HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》12





































―ドンジュside―












「──そっとだ、…揺らすなよ!」
「そっち、頭支えてっ!」



「チャンミンさん!」
「聞こえますか?チャンミンさんっ!」









スタジオは騒然としていた。
担架で運ばれていくチャンミンの傍らに付いて、血の気の引いた顔を覗きこむ。
意識が混濁しているようだ。
低く唸るような声が時おり洩れる。




脆くも崩れ悲惨な様相の舞台セットをチラと見てスタジオをあとにした。
見た目ほど重くはない。
中身はハリボテだ。
ただ支柱をもろに受けていたらよくない。
所々擦り傷に血が滲んでいるのが痛々しいけど。
それよりも脳震盪の程度が心配だった。





事務所へはすぐに連絡した。
チャンミンに連絡すべき肉親はいない。
取りあえず親代わりの牧師へも。



────そして迷う。


ヤツへは連絡すべきだろうか、…対外的には半年以上まえに3ヶ月ほどSPをしていた、というだけのユノに。








『今夜、行くから。』


チャンミンとの通話中に洩れ聞こえたひとこと。




数日前のそれは、かなりの衝撃だった。
たった数分前まで話していた相手。
その声色の違いにこちらまで疼いてしまいそうなほど、───それは甘く独占欲に満ちていた。




遊びじゃなくて本気だから、とは聞いていたし。
チャンミンのユノを見る目が完全にハートマークになってるし。
2人がハグする姿だって何度も。


だからこそ、衝撃を受けた自分に驚いた。
結局は男同士なんだからと、たかをくくっていた。
同性同士の憧れの延長なのだと。






「……やはり、連絡しよう。ヤツには話さなきゃいけないことがある。」




声に出してやっと行動に移せるくらいの、気乗りがしない損な役回りを今回もしなければいけないのが憂鬱で。


───俺だってユノのことは好きだ、もちろんチャンミンのことは身内のように可愛がってるつもり。





はぁ、……大きくため息をつき、メールをするためにスマホを取りだした。


















「外傷は軽い打撲と擦り傷だけです。ただ頭を強く打っているので、検査の為に2日ほど入院が必要だそうです。」



社長に容態を伝え、事故の原因が人為的なものなのかどうか今だハッキリしていないとも話した。
それでも多分、感じてることは一緒だった。




「……チョンユンホへは、」
そう切りだした社長へ、「これからです。」と答える。
「彼はチャンミンを大切に思っています。きっとこちらの意図を汲んでくれるでしょう。」
何度も言い淀んでは飲み込んだ台詞を今日こそは言わなければならない。
ユノはきっと、どんなに遅くなっても病院へ来るだろうから。








「ドンジュさん、……」


顔や身体中に貼られた絆創膏が痛々しいチャンミン。
脳波を調べる装置や点滴を付けられ身動き出来ないのが可哀想だけどしょうがない。


「気分は?……悪くないか?」


コクンと頷くチャンミンが、透けそうに儚く見えるのは俺の罪悪感からなのか。
目覚めて最初に言った言葉が、──「ユノさん。」だとか、そんなこともすべて蓋をして気づかないふりをしたかった。



「あの、……迷惑かけちゃって、……」


申し訳なさそうなチャンミンに、
「大したことなくて良かったよ。」とだけ言う。




「……誰か、来ました?…その、社長とか。」


違うだろ?チャンミン。
今回のことは外傷よりもショックの方が大きかったのだと思う。
偶然か故意か、舞台セットの下敷きになって、新曲の初披露の収録が中止になった。
こんなとき、求めるのは多分ひとりだろう。




「誰も来ないよ、…取りあえず点滴の間だけでももう少し寝ろ?」



前髪から額を撫でたらうっとりと眸を伏せたチャンミン。
───ユノの気持ちが分かる、と少しだけため息混じりで思った。





















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point Re: こんばんは。

カプ**様。
これからが紅の本番です(^o^;
みなさんの思い描いてた結末とは少し違うかもしれませんね。
どうかな?
見守ってください(^o^ゞ

2015/09/06 (Sun) 21:39 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 金糸雀色

momokoさん、こんばんは!
続けての素敵なお話ありがとうございます(^w^)

金糸雀色とは?
カナリア色なんですね。
昨日は透明なグラシアチャンミンだったので、今日はカナリアチャンミンだった?

素敵な色に溢れて、その中で澄みわたるチャンミンの高音が聴こえるようでした(〃∇〃)



さて、みなさん鍵コメで私にしか分からないのですけど、momokoさんのコメント欄でのお話が素晴らしいとのことですよ(#^.^#)
紅の2人にさらに深い色を与えていると。
私とmomokoさんは、ホミン小説の趣味は結構合うのですが、書く文章の色は全然違うよ、って以前妹に言われました。
どう違うのかはよく分かりませんが、(それを説明するボキャブラリーが妹にはなくて(^^;))それがいい意味での刺激だったり、ヒントだったり、しますよねぇ(^w^)
ちなみに数話のちにチャンミンの夢オチ出てきますが、こちらはつらい夢なので、今回の幸せな夢が(オチがありましたが)救われた気分でした。
いつもありがとうございます💓

2015/09/06 (Sun) 21:34 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: やっぱり週末は《紅》です!

