HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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Say Hello ―縁(えにし)―3



   





























―イェジュンside―









「っ、馬鹿げてますっ!」



「───いいから、やってくれ。」





久しぶりにチャンミンから、「イェジュンさんも一緒に夕食どうぞ。」と嬉しいお誘い。
そんなわけで、残業分の書類はお持ち帰りでマンションへ向かう車のなか。
ユンホ社長の馬鹿げた提案に思わず声を荒げてしまった。




「マンションを名義だけ彼に変更するってことは、贈与ですよ?意味もなく時価の何割か贈与税として取られるなんて馬鹿げてます!」


「……意味は、…ある。」


「はっ、なんですか?何百万も払ってまで必要な意味とは。」





ハンドルを握りながら、ちらっと後部座席の社長を窺う。
窓の外を見つめる整った横顔、長い指が顎を撫で、言いにくそうにポツリと、


「───本籍を、…移させたい。」




「……はあっ?」



相手がボスだと分かっているけど、ついキツくなる語尾は致し方ない。
呆れてものが言えないとは、この事か。
彼が住所変更の手続きをしているのは知っていた。
出版社からの書類をいちいちユンホ社長方、彼宛にしてもらうのも面倒くさいだろうし。



「それ、所有者を変える必要ありますか?」


当然のことを聞いてるのに、
「っ、うるさい、言う通りにやれ!」と言われちゃ、これ以上は何も言えず。




「……分かりました、とにかく税理士に相談してみます。」


不本意ながらそう答えるしかなかった。















鍵を開ける音と同時にバタバタと。
最近ますます愛嬌のでてきた彼がにっこり笑って顔をだした。



「おかえり!」



料理の途中なのか、レードルを持ったままなのが妙にかわいい。
そんな彼の視線はユンホ社長を通り越し、一歩後ろの俺、──の右手、本日の土産にくぎづけだった。



「あ、ご所望のストロベリータルトとワインね、」



紙袋を差し出したら、伸ばした右手に収まるようにハグしてきたチャンミン。



「久しぶりに食べたかったんだ、ありがと、イェジュンさん。」
「あー、///……ぅん、」



なんて照れてる場合じゃない。
寒くもないのに感じた悪寒はもちろん気のせいじゃない。



「……え、っと、…社長?」



何も答えず、ズンズンと廊下を進む社長の背中は完全に怒っている。
これっぽっちの事で面倒くさいなぁ、と思うも、ユンホ社長の彼に対する執着はもはや度を越すほどで。



「チャンミン、ほら、社長んとこ行きな?」なんて気遣う俺なのに、いつも俺が悪者になるのが解せない。



「いやだ。」
……そうだ、彼はなかなか土産物から離れないんだった。



強引に紙袋を渡し、背中を押してリビングへ急ぐ。


「なに?この香り。」
独特の匂いがする。


「ふふ、…これはさぁ、」
嬉しそうに含み笑いをする彼の向こうで、
「これ、パエリア?」と、ユンホ社長の声。


先に言われちゃってムッとしたらしい彼。


「イェジュンさんが来るから頑張ってみた。」
ニッと笑いながら、そんな挑戦的なこと言うのはやめなさい。
そのすべての被害が俺に来るんだからさぁ。




ユンホ社長の纏う空気がピリピリしだして、全身で面白くないと言っている。
これ以上は仕事にまで支障をきたすんだから勘弁してよ、と、わざと彼から遠ざかった。



それを分かってんのかどうか、俺の用意してきた土産の袋をガサガサやってる彼。



「あ、ワイン、──サンタムール、なんだ。」




────?



「ああ、寝室に飾ってあるの見てさ、……好きなのかな?って。ダメだった?」




ワインを取り出してまじまじと眺めるチャンミン。
キッチンでは、パエリア鍋からぐつぐつとサフランの香りと魚介類の旨そうな匂いがたっていた。




「ううん、…あのさ、このサンタムールの意味知ってる?愛の、…
「イェジュンっっ!」




チャンミンの言葉を遮って呼ぶ、固い声はもちろん社長の。




「───車にスマホを忘れた。」


チラッと俺を見る。





あー、そういう事ですね、と理解して。



「すぐ取ってきます。」と素直に玄関へ向かった。






最近、何となくギクシャクしてるように感じる2人。
それも彼が叔父さんの探偵事務所へ顔を出すようになってからだ。



元々人嫌いの彼は、身内であっても叔父とはいえ例外ではなかったのに。
「金に汚いんだ、あの人は。」と、よく漏らしていた。
「もうあんな生活はごめんだ。」と、事務所に居候しながら詐欺師のような仕事までさせられていた日々を回想していた。



それがなぜか、叔父さんを訪ねるようになった。
おそらく、──温泉宿へユンホ社長を追っていった頃から。






この心境の変化はチャンミンにしか分からないかもしれない、と考えつつ、


さて、車に忘れ物を取りにいくというのは、大体どれくらいの時間がかかると社長は踏んでいるのだろうか、


────ユンホ社長の上着の内ポケットの膨らみを気にしつつ、………そんなことを思ったのだった。








*********************

拍手コメ
yone****様。
わざわざありがとうございます~
携帯というのはスマホとかiPhoneではなく、ガラケーですか?
スマホやiPhoneには拍手ボタンありますよ。
ガラケーには、…ない?
どうなんでしょ?









