HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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紅-クレナイ-の人《天使な君》7











































―チャンミンside ―













久しぶりに訪れた教会は、いつもと変わらない佇まいでどんな時も優しく僕を受け入れてくれる。
捨てられた時の記憶は勿論ないけど、幼い頃から遊び場だった庭や夢中で通った礼拝堂。
美しいパイプオルガンの音色や心が洗われるような賛美歌は今も僕の記憶に残り心の拠り所になっていた。



想いを巡らせ暫く立ち止まったまま教会を見上げる僕の。
その隣にさりげなく立つ端整な横顔。


この人のこういうところも好きだ、…と思う。
普段、迅速で無駄のない動きを信条とする人が、僕の一見無駄に思えるこんな時間に辛抱強くつき合ってくれる。


「ユノさん。」


意味もなく名前を呼んでしまう。
そんな僕のことなんて承知の上なのか、微かに口角をあげ僕をその眸に映して優しく微笑んだ。



「ユノさん、……」


僕は馬鹿だ。
ここまで来て出掛けたことを急に後悔するなんて。
僕を映すその眸が、教会を、門をびっしりと覆う蔦を、前庭に立つザクロの木を、それらを映すことにまで嫉妬してしまうとか。



「ふ、…なんだよ?」


僕の前髪をクシャリと梳いて可笑しそうに笑う。
ああ、───すべてバレてるね、貴方には。








教会の前庭には、樹齢70年を超えるザクロの木がたわわに実をつけていた。
毎年夏には、青々とした葉と真っ赤な花のコントラストがそれは美しく、秋にはコブシ大の固い実を求めて木登りをする子供たちを羨ましく眺めていたのを思い出す。






「……子供の頃、ザクロの木に登って実をもいでくるんです。熟れて弾けたのを採って甘酸っぱい粒を吸うの。……僕、木登りが苦手で、どうしても実のある高さまで登れなかった。悔しかったなぁ。」




「俺がガキの頃は登れない木なんてなかったぞ?残念だったな、その頃から一緒にいたら抱えきれないくらいの実をとってやったのに。」



いたずらっ子のように笑うユノさん。
大勢の子供を引き連れてガキ大将のように走り回る姿が容易に想像できて笑ってしまった。



「猿みたいなユノさんが目に浮かびます。」と言って笑ったら、「俺はこの木の前で足がすくんで動けないチャンミンが目に浮かぶよ。」と笑う。



「ひどい、」
ふざけて隣の人を叩こうとした瞬間、


───「危ないっ!」


突然ユノさんに抱きこまれた。


一瞬閉じてしまった目をゆっくり開ける。
僕を覆うようにしたユノさんの掲げた手には、……石?


ピンポン玉ほどの石が握られていて、……いつ飛んできたのか僕にはまるで分からなかったけど、周囲をじっと見回すユノさんに、それが故意的に投げられたものだということが分かった。






「っ、あ!」


今度は見えた。
鬱蒼とした草むらから飛んできた石を、いともたやすく片手で掴むユノさん。


誰かが僕たち相手に石を投げてる、なんて穏やかな話じゃないから。
───格好いい///と思ってしまったことは内緒にしておこう。




「おい!誰だ!」



じりじりと近づくユノさんへ、またも飛んでくる石。



「こんな虫が止まりそうな投げ方じゃあ、当たんねぇなぁ。」



パシッ、という石を掴む音と、ユノさんが近づく靴音。
それにさっきまでとは別人のような低く唸るような声。




「……チャンミナは門の中に入れ。」



それだけ言って走り出した。
草むらではガサガサと大きく葉が揺れている。



そしてあっという間。
再び草むらから出てきたユノさんの小脇には、……バタバタと暴れる、子供?



