U GET ME ~僕らの距離~32

~カフェside~「来たっっ!」「ほらっ!ジャンケンッ、…やった!」早朝のカフェのバイト。毎朝の習慣。「いらっしゃいませ!こちらでお召し上がりですか?」にっこり笑ってマニュアル通りに。「あ、…はい。」愛しのバンビさんが伏し目がちに呟いた。人工じゃないのに影をつくるほどの睫毛。くっきりとした二重瞼に涙袋は、美しくもあり可愛くもある。艶々の肌にシュッとした顎、───ハァ、今日も格好いい!トレイ片手にイートインコーナーへ向か...

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Say Hello ―縁(えにし)―1

※ichigo-holic様より90,000拍手リクエスト話。Say Helloの2人でイェジュンさんを絡めて!そんなお話(^o^ゞ―イェジュンside―「明日の朝は早めに起こしてくれ。」昨夜の帰り際に言われた、今までなら何てことない頼みごとが憂鬱で堪らない、────。以前は、寝起きの悪いユンホ社長を起こすのが俺の日課だった。一度声を掛けた後、キッチンで珈琲を淹れる。今度は強引にシーツを剥がして、下着姿の社長が何とか上半身を起こした頃、鼻孔をく...

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U GET ME ~僕らの距離~31

~キュヒョンside~帰り際上司に呼ばれて少し遅れた今夜の主役が、息を弾ませやってきた。「悪い、…待たせたな?」くいっとネクタイを緩める仕種、狙ってるわけじゃないだろうけど、少し開いた首もとからなんとも言えない男の色気を発散してニッと笑う。 ────罪な人だよ、まったく。新規事業展開の足がかりとなる今回のプロジェクトが途中揉めて頓挫しそうになるもユノヒョンの必死の働きとチーム全員のアシストで何とか無事満足の結果を...

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U GET ME ~僕らの距離~30

~キュヒョンside~週明け早々、「キュヒョナ、飲みに行くよ!」と電話をしてきたのはミンジさん。合同で組んだ仕事が一段落し、あとはもうこちらで進めるだけということでチームの打ち上げが今週末にあるというのに。「今日、…です、か?」「そう、今日!」……とても断れる雰囲気じゃない。でもちょっと、というかかなり気が進まないのに、「仕事も落ちついてるでしょ?定時であがんなよ?」なんて無茶な要求してくるし。「はあ、…。」いかにも気...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》21

―チャンミンside―────生まれて初めて歌うことが辛いと思った。緊張からか声帯が締まり思うように声がでない。こなすことに必死で、あの震えるような身体の奥底からの感動には程遠かった。辛うじて穏やかに歌えるのは教会でのみで。もう遠慮することなく、はらはらと涙しながら歌う僕を、何も言わず見つめるユンホくんがありがたかった。「チャンミナ、…分かってると思うけど、今日はとても重要な日だ。今日だけでも嫌なことは忘れて歌う...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》20

―ドンジュside―どうしてもっと、…しっかりガードしてやれなかったのか、───後悔しても、もう遅い。列車事故のニュースは聞いていた。死傷者が出るほどの事故で撮影が遅れているとも。混乱した現場で連絡は取りにくいが撮影隊に被害はないと知っていたのに。それすらチャンミンの耳に入れるのは良くないと判断した。それが、こんな中途半端な形で聞いてしまうとは。CM起用が決まった企業が筆頭スポンサーの音楽祭。ここで更なるアピー...

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U GET ME ~僕らの距離~29

U GET ME ~僕らの距離~28

適当にパンと野菜をサンドして珈琲と一緒にだしてやる。昨日のスーツを着ようとするから慌てて止めて、俺の着古したスウェットを頭から突っ込んだ。「…なんか、…ヨレヨレですね。」なんて文句言ってるけど、──いいんだよ、わざと外に出れないような格好させてんだから。「美味しい?」って聞いたら、すかさず「はい。」ってこたえるチャンミンが可愛い。「でもハムくらいないんですか?」って文句も忘れない。「僕が片付けますね。」って言い...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》19

―チャンミンside―鼻歌のように仰向けに寝転がって歌う僕の、胸に耳をあててまどろむのが好きだった貴方。「……ユノさん、……重い。」「嘘、まったく体重かけてない。」「……だって、恥ずかしいです、この体勢、……」上目遣いの貴方なのに、ニヤっと口角を上げただけで見下ろされてる気分になる。そのまま勢いよく、気づけば唇を塞がれて。1曲、最後まで歌えることなんてなかったよね。「聴くのはもちろんだけど、…歌ってる時にここが震えるのを感...

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紅-クレナイ-の人《天使な君》18

―ユノside―ハイウェイ近くの河川敷まで来たのには意味があった。───もし、……万が一にもチャンミンが、すべてを捨てると言ったら、念のため、マンションの真ん前まで近づくのはやめた。涙のあとが渇いて、なお道筋を残す頬。伏せた睫毛が濡れたまま重そうに震えていた。───抱きしめたくて、嘘だよ、と、冗談混じりに言ってやりたかった。それでまた、すべてが振りだしに戻る。ハンドルに置いた手をギュッと握った。───それは出来ない...

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