HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》11
































―チャンミンside―














─────全神経が耳に集中する。





「ああ、……そんなの、いいよ、…大丈夫。」



狭い車内。
交通量の少ない道路脇では心臓の鼓動が聞こえそうなほど静寂に包まれていた。



ドンジュさんの会話の合間、微かに漏れ聞こえる声。
僕に話すときとは違う、少しばかり固めの口調。
どうせ今夜も子守唄をせがまれるのだから、今、これほどユノさんの声を聞き逃さないように必死な自分自身の意味がわからない。






「今、教会へ行ってて、…そう、一旦事務所へ戻るからさ、かけ直すよ。あー、チャンミナ?」


言いながらチラッと僕へ目線を向ける。
顎を引いて、「代わる?」の合図。
僕は指を交差してバッテンを作った。
だって、何を喋っていいのか分からないよ。





「チャンミンはもう送ったよ。…ん、じゃあな。」


静かにタップして、「さあ、急いで帰るぞ?」とハンドルを握ったドンジュさん。





「───ユノもさぁ、基本義理がたい、いいヤツなんだけどな?」
ひとりごとのようにポツリと呟いた人に。
───何か棘がありますね?その言い方。という言葉は飲み込んだ。





そして続けざまに鳴った僕のスマホ。
液晶画面にはユノさんの名前。
───子守唄には早くないか?
ドキドキと鼓動がうるさいのに。


「……出たら?」
すかさず覗いたらしいドンジュさんに言われ、さらに胸が早鐘をうつ。




それなのにスマホを耳に当てた途端、──『今夜、行くから。』とか、……なに?急に。



「え、…と?///」
昨日はそんなこと、ひとことも言ってなかったよね。


『……遅くなるけど、必ず行く。』
低めの声が機嫌悪く聞こえるのは僕の思いこみ?



「ほ、本当?」


『寝てていいよ、勝手に襲うから。』


「っ、は?///」




思わずドンジュさんを見てしまう。
───聞こえてないよね?



特に反応がないのにホッとして真っ赤な顔を隠すように窓の外を見続けた。









******









「チャンミナ、……寝た?」






────ほんとに遅い、


待ちくたびれてベッドでまどろむ僕の上、濃厚なユノさんの気配と甘い匂いに一気に覚醒した。



でも寝たフリ。
会いたくて触れたくて、限界だったけど。
いつも振り回されて、そのたび心臓がうるさいほど跳ねて、……面白くない。
今夜は特に。
ドンジュさんの口から語られるユノさんが別人のようで。
この手のなかにあると思っていた人がスルッと指の隙間零れおちていく感覚。
淋しくて、…拗ねる僕をむちゃくちゃに甘やかしてほしかった。





痛いほどに感じる視線。
でもまだ寝たフリ。
緩みそうになる口元をなんとか誤魔化して。


───でも、この時間が勿体なくない?と思い始めた頃、



カタッ、と───。



遠ざかる気配に、恥ずかしいくらいの勢いで起きあがった。


「ユ、ユノさんっっ!」


───帰らないで!と、多分、…かなり必死の表情だった?
数歩先のユノさんはすべて見透かしたように笑っていて、恥ずかしさで顔を伏せた僕の頭上、大きな両手で包まれ額に触れた唇。



「シャワー借りるな。」とあっさり離れていった人を、恥ずかしいような憎らしいような気持ちで眺めていた。








仄かな照明のなか、首にかけたタオルに垂れる水滴が反射して、下着姿のユノさんのシルエットにさえ見惚れてしまう。


輪郭だけでも格好いいなんてどうしよう。


なんて、さっきまでの淋しさや苛立ちがあっという間にぶっ飛んじゃってるとか、……単純な自分が残念だけど。





「チャンミナ、」


優しく名前を呼ばれたら、そんなことすらどうでもよくて、


「ユノさん、───会いたかった。」


淋しさの隙間にユノさんを埋めることに夢中になってしまうんだ。













「…ハァ、……っ、ユノさん、……やっぱ、悪魔、……」



指先ひとつ動かせないほど体力を奪われ。
うつ伏せにまるくなる僕の背中を撫でる手は、何でもないように余裕なのが悔しい。


そのうち肩先に押しつけた唇が、意思をもって背中を這いだした。



「ちょ、っ、……む、無理、……ゃ、ユノ、…さん!」



肩甲骨を濡れた舌によってなぞられ、その窪みにチクッと鋭い傷み。
「っ痛、…!」
しかめっ面に伸ばされた手が僕の頬をムギュと摘まんで、───もう、なんなの?ってくらい。