「くっそヤローーッ、離せぇっ!」


言葉遣いからして男の子みたいだ。
……でも、この子、



「暴れると放り投げるぞ?どうして俺たちに石なんて投げたか理由を言え!」



ストンと降ろされたその子の前にしゃがんだ。
目と目が同じ高さ。
「ボク、……僕ら、何か悪いことした?」って聞いたら、「ボク、じゃねぇ!子供扱いすんな!」なんて、かなりの口の悪さ。



それでも同じ目の高さでその子を見つめた。
やっと僕を見たその子の目線。
なぜかハッと目を見開いて一瞬時間がとまる。



「……悪いヤツかと、……また教会から出ていけ、って、………」



ボソボソと。
さっきまでの威勢はどこへいったのかと思うくらいにうつ向いてしまった。





「────ユンホ!」




教会の門から出てきたのは牧師様だった。
それに、───ユンホ?


ビクッと肩を揺らしたその子が、僕の手を払って走り去る。
その背中を見ながら、───ユンホ、なんて。




ユノさんの子供時代を思い描いていた、想像のままの、……ユノさんによく似た、男の子との出会いだった、─────。





















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Comment

point Re: 書き忘れました

ゆうこさん。

タイトル画ありがとうございます(〃∇〃)
これは私が作りました。

2016/11/29 (Tue) 19:52 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point Re: 謎の展開!

ゆうこさん。

こんばんは!
紅ユノのチャンミンの9歳差。
意味あります。
そして新しく登場したユノにどこか似たユンホくん10歳もね。
アメブロの2人は何となくって感じで濁しながら読んでください。
まったく違う雰囲気になってますので。
こちらはmomokoさんの拍手キリ番リクエストになります。
2人で妄想しながらワイワイ話した会話が元になってまして、momokoさんの話す2人の将来へどうストーリーを持っていけばうまく繋がるか、苦労しつつ楽しく書きました。
この話のコメント欄では途中からmomokoさんが第三者目線で小話を書いてくださってますよ~♪

2016/11/29 (Tue) 19:24 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point 書き忘れました

このタイトル画も素晴らしい!!
かっこいい、好き〜!!!

2016/11/29 (Tue) 08:25 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point 謎の展開!

おはようございます。

謎の展開…!
どういうことなんでしょう!

子どもの頃の思い出話で
俺が子どもの頃からお前を知ってたら
たくさん実を取ってやるのに、
とかなんとか言ってるあたりまで
きゅーんきゅーんして、
ユノ!好きすぎる!
あ、チャンミンもだけど!
とユノかチャンミンかでせめぎ合う自分の気持ちと闘ってたのに
なぜ、なぜ、ユノに似た子どもが出てきたり、
牧師様がユノのこと知ってるんだろ?

子どもとユノじゃ年がだいぶ違うから弟なんてないだろうし?
だいたいそれならチャンミンがユノのこと知らないのはおかしいですよね?

むむむ。。

あー、会社なんて行かずに
朝からずーっとえりんぎさんのお話、読んでいたい!
夜は疲れ目と眠くて目が開けてられないんです!!(( _ _ ))..zzzZZ

2016/11/29 (Tue) 08:23 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: 柘榴-ザクロ-

momoko様。
ほんの少しのエピソードに、何年も昔の、きっとくりっくりの眸をした少年が浮かぶ、素敵なお話、ありがとうございます(*^^*)
それなのに、私が最初に思ってしまったのが、「文字制限がなくて良かったね(*´-`)」でした。
すみません(^o^;
momokoさんはたった一行の文章、単語にも反応してくださって、さらに膨らませて素敵なお話を書いてくれるので、逆にとても刺激されます!
私の思うユノとチャンミンを想像したmomokoさんのユノとチャンミンが私に新たな2人を想像させるという。
やはり、合作なのでしょうか?(^w^)
momokoさん風味、といった所かな?
いつもありがとうございます!

2015/08/22 (Sat) 15:54 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 柘榴-ザクロ-









ぱっくりと。
朱色の衣からこぼれそうな果実。
紅いあかいガーネットのような透き通った実。




ほろほろとほぐして。
口に放り込めば。
こんなに小さな果肉のどこにあるのかと驚くほど。
甘い果汁が喉に落ちてくる──────。








下のほうの実はすべて取られてしまって。
僕はただ。
高い枝についた実を、じっと見つめるだけ。







明々と灯のともった暖かい部屋。
「おかえり」の声。
僕だけに向けられる笑顔。
髪を梳く優しい掌。






──────一緒だ・・・・。

どんなに欲しくても。
どんなに憧れても。

僕には手に届かないところにある。










「……子供の頃、ザクロの木に登って実をもいでくるんです。熟れて弾けたのを採って甘酸っぱい粒を吸うの。……僕、木登りが苦手で、どうしても実のある高さまで登れなかった。悔しかったなぁ。」




