HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》16








































―チャンミンside―

















「チャンミナ、……チャンミン?……危ないって。」






────ん、……分かってる。



運転するユノさんの首に巻きついたように腕を回し離れようとしない僕の背中を優しく撫でる手。
どんどん力が入って、どうしても前かがみになっちゃうユノさんが諦めたように路肩に停車した。






「ユノさん、ユノさん、……ユノさんっ、」


うわ言のように名前をよんでは更にギュッと抱きつく。
大丈夫、…ごめん、…と囁く優しい声と背中を撫でる温かい手に、今さらながらユノさんと会えなかった日々を想い胸がしめつけられた。




「チャンミナ、…ドンジュさんにメールするから、ちょっと離れて?このままじゃ、警察に通報されるだろ?」


チラッとユノさんを見る。
切れ長の眸が真っ直ぐに僕を見据え、優しげにあがった口角はいつもと変わらずキレイな弧を描いていた。



───ああ、ユノさんだ、……!



そう思ってしまったらやはり離れることなんて出来ず、身を乗り出すようにして抱きしめる腕に力をこめてしまう。




くすっ、と笑って、「…しょうがねぇなぁ、」と頭上でため息混じりに言ったのが分かった。
そのまま、抱きつかれた窮屈な体勢で何とかスマホを取りだして、僕の肩ごしの隙間から液晶画面を覗いてる。



