HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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紅-クレナイ-の人《天使な君》14



































―チャンミンside―















その日の記憶は殆どなかった。
「危ない!」という声と同時に痛いという意識もなく暗闇が襲った。






───長い、長い夢を見ていた。


目の前にドアがあって、…僕は迷ってる。
あ、でもここは僕の楽屋だ、──入らなきゃ、メイクさんが待ってるかもしれない。


いつもより重いドアノブを回す。
真っ先に視界に入ってきたのは、絡み合う男女。
背中を向けた男性が、真っ赤なドレスの女性を攻めるように抱いていた。
テーブルに押しつけられた女性の髪がそこから零れて揺れる。
男性の背中にべったりと這う真っ赤な爪。



『チャンミナ、』



半分ほどはだけたシャツの奥に散らばる紅。
それを見せつけるように近づく人。



『───ユノさん。』



僕は泣いていた。
はらはらと溢れる涙を、貴方は気づかない。
スッと差し出された手、何かを握ってる?
反射的に伸ばした僕の、手のひらに落とされた、──それは、あのパイロープガーネット。
力なく握った手のなかで、紅の石が鈍く光っていた。











「……チャンミナ、……チャンミナっ!」



乱暴に揺すられ、徐々に意識が浮上する。
薄ぼんやりした視界が小さな手を捉えた。
ひどく悲しそうな顔、───ああ、ユンホくん。




「ユン、ホくん、……どうして、…ここに?」


「チャンミナ!良かった、…泣かないで。」



僕の胸に埋めた小さな頭を抱きしめるように撫でる、───温かくて、なぜか涙が止まらなかった。









「牧師様との電話を盗み聞きしてたらしくてさ、…場所分かんないくせに走ってきたんだと。
5時間かけてだぞ?コイツむちゃくちゃだな。」


後ろから呆れたようなドンジュさんの声。



「……ユンホくん。学校は?」と言う僕に、「ごめん、…今日は、特別。」とバツが悪そうにうつ向く。




「さっき牧師様には連絡したから、ほら、送ってくぞ!」
「やだっ!」


ドンジュさんの手を払う必死の形相に笑ってしまって叱るタイミングを失ったけど、……まぁ、いいか、最悪の夢から救ってくれた彼だから、


もう少し、このままで、───。












「チャンミナが無事で良かった。」



本当にあと少しだぞ!
そう言い残してスマホ片手に部屋を出ていったドンジュさん。
聞いてるのか聞いてないのか、そんなことお構いなしにベッドの端、頭を預けて僕を覗きこむユンホくん。





「僕は大丈夫、…だからユンホくんは無茶しないで。」


「無茶じゃない!俺、…俺は、チャンミナがいなくなったら生きていけない!」






───どうしてこの子はこんなにも真っ直ぐな眸で。





彼の柔らかい髪の毛を梳くように撫でる。
真剣な眸は僕を見つめたまま。




「馬鹿だなぁ……ユンホくんは。そんなこと、簡単に言っちゃ駄目だよ。」


「お、俺、俺はっ!///」


「────駄目だよ、……ユンホくん。」




冗談でも受け入れるようなことは言えなかった。
10歳の子供相手にって思うけど。



「……僕はね、…ユノさんがいなくちゃ生きていけないんだ。」



笑ってしまうくらい僕も真剣にこたえてしまうんだ。



一瞬歪んだ顔を、すぐにふざけたように膨らませて、「ちぇっ!」と。



「ユノなんて、チャンミナが大変なのに来ないじゃん。」
「ふふ、仕事が忙しいんだ。そのうち慌てて来るよ。」
「ふんっ、…ユノなんて嫌いだ!乱暴だし、デカイからって卑怯だし、意地悪だし、格好つけだし、……それに、」


思いつくまま暴言を吐くユンホくんが可愛かった。


「……それに?」


覗きこむように笑いかけたらスッと目を逸らされて。



「───ユノは、チャンミナを独り占めしようとするから、……嫌いだ。」


聞こえないほど小さな声で呟いた。





  









