HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

SpecialなOneでいて(27)完












































────気の毒なんて少しでも思った僕が馬鹿だった、







「ユノ、一昨日の監督にはまいったよなぁ。」
「ユノ、この間のアレさ、OKらしいよ。」




────わざとだ、絶対わざと僕には入れない会話ばっかしてる!




ユノは、というと。
そんなヤツの話も半分にヒョヌさんの脚本を必死でめくっていた。




「これさ、初めて見た。ヒョヌさんがうちの劇団で書いたのはまだサークルの頃からのも全部保管してあるのに。」


「未完のままボツになったやつじゃねぇの?だってそれ、別れたところで終わってるし。」





そう、その話は夢を追う恋人同士が途を違え、お互いを想うあまり足枷にならぬよう別れを選んだところで終わっていた。



「ヒョヌさんはさ、そういう暗い話より社会を風刺しつつ笑いあり涙ありの路線の方が合うよ。
あ、チャンミン、おかわり頂戴。」


完全にユノ向きで僕には背中しか見せてないくせに、こんな時ばかり振り返ってくるとか。



(僕はあんたの付き人じゃねぇ!)


イライラしつつ、それでも年長者だし、ユノのヒョンだし、……やっぱりイライラしながら珈琲を淹れた。


───これ飲んだら今度こそ帰れよ!と念を込めて。






「ヒョヌさんも劇団を出て大成功だったよな?
ユノもあとに続けよ!」



まぁ、この人が心からユノを応援してるのは分かる。



「や、俺は正式に退団するわけじゃないし、初めての大きな劇団だからさ、胸を借りるつもりで行くよ。」


「いや、嘘だね。おまえ、真剣に狙ってる時とか必死の時はごまかすと鼻がピクピクするもん。
胸を借りるなんて謙虚な気持ちじゃないだろ?
他の役者全員食ってやるくらいの勢いで行くくせに。」




そして2人の間に僕には入れない絆があることも。



(そっか、真剣に狙ったり必死になると鼻がピクピクするのか、……)



僕の知らない歴史が2人にはあるんだ。




────けれど、ユノ。



「僕は、……僕はユノが何倍も大きくなって、…今の劇団で超満員のお客さんをよぶのを楽しみにしてます。」



つい口を挟んでしまった僕に、何言ってんの?って顔した人の隣で嬉しそうに口角をあげたユノ。




────僕だってユノと一緒に夢をみたい。





「……チャンミナ、おいで?ちょっとこの脚本でシミュレーションしてみない?」


「へ?」



ぐっと腕を引かれてテーブル前。
呆気に取られてるソンジュンさんを背後に、ユノが台詞を口にした。





「『俺たちは遠く離れていても同じ夢を見よう。いつか逢える日を糧に生きていこう。』」


「っ、やだ、」


「ふ、チャンミナ、……台詞が違う。」





僕の《やだ》が、ソンジュンさんの前でシミュレーションすることに対してなのか、それともユノの台詞に対してなのか、僕自身も分からなかった。
ただ後者と受けとったユノが嬉しそうに笑うのだけは分かった。






ぎゅうっと抱きしめられて、つい身を任せてしまったけれど。


ふわっと浮いた意識が、「え?ちょっ、…え?」と明らかに動揺した声に引き戻された。





「ユノ、……は、離して、」
「いやだ。」


即答したユノの腕は緩みそうにない。
僕の背中を擦りながら首筋に顔をうずめて額をすりすりと、……まるで子どもが甘えてるみたい。
僕の手も自然にユノの背を撫でていた。




「………ソンジュニヒョン、」


肩先から僕の背後、きっと唖然としているであろう人に目線を向けたのが分かった。





「え?お、おい///」



「ごめん、───今日は帰って。」





「えっ?」





「それとも見たい?───俺たちのキスシーン。」






───!!!/////


思いっきり体が硬直したのをさらに強く抱きこまれ、



恥ずかしいのと、気まずいのと、………めまいすらしてきたのに、



「あ、やっぱりいくらヒョンにでも勿体なくて見せられないや。」なんて呑気に笑いだしたからたまらない。



───たまらないのはソンジュンさんも一緒のようで、無言のまま遠くでドアの閉まる音が聞こえた。







「………サイテーですね。」


思いっきり睨んでも、どこ吹く風。


「俺たちは離れないよ?」なんて会話になってないし。






それでも、ふと気づいてしまった。
そういえばあの時、───鼻がピクピクしてなかったっけ?