「───チャンミンをお借りしました。今夜中に責任を持ってマンションへ送り届けます。…と。」



これでいっか、と送信した後、電源を落とし、「ほら、おまえも電源オフにして。」と囁く。





そこでふと違和感。
今までこんな攫うような真似したことなかった。


「……マンションへ来てくれればいいのに。」


そう言う僕に。


「たまにはこういうのもドラマみたいでいいだろ?」と悪戯っ子のような笑顔。




「……っていうか、大切な話があって、……外で話したかった。」



スッと僕の頬に触れた指が冷たく感じたのは、深まった秋の夜風が車内を覆っていたからだろうか。












「───ユノさん!……この匂い。」


脇道に入った住宅地で途端にむせ返るような匂い。
───甘い甘い香り。


いつだったか、ドンジュさんがユノさんに例えた、……



「ああ、あれだ、……あの家の玄関先に咲いてる、エンジェルトランペットの香りだな。」



そこには鉢植えなのに2m程もある花。
ラッパ状に花弁が反り返った大きくエキゾチックな花が、下向きにびっしりと咲き誇っていた。




「綺麗、……でも、毒があるんですよね?」


「スコポラミンという精神を操る毒を含んでるらしいな。……でもさ、チャンミナ、あの花自体は毒にはならないんだ。人の手によって生物兵器になる。」



夕方から夜になると花弁を開き、香り立つ花。



「大丈夫、……チャンミナ、おまえは怖がらなくていい。花を愛でて香りを楽しめばいいよ、…危ないときは俺が止めるから。」




────どうしよう、ユノさん。



ドンジュさんの台詞にリンクする。
甘い毒には気をつけろ、そう言ったドンジュさんと、楽しめばいいと言うユノさん。


もし貴方がドンジュさんの言うように毒なのだとしたら、───もう僕はとっくに冒されている。




盲目という名の毒に、────。




せっかく運転できる距離を取ったのに、我慢出来ず、またギュッと抱きついた。
こんな住宅街のど真ん中で長く停車なんてしてられないから。


「ユノさん、……キス、したい。」


早々に僕からねだったのに。


「────後からゆっくり、な。」



そう言って前髪を梳いた貴方の指がやはり冷たくて、……笑っているのに悲しげな眸の深い黒を、僕はずっと忘れることが出来なかった。










次に車を止めたのはインターチェンジを過ぎた河川敷。
外灯も何もない場所なのに、遠く高速道路の明かりが届きうっすらとお互いの存在を認めることができた。





「チャンミナ、……怪我は?」



エンジンを切って、しばらくの沈黙のあと最初に口を開いたのはユノさんだった。



「え、と、…大丈夫です。入院なんて、ちょっと大袈裟になっちゃって、……。」



外で話したい大切な話、なんて。
胸騒ぎしかしない。
僕は逃げ出したい気分でいっぱいだった。






「CM、決まったんだな。おめでとう、…さすが天使の歌声だ。」


「…え?…知っ、て、…」


「ん、いろいろ調べた。…で、おまえへの嫌がらせや事務所への圧力は、多分もう大丈夫だと思う。」



何を言ってるのか、最初は分からなかった。
───ハンムラビ法典、目には目を、ってこと。とユノさんは言った。


「俺はおまえが思ってるよりもこの業界に深く関わってるからな、まあ、握ってる弱味をたてに取り引きした。…大丈夫、おまえからは手を引いてくれたよ。」




ついさっきドンジュさんと会話していたことに繋がる。
それがユノさんの口から出たことに驚いて言葉が出なかった。






「チャンミナ、おまえは思っていたより多くの事務所から煙たがられてる。みんな、おまえの実力と存在感が怖いんだよ。」


「この世界はおまえには汚い、──いつか潰される。」


「それとも、大きな事務所へ移籍して守ってもらうか?いつでも話はつけてやれる。」




予想もしていなかったユノさんからの提案に、僕はただ首を振るだけだった。
言葉もなく何度も何度も首を振った。







僕の肩に置いた両の手が、ゆっくりと首すじから頬へとその道を辿る。
それでも僕は首を振るのを止めなかった。
ユノさんから出た残酷な言葉を振り払うかのように。



くっ、とその手が僕の頭を固定する。
重なった視線。
ユノさんの真剣な表情。






「聞いて、チャンミン。」


「……ユノさん、……」



最近の事務所への嫌がらせだとか、僕への風当たりだとか、……話したことなかった。
余計な心配をかけたくなかったし、ユノさんと過ごす僅かの時間だけでも芸能人でいることを忘れたかった。
純粋に僕の歌だけを聴いて欲しかったから。




「──これほどとは、思ってなかった。チャンミンが可愛くて、幸せそうに歌う姿が愛おしくて、なかなか会えなくても、ひっそりと見守ってるつもりでいた。それで満足しようとしていた。」




徐々に寄せられる眉、自嘲ぎみに口角が歪んだ。




「真っ暗になったんだ、チャンミナ。……おまえの事故を知って、仕事中なのに、……思考のすべてが止まった。」


「あり得ない、……そう思った。そしてすぐ、──これほどだったんだ、と理解した。」





ユノさんの言いたいことが、分かっているのに分からなくて。
これは、愛の告白?
でもなぜそんなに辛そうに?







「チャンミン、……おまえのすべてか、無か。今ここで、───おまえが選んでくれ。」






一瞬、息遣いさえ消えた静寂のなか、
遠くでクラクションの音がひどく悲しげに響いた、────。













********************

おはようございます、えりんぎです(#^.^#)

え?ここは甘くなるとこじゃないの?Σ(´□`;)と思われた方。
ごめんなさい、ここからが本番ですf(^^;)
でも私のこと。
チャンミンを悲しませるのが苦手のため、さっさと書き急いじゃいますけどね(^o^;

明日も紅-クレナイ-の人です。



《拍手コメ》

ゆ**くま様。
いつも怒濤の拍手コメありがとうございます!
気軽に声をかけてもらってるみたいで、呟きひとつひとつが嬉しいです(〃∇〃)


ね**様。
お久しぶりです~!
アメブロにメッセいただいてから嬉しくて!
ホミンに枯れてしまいそうな気持ちは一緒ですよぅ、←あ、もう潤ってましたね(^w^)
私、常連の読者です!
大好きです!
メッセージ制限されてるんですよー、コメント欄を開けてくだされ~~











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Comment

point Re: こんばんは(*^^)

羽衣様。
おはようございます(^o^ゞ
こちらは土曜日に中学の文化祭がありましたよ!
体育祭はシルバーウィーク明けで振休はなぜか10月(^o^;
7連休なんて、夏休み終わったばかりなのにっ!

