HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》22



































―チャンミンside―















───その石は無色透明の光を放っていた。




「ユノさん、アイオライトって…青紫色の石じゃないんですか?」



「角度によって色々な青に見える守り石だよって以前貰ったことがあるんです。」






「普通は、青紫色。これはね、チャンミナ、おまえを導く道標の石だよ。」



それに、──と言って、その石を軽く掲げ光に向けたユノさん。




「これはアイオライトの中でも稀にしか産出されない《ホワイト・コーディエライト》と言って、……透明だろ?」



「あと、…実は必死に探した。その中でもこれは《ブラッドショット・アイオライト》っていう石。ほら、こっちから光に透かしてみな?」




クイッと肩を寄せられ、得意げなユノさんの隣で、あの日──もう会わない方がいい、と言われた事が嘘のように思えた。
本当はその珍しいという石なんかよりも、肩先に感じるユノさんが気になって仕方なかった、のに、────。






「ほら、見ろよ?」


ふと意識をその石に戻して、




──────あ、………






透明に見えた石の。
一方向に真っ直ぐ、……それは、紅の光。





「ある方向からだけ、真っ赤な筋が入ってるように見えるだろ?」


「───はい、……綺麗。」





満足そうに微笑んで、そのブレスを僕の左手に通す。




「チャンミナ、……これは、俺だ。いつも側で見てる。怖がらなくていい、……おまえは想いのまま歌えばいいよ。」



「───ユノ、さ…ん、」



ほんの一瞬、掠めるように額に触れた唇。
逃したくないと伸ばした腕を器用に躱されて。
数歩後ずさった貴方はこんなにも遠い。




「───もうドンジュさんが戻ってくるな。」
「っ、…ゃ、やだ、…ユノさんっ、」



────行かないで、と。
今までの貴方なら分かってくれた。


ううん、分かってるのに、……今はもう、知らないふりするんだね。





「チャンミナ、」


カチャリ、後ろ手にドアを開ける。
為すすべもなく立ちつくす僕に、





「な、歌って?」





慈しむような笑顔を残して、行ってしまった人。












******






怪しげな無言電話を、僕が気にすると思ったのか、「ちょっと、知り合いだった、」と言葉を濁すドンジュさん。


いやそれ、ユノさんですよ、とは言えず、僕も曖昧に頷く。



驚いたのはメイクさんで、僕の赤く腫れた目を見て青くなっていたのに、ただ申し訳なく頭垂れるしかなかった。




「チャンミナ、…大丈夫か?」と聞いてきたドンジュさんに、「大丈夫です。」と答える。






────な、歌って?と、ユノさんが言った。



この会場のどこかにいるであろうユノさんに。
貴方の為だけに、今日は歌うよ、───。






「なあ、それどうした?朝からつけてたっけ?」


左手首、無意識に撫で続ける透明のそれに当然だけど気づかれてしまった。


「あ、…お守りで、持ってきてたんです。」
「ふーん、キレイだな、……なんて石?」



「ア、…アイオライト、…」


「えーっ?」



パワーストーンに興味があるというメイクさんとドンジュさん2人で、そんな色のアイオライトなんて見たことない、って言ってくるけど。
ユノさんに聞いた長ったらしい石の名前なんて忘れてしまって、というかあの時はそれどころじゃなかったし。


「……その一種、なんです。」とだけ。





「アイオライトはさ、第三の目を活性化させる石なんだぞ。ほら、ここ。」


そう言って、僕の眉間の少し上を指で押す。


「ここ、チャクラね。普通の目では見れない特別なものが見えるんだと。───表面的な事に惑わされず、曇りのない目で、本当に大切なものは何か、……物事の本質を見抜く目。」




メイク中で動けない僕と鏡越しに目が合った。
ドンジュさんが言いたいことは?
色恋に惑わされず、歌に向き合えって?





歌は僕のすべて、……だけど、……ねぇ?ドンジュさん、───僕のすべてがユノさんを必要としてるんだ。
この石は、どちらかを選べと言ってる?


───それは違うって、僕は今日、はっきりと分かった。







まだ二十代半ばのメイクさんが、少し恥ずかしそうに僕の左手首に視線を落とし、鏡の中の僕に笑いかける。



「昔ヨーロッパでは、両親から娘にアイオライトを贈る習慣があったんですって。
本当に誰かを愛する年頃になった時、迷わずに本物の愛をみつけられるように、一途な愛を貫いて幸せを手に入れられるように、って。
───素敵よねぇ。」



「……そうですね、……」





僕は迷わず答えた。
隣のドンジュさんが、気に入らないのか眉間にしわを寄せ目線を外したのに気づいたけど。






ねぇ、ユノさん、───。


普段、それほど饒舌ではない貴方の、これは、メッセージだと、───そう思って、……いい?














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Comment

point Re: アイオライト

momoko様。


こんばんは!


ユノsideありがとうございます(#^.^#)


お互い、好きな小説を共有したり。
2年以上、500話以上、強制してないかしら?と不安になりつつ読み続けていただいたおかげ?で。
打ち合わせなく、まったく私のなかの紅ユノとブレず書いてくださることが、とても嬉しいです!


そしてmomokoさんの小話に出てくる文章が私の下書きの中にあるのも嬉しい(^o^;


びっくりするくらい、シンクロしてますよ、ホント!