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Comment

point Re: イェジュンさん

ゆうこさん。

お気の毒なイェジュンさんが楽しくてね(≧∇≦)
ユノにヤキモチ妬かせたいわけよ、チャンミンは結局(^^;

あ、でも番外編、『秘密』が先なのでそちらが旅館の話です。
ま、どちらでも構いませんが。

2016/12/02 (Fri) 22:48 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point イェジュンさん

イェジュンさんお気の毒。
チャンミンがイェジュンさんを気まぐれや八つ当たりで翻弄してるせいでとばっちり。
ユンホ社長のこめかみがピクピクしてる姿を想像すると
笑っちゃいます。
ユンホ社長のヤキモチにも困ったもんだーもっとやれー\(//∇//)\
それにしても追ってった温泉で何があったんでしょう!!

2016/12/02 (Fri) 22:26 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: こんにちは♪♪

カプ**様。

こんばんは~
リクエスト内容が、『イェジュンさんを絡めて。』だったので、絡めてみたら逆に気の毒な展開にf(^^;)
イェジュンさんはチャンミンを憎からず想っていそうなのに。
ほんと、気の毒(^o^;←ヒトゴト

2015/10/06 (Tue) 21:06 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: なんかサスペンス?(^_^)

れん**様。

いえいえ、まるでサスペンスではありませんf(^^;)
Say Hello-秘密-でもそうだったのですが、ちょっとした心の動きを書きたい、って感じです。
タイプは違ってもお互いの執着はすごいです、この2人は(^w^)

2015/10/06 (Tue) 21:02 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: 独占欲も人によっては☆

yone****様。


こんばんは!
私もこういうの弱いんですよ(。>д<)ゴメンナサイ

あ、チャンミンは大した理由じゃないんです~←そちらもゴメンナサイ(。>д<)

2015/10/06 (Tue) 20:58 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/06 (Tue) 13:46 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/06 (Tue) 12:55 | # | | 編集 | 返信

point 独占欲も人によっては☆

ユノの独占欲、すごいですネ~♪
そこまで思われるチャンミン、幸せ過ぎです♪キャ~♪( ´艸`)

チャンミンはなぜ叔父さんの元へ通うのか・・・
すごく気になります!
でも、どんな理由にしても、ユノと生きていくための前向きな理由ですよネ?

*****

拍手ボタンの件、ご連絡ありがとうございます☆

スマホなんですが、表示されないんです。
なぜなんでしょう・・・?

メカ?オンチの私なので、無意識に何か変な設定をしちゃったのかもしれません。笑

自然復活するかもしれませんし、とりあえずPCでポチっていきたいと思います。
お騒がせしてスミマセンでした☆(^-^;

2015/10/06 (Tue) 10:08 | yonetvxq #nlnTgiQk | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

おはようございます~
Say Helloユノの独占欲は私の話のなかでもピカイチですf(^^;)
それが、あまのじゃくで口が悪くて、人見知りなのに人恋しい、結構な甘えん坊(だと思う)のチャンミンと相性がいいんですよ~(^w^)

2015/10/06 (Tue) 08:42 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ひろ*様。

おはようございます(^o^ゞ
あはは~、ありがとうございます(^w^)

こちらの話は9話なので、解決も早いです。
本編から続編を経て、2人の距離がどんどん縮まっているのを感じていただけるといいなぁ。

2015/10/06 (Tue) 08:35 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

おはようございます!
朝晩が急に冷えました。
本当に風邪ひいてしまいそうです、気をつけてくださいね~

私、このツン多めなのに結構ウジウジしてる横柄なチャンミンが好きなんですよ(^w^)
強引で自分本意で、しつこいくらいチャンミンを欲するユノの前でだけ素直になれるっていう。
そんなお話でーす(^o^ゞ

2015/10/06 (Tue) 08:32 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/06 (Tue) 07:40 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/06 (Tue) 06:03 | # | | 編集 | 返信

point

おはようございます(^.^)

一昨日はあんなに暑かったのに、昨日は肌寒い。。。
えりんぎさんも、季節の変わり目は充分ご注意下さいね。
ちなみに、亭主のところ既に7℃で冬突入です。。。

さてさて、イェジュンさん目線はいいですね(^ ^)
自分が2人を見ている気になります(^ ^)

ユノにかまわず、お土産を持っているイェジュンさんに纏わりつくチャミに、ああー、このチャミはロシアンチャミだったと思い出しましたf^_^;
ユノの焼きもちも微笑ましい。
チャミの本籍のことまで、きちんと考えてくれてありがとう(T_T)

しかし、チャミはなぜ叔父さんのところに行っているんでしょうね???



2015/10/06 (Tue) 05:43 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

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