そうそう、ユンホくんの遊園地デート💓
いいですねぇ(〃∇〃)
もちろんチャンミンと2人きり?
ユノさんに叱られません?←さりげなく後つけたりしてΣ(-∀-;)
ユンホくんは年の割にませてる感じなので、18歳になったらどうなんでしょ?
まだ一途にチャンミンを好きなのかもしれないですね。
虎視眈々と狙ってます!
ユノさん、ピンチ!(。>д<)的な話もいいなぁ。
出来ればユノさんとは正反対のタイプがいいですね。
あー、妄想好きの方と話してると妄想が広がりますーーっ(〃∇〃)

2015/09/21 (Mon) 09:28 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/09/21 (Mon) 01:57 | # | | 編集 | 返信

point こんばんは(*^^)

えりんぎさん~こんばんは☆

今日は中学の娘たちの運動会でした、子供たちは明日から7連休とか。。。ウラヤマシイ、いいもんいいもん私のシルバーウィークには《紅》があるんだから(/・ω・)/ドヤッ

切なさもこれからが本番といったえりんぎさん、ユノの真意はどこにあるのでしょうか、明日は切なさどん底ですか(゜o゜)ゴクリ、朝読むのが今からドキドキです。。。


隠れユンホ君ファンの私にお話を書いてくださるというmomokoさん、小さな呟きを拾ってくださりすごく嬉しかったです(*ノωノ)

えりんぎさんのユンホ君が18歳になったお話もいいですね、やんちゃ系?、色気ダダ漏れ系?etc、えりんぎさんの脳内ではどんな少年になっているのでしょうか(^.^)、私は《チャンミンとユンホ君の遊園地デート》で妄想、遊園地=『誰かと行く楽しくも温かい時間』というイメージがあるので、孤独でそんな記憶もないであろうユンホ君に温かい記憶を作ってあげたいのと、遊園地=デートなので小さくても恋人気取りのユンホ君なんてカワイイと思いませんか(。・ω・。)ノ♡

momokoさんのユンホ君話はどんなお話でしょう~、是非脳内で膨らんだお話をのぞかせてください♡、ずっと先でいいのでよろしくお願いします(*^^*)

なんだか今夜は一人でユンホ君話で盛り上がってしまってすみませんでしたm(__)m


ではでは、オヤスミンです☆

2015/09/21 (Mon) 01:17 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

point Re:

Do***様。
こんばんは!
お互い盲目すぎる2人。
ユノさんは何よりもチャンミンをとるつもりで行動にでています。
そして諦めるつもりは微塵もありません。
ユノさんですから(^w^)

2015/09/20 (Sun) 19:35 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 逡巡

momoko様。
こんばんは!
明後日のユノsideに見事にシンクロします(^w^)
私たち、もしかしてユノとチャンミンじゃ?←ばか(^o^;
読んでて面白いなぁ、って思います。
私とmomokoさんの文章の違いが面白い。
2年以上書いてる私の方が拙いっていうf(^^;)

萌え、たくさんありました?
嬉しいっ!
好きなシーンは、縋りつくチャンミンに困りながら、チャンミンの隙間からメールするユノさん!←想像したら萌えるっ(〃∇〃)
momokoさんの言われる通り、愛しすぎちゃって自分で選べないユノさん、と盲目と認めちゃってるチャンミン。
切ないのに甘い、を目指して書いていきます!
ただ辛いだけなのって、駄目ですから、私~

明日は谷で言えば多分ドン底。
でも好きなシーンあります!
当ててくださーい(^o^ゞ

いつもありがとうございます(^w^)