─────けれど、ユノさんは現れなかった。




「夜中に少しだけ顔だしたよ。おまえの寝顔だけ見てすぐに帰った。翌日から海外の仕事が入ってるらしくてさ、まあ、おまえは無事退院することだけ考えな?」



そう言ったドンジュさんが、不自然に視線を合わせなかったことを特に追及もせず。
電話が通じないのも、…海外だから、と無理やり納得して。




───酷い夢をみたんだ、と、愚痴のひとつでもこぼして、馬鹿だなぁ、と抱きしめてほしかった。



嫌な予感に目隠しをして、それでもユノさんのことばかり考えていた。





───あの教会での子供のような振る舞い、真夜中の可愛い嫉妬、……そして、熱い夜。
























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Comment

point Re: チャンミンが可哀想すぎて…

ゆうこさん。

私、今まで2歳差しか書いてこなかったのですが、9歳差ってだけでなんか萌える。。。
チャンミンがどんどん可愛くなっちゃいますよ~
大人でクールなユノさんに天使チャンミン。
かなりパラレル色の強い話です。

2016/11/29 (Tue) 21:08 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point チャンミンが可哀想すぎて…

えりんぎさん、チャンミンが可哀想すぎて
泣けちゃいますよ。

信じてるユノからの連絡がなくて
その時の絶望感を想うと。

子どもの頃捨てられてたチャンミン。
またユノにまで捨てられちゃうなんてことないですよね?

このお話のチャンミンは天使すぎて、
見てて辛くなっちゃう。。。

2016/11/29 (Tue) 20:26 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: No title

羽衣様。
お疲れさまでした(^o^ゞ
私は土日、息子の野球三昧でしたよ!
かなり、日焼けしちゃいましたよぅ(。>д<)
羽衣さんのユンホくんへのあしらいが面白かったのですが、実は隠れファンだったとは!←お嫌いなのかと(^^;)
紅は萌え補給をmomokoさんにお願いしてますが、取りあえずU GET MEが甘々なので。
と言いつつ、ちょっとユノヒョン、調子良すぎない?と書いた本人なのに思ってるところなんですけどね(^o^;

2015/09/14 (Mon) 17:11 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: はあああ

ジ*様。
こんにちは。
どちらのお話も楽しみにしてくださって嬉しいです(〃∇〃)
混同しちゃわないように雰囲気を変えてるつもりです(^o^;

2015/09/14 (Mon) 17:05 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point No title

えりんぎさん~おはようございます☆

週末は仕事で棚卸しがありバタバタでした、やっとオフモードです(*´з`)、もっと早くコメントしたかったのに遅くなっちゃいましたぁ(;'∀')


ドンジュさんからの《別れてほしい》という言葉。。。
チャンミンを想うユノの気持ちは海のように深く(ノД`)・゜・
愛しているからこそ、愛しているがゆえに現れないユノ…
こんなときこそギュッと抱きしめてほしいのに、我慢するチャンミンが切ないです(ToT)シクシク


そして、ユンホ君~初恋♡は実らないものなんだよ…残念
チャンミンに出会って変わっていくユンホ君
将来はきっとユノ同様《いい男》になりますね(^_-)-☆
ユンホ君にはついついオンマ目線になっちゃいます


《紅い石》パイロープガーネット
ユノを想いそっと唇にあてがうチャンミン
ザクロのように紅い石はユノそのものですね
momokoさん毎週素敵なお話をありがとうございます(*^^*)、《ユンホ君とのラブラブ時間》もどんな感じだったのでしょう、、、隠れユンホ君ファンなので気になりましたw


それでは《紅》週末を楽しみにしています(*^^)


では、また☆


2015/09/14 (Mon) 04:46 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

point はあああ

えりんぎ様

金曜日のお話U GET MEを読んだ後は、月曜が待ち遠しいし、紅を読み終えると、次の土曜まで待てない~!!
こうして、あっという間に2年が過ぎたら…

楽しく待っていられるのは、えりんぎ様のお話の
おかげです!

