HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

U GET ME ~僕らの距離~32

































~カフェside~













「来たっっ!」


「ほらっ!ジャンケンッ、…やった!」








早朝のカフェのバイト。
毎朝の習慣。




「いらっしゃいませ!こちらでお召し上がりですか?」
にっこり笑ってマニュアル通りに。





「あ、…はい。」


愛しのバンビさんが伏し目がちに呟いた。



人工じゃないのに影をつくるほどの睫毛。
くっきりとした二重瞼に涙袋は、美しくもあり可愛くもある。
艶々の肌にシュッとした顎、───ハァ、今日も格好いい!



トレイ片手にイートインコーナーへ向かう長身は憎いほど目立っているのに。



「……今日も話せなかったね、…バンビさん。」



隣からこそっとバイト仲間に言われて。


「あんなに格好いいのに、かなり恥ずかしがりやだよね?…そこがいいんだけどぉ。」




一度接客中に電話がかかってきて、チラッと見えたバンビのストラップ。
なんだかすごくお似合いで、勝手にバンビさん呼びしてる彼は毎朝同じ時間に来る常連さん。
しかもカウンターからよく見える2人掛けの席に座るから常に目の保養状態。



文庫本開いて珈琲飲む姿が本当にさまになっててたまんない!






「……そろそろ、じゃない?」
「……うん。」




「あ、来た来た、きたぁー、」



そこでまたジャンケン。
毎朝2回のジャンケンは私たちバイトの楽しみであり癒し。




「いらっしゃいませ!おはようございます!」


「おはよー、今日は、…んと、カフェラテね。」





今日は続けてジャンケンに勝つなんて、なんてラッキー!



「今日も朝から暑いですね。」って言えば、にっこり笑って、「うん、暑いね。」って返してくれる。



テイクアウト専門の彼がカフェラテを手に出ていく背中を眺めながら、


「くぅ~、今日も素敵だったぁ///!」
「ねっ///!」


しばらく私たちの興奮はとまらない。
モデル並みのスタイルに羨ましいくらい小さな顔。
スッとした奥二重の奥にある深い黒で見つめられたら一瞬動きが止まってしまうほど。


「おはようございます。」と言えば、「おはよー。」と返してくれる、その片方が少しあがった口角に私たちの胸がドキュンと撃ち抜かれてるなんて、……このちょっぴり眠たそうな素敵さんは気づいてないんだろうなぁ。





───そして、…私だけ?
実は気づいちゃったことがある。



いつもは素敵さんの去っていく背中にくぎ付けだけど、たまたまイートインコーナーから「すみませ~ん。」と呼ばれ、振り向いた先、バチっと目が合ったのはバンビさん。
呼ばれたお客様の方へ行く間も何だか焦ったように俯いてる。



───もしかして私のこと見つめてた?、……なんてことはないか。



それからも気になってさりげなく様子をうかがったら、…まぁ、気づいちゃったわけ。



───バンビさんが見つめていたのはもちろん私じゃなくて、……素敵さんだったってことを。









それから暑い夏が過ぎ、いよいよ秋も本番って頃。
ある日、私たちが驚愕する出来事が起こった。



「チャンミン!」


それは嬉しそうに微笑んだ素敵さんがカフェモカを手に向かった先は、なんと、バンビさん!




───きゃーっ////!


ここがバイト先で今がバイト中じゃなかったら絶対声に出してたと思う悲鳴が心のなかで響いた。



「ちょっと、素敵さんとバンビさんって知り合い?」
「そんな素振り今までなかったよね?最近知り合ったのかな?」


ツンツンと肘でつついてくるバイト仲間にわけしり顔でふふんと笑う私。




───バンビさんはね、ずっと見てたよ。素敵さんのこと。


なんて勿体なくて教えてあげない。







それからは2人、ずっと一緒。
カウンターから丸見えの席でスッと視界に入るのは素敵さんの広い背中。
身ぶり手振りの大きい彼は30分早く来店するようになった。
その奥に見えるのは恥ずかしそうに、でも嬉しそうにはにかむバンビさん。
おそらく素敵さんの視線がロックオンされてるようで、恥ずかしがりやのバンビさんはチラッと見ては俯き、またチラッと見ては俯きを繰り返してる。




「ねぇ、…あの2人、見てるこっちが恥ずかしくならない?」

「うん、……まーね、///。」



バイト仲間とのこんな会話ももう何度目だろうか?
それほどまでに日を追うごとに甘くなる空気。
見てるこちらまで幸せになるような2人の笑顔。





「ねっ!ちょっと見たぁ?…今、鍵渡してたよね?」
「見た見た見た!…だよね?あれ、鍵だよね?…っわ、///、ネックウォーマー被せられてるっ!」




些細なことも見逃さない!ってビンビンに集中しちゃってるから私たちの目はごまかせないのよ。
───いよいよかぁ、///なんて、何がいよいよなんだか分かんないけど、…そんなクリスマスイブ。