2015/09/20 (Sun) 19:30 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

ひろ*様。
チャミペンさんですか♪
私はチャンミンが大好きユノペンです(^w^)
2人の唯一無二の繋がりを頑なに信じ、常に妄想してる残念なやつですがf(^^;)
書き急いで、多分、今までより長い文章になってるかと思います。
丁寧に書き急ぐ!←モットーで頑張ります(^^)d

2015/09/20 (Sun) 18:57 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

みな**様。
はじめまして!
コメントありがとうございます(#^.^#)
この《紅-クレナイ-の人 天使な君》は、アメブロで書いていた、《紅-クレナイ-の人》の続編です。
そこで、この2人は出会ってます。
ストーカー被害に悩む芸能人チャンミンと、短期で雇われたSPユノ。
こちらのブログのトップに《目次》という項目があるので、そこからアメブロへ飛んでください!
ヨロシクです(^o^ゞ

2015/09/20 (Sun) 18:51 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 嫌な予感しかしない

マゼ****様。
こんばんは~
苛めないで、というのは、…え?ユノを、ってことでしょうか?f(^^;)
大丈夫ですよ~、辛い話しててもユノ、格好いいですから!
そちらを重点的に読んでください(^o^ゞ

2015/09/20 (Sun) 18:46 | えりんぎです(#^.^#) #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/09/20 (Sun) 13:09 | # | | 編集 | 返信

point 逡巡











「ユノさん、ユノさん、……ユノさんっ、」






身体に絡みつく、白い腕。
首元に埋められた頬から、体温を感じてその愛おしさにくらくらする。



仔猫が甘えるような仕草に。
どれだけチャンミンが連絡を取らなかった1週間を憂心していたのかが伺える。



自分ですらこんなに飢えてるのだ。
理由を知らされず、ただ待つだけだったおまえの不安はいかほどのものか。



自分自身の胸の奥のちりりとした痛みごと誤魔化すかのように、大丈夫、…ごめん、…とささやき、めちゃくちゃに抱きしめてしまいたい想いを鎮撫する。












──────チョン・ユンホ。
自分が、何をしに来たのか、よく考えろ。











くっと口角をあげ、承服させるつもりの笑みはチャンミンを煽ってしまっただけらしい。
ますますめり込む身体に、たまらなくなる。



「…しょうがねぇなぁ、」
この愛しいカタマリの前では抵抗不可能の自分自身の甘さに苦笑してしまう。













マエニ、スゝメ。マエニ。






自分を鼓舞し、冷静さを纏う。
熱くなる想いをねじ伏せて、そっとチャンミンの眸を捉える。


チャンミン、お前は不安になることはない。
自分の生を楽しめばいい。…危ないときは俺が止めるから──────。






「……大切な話があって、……外で話したかった。」
そう言って触れた頬は、吸い付くように滑らかで。
俺をまた逡巡させるのに、十分な熱さだった。






















こんにちは。
momokoです。




むせ返るような、エンジェルトランペットの香り。
盲目という名の毒──────。
可愛いおねだり。
気付いてしまった、深すぎるチャンミンへの想い。



ドキドキするシーンやフレーズが多すぎて……。
朝から萌え吐きそうでした。



ユノさんが自分で語る言葉一つ一つに。
ぐっと来てしまって。
苦しくなっちゃいますね~(ノД`*゚)゚・:。.





「チャンミン、……おまえのすべてか、無か。
今ここで、───おまえが選んでくれ。」



ねぇ、チャンミン。
貴方にとって、何が一番大切なの?

ユノさんは。
自分で選べれなくなってしまうくらい、貴方の事を愛しちゃってるみたいよ?





では、また!



2015/09/20 (Sun) 12:45 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/09/20 (Sun) 09:28 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/20 (Sun) 06:34 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/20 (Sun) 05:47 | # | | 編集 | 返信

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