HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》15












































―チャンミンside―












結局、撮影現場での不慮の事故として片付けられたあの日以来、それだけでは片付けられないほど僕の中では精神的ショックを引きずっていた。




照明装置や何台ものカメラに囲まれると圧迫感に息苦しくなったり。
人工的な舞台セットの前で足が竦んだり。


ドンジュさんがピリピリしてるのも良くない、それに……ユノさん。
 


────ユノさんと連絡が取れなくなって1週間が経とうとしていた。






ああ、でも一度だけ。
一昨日の歌番組のリハーサルでやはり調子の出なかった僕。
悔しくて、…「しばらく一人にしてほしい。」と楽屋にこもった。




───僕は、弱い。


それが悔しくて、悲しくて。
この情緒不安定をユノさんのせいにしてしまう自分にも腹が立つのに。
それでもユノさんのことばかり考えてしまう。


「な、…歌って?」と、
毎晩毎夜かかってきた電話を、
今夜こそ、と待ってしまう。


あの夢が、まさか正夢だなんて言わないよね、ユノさん。


出会いは最悪だった、───。
開けた楽屋の向こう、アイドル歌手との濃厚なキスシーン。
覆い被さるように重ねた唇から紅い舌が覗き、僕の方が恥ずかしさに目を逸らしたいのに。
なぜか視線だけは僕を見据えて離さないなんて。




「……ユノさん。」
ため息とともに零れるひとりごとは、今日だけでも、もう何度目かの、───。


そしてふと気づいた。
僕の荷物の下に挟まれた紅を。


焦る必要なんかないのに、…消えてしまいそうで、奪い取るようにグチャッと手にしたそれは中途半端に破れてしまった。
なんだか泣けそうで、……必死でシワを伸ばし、文字を繋ぎ合わせる。




紅い、それは、───あの紅い羽根のメモ。


『心配するな』とひとこと、特徴のある文字。




────ユノさんっ!



すぐに楽屋を飛び出てテレビ局中を探した。
最初は大目に見てくれたドンジュさんに本気で叱られるまで。




「仕事中はユノのことを考えるな!」
呆れたような苛ついた言い方に。
ほんの少し前まであの人の体温を感じていたであろう紅い羽根のメモだけが熱く僕の手のひらの中にあった、────。













そして今日も1日が終わった。
新曲のプロモーションで情報番組の出演や雑誌のインタビュー、もう寝ていても言えてしまいそうな決まり文句。



「チャンミナ、お疲れさん。車回してくるからここで待ってな?」



疲労が色濃く滲みでた僕を気遣って、出来るだけ休ませようとしてくれるドンジュさんがありがたかった。




「……そういえば、最近、前のように嫌がらせっぽいことされたか?」


ふいに振り返って言うけど、……言われてみれば、子供の虐めか?と思うような、衣装を隠されたり、出生についての中傷を広められたり、


「退院してからは、…何にもないですね。あの事故の騒ぎで自重してるのかも。」


「あー、かもな。この1週間は仕事の妨害もまったく無くてさ、まあ、とにかく良かったよ。」



そういい残して駐車場の奥へ消えていく背中を見ていた。






───と、その時、



閑散とした駐車場出口に滑りこんできた車。
接触しそうなほどの距離で急ブレーキをかけるから思わずのけ反りそうになったのを、突然開いたドアから伸びた手に思いきり引っ張りこまれた。



「っ、痛っ、……」



あまりの早業に転がるように助手席におさまった僕。
落ち着く間もない急発進にあちこちぶつけた肘や膝が痛くて堪らない。




ドンジュさんっ!!!


逃げようと体を捻ったところを片手で押さえられ
、そのまま器用にシートベルトをつけられた。






「だ、誰っ?」


────なんて、聞くまでもなく、………




本当はすぐに気づいた、……その手の熱さも、暗闇に浮かぶシルエットも、匂いさえ、……





「悪かった、…乱暴にして。」



「────ユノさん。」




すべて貴方を指し示していたから、────。






















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Comment

point Re: 拍手が1回しか押せないのが悔しい

ゆうこさん。

ありがとうございます。
まだまだユノが謎ですね。
と言いつつ、それほど深い謎はないのでご安心を。

拍手はね、1日同じ記事に1回なんです。
明日になればまた押せます。
みなさんマメに拍手してくださるのでありがたいです~(〃∇〃)

2016/11/29 (Tue) 21:21 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point 拍手が1回しか押せないのが悔しい

なんで1回しか押せないんだろ!
2回目押すと拍手済みですとかなるんですよね、やだー。

ユノ〜待ってたよ〜
よくぞ誘拐してくれました!

でも…ユノの心の中は見えません。
チャンミンを好きなのはわかってるんですが、ドンジュさんの話を考えても、ユノが謎すぎて。

ユノがスペシャリストすぎて
平凡な私には想像もつかない世界だわ。

このお話、ちゃんとハッピーエンドになりますように。
えりんぎさんを信じてますよ!

2016/11/29 (Tue) 20:37 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: こんにちは☆

羽衣様。
さてさて紅。
momokoさんに、「紅が今書いてるところ、つらくってさぁ。」ってあんまり言うから、「話の内容分かんないのに勝手に想像して勝手に悲しくなってるんだけど?」的な事を言われた話がこれから始まりますf(^^;)
と言っても、私のこと。
それほどの辛さはないでしょう。
書いてて辛いからさっさと進めたいのがよく分かる話になってるかと。
シルバーウィークがちょうどこの時でよかった!
「大したことないじゃん!」って思われても取りあえず羽衣さんの胸にしまっておいてくださいね(^o^ゞ

そして、羽衣さんと相談した話!
イタリアでしたよね?
え?オランダへ変更?とか思いませんでした?(^w^)
あ、でもTi Amo画像使いたいしなぁ。
あんなに凛々しい時代物仕様のチャンミンがムチャクチャ可愛くなってましたね💓
お揃いニット帽もよくお似合いで(〃∇〃)

2015/09/19 (Sat) 18:33 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

Don**様。
ありがとうございます~(^w^)
アメブロに頂くコメントやメッセージで、「お話は~が好きですが、紅のユノが格好いい」というのがとても多くてですね。
紅のユノは格好よくなければならない!って感じですf(^^;)
今後もそのように書けるかしら?