明日のために読み返そっと♪♪

2015/09/13 (Sun) 23:41 | ジス #- | URL | 編集 | 返信

point Re: こんにちは♪♪

カプ**様。
こんばんは!
嫌な意味に取らないでくださいね。
ハッピーエンドは必須です!
ただ何をしてハッピーエンドとするか、って問題なので。
ご覧になってる方には分かれるのかなぁ、と思ったりしてます。
いつもありがとうございます♪

2015/09/13 (Sun) 22:14 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

swan様。
ユノは虎視眈々といろんな事を狙ってますよ、きっとね(^w^)

2015/09/13 (Sun) 22:12 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 紅い石

momokoさん。
今日も素敵なお話ありがとうございます(〃∇〃)
今後、やはり暫く切ない系です。
が。
ところどころにmomokoさんが食い付いてくれそうなポイント!あります(^w^)←どんなん?


しつこいくらい、《紅》にこだわります。
って、momokoさんならよーく分かってることですよね?
今だから言っちゃうけど(こんな所で)、そして最後に笑ってみせて、で、「まだ、おにぎりネタ引っ張っちゃう?」って呟いたことあるんですよねぇf(^^;)

ま、暫くは《萌え担当》お願いします(^o^ゞ

2015/09/13 (Sun) 22:11 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

ひろ*様。
コメントありがとうございます~
気になって起きてしまうなんて、嬉しいですぅ♪
U GET MEはラブラブ週間です。
というか、もうラブラブしかないです(^^;)
バカップルをご堪能ください(^w^)

2015/09/13 (Sun) 21:56 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 2人の物語

にらいさん。

こちらのブログへ公開コメントありがとうございます!
嬉しいです(〃∇〃)
はい、大丈夫です。
辛さも長続きしませんよ。
だって《愛しさの上》をいく想いは、もうなかったことになんて出来ない!


momokoさんと小話についての打ち合わせは殆どしてません。
「辛くなるので甘さを補給してねぇ!」ってお願いしただけです(^w^)
そのうち被ったりするかも、なんて思いながら、momokoさんが上手に書いてくれてます。
ひとつの文章を掘り下げて素敵な物語を作ってくださる天才ですよね!


紅、はアメブロ話の続編で、しかもこのコメント欄(#^.^#)
そしてにらいさんからのコメントで更にアメブロを懐かしく思いました。


ありがとうございました💓

2015/09/13 (Sun) 17:38 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/09/13 (Sun) 16:33 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/09/13 (Sun) 14:31 | # | | 編集 | 返信

