HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

SpecialなOneでいて(8)






































「じゃあちょっと休憩入りまーす。」



スタッフの声にどっと力がぬけた。
そんな僕の肩をぽんぽんと。
振り向いた先、あっという間に消える気配はいつものことで。
スタッフと楽しそうに談笑する背中を眺めながら、ユノの指の分だけ捲れた衣装の裾を直した。






「ソンジュニヒョン!」


ユノの声に何人かの視線がスタジオ入口に集まる。
そこにはユノのヒョンが満面の笑みで立っていた。




騒々しいスタジオ内では離れた2人の会話なんてまるで聞こえない。
小走りにユノが駆け寄って。
興奮気味に何かを話すソンジュンさん。
弾けたような笑顔のユノがガバッと音がするほどの勢いで抱きついて。
彼の両手もユノの背中を包んだ。




そんな光景を遠巻きに見つめていた僕。
先ほどまで背中にあった熱がまるで嘘のように冷えていく。
仕事とプライベートを分ける境界線をまざまざと見せつけられたようで意味もなく気分が沈んだ。




「ユノッ、ちょっと来て、」とカメラマンに呼ばれたユノ。
名残惜しそうに彼へニ言三言。
その姿にさえイラッとする自分が不思議で。



周囲を見渡し僕へ向かって歩いてくる彼に、(……来るな、来るな!)と念を送るけどどうも効き目はないらしい。




「チャンミン、久しぶり!」

ニッコリ笑顔で話しかけてくる人にあまり酷い態度はとれない。


「ソンジュンさん、めずらしいですね、こんな所で会うなんて。」


僕もお返しにニッコリ笑った。



「ああ、この近くで仕事があったんだ、……実は前から狙ってたドラマの仕事が本決まりになって。
まず一番にユノに報告しなきゃ、と思ってさ。」


「そうですか、……おめでとうございます。」


「うん、ありがとう。」




────どうしよう、………面白くない、面白くない、


別にドラマの仕事を決めたことが面白くないわけじゃない、……それを一番に報告するのがユノだということが面白くないんだ。






「この間はごめんな?急にユノを連れだしてせっかくのビーフシチューを無駄にしちゃった?」


「ちゃんと電話するように言ったんだけどさ、繋がらなかったみたいだな。」


「ユノも悪気はなかったんだからさ、許してやってな?」




(───うるさい、うるさい、うるさい、……なんだ、この人は?ユノを自分の所有物みたいに。)



無性にイライラした。
わざわざそんな事を言ってくる目の前の人にも。
その言葉にいちいち傷ついてる自分にも。




「……別に、…ユノさんにはちゃんと残してあったし。僕も友達を呼んだし。」



つい拗ねたような口ぶりになってしまったのを、クスッと笑ったソンジュンさん。



「ユノはさぁ、よほどチャンミンのことが可愛いのか、チャンミンチャンミンうるさいくらいなんだ。弟を欲しがってたからな、あいつ。」




「…………あんな兄貴いらない。」


そう言ったらクシャッと笑った彼に僕はもうニコリともできなかった。



────僕はひねくれてるのかもしれない。
ソンジュンさんの言葉ひとつひとつが嫌みに聞こえてしまう。
別に自分が性格いいなんて思ってないけど、なんだろ?とにかく嫌なんだ。






俯いてしまった僕との間に嫌な沈黙が流れて、どっか行ってくれりゃあいいのに、…どちらも動かない。








「───チャンミナ。」




それは突然。
急に背後からまわされた腕にビクッと跳ねた。




「っ、…ユ、ユノ?///」




背中に貼りつくように抱きしめられて。
そんなこと《恋人のふり》してる撮影中は日常茶飯事だから特に気にもしないスタッフ達の中、


───目の前の彼だけが驚きに固まっていた。




もちろんソンジュンさんは《恋人のふり》をしていることは知ってるみたい。
けどまさか目の前でその現場を見ることになろうとは思ってもみなかったんだろう。




「…ちょっ、ユノ?なにもソンジュンさんの前で、///」



抜け出ようともがく僕をさらに強く。
何か焦ってる?
切実なほどにその腕の強さは増すばかりだった。





「ユノッ、…ソンジュンさんは《恋人のふり》って知ってるんだから、ここでやんなくてもっ、」


───囁くような声でこそっと。




「だから、だろ?」


「え?」





ユノの小さな頭が僕の肩にコテンと落ちて。



「……本物の恋人じゃないって知ってるから、……だから、─────っ、もういい!」






───へ?

また意味不明の怒りを向けられた。


急に身体を剥がされて大股で歩いていった人を、わけが分からず目線だけで追った。
ふと視線を感じて振り向いた先には、───もうまったく笑っていないソンジュンさんがいた。



















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Comment

point Re: 気持ちいい!!!!!

ゆうこさん。

やだぁ~
私なんて話にまで書いちゃって醜さMAXですよ(^^;
意外にそういう方多くてホッとしたお話です。

2016/12/04 (Sun) 10:52 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

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2016/12/03 (Sat) 23:22 | # | | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

こんにちは!
親友な彼への恨み?
いやいや、まだまだですよぅ(^w^)
基本的に悪人を書けないのでこの彼にはちょっとまぬけなピエロになってもらお!と。
ユノの大切な人だということは充分承知してますよ。
だから彼をあまりに貶めるのはユノのためにもできません。
ということで、ちょっとだけ。
「あまりオイタしないでねぇ~」って気持ちを込めてま~す(^o^;)

2015/07/15 (Wed) 17:02 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/07/15 (Wed) 16:18 | # | | 編集 | 返信

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2015/07/15 (Wed) 08:20 | # | | 編集 | 返信

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2015/07/15 (Wed) 07:03 | # | | 編集 | 返信

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