「………昨日も今日もひとりだよ?素敵さん。」





───それは寒い寒い冬の朝。


疲労が色濃く影をおとし、何度も欠伸をかみ殺す素敵さん。
最近ほんの少し様子が変だったから、余計なお世話だけど勝手に心配してたのに。



いつもは背中を向けてる素敵さんが、いつものバンビさんの席に座って。
30分間、…カップを持つ手がピクリとも動かない。
───ただ見ていた。
全面ガラス張りの向こうを。
ついに来ることはなかった待ち人の、見えない姿をじっと見ていた。





「あ、あの!」

帰り際、思わずかけてしまった声。



ふっと振り向いた素敵さんは不思議そうに私を見ていた。



「……あの、……大丈夫ですか?」


急にそんなこと言われちゃってびっくりしたかもしれない。



───大丈夫?って、……何が?


トレイを運びながら少しよろけてダストボックスにあたってしまったことを言ってると思っただろうか。
どんよりとした曇り空からついさきほど降りだした雨に傘の心配をしていると思っただろうか。
それとも、───?








名前も知らない人の事をこんなに心配した週末は初めてだった。
それほど疲れて思いつめた表情に心を痛めたのに。





───────なんてこと、………っ!!






「チャンミ~ン!」


普段より3割増しにデレた顔の素敵さんが嬉しそうにバンビさんにかけよって。
バンビさんも色艶が半端ないようにみえる。






「良かった、……仲直りしたのかな?」なんて隣では呑気に言ってるけど。




素敵さんの無遠慮な指がバンビさんの前髪を何度も梳くたび、
ご機嫌そうな素敵さんの特徴のある笑い声が響くたび、


─────私の心安らかな休日を返してください、…と思うのは私の心が狭いからだろうか?





そろそろ時間?
バンビさんが2人分のトレイを丁寧に重ねる。
ゴミは捨てやすいように端に寄せて。
それがこの2人の通常のようで、先に歩いてくる素敵さんとトレイを片付け後ろから並ぶバンビさん。



ふっとお互い目を合わせての含み笑いはいつにも増して甘かった。





「ありがとうございました、またお越しくださいませ!」


マニュアル通り口にした私の前で足をとめた素敵さん。
パッと目が合い固まる私に。





「……大丈夫、だったよ?」


そう言ってニコッと極上の笑顔。





そのまま動けない真っ赤な私。
隣のバイト仲間は不思議な顔してキョロキョロしてる。




それに気づいたバンビさんが少しいったところで足を止めて。






──────「………ユノヒョン?」と、困ったように笑った。






ユノさんとチャンミンさん、────それがこの素敵な2人の名前だと初めて知った日。



















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2017/04/26 (Wed) 22:29 | # | | 編集 | 返信

point Re: カフェside

ゆうこさん。

こんばんは!
カフェside、実はとっても気に入ってます(//∇//)
チャンミンがずっーとずっーと気にしていたバイトの女の子達のジャンケン。
実は自分も対象でバンビさんなんて呼ばれてたよ、とか。
2人のさりげない風景をバイトの子目線で見ちゃうお話。
第三者目線、本当に好きなんですよね~
ありがとうございます。

2016/11/26 (Sat) 19:46 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point カフェside

優しい…優しすぎる…
カフェside。

カフェside?と最初は不思議に思ったけど、
なんだか心がほっこりするような
素敵なお話でした。

ユノが、チャンミンが来なくて
30分も微動だにせずガラスの向こうを見つめてたなんて。

ユノってチャンミンのこと、
本当に好きなんですね。
それならもう少しチャンミの気持ちに気づいてあげればいいのに、
それができないのが少し残念なユノ。

でもそんなところも魅力ではありますよね!

