HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Say Hello ―縁(えにし)―2

































―ユノside―








しんしんと降る雪景色。
はらり背中に落ちては滲む露天風呂で、蕩けるほどに抱きあった日からどこかおかしいヤツ。




「なあ、おまえ、また叔父さんの事務所へ行ったの?」



どんなに忙しくても月に一度は行くと決めている焼き肉屋の帰り。
徒歩で20分ほどの距離、分刻みのスケジュールがめずらしくない俺の、贅沢な時間。



俺の話を聞いてるのか聞いてないのか。



「───月が綺麗。」



嬉しそうに歩道橋の手すりから身を乗り出す。
うっとりと月を眺める横顔があまりにも儚くて、思わず肩を抱き寄せたのをスルッと軽やかに躱された。



「言ったじゃん、…今、叔父さんの事務所になってる本籍地と住所を、住所だけでもマンションに移すってさ。」



確かに聞いた、…けどさ、それにしてはマメに通ってないか?



「ついでに本籍地もこっちへ移せよ?」
「やだ、他人のユノんちに戸籍の住所まで移すのは変だろ?」
「叔父さんだって家族じゃねぇじゃん。」


そう言えば、息をつめたヤツが刺すような視線を寄越してそのままフッと逸らされる。






「冬はさぁ、空気中の不純物が少ないから月があんなに綺麗なんだってね。」


指を輪っかのようにして月を覗く仕草。
コイツは時おり妙に幼くなる時があって、そんなのも俺にとっては可愛いだけでしかない。



「また変なことに顔を突っ込んでないだろうな?」


誤魔化されそうな話題に話を戻すが、素知らぬふり。


「……本当は綺麗なのにさ、余計な、汚い不純物のせいで濁るなんて、……真っ平だよなぁ。」



何言ってんだか、のらりくらりとした態度にいい加減苛ついてきた俺。




「っ、チャンミナ!……叔父さんの借金は俺がチャラにした。その金もおまえ自身が印税で殆ど俺に返してくれただろ?」


「───もうあの探偵事務所には近づくな。」





───一瞬、……ほんの一瞬、その眸に揺れた悲しみの表情を、俺は汲みとってやることができなかった。






ふと夜空を見上げ、振り向いた顔はニヤリ、不敵な笑い。



「あ、ん、た、に指図される謂れはなーいっ。」
歌うようにリズムをつけて。


「……でも、……今日は僕の好きなようにしていい、って言うなら、……考えてやってもいいよ?」





「は?なにそれ?」







チャンミンの好きなように、というシチュエーションはここのところ度々発動される。



俺にとっては拷問のそれ。



要は何もせず、裸のまま、ただ一緒に眠りたい、……というもの。






考えに考えて、───「わ、わかった、」
取りあえず頷くものの。





「じゃあ、早く帰ろ?」
ニッコリ笑って手を引かれた時点で、すでに約束を守れる自信なんてまるでなく、


「ホントに今日の月は綺麗、……あのさ、今夜はカーテン開けたまま寝よ?」
なんて言われたら、月明かりの中で俺に跨がる美しい肢体しか想像できないのに、───。










チャンミンの叔父が営む探偵事務所には企業調査を度々依頼していた。
以前は詐欺まがいの調査や恐喝までしていた探偵事務所をわざわざ使うのは、───すべて、チャンミンに火の粉が降りかからない為。



最近では真面目な探偵業に勤しんでるようだが、まだ信用はならない。
いつチャンミンを利用しようと目論むか、油断できないからこそ近づいてほしくない。





───というのが本音だと言っているのに、




イェジュンいわく、
「───いい男ですよね、彼。」と言っては、意味ありげにニヤつく。




父親の年の離れた弟で、まだ30代後半、だとか。
どこかチャンミンを思わせる整った顔立ち、だとか。
強欲で抜け目ない男だけど、結局チャンミンには甘い、だとか。





「別にそんなの関係ない。」


そう言いながら、今日もふらり探偵事務所へ足を向けるヤツが不愉快で仕方ない。



本籍地すら自分の元に欲しいとか、───




どうしようか、と画策する自分自身がおかしい。



それがヤツの激昂に触れようとも、───それほどにヤツのすべてが欲しかったから。
















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Comment

point Re: こんにちは♪♪

カプ**様。


こんばんは!
父方ということでしたので、チャンミンの父親の兄なら伯父さん、弟なら叔父さんだと思います。タブン
叔父さんは登場しません(^o^;
次に回そうかなぁ、と。←まだ書くつもり
9話の中編は一気に解決するからいいなぁ、と思ってしまいました(^w^)

2015/10/05 (Mon) 23:21 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Pi**様。

コメントありがとうございます(#^.^#)
全体的に見るとうまくほっこりとおさまった話になったと思います。
気に入っていただけると嬉しいんですけど(^w^)

2015/10/05 (Mon) 23:17 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/05 (Mon) 14:15 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/05 (Mon) 09:49 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

おはようございます!
暑いくらいの週末でしたね。
私はフリマに行きましたよ(^o^)v
フリマはお買い物するのも、お店を出すのも好きなんです(#^.^#)

叔父さん、そうですよねーー(^w^)
私もそのつもりで、伯父さんと書いてましたが、急に後付け設定で叔父さんに変更f(^^;)
今回は叔父さん出てきませんが、のちのち(さらにシリーズで書くつもりなので)使えるかなぁ?と思っての事です。
しれっと気付かないように書いてみましたが、きっとあれ?と思われた方もみえそうですね(^o^;
何気ない会話も話に繋がってきます。
taitaiさんが言われるところの、紅が重くて暗いイメージだとしたら、こちらはちょい暗ですね~
よろしく(^o^ゞ

2015/10/05 (Mon) 08:04 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

おはよーございます(^.^)

週末は良いお天気でしたね。
昨日は、学校のバザーがあり、役員ではない私は買い物を満喫!!
夏かよっ と悪態をつきたくなる暑さではありましたが、楽しゅうございました。

さてさて、叔父さんっ、そんなに若いんですかー?
50代のデブかと思ってましたf^_^;
最後にちょっと良い人風を吹かせたくらいでは、私の中の「この人悪い人」イメージは拭いきれず、このシリーズの悪役ですよー(^_^)a

しかし、相変わらず、えりんぎさんの文章は美しいです(^.^)
私にも、冴え渡る澄んだ夜空に浮かぶ幽玄な月が見えるようです(^.^)

チャミ、何かネガティヴな事を考えているんでしょうか?
心配。。。

2015/10/05 (Mon) 06:08 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

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