HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》6








































―チャンミンside ―











地下鉄から歩いて10分ほど。
少しばかり顔が売れてしまった僕はメガネに帽子を目深に被り軽く変装までして。
ユノさんはいつものユノさんだけど、どうしたって目立つこの人にこそ変装が必要だったのでは?と焦ってしまう。
チラチラどころかガン見の女性たちの視線が怖いくらい。
──何かの撮影?ってボソボソ言ってるのさえ丸聞こえだし。



「ユノさん、こっち!」
僕よりも他人の視線に慣れてるらしい彼の腕を引いて裏通りへ小走りに。
「なに?チャンミナ。」
なんて大股で引かれるままの人に、こっちは身体中がギシギシ痛いのに、と文句のひとつも言いたい。








結局、眠ることさえ勿体なくて、───


僕の歌を眸を閉じて聴きいるユノさん。
すぅ、と意識の離れる気配。
安らかな顔が愛おしくて、ユノさんの胸に頭をあずけて心音を聴く。
その規則正しい音に遠のく僕の意識。


つらつらと浅い睡眠もほんの一瞬で。
息苦しさに開けた目の前には切なげに寄せた眉。
引き戻された意識に気づくと同時、捩じ込んでくる舌を。
なんの迷いもなく受け入れる僕も僕なんだけど。


ということを繰り返し、気づいたら白み始めた空を2人で眺めた。
窓際、カーテンの隙間から覗く僕の真後ろに立った貴方は僕の肩ごしに。
東の空を染める紅黄色の朝焼けが次第に黄色味を増し白く霞んでいく。
お互い言葉は何もないけど、───この風景を僕はずっと忘れない、と思った。
そして、たぶん……貴方も。









「あ、ほら、見えてきました。」


僕が指差す方向に見えるのは、周りを空き地や取り壊し中の建物で囲まれた白壁のシンプルな教会。


───僕が捨てられ、育った場所。


都市計画の一環で道路拡張のため隣接する施設が立ち退きになったのを。
それを阻止するためお金がいると、……思いつめ体を売ろうとしたのが事務所の社長だったのも、もうずっと昔のことのようだった。



「……工事中ばかり、……ひどいな、」


それがここにきての不景気の波で。
道路拡張計画は頓挫。
中途半端なまま放置されたひどい状態だった。



「ユノさん。あそこの1ヶ所だけ更地になってる所に僕の育った施設があったんです。」


「ん、……街中のわりに緑が多い。あの一帯は立ち退きから逃れたんだな。」




初めてここに来たはずなのに、何度も来たことがあるような物言いに少しだけ違和感を感じながら、それでも一緒に来ることができて良かったと思った。




牧師さんからユノさんが何度も教会に寄付をしていると聞いたのは少し前。
ユノさんも内緒のつもりが、ドンジュさんに仲介してもらっていたら勿論そんなの無理で。
「一度連れておいで、…会ってみたい。」と言われていたのを思ったより早く実現することができた。




「教会はシンプルな造りだけど、聖壇正面の11mもあるステンドグラスが自慢なんです。
パイプオルガンやグランドピアノまであって、賛美歌の音色がそれは美しいんですよ。」



興奮ぎみに話す僕を優しく見つめていたユノさんが、クシャっと僕の後頭部を撫でる。



「……それを守ろうと、体、…売ろうとしたわけだ?」



意地悪そうにニヤッと口角があがった。
───そんな言い方するなら僕だって、


「───でも、ユノさんからはまだお金貰ってません。」


つん、とお返しのように意地悪げに。






────なぁ、……おまえ、いくら?

金さえ払えば俺でもいいの?




