HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Say Hello ―縁(えにし)―5
































―ユノside―













ぽろっと一粒落ちたら、───それはもう、止まらないようで、




「っう、……ユノ、…」





ボロボロと床を濡らすそれと。
血と涙でごちゃ混ぜになった顔。


じんじんと疼く首筋は、押さえていたからか血は止まったようだ。




先ほどまでの淫靡な姿はどこにもなく、いつも強気なヤツが酷く怯えてみえた。




「チャンミナ?……どうした?」



朱に染まったシャツでヤツを汚さないようにと、ふわり隙間をあけて背中を撫でるのに。



「ユ、…ノ、」



引っ張るように埋めてくるから、…ああ、お互い血だらけだ。
抱いてるところを見られるよりも更にマズイ状況なんじゃないか、と思う。



「まず、着替えよう、…話はそれからだ。」


着替えとタオル片手にヤツの手を引き、バスルームに向かった。
脱衣所でも突っ立ったままのヤツ。
怪我してる俺が動くのも変な話だと思うけど、しょうがない、コイツが動かないから。



「ほら、腕、あげろ?」


シャツの腕をゆっくりと片方づつ抜く。





「───ユノ、……天涯孤独の僕が、……」


消え入りそうな声でポツリと囁く声に、思わず、──え?と返してしまった。



そんなこと気にせず、ポツリまたポツリと呟く。





「……気づいたらいつの間にか、家族のように思ってた。……それは、損得も打算もない、僕の中だけの純粋でキレイな想いのつもりだった。」




それは俺のこと?
つい聞いてしまいそうになるのを何とか抑えた。
微かに震える指が俺のシャツをギュッと握る。
───そう、それは聞くまでもなく、



シャツを脱がせ、下着もスポッと抜く。
俺にされるがままのヤツ。
伏し目がちにそれでも呟きつづけた。





「それが、…女将さんに会って、……最後に、泣いてしまいそうな顔して笑ったあの人が忘れられなくて。」


「チャンミナ?」



スッと俺を覗きこむ眸はまた濡れていた。





「なかなか会えなくても、───あの人はあんたのことを愛してる。あんたは息子として深く愛されてるんだ。」


「それを、……あの人のことも、自分のことも、……貶めるようなこと、言うな、」




怒ったようにフイと顔を反らすから、「ごめん、…」と、つい謝ってしまった。
今だ痛む傷の理由が、それってことで。
無意識に劣等感に苛まれていた俺を叱責するような。
もう少し手加減してくれても良かったんじゃないかと思わないでもないけど。



───ああ、やっぱり可愛い、と、それを何倍も上回る気持ち。



抱きしめようと伸ばした腕を、ぐっと押されて、……まだ何か、あんの?







「……なかなか会えなくても、血が繋がってるというだけで、あんたとあの人は家族で。僕とは他人なんだ、って自覚させられて。」





「そうしたら、純粋で、キレイな想いの筈が、───不純物だらけになっちゃった。」




ふふ、と笑った目尻に溜まった滴。
その表情に、ひどく胸が痛んだ。
ギュッと心臓を鷲掴みにされたような、そんな痛み。




「……チャ、…
「そんな時、住所変更を理由に叔父さんの事務所を久しぶりに訪ねてさ。強欲で強引な人だけど、…言うんだ、──唯一の血縁なんだから、もっと頼れよ、って。」





「───嬉しかったんだよ、ユノ。」






ニッコリ笑ったヤツの目尻から、堪らず一筋の滴が伝った。
情けないことに何て返してやればいいのか分からず。
ただ消えてしまいそうで、それだけは嫌だ、と無我夢中で抱きよせた。
痛いと言われても、苦しいと言われても、どうしてもその手を緩めることが出来ず、力の限り抱きしめて離せなかった。







「……チャンミン、おまえは、俺自身なんだよ。血の繋がりはなくても、……俺達は繋がってる。」


「ん、」




「違うか?チャンミナ。」


何度も確認するように、ヤツの眸の奥を探る。
濡れた眸は揺れていて、どうしても真意が読みとれない。



俺の焦燥感がそのまま出てしまったのだろう。
くっきりと指の痕がついたヤツの二の腕。


「ご、ごめん、」と、焦って揉むように撫でた。
俯いたヤツが、クスッと可笑しそうに笑って、



「───愛してるんだ、ユノ。」と。









なぜだろう、それは、……ひどく切なげに響いて、俺の脳裏から離れることはなかった、───。




















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point Re: 理由

momoko様。


ありがとーございます\(^-^)/
思わぬプレゼントにびっくりしましたよぅ(^w^)


でも面白い。
momokoさんと違う解釈ww
女将に対する嫉妬♪

私のはですね、ユンホ社長は自分のネガな言い分を叱責するような、とか言っておりますが。
それとも違うと思ってますよ。
今回は取りあえずテーマが《血縁》のため。
純粋な想いのはずが、汚い不純物の混ざった、嫉妬や卑下してしまう気持ち、もろもろに対しての苛立ちをただぶつけちゃっただけではf(^^;)
自分のなかにユノを取り込んでしまいたい!みたいなね。


レードルの描写!
食いついてくれてありがとう(〃∇〃)←密かに超ポイントの萌えでしたっ
レードル握った手の隙間にユノの指が入り込んでくるんですよ!キャーー(^w^)


公開コメって後から自分のコメントも確認できるのがいいですよね~
sw**さんも今回はしょうがないか!って思ってくださってるかしら?


