HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

U GET ME ~僕らの距離~31

































~キュヒョンside~
















帰り際上司に呼ばれて少し遅れた今夜の主役が、息を弾ませやってきた。



「悪い、…待たせたな?」
くいっとネクタイを緩める仕種、狙ってるわけじゃないだろうけど、少し開いた首もとからなんとも言えない男の色気を発散してニッと笑う。



 

────罪な人だよ、まったく。







新規事業展開の足がかりとなる今回のプロジェクトが途中揉めて頓挫しそうになるもユノヒョンの必死の働きとチーム全員のアシストで何とか無事満足の結果を得ることが出来た。
そして今日はその打ち上げ。
もちろん俺が幹事なわけだけど。




「……ミンジさん、ちょっとそっちへつめてください。ユノヒョン、ここへ呼ぶから。」



頬杖ついて反対側の男性社員の浮かれた話に軽く相づちをうっていた彼女がふっと振り向き、
「…もしかして、気、…使ってんの?」と言って笑った。





────だって、…泣いたんだ。



ほろほろ、ほろほろと、音もなく見惚れるほど綺麗な涙だった。











あの呼びだされた週明け。
最初こそ憂さ晴らしのように上司の悪口やら会社の体制への不満をぶつけてきたけど。
…そのうち、チャンミンの人柄やユノヒョンとの出会い、2人の関係を探るように聞いてきた。


それは何となく予想範囲内だったから、曖昧にどっちつかずの返答をする俺。
多分俺の口から、「あの2人はなんでもないですよ。」と聞きたいんだろうけど、正直な俺にそこまで嘘はつけないし、…かと言って、「今朝のユノヒョンの話と浮かれた態度からどうも週末はお泊まりしたらしい。」とも言えない。



そんな俺の態度にこれ以上探るのは無理と判断したのだろうか、急に黙りこんだミンジさん。
綺麗に施されたネイルがラム酒のグラスをツーっとなぞって、ダウンライトの仄かな明かりが反射する様をいつまでも見ていた。





「……映画、観に行ったの、…。」


それは急に、…ポツリと。





「え?」




「去年のクリスマス前、くらいかしら?昔、ユノに借りた小説が映画化されてて。」



───ああ、その映画の話はユノヒョンに聞いたことがある。
観に行くんだ、ってご機嫌だったような。
誰と、とは意味深に笑っただけで教えてくれなかったけど。




「偶然、…見ちゃったのよねぇ、…ユノとチャンミンさん。」


「あ、チャンミナと一緒だったんですか?ユノヒョン。……どうりで、…。」


「え?」


「あ、いや、…。」




なんだよっ、あんな頃から一緒に出かけてたのかよ?あの2人!



いらっとして一気に煽ったハイボールが喉奥を熱く通り過ぎたその時。






────ポタリ、…それは音もなく、色白の綺麗な手の甲を伝った。



「ミ、…ミンジさん?」


「あ、ごめ、…、もぅ、やだなぁ、」



スッとその雫を拭うけど、それは止まることを忘れたようにあとからあとから……




ユノヒョン絡みで泣かれたのはチャンミナに続いて二度目。
どうしていいか分からず、どうすることもできなかった。
だって俺は知ってる。
ユノヒョンの想い人が誰なのか。
それなのに適当に慰めることなんてできなかった。




「…なんだろね?あの2人の雰囲気。私、結構近くをすれ違ったのに、ユノなんてチャンミンさんしか視界に入ってません、って感じでさ。」


「私とつき合ってた時のつかみどころのない感じじゃなくて、…真っ直ぐに意識が向かってた。」






「…私が、───こんなユノが欲しい、ってずっと思ってた、…そんなユノだったの。」



カウンターに隣り合わせのミンジさんはずっと正面を見据えたまま。
拭うことを諦めた涙はほろほろと静かに流れ、その姿がため息がでるほど美しいなんてとても言えなかった。














「ユノヒョン!こっち!」



片手をあげて呼んだら、おっ?って顔して素直にやってくる。
8人ほどのチームの紅一点であるミンジさんの隣がユノヒョンなのは暗黙の了解のようだった。





「あちぃ、これでも走ってきたんだ。先に始めてろ、って言ったのに。」


「ユノヒョン差し置いてそういうわけにはいかないっしょ。」



言えば、苦笑いで返してくるけど、やっぱりユノヒョンなしでは始められない。
それほどに今回の仕事には休みも睡眠も注ぎ込んで集中したのだから。
それこそチャンミナを泣かしてしまうほど。






