あなたが笑えば~渇愛~20

チャンミナ、──と伸ばしたユンホの手をチャンミンは勢いよく取る。それはまったく色気などなく、跳び跳ねんばかりに喜ぶ無邪気なチャンミンだった。「ユノ!課題テストで初めてトップになった!」「ああ、そうか。よかったな。」「ん、今まで5番前後でうろうろしてたから、今回は目標もできたし、頑張ったんだ。」興奮ぎみに話すチャンミンの腰に回した手が変な動きをしてしまいそうで、ユンホはぐっと堪える。テスト勉強をチャンミンが...

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あなたが笑えば~渇愛~19

デスクに肘をつき片手で口を覆うが、その下に隠れる表情をジノは何となく想像できた。「もしかして、…心当たり、ありとか?」だからついジノは聞いてしまい、シマッタと思う。心当たりなどあるわけない、あのDVDをもう一度貸してほしいなんてチャンミンがその気になった証拠で、それをわざわざユンホへ伝えるとか無神経としか言い様のない自分を責めた。「…まあな、…あるにはある。」「だ、だよな~、そんなのあるわけ、…っ、はぁ?」そ...

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あなたが笑えば~渇愛~18

指定された料理屋は一見して分かりにくい店構えで、如何にも敷居の高そうな暖簾をユンホはくぐった。店へ入ってすぐ女将に案内された奥の座敷でユンホを待ち構えていたのは、組の若頭でありジノの父親であるシム・ロジンだった。「坊っちゃん。わざわざお呼び立てして、」「オジサン、…」息子のジノと兄弟のように育てられたとはいえ組長の息子だからと礼儀を尽くす律儀な男だが、ユンホにとっては親友の父親で幼い頃から気に掛けてく...

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あなたが笑えば~渇愛~17

課題考査の為に数日バイトを休み、あっという間に夏休みが終わった。そしてまたユンホとチャンミンはすれ違いの日常をおくる。チャンミンは朝起きて寝ているユンホの為に食事を用意してから学校へ行き、学校から帰ると掃除をし、エナのおつかいなどもこなした。ユンホは家で夕食を摂らないからチャンミンはエナのところへ行く。本宅で給仕の手伝いをしたあと、エナ達使用人と食事を共にするのだ。夏休み中はバイトもあり離れでひと...

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あなたが笑えば~渇愛~16

チャンミンの朝は早い。本来ならもうとっくに起きてる時間なのにその気配はなく、一組だけ敷かれた布団にこんもりとふたつの山が重なりあっていた。昨夜ユンホがチャンミンを抱いたのは一度だけ。もちろんまだまだ欲望は尽きないが、これ以上はチャンミンの負担を考え無理だと判断し、何とか我慢したのだった。それでも、“僕の布団も持ってきていい?”と可愛く問うチャンミンを自らの布団へ引き込んだのはユンホの最大の譲歩だ。チ...

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あなたが笑えば~渇愛~15

あなたが笑えば~渇愛~14

あなたが笑えば~渇愛~13

あなたが笑えば~渇愛~12

「チャンミン?早く来いよ。」待ちきれずユンホが浴室からチャンミンをよぶ。扉の向こうでは洗面台の水音がなかなかやまない。べとついた下着を脱がされるくらいなら死んだ方がマシ!と大袈裟に騒ぐから、仕方なくユンホは先に浴室で体を洗っていた。チャンミンは多分洗面台で下着を洗っているのだろう。その様子すらユンホには可愛く思えて知らず知らず口元が緩んでしまう。こうして幸せに酔ってるようで、何の問題も解決していない...

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あなたが笑えば~渇愛~11

「っ、やだ、…っ、ユノ、…///」さっさと脱衣所へ入っていくチャンミンをユンホは素早く捕まえた。せっかく一緒に風呂へ入るのだからユンホは自分の手でチャンミンを脱がせたい。嫌がるチャンミンも頬を染めていやいやと頭を振るがユンホのシャツの裾を握って離さないのだからあまり説得力はない。「初めて会った日もこうして脱がせてやったのに?」いつの話をしてるんだとチャンミンは目を丸くしてしまうが、ユンホの目は冗談を言って...

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