さて、こちらの話。
momokoさん好みの妖しい色っぽさはなくなります。
安定のほっこり話になりますので(^o^ゞ

2015/10/09 (Fri) 16:57 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 理由












「──────何のこと?」


「本宅の母が元華族の出身で、立派な血筋の社長として大きな顔してるくせに、結局は妾の子だった。」





自嘲気味な声が響く。
途端に、あの日の白い雪景色を思い出した。
そして、あの人の白い肌も……。

泣いてるような笑っているような、複雑な表情──────。








ぞわぞわと。
自分でコントロールできない感情が湧き上がる。





「あ、…チャンミ、……」



──────突き上げる衝動。
傷つけたいのか。
取り込みたいのか。
ぶつけたいのか。





触れあって。
抱きしめあって。
寄り添って眠る。
境界線がわからなくなるくらい抱き合って馴染んだ肌に、渦巻く感情のまま食らいついた──────。













どのくらいそうしていたのか。
自分の中が鎮まり、一息吐いて唇を離した。




「……それ、俺の血、だよな?」



──────血?
そう言われて、目の前に滴る赤いものを舐めてみる。


鉄臭い匂いが鼻の奥に届いて、自分が噛みついたのだと得心した。






「痛ってぇ、……おまえさ、なに?」



──────自分でも選分できない感情が、こうしてユノを傷つけてる……。
感情のまま、訪ねた雪の日も。
誤魔化すように、イェジュンさんを当て馬にした今日も。










ぽろり──────。
吹き出すように溢れた涙は。


不純物だらけの僕の感情とは裏腹に。
不思議なくらい、透明で綺麗だった。

















こんばんは。
momokoです。



昨日のお話し。
めっちゃツボだったんです。(///ω///)

レードルもったままのチャミの掌に侵入していくユノとか。
問いただされながらキスされてるうちにスイッチが入っちゃうチャミとか、ね。


もちろん、一番は。
噛みついちゃったチャミなんだけど。
(*゜∀゜)=3

で、チャミが噛んじゃった理由をこんなふうに妄想してました。
すみません。一話遅れで(汗)。



今日のお話し読んで。
ちょっぴりえりんぎさんの解釈とは違うのかなぁ~?と、思いつつも。
ま、そんなのも面白いよね。と、送りつけてしまうmomokoをお許しください。(*´艸`*)





では。また。




  *  *  *  *  *



追伸

毎朝、えりんぎさんのお話を読ませていただいた後、ランキングボタンをぽちっとするでしょ?
すると《FC2 Blog★Ranking》のほうは前日の記事が一覧になっているので、そこをぽちっと押して前日のコメント欄を拝見するのが日常になってるのです。←えりんぎさん、するどい……。読んでますよ。毎日コメント欄。


今朝は、sw**様とえりんぎさんのやりとりが読めてHappyでした。


実はmomokoも。
昨日のお話し読んだ後、そのままSay Hello-秘密-の4話にとんで読み直していたんです。みんな一緒なんだなぁ~♡とか思って、思わず嬉しくなったのでした。



んふふ。
手違いで鍵コメになってなくって、得しちゃいました(*´˘`*)♡

コメント、そのままにしておいてくださってありがとうございました♪



2015/10/09 (Fri) 01:00 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

きゃーっ(〃∇〃)
そうそう、その回です!
よく覚えてみえますね、こちらこそ嬉しいです(^w^)
何てことない場面なんです。
ひとつの動作を素直に書くのじゃなく、しつこいくらいまわりくどく、具体的に書いて、それに萌える💓
そうです、私の書き方ですよねぇ(〃∇〃)
前に、U GET MEのお風呂場面で、泡だらけなのにキスしてお互い「苦いっ」となっちゃう場面にも《えりんぎさんらしい表現》って言っていただきましたよね?
嬉しいことは忘れません(^o^)v


お花は私もあまり詳しくないんです。
普段は「この庭をコンクリートで埋めてしまいたいーーっ!」と思うくらい草むしりとか嫌いでf(^^;)
Strawberry candle以降、検索癖がついちゃいました。
蘭の一種のようですよ。


昨日のコメントですが、私も鍵コメだと思ってました。
なので、大当たりー!なんて言ってましたが、丸見えでしたね(^o^;
羽衣さんのコメントを読んで、あれ?ってなりましたから~
momokoさんに触れてみえたので、momokoさんが読めるようにしてくださったのかな?と勝手に思ってましたよ。←momokoさんはコメント欄見てくださってますから、たぶん、毎日(^w^)
ということで、削除することもできますが、私としては《このまま希望!》です。
いいですか?
ほんと、いつもありがとうございます~♪ 

2015/10/08 (Thu) 19:34 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: おはようございます(~o~)

RE***様。

深く、このお話を読み解いてくださり、ありがとうございます。
家族のようだ、と。
自分の中だけで自己満足していた思い。
それが、本当の家族の絆を見せられて、苛立ちや嫉妬や、マイナスの感情が生まれてしまった。
それが、辛いんですよね、チャンミンは。
ま、そこらへんは、むちゃ強引なユノにおまかせください💓

2015/10/08 (Thu) 19:14 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: …だけど。

ちか*様。

こんぱんは!
最近いただいたコメントで、含み感が好きです。というのがありました。
含んでますか?f(^^;)
こちらのチャンミンは生い立ちも暗く、人間嫌いだった為、あまり人間関係を経験してないんです。
その中で知り合ったユノやイェジュンさんは、チャンミンに大きな影響を与えてる気がします。
もしかしたら、一番執着しているのはチャンミンかもしれませんね。
と、思いながら、結局はほっこりと終わりますので(^w^)

そうそう、イギュンさんというのはStrawberry candle のボストン支社にいた人では?
Strawberrycandleなちか*さんらしいなぁ、と思っちゃいました(〃∇〃)

2015/10/08 (Thu) 19:08 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/08 (Thu) 12:01 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/08 (Thu) 08:32 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/08 (Thu) 07:31 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/08 (Thu) 06:33 | # | | 編集 | 返信

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