「───また教会、行ったんだ?」



「え?」


突然すぎて何のことだか。
首を捻って覗いたユノさんは完全に真顔で。



「どうしてあのガキにそこまでする?」


そこで、あー、と今日のことを思いだした。
そういえばドンジュさんが教会の帰りって言ってたな。



「ユンホくん、…約束通り学校へ行くようになったんですよ?……僕も約束は守らなきゃ。」




親の愛情に恵まれず荒んだ子供時代の貴方にしてあげたかったこと、───。



「───特別扱いしすぎじゃねぇの?」



涼しげな切れ長の眸が、キレイな鼻筋が、そして特徴のある唇さえ、貴方を思わせるから。



「───ほっておけないんです。」




シーツに頬を埋めたまま呟いた。
背中から聞こえた舌打ちが、貴方のかわいい嫉妬だったら嬉しい。




「明日も仕事だろ?……無茶は出来ないな、」と言いながら結局は僕の中で果てたユノさんが堪らなく愛おしかった夜。











******




「昨夜のユノからの電話は何だったんだ?」



ふいにドンジュさんに聞かれ、気怠いのに緩んでしまう口元を咄嗟に結んだ。



「べ、べつに、///」
「……答えになってないじゃん。」
「ドンジュさんには関係のないことですよ。」



「ふーん、」と、詮索するのを諦めたらしいドンジュさんだったけど、また思い直したように僕へ視線を向ける。



「なーんかさ、…色艶が半端ないよな?今日のチャンミン。」


背中を向け、打ち合わせの台本に集中するふり。




「───なあ、おまえとユノってさ、……実際、…」


言いかけたところでスタッフの人に呼ばれた。







この時は、助かった!と思ったけど。
結局、最近のドンジュさんの態度には理由があって、それを先延ばしにしていただけだったのだと。


───気づくのはもう少し先の話だった。





















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point Re: @えりんぎです(#^.^#)さんへ

のり*様。
こんにちは。
なんて素敵な60000拍手リクエスト!
私こそ感激です(T-T)
好きでやってることなので、妄想が続く限り書きますよぅ!
momokoさんからもね、実は聞いてました。
素敵なコメントをいただいた、って喜んでました。
私もそれを聞いて嬉しかったんです。
拍手リクエストはいつになるか分からないし、こちらから催促するものでもないので出来ませんでしたが、昨日のコメントを頂いて図々しく書いちゃいました(〃∇〃)
これからも宜しくお願いします!
キリ番逃れ、なんて(^^;)
思わず笑ってしまいました~♪

2015/09/06 (Sun) 17:12 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

tai***様。
はーい、ちょいお久しぶりです(^o^ゞ
tai***さん、紅はそんな感じに進んでいきます。
それにチャンミン、超男っぽいですか?Σ(゜Д゜)
化粧品のイベでは麗しいチャンミンじゃありませんでした?(^w^)
やっぱりユノエキスが必要ですね(^^;)

2015/09/06 (Sun) 17:06 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/09/06 (Sun) 09:09 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/09/06 (Sun) 05:20 | # | | 編集 | 返信

point Re: 毎日ありがとうございます

のり*様。
こんばんは、コメントありがとうございます!
コメント欄も褒めて頂いて嬉しい(^w^)
momokoさんの小話、いいでしょう?
私なんかよりよほど素敵な文章を書かれます。
彼女から刺激を受けつつ、今の私がありますよ(^^;)
コメントくださる方もみなさんユノとチャンミンへの愛に溢れてて、幸せな気分になります。
私がこのようにお話を書いてるのはもちろんホミンありき、なわけで。
その《ホミンが好き》という共通の想いで繋がってるこの部屋なんです。
のり*さん、60000拍手のリクエストはいかがですか?(#^.^#)
と言ってもですね、90000拍手の方のリクエストをもういただいてるので、そのあとになっちゃいますがf(^^;)
紅も書いてる最中ですし、U GET MEの続編も止まったまま。
いつでもいいよ、って軽い気持ちで。
もし良ければリクエストくださいね。
嬉しいことにみなさんが沢山ボチッてくださるので、拍手が速い速い!
頑張ります(^o^;