「チャンミン、すっげ周りに狙われてるからさ、俺とつき合いなよ?
恋人のふり、ってやつ。───どう?」












fin.














********************

おはようございます、えりんぎです(#^.^#)

《SpecialなOneでいて》完結しました。
このお話、実は10000拍手リクエストだったんです。
現在、70000拍手越えているのを思うと、どれだけリクエスト主の羽衣さんを待たせてしまったんだろう?(T-T)と申し訳ないです。
初めてリクエスト話に挑戦!ということで、羽衣さんとは何度もメールを通じて相談させていただきました。
《spur画像妄想》《恋人のふり》《撮影以外ではお触り禁止》などがお題で。
「ユノの親友の彼を出して良い?まさか大好き!ではないよね?」とかね(^o^;)

このお話で、チャンミンが彼を気の毒だ、と思った時点でもうチャンミンの方がユノにより近い存在になったのだと思ってます。
ユノと彼にも、もちろん2人の歴史や絆があります。
けれど、「夢のために一歩でも前に進みたい。ユノと一緒に夢を見たい。」
そんなチャンミンをユノが離すと思いますか?
距離的には少しだけ離れてしまったけど、気持ちはより近くに。
お互いがお互いを、自分自身だと思う日はそう遠くありませんよ(〃∇〃)
なんていう妄想のお話でした!

毎回のコメントで応援してくださった羽衣さん!
満足していただけたかなぁ?感謝してます!


いつもポチっと応援してくださるみなさまもありがとうございました(*^^*)


さて、明日です。
私の個人的な趣味?にはしり、過去の2人を短編で!
過去の2人と言っても、もし《えりんぎ話の2人人気ランキング》なるものがありましたら、おそらく最下位らへんを争うのではないか?と思われますf(^^;)
一応、70000拍手リクエストです。
では、よろしく♪











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Comment

point Re: 大好きなお話♪

ゆうこさん。

ひとつひとつ、大切に読んでいただきありがとうございます。
コレ、一万拍手リクエストです。
かなり前の話。
すっかり忘れてましたよ~
階段踊り場のシーンは私も気に入ってます。
今日は1日忙しくまったく読み返せなかったので、また読んでみようかな?って思いました。
ありがとうございました(*^.^*)

2016/12/04 (Sun) 22:55 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point 大好きなお話♪

またまた大好きなお話がおわってしまった。。

SpecialなOneでいては
タイトルからして、
んん??と思うような、
ほんとはあまり期待せず読み始めたんですけど、
もう1話目から面白くて夢中になっちゃいました!
チャンミンのぎゃ!とかひゃ!とかむっ!とかの返しがまた可笑しくて。

階段でのロミオとジュリエットみたいな2人の、
途中で上を向いちゃった二階の踊り場にいるユノにそーっと近づいて、わっておどかすチャンミンとユノの姿も想像すると可笑しくて可笑しくて。

これ、羽衣さんのリクエストだったんですねぇ。
FRAUのグラビアはとても秀逸で美しく
今だに記憶に鮮明に残ってます。

向き合う2人は時々はにかみながら、
周りもタジタジなほど見つめ合ってましたよね!

恋人のフリ、BLモデル、ソンジュンさんの存在←これが一番重要
なんか現実と妄想がごちゃまぜになりながらも
現実でもさもありなんなお話。

設定も芸能界だし、
うん、ほんとにこの通りの2人なのかもしれない。。
それならこんなに嬉しいことはないんだけど。。
と、リアルな2人に想いを馳せながら読んでました。

momokoさんのコメントにもありましたが、
ぜひ!チャンミンの脚本で
劇場をいっぱいにするユノの姿。

心から続編をお願いします!!