羽衣様。
こんばんは!
これからの紅が本来書きたかった話になります。
しばらく辛いですが、お付き合いください(^^;)

昨日のユノ動画の数々は幸せでしたね。
ユノはやっぱりどこにいてもユノでした。
元気な姿を見ることができて嬉しかった!
意味もなく息子を坊主にしようかと本気で思いましたf(^^;)
momokoさんへの小話へのコメントもありがとうございます!
ネタ探し、結構大変かも~←これからは特に

2015/09/06 (Sun) 21:10 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/09/06 (Sun) 20:00 | # | | 編集 | 返信

point Re: キャンドルの世界

ちか*様。
こんにちは!
散りばめた点と点がひとつの線に、なりますからね(^w^)
すべては私次第、はい、そうです!
私がよく誉めていただくコメントの中で、私もそうだなって思うのが『展開が早い』ということ。
それは間違えるとただのあらすじみたいになってしまって話が浅くなってしまう落とし穴もありますがf(^^;)←そうなりがち
なので、そうダラダラと切ない場面は書かないです、私が堪えられないので。
Strawberry も、チャンミンがユノに告白して、好きじゃない、なんて言われたのに、次の話ではもう両想いになってましたねぇ。←これは妹に突っ込まれました、早っ!(;゜∇゜)って。
私、ホミン小説読むのも好きなんですけど、あれもこれもと読むことはないんです。
大好きなお話を何度も何度も読みます。
好みが偏ってるのかもしれません。
2人とも格好よくて、とにかくお互いを大切にして、ユノがめちゃくちゃチャンミン溺愛話が好きなんです(〃∇〃)
ちか*さんにとってstrawberryがそんな存在のお話だったら本当に書いて良かったって思えます。
ありがとうございます(#^.^#)
ユンホくんには笑っちゃいました(^w^)
では。

2015/09/06 (Sun) 18:13 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

yuk****様。
最初に紅を書きたい!と思ったのはここからが本番なんですよぅ。
しばらくお付き合いくださいね(^o^ゞ

2015/09/06 (Sun) 17:55 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

ラム**様。
こんにちは。
まだ切なさの入口ですf(^^;)スミマセン
でも、お互いの気持ちが分からないなんてことはないので。
そんな感じでヨロシクです。

2015/09/06 (Sun) 17:53 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 金糸雀色









──────夢を、見ていた。







僕は、なぜか長い羽根をもつ鳥になっていて。
風がそよぐたびに、さわさわとその羽根が揺れ色がかわる。





薄桜色
紫水晶
白菫色
象牙色
乳白色
白藤色
千草鼠





風が運んでくれた色なのか。
ほんのりと色づき次々と変わっていくそれは。
綺麗なんだけど。
なんだか心もとない、色……だった。







一瞬訪れた、凪──────。
そのあとに吹いた風は、粒子がぎゅっと詰まったみたいな。
不思議な感じの風だった。




スン、と吸い容れると。
甘いあまい、薫りがした。

僕は、羽根を広げて。
夢中でその風を取り入れる──────。








淡黄色
苅安色
黄檗色





風が当たるたびに、どんどん色が濃くなっていく。
胸のつかえが降りたような。
晴れやかな気持ちになって、思わず囀っていた。


嘴から飛び出したのは。
高い高いファルセット──────。
伸びやかで、どこまででも突き抜けそうな。
そんな頭声。





──────鳥なのに、ね?
自分で自分の夢に、クスクス笑ってしまう。






笑ったらなんだか楽しくなって。
どんどん濃くなる羽根の色と、高くなる声が気持ち良くて。
囀ることに没頭していたら、僕の小さな身体がそっと掌に包まれる──────。






圧倒的な存在感。
切れ長の涼しげな眸。
綺麗なラインを描く鼻。
艶を感じさせるシャープな顎。
思わず啄みたくなるぽってりとした下唇。





「おまえ、綺麗な金糸雀色だな……。」
僕を見る眸は、どこまでも優しくて。





「ユノさん。」




僕を包む温かい掌にうっとりしながら、甘い声の持ち主にそう呼びかけたら──────。





目の前には。
心配そうな、ドンジュさんの顔があった。

















こんにちは。
momokoです。





1話目に、戻りましたね~。

とりあえず、チャンミンさんの怪我が酷く無くて良かったです。
顔や身体中に貼られた絆創膏──────。
いい、いい。
縫ったりするんじゃ無かったら。







聴こえてしまった『今夜、行くから。』の声。
目覚めてすぐの『ユノさん。』という言葉。


ドンジュさん。
心中お察し致します……。











はっ! (゜o゜)
ドンジュさん!!
早くその撫でた前髪から手を離さないと、ユノさん来ちゃうわよ!




では、また来週~♪



2015/09/06 (Sun) 13:19 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/09/06 (Sun) 13:12 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/06 (Sun) 12:22 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/06 (Sun) 10:31 | # | | 編集 | 返信

point

うっ…チャンミン~(泣)

ユノ…

早くチャンミンに顔見せてあげて(*´-`)

この状態で一週間辛いです…(..)

2015/09/06 (Sun) 09:54 | ラムまま #6H4WXWoc | URL | 編集 | 返信

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