HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》9




































―チャンミンside―













「───毎日学校へ行く事、守れる?約束。」





少しばかり呆れたように眉を寄せるユノさんの隣で、僕を天使だという少年と約束した。
牧師様が席を外した隙にこっそりと。


「学校行ったら、また歌ってくれる?」
「うん、毎日ちゃんと行くんだよ?出来る?」




毎日は到底無理だけど、空いた時間にここへ来て歌う約束をした。
2年、……この少年が僕の歌を欲してくれた時間。
テレビなどのメディアをまったく観ない彼は僕の存在を知らなかった。
ただ毎日のようにここへ来る理由はそれだった。




「うん、絶対に行くよ!チャンミナ!」



嬉しそうに細めた眸。
子供にしてはシャープな顎のラインがやっぱり似てる。
勢いよく上がった口角をなぞるぽってりとした下唇さえ。




「おまえ、馴れ馴れしいぞ!」
「うっさいなぁ、ユノには関係ないだろ?」
「てめぇ、年上を呼び捨てにすんな!」



真ん中の僕を挟んで揉めてる2人。
僕の左から伸びた手がユンホくんの頭を小突いて、やり返そうとする彼の額を掴んだまま、バタバタ空をきる両手に笑っている。



「ハァ、……ユノさんこそ大人げないです。相手は10歳の子供ですよ?」


半ば呆れ気味に呟いたのに、


「10歳だろうが男は男だ。」とかなんとか、……。





───そうだった、最近のユノさんがすっかり落ち着いていたから忘れてた。


僕のSPとして住み込んでいた僅かな期間。
そういえば、よく喧嘩した。
今思えば構ってほしかったのだと思う。
ユノさんの遣ることなすことにいちいち文句を言う僕を、同じような目線でムキになって言い返してきたよな。
結局どちらも引かなくてドンジュさんによく叱られたんだ。



───クスッ、と笑いが漏れて。



「……なんだよ?」と拗ねたようなユノさんが、可愛い。
この人はおそろしく多種多様な顔を併せ持っていて。
それが魅力的でもあるのだけど。
僕の知らないユノさんがいつも存在しているようで怖くもあった。




「───どうした?チャンミナ。」



温かい手が僕の後頭部を撫で、こめかみ辺りをなぞる。



「そんな顔、するな。」



一瞬浮かんだ不安がそのまま顔にでてしまったのかもしれない。
目線を落とした僕の頭ごと自分の肩へ抱き寄せて、背中を擦る手が優しい。


「───いつも側にいてやれなくて、ごめん。」


なんて、まるで僕の心を見透かしたようなことを言う。




「見つけた!」と。
衝動のまま僕にしがみついた少年が僕に重なる。
様々な思惑が蠢く芸能界で、最近嫌でも感じる不穏な空気。
───以前のように、常に僕の側で、……と言えたらどんなにか。



少年は僕だ。
だから、ほっておけないのだと気づいた。



ユノさんの広い背中に腕を回して、肩先を頬で撫でる。
首筋からユノさんの匂い。
背筋がゾクゾクするような、それでいて安心するような感覚にうっとりと眸を閉じた。





───瞬間、腕のなかの体が跳ねた。


「っ、痛って!!」
「ユノさん?」




ハッと目をあけた先に、真っ赤になって口を尖らせたユンホくんの顔。
しまった、……忘れてた、そう思っても、もう遅い。



「このくそガキ!蹴飛ばしやがったな?」
「ちょ、ユノさん、ガラ悪いって、……」




「ユノのばーかっ!チャンミナを苛めるな!」
「コノッ!」




あーあ、……礼拝堂のなかでさながら追いかけっこのように走り回る2人。
ユンホくんはすばしっこい。
並んだベンチ式の椅子を上手く避けては逃げるけど。
その椅子ごと飛び越えちゃうユノさんの方が上手だった。



「ズルい!ちょっと足が長いからって威張んなよ!」
「うるせぇガキだ。」


今度こそ本当に引きずられ、外へ放りだされたユンホくん。
戻ってくるユノさんの顔が10歳の悪戯っ子のようで、それには笑った。




これから起こる辛い出来事なんてまるで予想できない僕は、───ただ幸せそうにユノさんとの時間を過ごした。









*****





「今日も教会へ行くのか?」


仕事終わりにドンジュさんに聞かれ、コクンと頷く。


「すみません、…ドンジュさんまで巻きこんじゃって。」


ひとりで行くと言うのに、「そんなわけにいかないだろ?」と、いつも付き合ってくれるドンジュさんに申し訳なかった。



「チャンミンの熱烈ファン第1号だもんな?大切にしなきゃ。」
冗談半分に言うドンジュさんの優しさが嬉しい。




僕はあの日以来、時間を見つけては教会へ通っていた。
毎日学校へ通うようになったユンホくんと時間を合わせるのは大変だったけど、夕方だったり、夜早めに終わった日だったり。


