も慣れればそれなりにこなせるようになってきた。────歌うことが好きで。それ以外はいらないと半ばヤケ気味に扱っていたのに。「どうしてそんなに、…一生懸命で、キレイな心のままなんだ?」切ないほどの絞り出すような声に。この人の思う自分でありたいと願...

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SpecialなOneでいて(15)

「あのさ、まだ続きするんですか?」「ん、まーね。おまえの為じゃん。」なんて会話をしながら車に乗って。相変わらずユノの鼻歌は絶好調だった。───何の続きかと言うと、……それは昨夜の話。いつもなら絶対に片付けておく僕の持ち込み用のシナリオを、ハッと気づいたらペラペラ捲ってるユノ。「な、な、何してっ!///」すかさず取り返そうと伸ばした腕をヒラヒラと器用に躱す。「いーから、いーから。」「よ、よくないっ!返せっっ!///」「……...

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SpecialなOneでいて(14)

【今週のユノはどう?】……………。【今週は撮影スケジュールがキツいから会えないって言われた。で、……ユノは元気?】……………。【おーい、チャンミーン!既読スルーすんなぁ!】既読スルーどころか、ブロックしたい。あの日はあのまま、手をちゃんと冷やすようにとだけ言われて別れた。ちゃんと湿布までしたのに翌日結構腫れてしまったのを僕ら2人して社長に叱られ。「撮影前はあまり激しくヤるな!」とまで言われて苦笑い。そのため、大...

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SpecialなOneでいて(13)

────車の中はやけに静かだった。あ、……ユノの鼻歌がないからだ、と気づいてからは更に気まずいのに。僕の心臓の音だけがやけにうるさくて困る。無意識に唇を指でたどり、隣の気配が動いたのにビクンと跳ねたり。すれ違う車を眺めるふりして視界の端で確認してしまう。さっきまで僕に蕩けるようなキスを与えたのは本当にあの唇なのか、と。「チャンミン。」「っ、ふぁ、は、はいっ?」いきなり呼びかけられ素っ頓狂な返事の僕、───恥ず...

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