僕とユノさんの最初。
今思えば、───もう限界なほどお互い求めていたのかもしれない。


駄目だ、…諦めろ、…
荒い息遣い、切なげに揺れる眸、……それは僕も一緒で。
初めての経験、ぎこちない手つきのなか、───後悔はしないと。
そう思ったのも遥か昔のことのよう、………。






ふふ、と笑ったユノさんは、「値段、聞いてないや、」とおどけていて。
「実はすっごく高いんですよ?」と僕もおどけた。


周りをゆっくり見渡したユノさんがそのまま僕を覗きこむように。
一瞬何が起こったのか?と思うほどの速さで微かに触れた唇を親指の腹で撫で。




「おまえがビックリするくらい払ってやるから、…も、少し、待ってな?」



そう言って笑ったユノさんを、僕は真っ赤な顔で見つめることしかできなかった。



















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2015/08/15 (Sat) 07:15 | # | | 編集 | 返信

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2015/08/02 (Sun) 22:11 | # | | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

こんばんは!
momokoさん~
素敵なユノside ありがとうございます(〃∇〃)
momokoさんの手にかかるとユノの男前度が3割増になります。
羽衣さんが今回書いてくださった“儚さ”
意識して書いてました。気づいてくださって嬉しいです。
前半を私、後半をmomokoさんの発案と最初に書いたのですが、まだまだプロローグも終わってない状態f(^^;)
もう少ししたらお話が動くかと思われます。
ちか*さん!当たりですよ(^^)b
タイトルが面白いというかウィットがきいて上手なんです!
こういうのもセンスですねぇ(*^^*)
momokoさん、朝焼けの描写、褒めていただいてありがとうございます。
ちょうどSpecialを書いていて夕日の描写が出てくるのですが、軽~く「真っ赤な夕焼け」だけになってました(^o^;)
お話によって変わりますね。
あちらはノリよくサクサク進むイメージですから。
羽衣さん!26話で完結しそうですよ!
毎回のコメントありがとうございます(^w^)

2015/08/02 (Sun) 21:19 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/08/02 (Sun) 20:39 | # | | 編集 | 返信

point こんにちは('ω')ノ

えりんぎさん~アンニョン

毎日暑くてアラフォーにはキビシイ猛暑です(-ω-)/

週末は紅♡、今日もえりんぎさんのお話とmomokoさんのコメ欄を交互に何回も読んでしまいました!

2人の強く求めあう様子は、純粋で真っ直ぐなのに心なしか儚げでもあると感じてしまいます

二つで一つのパイロープガーネットのように強く引き合って離れないでね。。。



天使へのキス♡、チャンミンsideとユノsideどっちも読めて幸せです( *´艸`)

来週のタイトル画像も楽しみにしていまぁす(*^^*)

ではでは、また☆

2015/08/02 (Sun) 18:58 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

point 紅黄色








>東の空を染める紅黄色の朝焼けが
>次第に黄色味を増し白く霞んでいく。

>お互い言葉は何もないけど、
>───この風景を僕はずっと忘れない。






《変わりない愛情と貞節》を誓った日。
元々一つだった石のパワーで。
一生涯、惹きあって離れる事はない。


どんなに、逢えなくても。
どんなに、離れていても。

──あなたに一生を捧げます。











おはようございます。
momokoです。



"コウオウイロ"。
日常であまり使った事がなくって。
秋の紅葉をイメージしつつ、このロマンチックなシーンを思い浮かべました。





人間、ひとりで生まれ。
ひとりで死んでいく。

でも、呼吸の続く限り──────。
貴方を想い慈しみます。






真っすぐで、純粋なチャンミンの想い。
それをまるごと受け止めるユノ。
えりんぎさんちのユノとチャンミンは、どのカップルも《特別》な結びつきがあって素敵なんだけど。


この《紅-クレナイ-》の二人は。
親も友達もなく。
自分ひとりと向き合って生きてきただけに。
自分の中に芽生えた"想い"を認めてからは。
とても素直、ですよね?



芸能人とSPという立場が。
なかなか外でそれを許さないのが。
また、読んでいてタマラナイんですけど♪








  *  *  *  *  *  *  *  *  *  






「実はすっごく高いんですよ?」





おどけて弾む声。
鼻先に引っかかったメガネの上には。
上目づかいに俺を見上げる眸。
いたずらっ子の様にキラキラ輝く目を丸くして、口元をとがらすチャンミン。





──────…反則、だろう。






緑の樹が目隠しになってくれている隙に。
ホンの一瞬。
天使を自分の中に取り込む──────。






「おまえがビックリするくらい払ってやるから、…も、少し、待ってな?」





そういう俺を。
今朝見た朝焼けの様に真っ赤な顔で見つめた、俺の天使。





2015/08/02 (Sun) 08:24 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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