2015/09/19 (Sat) 18:22 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: Telephone

momoko様。

今回の小話(小話というか、すでに本編と変わらない長さでは?(^o^;)は、15話の前にそのまま入れても何の違和感もないお話。
ついつい状況説明が多くなり、先を急ぐあまりついつい疎かになってしまったチャンミンの心情をみごとにそのまま書いてくださいました!
ありがとうございます(〃∇〃)
今後、シルバーウィークのおかげで一気に先を急いでしまった場面を更新できるので嬉しいです。
ポツポツ穴がありますので、埋めるところもいっぱいですよぅ(^^)d
それに、ユンホくん話!
私も読みたいでーす(^o^ゞ
彼が18歳になったときの話とかね、いつか書けるかしら?(^w^)

チャミペンmomokoさんのチャンミン溺愛が伝わる文章、とても好きです!
では、また明日!

2015/09/19 (Sat) 17:40 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

た*様。
こちらの話を楽しみにしてくださって嬉しいです!
でもまだ、ちょっと辛い展開でしょうか?
シルバーウィークのおかげでそこらへんは一気に更新できてよかったです。
コメントありがとうございました(^w^)

2015/09/19 (Sat) 17:30 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/09/19 (Sat) 17:02 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/09/19 (Sat) 16:51 | # | | 編集 | 返信

point Telephone









───「チャンミナ?……起こしちゃったかな?」





当たり前のように、架かってくる真夜中の電話。
甘い声で『な、……歌って?』そう言われるだけで、僕がこの世の中で必要とされている──────。
そう、感じさせてくれる、電話。





声だけじゃ、足りない。
ホントは、逢いたい。
ユノさんに、触れていたい。
僕の中で、どんどん膨らむ貪欲な想いが零れ出さないように必死で抑え込む。








───「チャンミナ、───いつも、いつも、……独り占めしたいのは、俺だよ?」



これ以上ない蕩けるほど甘い言葉を思い出して、息が──────、止まる。
いつもの冷静なユノさんからは想像さえ出来ない言葉は、僕を満たすのに十分だったはずなのに。








───「逢いたかった、…チャンミナ、いつも、…逢いたい。」



ホントに?
じゃ、なんで逢わないの?
逢えないことが、僕はもうこんなに苦しい。




僕は僕で。
僕一人のものだったはずなのに。
いつの間に、こんな風になったんだろう?





肌を重ねるたびに、ユノさんとの境界線がぼやける。
注ぎこまれるたびに、ユノさんが侵食してくる。
繋がっている時間は、ユノさんは僕のものだと実感できて。
このまま時間が止まってしまってもいいとすら、想えてしまう。












ねぇ、ユノさん。
ユノさんは、平気?僕と逢えなくても?


ねぇ、ユノさん。
要らなくなった?僕の子守歌?


ねぇ、ユノさん。
貴方をだれか、別の人が抱きしめてるの?







追い出そうとしても、追い出そうとしても。
次々と湧き上がってくるそんな念い。


苦しくて。
苦しくて。
苦しくて。




どす黒い想いがむくむくと育って。
もう、涙すら──────、出ない。








大好きな歌。
伝えたい想い。

僕にとって、歌はコトバで。
歌えることの幸せを。
聴いてくれる人に伝える手段だったハズなのに。




歌おうと、ステージに立つと、息苦しくなる。
ぐるりと僕を囲うカメラやセットが。
僕を追い立てる様で。

ニゲダシタク ナル。







ユノさんがくれた、『心配するな』のメモでですら。
逢えないことを、通達しているみたいで僕を絶望の淵に追いやっていく──────。



「ユノさんは、正直すぎるよ……。嘘でも《会いたい》って、書いてくれたらよかったのに……。」
















毎晩の電話が。
「チャンミナ、…愛してる。」の一言が。

逢えなくても、僕をあんなに満たしてくれていたんだと。
なくなってから、気付く。





ねぇ、ユノさん。
夢の中なら、会えるかな?


アイシテルって
もう一度言ってみて──────。























こんにちは。
momokoです。





明日からずっとカレンダーが《紅-クレナイ-》ですね~。



この、苦しい苦しいチャンミンの思いを。
車に拉致したユノさんは、払拭してくれるんでしょうか?

ちゃんと、逢えなかった理由。
伝えてくれるんでしょうか?



仕事的に、憎らしく思っていた《シルバーウィーク》ですか。
《紅-クレナイ-の人≪天使な君≫》の連続更新の告知に。
一気に楽しみに変わりました(*゜∀゜)=3



いつもいつも。
幸せを作り出してくれて、ありがとうございます♡





momoko




  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *






追伸

羽衣様

あら~♡
隠れユンホ君ファンでした?
《ユンホ君とのラブラブ時間》も、気にしてくださったりしました??
では、《紅-クレナイ-の人≪天使な君≫》の本編に全く関係なくてもよければ、いくらでもmomokoの脳内で膨らんだ妄想を吐き出しますよ~。←コメント欄で。

えりんぎさん、赦されるかしら?



2015/09/19 (Sat) 14:33 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/09/19 (Sat) 11:54 | # | | 編集 | 返信

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