ほんの30分ほど。
1曲歌って、その後僕らはたくさん喋った。
友達を作ろうとせず、大人にも懐かない少年は硝子のように綺麗な心を持っていた。


子供たちの輪になかなか馴染めなかった僕が孤独のなか賛美歌の美しい歌声に癒されたように、歌を歌うようになって救われ、そしてユノさんと出逢ったように。
ユンホくんを癒してあげたかったんだ。


















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Comment

point Re: No title

momoko様。


讃美歌312番「いつくしみ深き友なるイエスは……」


チャンミンの歌声に深く魅せられる人は、どこか似てしまうのでしょうか?
ユンホくんの言葉があまりにユノさんでチャンミンもドキドキですね。


子供にしてはスッキリとした顎のラインと涼しげな眸、どこか色香を纏う口元さえ、


───そっくりな2人ですので。(血縁はありません)



この讃美歌を作詞された方は許嫁を事故で亡くし、カナダに渡った後、知り合った恋人さえ不慮の事故で亡くしたらしいですね。
深い悲しみを知る方の美しい讃美歌でした。



ありがとうございます(^w^)
では、今夜、Webで。

2015/08/29 (Sat) 20:15 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: ユノとユンホ君☆

羽衣様。
こんばんは!
鍵コメだろうが、お名前をドーンと出してしまう私をお許しください(^o^;
ユンホくんの方がいい男になってしまう時がくるでしょうか?
最大のライバル、そうですね(^w^)
ユノも気が抜けません。

今日は急に涼しくなってきましたね。
むちゃくちゃ焦って勉強机にかじりついてる子供たちですf(^^;)

2015/08/29 (Sat) 20:01 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 神様えりんぎ様

ちか*様。
んふふ~別にお久しぶりでもないですよぅ!
いつもありがとうございます(^-^)v
チャンミンからは癒しオーラがでてますね。
ユノもユンホも首ったけです←別に古くない、ちょうどいい感じの私です(^o^;
冒頭の事故はですね、本編というか現在の時系列に繋がります。
まだプロローグなので、あと少しですよ。
そっからはお話は進みますが、ちょっと切な系かもですね。
長続きはしませんが、私の場合。
余談ですが、今日何となく過去コメント見ていて、ちか*さんのStrawberry candleへの熱い熱いコメントを読んでまたまた嬉しくなってました。
──居た、好きで好きでたまらない人、それがユノだなんて。←あれ?違う?
あのコメントは忘れられない宝物です(〃∇〃)

2015/08/29 (Sat) 19:55 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/08/29 (Sat) 15:43 | # | | 編集 | 返信

point No title











「な、……歌って?」




ステンドグラスからこぼれる陽の中で。
しびれを切らしたかのように、ユンホくんがねだる。
最初に見た時には影を帯びたように感じた黒目がちな眸は、まるで別人のようにきらきらと光を湛え僕を映す。





「じゃ、この曲にしましょう。」
そう言うと、ユンホくんの眸をのぞき込むようにして、そっと空気を体内に取り込んでから喉を震わせた。









♪月なきみ空に、きらめく光、
♪嗚呼その星影、希望のすがた。
♪人智は果なし、
♪無窮の遠に、
♪いざ其の星影、きわめも行かん。





♪雲なきみ空に、横とう光、
♪ああ洋々たる、銀河の流れ。
♪仰ぎて眺むる、万里のあなた、
♪いざ棹させよや、窮理の船に。








温もりを感じて、眸を開く。
ユンホくんの掌が頬を拭っていて、自分が泣いているのに気づいた。




「チャンミナ……、悲しい?」





ふるふると、かぶりを振ると、きゅっとユンホくんの体温が身体を包む。

太陽と埃の日向の香り──────。









「逢いたかった、…チャンミナ、いつも、…逢いたい。

俺なら、ずっとそばにいるのに…。」





そういうユンホくんの言葉が。
ユノさんの言葉と重なって。




遠くアメリカにいるユノさんを余計に想い出させて…、流れる涙が止められなかった──────。
















こんにちは。
momokoです。




なんだかすっかり秋めいてきましたね。
momokoのうちの庭の柘榴もずいぶん赤くなってきました。







ユノは例のヒメさんのお仕事でアメリカに行っちゃったかなぁ・・・・。

今度は、羽根のメモをお届けしても読んでもらえないなぁ・・・・・。

電話はかかってきてるのかなぁ?時差は?







──────なんて、考えていたら。
すっかり、リアルの二人の逢えない時間と重なっちゃったりして。

寂しくなっちゃいました。






ユンホくん!
チャンス!チャンス!

熱烈なファン代表として、しっかりチャンミンのハートを掴んどくのよ(*゜∀゜)=3←!!









では、また、明日~♡




2015/08/29 (Sat) 15:16 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/08/29 (Sat) 07:22 | # | | 編集 | 返信

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