2015/09/05 (Sat) 23:29 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/09/05 (Sat) 21:28 | # | | 編集 | 返信

point Re: 蝶-パルナシウス・グラシアリス-

momokoさん。

はい!私も目が合いました(〃∇〃)ドキッ💓

それにしても、ここでグラシアがくるとはっ!
一部地域に生息するという透明な翅をもつ蝶。
儚く切ないんです。
それが今の2人に重なります。
そして、別冊アクトで例えられたチャンミンのイメージの色、《透明》がそのままこちらにもリンクしますね。
「おまえ、とべるの?」が好きです。
冷静なユノさんに必死なチャンミン(^w^)

そうそう、切ない展開は明日からです。
グラシアチャンミンをしっかり捕まえていてほしいものです~


いつもありがとうございます(^o^ゞ

2015/09/05 (Sat) 21:24 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

Do***様。
こんばんは!
こちらの話は結構私の趣味に走った話となっております(^^;)
気に入っていただけて嬉しいです。
この先、ちょっと切ないですが、お互いの気持ちにまったく変化はありませんので、見守ってくださいね(^o^ゞ

2015/09/05 (Sat) 21:00 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 蝶-パルナシウス・グラシアリス-








「チャンミナ、……寝た?」






愛しい人が微睡む部屋へそっと歩を進める。
愛用のコンフォーターが腰から下に絡みついて──────。まるで、羽化しようとする蝶のようだ。





つるりと弧を描く華奢な肩。
そこに繋がる白いうなじに生える金色の産毛。
久しぶりにみる姿にしばし見とれる。






ふるふると。
小刻みに震える睫毛。
見られていると知りながら動かない様子は。
やはりどこか蝶が濡れた翅が固まる時を待っているかのようだ。



いつその眸を開くのか。

──────蝶の翅が固まるのは、30分くらい?
そんなことを想いながら、見ているのも悪くない。















カタッ──────。


「ユ、ユノさんっっ!」




縋る様な表情で、一歩下がった俺の胸に飛び込んできたチャンミン。





……おまえ、もう翔べるの?
そんな事を想いながら、そっと額に唇を落とす。
このまま抱きしめてしまえば、壊してしまいそうで。




「シャワー借りるな。」そういって、その蝶を解放した。























「…ん、……っ、ユノさん、ゆるし……て、……」



なぜか、子供の頃の無邪気な残酷さを喚び起こしてしまい、ぐっと力を籠める。




その細い腰に。
その細い肩に。
その細い首に。



逢えなかった時間を刻み込むように、自分自身を埋め込んでいく。





「ちょ、っ、……む、無理、……ゃ、ユノ、…さん!」





展翅するかのように、そっとチャンミンの背中に触れる。
慎重に慎重に──────。




翅の付け根に。
──────そっと、自分の印を刻した。






















こんにちは。
momokoです。






今朝は、開いたとたんユノさんと目があってドキドキしました。透けるようなチャンミンさんまでいて……。
しばらく、見惚れてしまいました。/////





その上に、当分ないと思っていた二人の逢瀬。




>肩甲骨を濡れた舌によってなぞられ、
>その窪みにチクッと鋭い傷み。




もうここから。
なぜか蝶の標本作りを連想してしまい。
「そうか、そうか。ユノさんったら、チャンミンさんを独り占めしたいのね?夏休みの宿題??子供の発想と一緒ね~♪」なんて、妄想が広がりました。




《紅-クレナイ-》のチャンミンは、momokoの中ではカナリアチャンミンなんですけど。
今日はなぜか、パルナシウス・グラシアリスでした//////。









それにしても。
鋭すぎるドンジュさん。




>「───なあ、おまえとユノってさ、……実際、…」





色艶が半端ないよな?なんて、自分がマネージメントするタレントに言った後にした、この質問の続き──────。ぜひ、彼の口から聞いてみたいものです。
(*゜∀゜)=3



では、また明日!



2015/09/05 (Sat) 15:13 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/09/05 (Sat) 10:00 | # | | 編集 | 返信

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