2016/12/04 (Sun) 21:01 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: 楽しみぃ♪

ジ*様。
コメントありがとうございます(#^.^#)
「ユノさん」呼びが好きですか?(^w^)
私は、そうですねぇ、「ユノ」って呼び捨ても特別感があって好きです。
それに「チョンユンホ」ってフルネームで呼ぶツンデレなチャンミン、好きだったんですよ(〃∇〃)
なので、書きますねぇ(^o^;)

2015/08/10 (Mon) 17:37 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 《フクロウチャンミン》に、また逢えるかな?

momokoさん。
Special Oneのチャンミンに素敵な命名ありがとうございました💓
いつもね。
ぼんやりと頭のなかで動き回る2人を何とか伝わるように文章にしてるんですけど。
momokoさんが命名してくださる度に2人の姿がはっきりと輪郭を成すんです。
ネコチャミしかり。
バンビチャミしかり。
momokoさんには《ボソッと呟き》という名のお叱り?提言?を受けることもありますが(^^;それもまた話を書くための妄想に繋がったり。
いろいろな方のコメントが結構な影響力を持ったり。
素人が話を書くのってたくさんの方の力を必要としてるんだなぁ、って思います。
いつもありがとうございます♪
新しい短編はmomokoさんもご存じのあの小説家様を私なりにイメージして書いちゃいました(〃∇〃)←どこが?って感じですかね。

2015/08/10 (Mon) 07:19 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/08/09 (Sun) 23:04 | # | | 編集 | 返信

point 《フクロウチャンミン》に、また逢えるかな?






>俺たちは遠く離れていても
>同じ夢を見よう。
>いつか逢える日を糧に
>生きて行こう。



>『っ、やだ、』
>『俺たちは離れないよ?』







離れる事が嫌だ────。
と、言うチャンミンに。

『離れないよ?』と、言い聞かせるユノ。





物理的に距離があったとしても。
同じ夢をみている限り。
この未来には、お互いがいるから────。

より強く。
よりしなやかに。
より確かなものに。



離れている時間すら、
再び逢う時の為の力に変えていけるから、




離れないよ、
離れないよ、
離れないよ、












こんばんは!
momokoです。




《SpecialなOneでいて》。
完結おめでとうございます+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚



羽衣様のお題を。
やっぱり、今の私達を安心させてくれるタイムリーなストーリーとして描いてくれたえりんぎさん。



例え、離れる時間があったとしても。
上を目指して努力を続け、共に歩んでいく2人。

やっぱり、リアルと重ねながら。
うなづきながら、読んじゃいました。








昨日のコメント欄に。
いきなり投下した提案と、クイズ。

ちゃんと受け止めてくださってありがとうございます(//∇//)




そうです。
《フクロウチャンミン》でした。


本日、USJのハリーポッターエリアでたくさんの《フクロウ》を目にして。


ニマニマしながら手にとって抱きしめていた、変な人になってました。




羽衣様とえりんぎさんが生み出した《フクロウチャンミン♡》




いつか、また。
ユノを主役にした、チャンミンの脚本で劇場を満員にする《SpecialなOne》なお話を読めるといいなと思っています。



ありがとうございました(*´∇`*)♪.*:・'゚.




momoko





追伸
昨日のコメント、ソンジュンさんの事。
例の彼の名前そのもので、書いちゃってました。。。。
ずっとそう脳内で変換して読んでたので全く気づいてませんでした(;゚д゚)
登場人物の名前を間違えてコメントしちゃって、大変失礼しました。←反省中




2015/08/09 (Sun) 22:27 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/08/09 (Sun) 21:52 | # | | 編集 | 返信

point 楽しかった(*^_^*)

えりんぎさん、SpecialなOneでいて、楽しかったです。また、大好きなお話が終わって寂しい〜(≧∇≦)ちゃみの実は積極的な所、萌えました!次のお話、早く読みた〜い!楽しみにしてます(*^_^*)

2015/08/09 (Sun) 17:47 | ともちゃみ #- | URL | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

カプ**様。
いつもコメントありがとうございます!
終わってみたら27話と短めのお話でした。
素直でズレてるユノが愛しくて、どんどんユノに感化されるチャンミンが愛しかったです。

