HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

SpecialなOneでいて(21)









































「突然だけど、」という前置きの話は本当に突然のものだった。





「イ・ヒョヌって脚本家、…知ってるか?」



もちろん知ってる。
もともと小さな劇団に所属していたのが、映画の脚本を手がけて大ヒット。
今やあちこちから引っ張りだこの人気脚本家だ。



それよりも、……「1週間ぶりに会って、最初の言葉がそれ?」



ユノが劇団の方にかかりきりになって1週間。
なかなか会えない、とは言われたけど、あの日以来本当に1週間も会えないなんて僕が女の子なら『絶対に遊ばれた!』って思われても仕方ないと思う。
それほどいきなりの放置だったのに。
合鍵渡されて家主のいない部屋の掃除だけをもくもくとこなす僕の元に、いきなり現れてそれ?



「ああ、ごめん。」

持っていた雑巾とごみ袋を乱暴に取りあげられ、ポイっと放る。


「ちょ、ちょっと!」


しかめっ面も文句の言葉もあっという間にユノの胸に埋められ意味を成さないなんて。


もがく僕をさらに力強く抱きしめて、「会いたかった、…」って声を聞いちゃったら僕の腕もユノの背中に回るしかなくて。



「……ばか、……電話くらい、しろ。」


僕の悪態はユノの肩先でくぐもって聞こえてるのかどうか。
もう一度、「会いたかった。」と掠れた声で囁かれ、おりてきた唇を夢中で引き寄せた。


放られたごみ袋が無惨に横たわって部屋を汚しているのが目の端にうつったけど、そんなことはどうでもよかった。
ただユノをもっと感じたかった。




何度も舌を絡ませあってその柔らかさに身を委ねた。


────甘い、甘い、……ユノとのキス。



とろんと頭が痺れて完全にユノに凭れかかった状態。
こんなにも甘えてしまう自分がいまだに信じられない。
ユノと会えなかった1週間が辛かったのだと今、初めて感じた。





「…連絡、できなくて…ごめん、今回は演出の方にも少しだけ参加させてもらってて、…って、あーっ!」


ガバッと両手で剥がされ、あっという間に熱が逃げる。


「やべぇ、休憩の間にちょっとだけ抜けてきたんだった。で、あのさ、…ってもう時間ないな、」



焦るユノに、まださっきのキスの余韻が抜けない僕。
ボーッとしたままユノに腕を引かれ、「説明は車の中でするからっ、取りあえず来て。」なんて言葉も理解しないまま。
気づいたらユノの車の中でサンダル履きとか。
「帰せぇ!」って暴れても聞き遂げられず、手を繋いだままご機嫌な鼻歌のユノにほだされ、着いた先はやはりユノの劇団事務所だった。










「チャンミナ、こちらイ・ヒョヌさん。」


「!!!」



(ユ、ユノ、…な、なんてことをっ!車で説明するって言われたっきり結局何の説明もないまま憧れの有名人とご対面ってどうよ?しかもサンダル履きだし!)



カチンコチンの僕の目の前、ニッコリ笑ったその人はテレビで見るより若く柔らかい雰囲気の人だった。



「は、初めまして!///シムチャンミンと言います!」


出来る限りの笑顔と共に隣のユノの背中を思いきり抓ってやる。
「痛って!」としかめた顔を知らんぷり。





「初めまして。君がユノ推薦の子だね。本来なら作品も見せてほしいところだけど、ちょっと急いでるんでね。ユノの目を信用しようと思ってるんだ。」


「はあ、……」


………何のことでしょう?とは言いにくい。



「あ、そろそろ打ち合わせが始まるな。…じゃ、チャンミン、詳しいことはまた後でね。」



訳が分からないまま何やら決まったようで、今すぐユノを問いつめたいのに、「ユノっ!ほら、行くぞ?」と呼ばれ行ってしまう。




行く間際、…もし突っ込むとしたら、


───ここはモデル事務所の撮影現場じゃないですよ?


と言いたい。



………くらいに密着しての耳打ち。




「ちゃんと説明するから。終わるまで待っててくれる?」


そのまま、はむっと耳朶を甘噛みしてくるから堪んない。


「勝手に車で連れてきておいて、……待ってるしかないじゃないですか?」


今度は僕が耳打ち。
ついでに耳朶までいただいてやった。
パッと顔色の変わったユノが可笑しくて笑ってしまったのを、ギュッとほんの一瞬抱きしめられ。


「あー、…早く、2人きりになりたい、///」


ボソッと呟いて、ちょっと照れた背中が遠ざかっていった。



















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Comment

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2015/08/03 (Mon) 22:32 | # | | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

こんにちは~
いきなりの新展開(^o^;)
完結に向かって一直線です。
あ、でも26話で終わりませんでしたf(^^;)
27話かなぁ、←終わってから言え、って話ですね(^^;
結構いつもなんですけど、終わりが見えてくると書いてる2人がすごく好きになっちゃうんですよね。
名残惜しい。
羽衣さん、この2人を書かせてくれてありがとね(/_;)←勝手に感傷的になってすみません

2015/08/03 (Mon) 18:00 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point こんにちは(*゜ー゜)ゞ⌒☆

えりんぎさん~、アンニョン

なにやら一週間ぶりなのにバタバタのユノ
チャンミン、サンダルのまま連れ出されるとかw

耳朶を甘がみ、耳朶を…( 〃▽〃)

子猫がじゃれあう様に、小鳥が啄むように甘い甘い二人に胸が苦しいです♪(/ω\*)キュン

specialなoneも26話で完結ですか~、もうカウントダウンですね☆、あと5話~ゆっくり見守りたいと思います(*μ_μ)♪

2015/08/03 (Mon) 16:28 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

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