明日から動きますね。
やっと、momokoさんリクエストへ近づいてきましたよ~
30話くらいで完結させようと思ったのに、ちょっと無理っぽいですf(^^;)


取りこぼしのないように書いていきたいです。
ヨロシク(^o^ゞ

2015/10/03 (Sat) 22:51 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point アイオライト

















「────チャンミナ。」





久しぶりに呼ぶ、愛おしい人の名前。
有り得ないものをみたかのように、目を丸くするおまえ。
よろりと、膝の力が抜けるのを見て腰に手を伸ばした。





──────細い。


元々、華奢ではあった身体が、今は片手でゆうに包み込めるほど。
それでも、匂い立つようなチャンミナの薫りは変わっておらず、支えるために近寄った俺の鼻腔を甘く擽る。





「………ユノさ、……」




頭の中では何度も想い起したおまえが俺の名を呼ぶ声。
想起したのは、甘く艶を含んだ声だったのに。
今、鼓膜に届くのは不安を内包した、……硬い声。






「……ひどい顔色だ。」
「……ユノ、さん、…っ、」




俺を見つめる眸は、ゆらゆらと涙の膜を張り出しても、一途に俺を映し続ける。





「ちゃんと寝てるか?」
「っ、…ユノさん、……」
「それに、……痩せた。……おまえ、」




何度も俺の名を呼ぶ愛しい人を前に、我慢できず、そっと頬に手を伸ばす。
重なってきた手と頬からは、逢わない間のおまえの憂苦が伝わってきた……。







「───心配させるなよ、……」
「……ユ、……ユノさん、っ」
「チャンミン、……泣くな、っ」






頬から零れ落ちる涙は真珠のように丸く大粒で。
泣かせているのが自分だと知りつつも、綺麗だ……と、思ってしまうほど。



「…っ、ユノさん、……」
「ふ、…おまえ、そればっか、」









おまえに触れているだけで。
おまえに名を呼ばれているだけで。
心臓がコトコト音を立てて騒がしい。


どれほどまでにおまえに惹かれているのか。
どうやったら、それを伝えることができるのか。

不安に、なることはない。
俺の全てはおまえのモノなのに。
うまく伝える言葉が見つからないのがもどかしい。

名残惜しい気持ちを断ち切って、最後に頬をひと撫で。
そっとポケットから、石を取り出す。







「……これ、は?」
「アイオライト、──おまえを守る石だよ。」





泣きはらした目に、無色透明の石が映る。
俺の言葉を、ひとつも聞き漏らすまいと集中しているのがつたわってくる。





「これはね、チャンミナ、おまえを導く道標の石だよ。」





肩を寄せて光に石をかざせば、じんわり移るおまえの体温を感じて。──────ふつふつと湧き上がってくる攫っていきたい想いを捻じ伏せる。






「チャンミナ、……これは、俺だ。いつも側で見てる。怖がらなくていい、……おまえは想いのまま歌えばいいよ。」

「───ユノ、さ…ん、」













伝えたい想い。
伝えられない想い。

全てを緘黙して、身体を離す。
これ以上お前を感じていたら、手放すことはできなくなりそうだから──────。








「チャンミナ、」
「な、歌って?」





オレハ イツデモ ソバニイルカラ──────。























こんにちは。
momokoです。




お話し、動きだしましたね~。
あのユノさんにも。
このユノさんにも。
そのユノさんにも、妄想は膨らむんですけど。



えりんぎさんの意図しているユノさんと乖離するのが怖くて(;^ω^)書かれてないシーンは、小話にできませんでした。



この小話の《-ユノside-》も。コメント欄の小話なんで。
ちょっと本筋のユノさんと違っても、ゆるしてくださいね。




でもこのアイオライト。
えりんぎさんのお話しを楽しみにしている読者様なら。
絶対に検索してると思いますよ~。


で、想像するの。
ああかな?
こうかな?
んふふ~(*>艸*).*゚*って。



ね?





明日は、お話が大きく動くんですね。
なんとなく。
23話目が一区切り、なのかしら?

また、明日の5時を、楽しみにしています。




2015/10/03 (Sat) 15:09 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんにちは。
ユノの言葉ひとつで。
ユノの行動ひとつで。
チャンミンは変わるんですよねぇ(#^.^#)
チャンミンにとっての《本物》が手に入れられますように!
明日、結構お話が動くと思いますよ(^o^ゞ

2015/10/03 (Sat) 13:08 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/03 (Sat) 08:16 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ひろ*様。


おはようございます!
な、歌って。という言葉を残して去っていくユノは切ないですね。
取りあえず、明日。
長文です。
どわっと前進しますので、よろしく(^w^)←ドンジュ目線ですが。

2015/10/03 (Sat) 07:21 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

た*様。

おはようございます(^o^ゞ
検索後、ほぼ予想はついていたと思いますが、もちろんフル活用です!
紅色にとことんこだわります(^w^)
特に石の持つ意味も、「まんまじゃん!」って思っちゃいました(〃∇〃)
ま、そんなわけなので、笑わずに読んでくださいね♪

2015/10/03 (Sat) 07:18 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/03 (Sat) 06:57 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/03 (Sat) 06:28 | # | | 編集 | 返信

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