point 紅い石












「チャンミナ、また来るから。」

名残惜しそうに視線を寄こしながら、ドンジュさんに背中を押されてドアに向かうユンホくん。




「じゃ、こいつ送って今日はそのまま帰るから。チャンミンは久しぶりのオフだと思って、ゆっくり寝るように。」


くしゃりと前髪を梳いた掌が、すっと瞼を掠める。
その手が死ぬほど優しく感じて、目を閉じて、こくんと頷く。






「おやすみなさい……。」

ぱたんと閉じられたドアの向こうで、ユンホくんとドンジュさんの声が遠ざかっていく。














しんとした部屋の中。
夢にでてきたパイロープガーネットを想い出す。



そっとジャケットのポケットからベロアの小袋を取り出して、コロリと掌に1㎝ほどの石を転がした。



研磨される前の石は、それでも紅く艶めいていた。
いびつな形すら、ユノさんに繋がっている証のように感じられ、頭の中の酷い夢を駆逐してくれる。




「スイスで買ったとき、よくないことを追い出してくれるって言ってたもんね。」
触っているだけで落ち着いてくるそれを、コロコロと指先で弄ぶ。


紅い石は。
転がるたびに光を誘って表情を変え、見飽きることはない。













「ふふ、本当にザクロみたい。」
そっと唇にその石を押し当てる。





ひやりとした感触。
舌先に触れる無機質な鉱物と、温かな指先。


柔らかく僕の唇を食むユノさんのぽってりとした下唇を想い出して、眸を閉じる。



薄い皮で覆われた柔らかい部分を、舌で濡らし、しめって滑りやすくなったそこに触れるか触れないかの距離で石を這わせていく。




ぞくり、と総毛だつような感覚に自分で戸惑って慌てて石を唇から離す──────。













ねぇ、ユノさん。
そばにいて。
ぎゅって、抱きしめて──────。




僕ね、ユノさんがいなくちゃ生きていけないんだ……。



















こんにちは。
momokoです。





ドンジュさん、視線を合わせてくれなかったの?
ユノ、海外に行ってるの?
電話も通じないの?
ホントに???






ううぅぅぅ。辛い。
これかぁ、えりんぎさんが『小話は楽しんでできるときだけお願いします。』って言ってた意味は(@_@;)



でも、書きますよ~。
だって《55555拍手リクエスト》ですから。
ふふふ。今日もユンホくんとのラブラブ時間にするか、このお話にするかかなり悩んだくらいですから。

ネタは見つけられますよ~。今回は、最後の1文に、かな~り妄想掻き立てられました(///ω///)






チャンミンの幸せな回想の中で。
1週間過ごしたいと思います。

では、また!



momoko














追伸


swan様

続けての公開コメント、ありがとうございます♡
思わずにやにやが止まりませんでした。

ユノにね、《守ってほしい》って依頼してくれたらね。
本当に幸せなんですけどね……。




  *  *  *  *  *




にらい様

お久しぶりです。
FC2での公開コメント、本当にドキドキしますよね?

momokoも。この《55555拍手》をゲットしたこの《紅-クレナイ-》がなければ、ずっと公開コメントできなかったかもしれません。←しかも羽衣さんの前例がなかったら、鍵コメのままだったかも(^_^;)


なので、にらいさんの公開コメント、めっちゃうれしいです~♡
コメント欄での小話を読んで下さってた上に。
「Duet」を思い浮かべていただけたなんて・・・。
光栄です♪本当に本当に。ありがとうございました。



2015/09/13 (Sun) 13:59 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/09/13 (Sun) 12:08 | # | | 編集 | 返信

point 承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

2015/09/13 (Sun) 09:46 | # | | 編集 | 返信

point 2人の物語

1度手に入したモノを手放す時
幸せを感じた分だけ、辛さが何倍にもなる
それでも、その手を離すとしたら
それは、相手の事を思うから…
その人の幸せだけを考えるから…

えりんぎさん、お久しぶりです
と、いうかこちらに公開でコメントするのは
初めてなので、今はとてもドキドキしています
Amebaでは、公開が普通だったので
意識せずにコメントしていましたが
公開か非公開を選べると、凄く緊張しますね

今度の紅は、辛い波が押し寄せてきそうで
胸が痛いです
しかも、この状態で来週末まで待つのは
もっと辛いですよ(T . T)
でも、頑張って我慢しますね

今回は、momocoさんに、コメントしたくて
頑張って公開コメントしてみました

今朝、紅を読み返して、momocoさんの物語を
読み返していました

昨日の「愛おしさのその上」
ユノがチャンミンに触れるその指の動きに
チャンミンへの思いの全てが込められていましたね
言葉で告げる何倍も、伝わりました
それからユノが感じる不安も…

そして、えりんぎさんのチャンミンが感じる不安
2つの物語が重なり合って目が離せません

この紅は、ユノとチャンミンの物語だけど
えりんぎさんとmomocoさんのお二人の物語なんだと
改めて思いました

えりんぎさんのお話なので、悲しい結末ではないと
信じていますが、そこに行き着くまでは辛そうですね

このコメントを書いていて「Duet」の曲を
思い出しました
最後まで、お二人で、一つの物語を奏でてくださる事を
楽しみに待っています❤️


2015/09/13 (Sun) 09:43 | にらい #- | URL | 編集 | 返信

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