2016/11/26 (Sat) 14:16 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

た*様。

こんばんは!
やっぱりリナちゃんですよね(^w^)
楽しかったです~♪

2015/10/01 (Thu) 19:29 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ゆのみ*様。

はじめまして!
カフェサイドを気に入ってくださって、嬉しいです~(〃∇〃)
切ない場面も、イチャコラまでのスパイスです。
ありがとうございます(^o^ゞ

2015/10/01 (Thu) 17:45 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/01 (Thu) 08:05 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/01 (Thu) 00:24 | # | | 編集 | 返信

point Re: ドキュン♪(/ω\*)

羽衣様。

こんばんはぁ~

一気に書きましたよぅ、分かります?
トンペン目線。
まさにそうですね。
リアルな2人を、ちょっとちょっと~!おかしくない?それ。と、突っ込みつつ、幸せがとまらない、そんな私たち(〃∇〃)
ですよねぇ~💓

2015/09/30 (Wed) 20:02 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: こんにちは♪♪

カプ**様。


店員さん目線を読みたい、という友達からのリクエストだったんです(#^.^#)
書いてみたら楽しくて!
こういう女の子、好きです。
2人に突っ込みながら優しく見守ってるんです。
次の続編で登場させよう!と、思っちゃいました。(バイトちゃんではないけど、こんな子(^w^))
この話は明日で完結なのでね。
いつもありがとうございます(^o^ゞ

2015/09/30 (Wed) 19:58 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

みか*様。


こんばんは。
バイトちゃんは私たちファンなんですね。
私はまったく意識してませんでしたが、そう言って頂けるの、とても嬉しいです。
『こういう風に見守ってるのが、本当のファン』
じーんとしちゃいました(/_;)
ありがとうございます!

2015/09/30 (Wed) 19:52 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは~
ジュリさんですか?(#^.^#)
ジュリさんの方が、さっぱりとした男っぽい性格かもですね。
One more thingにはもうひとり、リナちゃんってチャンミンの同期がでてくるんですけど、バイトちゃんはこの子のイメージです(^w^)
2人のことを暖かく、いじりながら見てるの。
そして結構気が効きます。
逢いたくて逢いたくて、もありがとうございます!
U GET MEは逢いたくて逢いたくての2人と同じ系列な気がしますよ。
どうでしょうか?f(^^;)
続き、書きたい気もしますが、文体が結構変わってる気がして、躊躇しちゃってます~

2015/09/30 (Wed) 19:47 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

た*様。


こんばんは!
コメントありがとうございます(^o^ゞ
第三者目線が大好きなんです。
第三者から見た2人の漏れ漏れ具合が堪りませんよね?

2015/09/30 (Wed) 19:36 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

まみ*様。

テンションの高いコメント、ありがとうございます!
バイトちゃん目線、気に入っていただけました?
LINEで部室があるんですけど、友達が「店員さん目線も見てみたいよねぇ!」と会話してまして、「じゃあ、書いてみる!」って実現したものです(^o^;
日々、みなさんからヒントをいただいてますよ(^w^)

2015/09/30 (Wed) 19:33 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

こんばんは~
どなたもみなさん、声を揃えて『ここでバイトしたい!』ですって(^w^)
もちろん、私もですよーー!
ずっと通っていたはずのカフェも、バイトちゃん目線を書くことによってとっても身近になって。
それによってユノとチャンミンの日常も身近になった気がしますよね(#^.^#)

実は、私が昔バイトしてたカフェ(というほどオシャレではないが。)で、《素敵さん💓》と呼んでいたのは、この私(〃∇〃)
《素敵さん①》《素敵さん②》がみえましたよf(^^;)
ジャンケンはしませんでしたけどね。
もちろん、私担当(^w^)←勝手に
すみませんf(^^;)
体験談で~~

2015/09/30 (Wed) 18:53 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/09/30 (Wed) 16:31 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/30 (Wed) 15:04 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/30 (Wed) 09:31 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/30 (Wed) 09:09 | # | | 編集 | 返信

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2015/09/30 (Wed) 07:50 | # | | 編集 | 返信

point

ぎょえぇぇえーー♡♡♡
(  Д ) ⊙ ⊙
まさかのバイトちゃん目線!!最高ぉお

上の方と同じく
私もここでバイトしてーーーーーーww
素敵さんにバンビさん?(*/ω\*)たまらん
今すぐここで叫び出したいくらいこのお話が好きだーーーーーーっ

私の想像の遥か上を軽々越えていくえりんぎさんに今日も完敗、いや乾杯〜♡♡♡

2015/09/30 (Wed) 07:49 | まみや #- | URL | 編集 | 返信

point

あー、このカフェでバイトしてぇ〜



おっと、しまった、ヨダレが出てしまった。。。

もう、えりんぎさんったら、朝から私をデレさせないで下さいよっ!

第三者目線最高っ!
バンビさん、素敵さんのネーミングもいいですよぉ〜〜(≧∇≦)
2人の愛が育まれていく過程を外側から見ると、こんな感じなんですね\(//∇//)\

あー、このカフェでバイトして〜
毎日、微妙に変化する2人の関係をこの目で見つめたい!

今日は、朝から体温が上がりましたっ!
ありがとう!えりんぎさん(^.^)

もっともっとお願いいたしますm(__)m


2015/09/30 (Wed) 06:06 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

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