「俺がガキの頃は登れない木なんてなかったぞ?残念だったな、その頃から一緒にいたら抱えきれないくらいの実をとってやったのに。」










『いくよ!チャンミン。落とすなよ!』









──────ああ、そうだ。
隣から聴こえた声が。
くしゃりと目を細めた笑顔が。
僕をいつも満たしてくれる。




ボクハ モウ ヒトリジャナイ。





誰でもない、《特別》なこの人が。
どんどん上書きしてくれる。




寂しかった子供の頃の僕も。
もがいて苦しかった僕も。
そして、これからの僕も。
ずっと。ずっと──────。














こんにちは。
momokoです。




《紅-クレナイ-》かな?
《紅-クレナイ-》じゃないかな?




ドキドキしながら、ひらいた《HOTミンな関係》は。
《紅-クレナイ-》でした~(*゜∀゜)=3







本当に綺麗な情景描写で。
うっとりとしながら想像していたら。


やっぱり少し寂しそうな瞳をしたチャンミン君が浮かんできて・・・・・。
もちろん、ビー玉のような澄んだ瞳をしたいたずらっ子のユノ君も浮かんできたりして・・・。

蛇足だなぁ・・と、思いつつも吐き出しちゃいました。









毎日。
読者様とえりんぎさんのコメントを拝見しつつ。
《WITH》への期待が増すばかり・・・・。


届いたDVD。
やっと今夜は観れそうです。





ふふふ。
明日は、ユンホ君とユノ。
贅沢2倍な《紅-クレナイ-の人≪天使な君≫》ですね。
思わず早起きしちゃいそうです。



では。
また。



2015/08/22 (Sat) 15:16 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point Re:

Do****様。
プロローグが長すぎですね(^o^;
あの1話が現在だとしたら、2話でドンジュさんが1ヶ月ほど前から予兆はあった、みたいな事言ってて、まだその1ヶ月前から現在までの話なんですよ。
あと少しで現在に繋がります。
それほど大袈裟な事故ではありませんけどね。
紅ユノはどのユノよりも実は《俺様》ですよ。
リアルユノも、基本的にはチャンミン溺愛で周りにとても気を使う人ですけど、2人の関係性的に見るとほんの少し《漏れちゃう俺様感》が垣間見えるんですよねぇ(〃∇〃)←好き
はーい!紅はのんびりペースで書かせていただきます(^w^)リクエスト主さんにも了承済みなので♪

2015/08/22 (Sat) 14:01 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: キレイ

tai***様。
こんにちは~
情景描写、誉めていただいてありがとうございます(*^^*)
U GET MEが萌えの向くまま書いてるとしたら、こちらは少し調べながら書いてますよ。
お忙しい週末ですか?
まだまだ暑いので気を付けてくださいね~

2015/08/22 (Sat) 13:50 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/08/22 (Sat) 13:09 | # | | 編集 | 返信

point キレイ

おはようございます(^.^)

あ〜 美しいです。クラシカルな教会の前に佇む2人。
あ〜 綺麗だ(T . T)

えりんぎさんのお話しは、本当に情景描写が麗しい。

大きな木を前にして、2人がお互いの子供時代を思い浮かべて、ユノがその頃一緒だったなら、ザクロを山ほど採ってやったのにって言うところ。
本日の1番好きな箇所です(^.^)
「子供の頃に出会っていても、絶対に特別な存在になってたぜ!」とユノが言ってるみたいですよ\(//∇//)\

飛んでくる石からチャミを守っちゃうし、あーっ\(//∇//)\
ユノぉ〜超かっこいいです(#^.^#)

よっしゃー!!
今週末、忙しいけど、心チャージオッケー!
えりんぎさんのお陰で頑張れそうです(^ ^)

2015/08/22 (Sat) 06:28 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

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