隣ではミンジさんがサッとおしぼりを渡しつつ、「ほらぁ、早く乾杯しよ?もう喉がカラカラ!」って大袈裟なくらいにはしゃいでいて。



────ちょっとだけ胸が痛い。


美人だけど高慢で、仕事は出来るけどクールな彼女のイメージがとことん狂って居心地が悪い。
プライドの高さも、わがままな態度も、その仮面の下に隠された涙を見てしまっては全てがポーズなのでは、と錯覚してしまう。





ドリンクを注文しながら視線の端に2人をうつす。
相変わらず高飛車な態度で接するミンジさんを、今週ずっとご機嫌なユノヒョンがうまく相手をしていた。
乾杯が終わってもなかなかユノヒョンを離そうとしないミンジさん。
───ちょっとマズイかな、逆に痛々しいよな、なんて、間を割って入ろうとしたら。



───♪♪~♪~♪~


タイミングよく鳴ったユノヒョンのスマホ。






「───ああ、…どうした?」





合いたくないのにバチっと目が合って、そのまま静かに俯くミンジさん。
多分、……思ったことは一緒。




───ユノヒョン、……なに?その甘い声。




「ん、…そう、わかった。…飲みすぎんなよ?ビールだけな?…おい、って。明日でいいだろ?」



聞きたくないのに聞こえてしまう。
相手が誰だか手に取るように分かる。
ちっ、席外せよ!と苛々しはじめた頃にやっと通話が終わった。




「………。」




突っ込んで欲しそうだけど、…ミンジさんいるし、ここは聞いてなかったふりして話題を変えようと思うのに。



「チャンミンがさぁ、……」と、勝手に喋り始めたユノヒョン。



「明日の予定変更を俺が酔っぱらう前に電話しておかなきゃ、って思ったらしいけど、……。」
ニッと俺を見て、
「おまえには言われたくないよ、って話だよな?」
なんて困ったように笑うから、
「ですねぇ、…酔うとむっちゃ可愛くへろへろになりますもんね、チャンミナ。」ってつい言ってしまった。




自分で振ったくせに急にムッとして、
「お、ま、え!あの日のチャンミンのことは忘れろ!今すぐ忘れろ!分かったな?」とか、…また残念なユノヒョンをさらけだしてくれる。







「……ばか、ユノ。」



ポツリ言ったのはミンジさん。
──しまった、と思うも、もうでれでれユノヒョンは全開だった。



「あ、…ミンジさん、…」
言いかけた俺を片手で制したユノヒョンが、ぽんっとミンジさんの頭を撫で、

  


───「最初に言っただろ?…どっぷりハマって抜けだせないくらい好きなヤツいる、って。」



そう言ったユノヒョンは優しげに口角をあげながら、真っ直ぐに彼女を見つめていて。



「……こんな時だけ、…真っ直ぐに私を見るのね?」



ふっ、と寂しそうに笑ったミンジさんだけど、───きっと、そこに込められたユノヒョンの優しさに気づいてると、そう思った。

















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Comment

point Re: タイトルなし

taitai様。

こんにちは。
taitaiさんのチョンユンホ呼び、好きです(〃∇〃)
ついドキンとしてしまうのは、taitaiさんがたくさんのSを持つ方だからでしょうか?www

2015/09/29 (Tue) 17:58 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: あんにょん♡

まみ*様。

おはようございます!
いつもありがとうございます(^o^ゞ


第三者目線のみ!
ちょっと妄想がムラムラしちゃいました(^w^)
久しぶりに高校生もいいな、とか。
男友達目線と女友達目線、両方から攻めるのもありだな、とか。
大注目を浴びてることに2人だけ自覚なくて、チャンミンはひたすら恥ずかしいし、ユノはひたすらチャンミンの気をひきたいばかりだし、ってのもいいですね♪


私が書く2人は勝手に動いちゃう系です。
考える前にころころストーリーが変わっていくことも。
でも、私自身がもう二度と読みたくない話は書くことできないので、どうしてもイチャイチャ多めの話になっちゃいますね(#^.^#)

2015/09/29 (Tue) 09:41 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/09/29 (Tue) 09:08 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/29 (Tue) 07:49 | # | | 編集 | 返信

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