HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

SpecialなOneでいて(2)









































「チャンミナ、帰るぞ?」


ぐいっと腕を引かれて少しのけ反った。
周りを囲んでた数人のスタッフが揃って眉を寄せる。



「ユノッ!」

「悪いね、ちょっと急いでるんで。……じゃ、お疲れさまでした。」



僕の腰を抱き寄せ片手をあげて挨拶、僕もペコリ頭を下げてユノと歩幅を合わせる。
この仕事を始めて半年。
モデルの仕事はそれほど苦にならない、……が、とにかく野郎共にモテまくるのが辛い。



(ユノとつき合ってるって言ってんだろーがっ!)


イラッと怒鳴りたいくらいだけど、本来人見知りのうえに八方美人の僕にはとてもそんなこと言えない。
恋人役のユノが助けてくれるのを待つのみ!
───ホント、助かる。




「な?今日の飯はなに?」



と言っても無償で僕を助けてくれるわけはない。
ユノの家政婦のような生活がもう半年近く続いていた。



スタジオへの行き帰りはユノの車。
駐車場では誰が見てるか分からないからって、完璧に僕をエスコートするユノ。
助手席のドアをサッと開けて腰に添えた手で優しく誘導する。
運転席に乗りこみ流れるような仕種で僕を覆う影。
もう噎せかえるような香水の匂いはなかった。
───代わりにユノの匂い、……週に何度も繰り返される行為で覚えてしまった、ユノの。




カチッ、とシートベルトを締め、エンジンをかけるユノ。
この一連の動作がいちいち憎いくらいにキマッてる。



「さ、……帰るか?」
ニッと、一度だけ僕を見るのもいつも通り。
ここは微笑みかえした方がいいのか、…それとも、…なんて考えてる間にいつも視線が戻されるのもいつも通り。 








めずらしく順調な撮影だったから。
車の窓から見える空は遥か遠くほんのり朱に染まっていて、太陽と月の交代を教えていた。




「ユノさん、今日の夕飯は朝から煮込んだビーフシチュー。ユノさんの分は後から小鍋に移して持っていきますね。」


「お?マジで?楽しみだな。」



その頃には通常の僕らに戻っていた。
恋人でもなんでもなく、ただの仕事仲間でただの隣人。
僕は年上を敬うべく「ユノさん」と呼ぶし、ユノもそれまでの甘い声色から一変して他人行儀な物言いになる。



僕に課せられた仕事はお互いの都合があった時の夕飯とユノの部屋の掃除。
ユノの部屋はとにかく乱雑だ。
どこから湧いてきたのかとにかく増えるゴミの山に今だかつてこれほどゴミの日を指折り数えた日はなかった。



特に共通の趣味があるわけでもなく無言の車内。
それがそれほど気にならないのは時々聞こえるユノの鼻歌のせいだろうか。
真っ直ぐ前を見つめるおそろしく整った横顔につい吸い寄せられるのもきっと。




「ユノさん、あのさ、……。」

「ん?」



────よかったら今日は一緒に食べませんか?と言いたかった。





夕飯の用意はするけど、それぞれお互いの部屋で食べましょう。
僕はひとりが好きなんです。



───そう最初に拒否したのは僕で。
べつにどちらでも?と、あっさりユノも受け入れたのに。






「ごちそうさま、旨かったよ。」と、玄関先で渡される食器を寂しく思うようになったのはいつからだろう。
その答えは僕の中でもやもやと渦巻いていて何の形も成していなかったのだけど。



───少しだけこの人に近づいてみたい、と思ったのは確かだった。





「美味しいって評判のパン屋でバゲットも買ってあるんだ。……よかったら、」






~♪♪~~♪~


そう言いかけたところでユノのスマホが鳴った。
タイミング良く駐車場へ入ったところで。




「あ、ちょっと悪ぃ。」


勢いよくサイドブレーキを引き、チラッと画面を覗いた顔が明らかに緩んだのを見逃さなかった。





「ソンジュニヒョン!」





────ああ、またか、……と思う。





「あー、うん、終わった。」


声のトーンが僕といるよりいくらか高い。
地元の先輩だというそのヒョンとは僕も何度か会っていた。



会うというよりはユノんちに結構入り浸ってるから掃除をしに行って《遭遇する》って感じ。
別にユノが誰と仲良くしようとまったく関係ない、…はず。
先程とは打って変わって浮かれたようにはしゃぐユノだって僕にはまるで、……





「あー、……」と一旦宙に浮いた視線が僕を捉える。
眉を寄せて苦笑いしたのと同時に。



「あ、僕、キュヒョナが遊びに来るんだった!ユノさん、もし食べるなら電話して。持っていきますから。」


早口でまくしたてサッと助手席から身体を滑らせた。





「あ、チャンミン!」

「でも早いもの勝ちだからもうないかも。───じゃ、ソンジュンさんによろしく。」




ニコッと笑って手を振る。
今日は早めに仕事が終わるって大体の予想はついていたから。
ソンジュンさんがユノを誘うのも当然で。
事実、マンションの階段踊り場まで到着した僕を確認して静かに発進した車。





どうしてこんなに胸がざわざわするのか、
───ドンッ、と拳で胸をひと突き。


急いで取り出したスマホで唯一の親友に電話をしたのだった。



























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Comment

point Re: ソンジュンさんってあの人だ(><)

ゆうこさん。

ちょうどその方が事あるごとにユノの名前を出していた時期で、私、ダメなんですよあの人。
絶対、チャンミンへライバル意識もってる!…気がする(ノ_<。)

2016/12/03 (Sat) 23:12 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point ソンジュンさんってあの人だ(><)

ボーリング場でユノが膝に乗ってたりとかした
仲良しのあの方ですね。
一時期一緒に住んでたこともあるとか(><)(><)

第1話の最初で
ユノの親友を好きな方からの苦情は受け付けませんってあって、
私はあまり好きではないので、
どちらかというと苦手かも。。
こりゃいいわぁ願ったり叶ったりーと読み始めました。

チャンミンはもう、少しユノのこと気になり始めてて。。
ユノの気持ちはわからないけど
この先どうなるんだろう!!!

チャンミンが悲しい思いしませんように(><)

2016/12/03 (Sat) 22:23 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/07/10 (Fri) 01:19 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/07/09 (Thu) 23:44 | # | | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

こんばんは~
まだ書き終わってませんが、今のところ一番切なげな話がこの回という(^^;
Spurな2人がベッタリと撮影しちゃってるシーンとか。
あくまでも恋人のふりだから撮影以外ではあっさりしてるんだけど、なぜか悶々としちゃってる2人とか。
ソンジュンさんはただのピエロだとか。
そんなお話なので(^w^)

2015/07/09 (Thu) 21:18 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/07/09 (Thu) 17:23 | # | | 編集 | 返信

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