2015/08/09 (Sun) 14:37 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 大満足です♡

羽衣様。
かなりお待たせしましたが、何とか完結しました!
脳内の2人が動きださないとなかなか進められない私なのですが、途中から(チャンミンが居酒屋でユノに愛してると言う辺り)生き生きとしだして、楽しく書けました~(*^^*)
役者と脚本家志望にしたのは取り合えずのちのち使えるかなぁ?と思ってのことでしたが、使えました、良かった(^o^;)
前もって話を組み立てていないので毎回ドキドキしながらその場の閃きで書いてます。
羽衣さんはとても優しくて可愛らしい人でした。
このお話は羽衣さんのイメージです。
毎日のコメント、大変だったと思うんです。
とても力を貰いました!
ありがとうございました💓
今後もよろしくお願いします♪

2015/08/09 (Sun) 14:21 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

あ*様
チャンミン大好きユノが好きなユノペン💓
私と一緒ですね~(〃∇〃)
タイトル画像を作る(と言っても単純なものなのですが)時間がなくなってきちゃって(>_<")
話のイメージで作ってます。
いいね、って言っていただけると嬉しいです♪
ありがとうございました(*^^*)

2015/08/09 (Sun) 14:08 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

ch***様。
ありがとうございます!
2人の明るいイチャイチャは書いてて楽しかったです(〃∇〃)

2015/08/09 (Sun) 14:03 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point えりんぎです(#^.^#)

tai***さん。
おかえりなさい!おかえりなさい!
アメリカ旅行楽しんでみえるかなぁ?って思ってましたよ(*^^*)
北部でしたら涼しいんじゃないですか?
ま、旦那様の隣でホミン小説は読めないですね~(^^;
スマホすらあまり覗けなくなるので、旅行ノーサンキューになっちゃいます(>_<)
私、格好いいユノが好きですが、このお話はちょっと可愛い。
そんなのもワチャワチャして楽しかったです。
ありがとうございました!

2015/08/09 (Sun) 14:01 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/08/09 (Sun) 13:44 | # | | 編集 | 返信

point 大満足です♡

えりんぎさん~アンニョン

とうとう完結しましたね~(*^^)パチパチ
最後はソンジュニヒョン相手に完全勝利のチャミでした!
さすがのヒョンも2人のキスシーンまでは邪魔できませんよねぇ~
未完のシナリオもこれからの未来で2人で完成させていってね

《真剣に狙ったり必死な時に鼻がヒクヒクするユノ》
恋人のふりを提案した時もそうだったなんて。。。♡
ユノ完全にチャミを狙っていたのね( *´艸`)

2人の始まりにこんなエピソードが隠れていたなんて最後に分かって幸せな気持ちで読み終わりました(*ノωノ)


えりんぎさんとはキリ番を踏んでからspurから感じる大まかなお話の設定やり取りをして後はお任せでしたが、劇団員のユノやシナリオライターの夢をもつチャンミン、その他色々なエピソードなど、リクエスト以上の素晴らしいお話に仕上げてくださり『えりんぎさんスゴーイ(*'ω'*)』と毎回関心しまくりの大満足でした!!

もちろんホミン小説として、甘い甘い展開に何度モエモエしたことか♡、ラブラブ週間も今年の夏を乗り切れるだけの元気をもらいました←アラフォーには肝心ですw


今回終わってしまってちょっと寂しい気持ちもありますが、こうしてspurな2人が《SpecialなOneでいて》として形に残るので本当に感無量です( ;∀;)
私にとってこの作品は紛れもなく《SpecialなOne》です☆

そして、いつも私たちに素敵なホミン小説を書いてくださるえりんぎさんこそ《SpecialなOne》だと思うんです(^_-)-☆

ではでは、えりんぎさん~アリガトンでした♡

これからも応援していきまぁす(*^^*)

羽衣☆

2015/08/09 (Sun) 12:46 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

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2015/08/09 (Sun) 10:34 | # | | 編集 | 返信

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2015/08/09 (Sun) 08:49 | # | | 編集 | 返信

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2015/08/09 (Sun) 08:34 | # | | 編集 | 返信

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