HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》25




































―チャンミンside―













震える手でユノさんの背中に腕を回す。
ふわっと香るユノさんの匂い。
懐かしい、と思ってしまう自分が悲しくて、縋りつくように力をこめた。




緩んだ腕が、もうおしまいと告げていても、それを受け入れるなんて出来なかった。




「チャンミナ、……人がくる。」と、囁くように。



歌姫の楽屋だけ特別に用意したらしく他のアーティストとは離れていた。
それでも遠からず聞こえてくるざわめき。









「……ユノさん、……っ、嫌だ、」



「チャンミナ?」








「もう、───離れるのは、……嫌だ、」




絞りだすように呟いて、ぎゅっと唇を噛んだ。






こんな時に、こんな場所で、……ユノさんを困らせるだけだ、分かってる、……分かってるけど、ユノさん、────、







「歌を、……僕の歌を、……貴方以上に、聴いてほしい人なんて、僕には、…いないっ、」










「────離れないで、……ユ、…ユノさ、



「っ、チャンミン!」




言葉途中で引き寄せられ、掻き抱くように強く。
首筋に深く埋められ、息苦しいくらい。
それでも身じろぎもしなかった。
少しでも動けば痛いのかと、貴方の力が抜けてしまいそうで。





お互いの距離がゼロのまま、───もっと、気の利いたことを言えたらいいのに、と。










「────チャンミン、……」


「おまえ、言ってる意味、分かってる?」





頭上から聞こえる声が固くて。
ユノさんのスーツ脇をぎゅっと握った。



───もう手遅れだなんて言わないで、……そう願いながら。







「は、はい。……もちろん。」


「覚悟、───いるよ?」




「分かって、ます。」


「もう、誰にも遠慮しない、──それでも?」






ゆっくりと、諭すように。
僕を子供扱いしないでと、あれほど言ってるのに、こんな時だけ、────、





「それでも、……貴方さえいてくれたら、僕は、」





横向きにずらされた顔、角度をつけて近づくユノさんがゆっくりと重なる。






────貴方さえいてくれたら、僕は、歌える。















あの日叶わなかったユノさんとのキスは、体が浮いてしまうんじゃないかと。
そう思うほどに愉悦し、甘さに蕩けた。



重ねただけの口づけは、おそらく一瞬だったと思うのに、僕には永遠のように感じた。





何度も何度も、夢に見た。
───あの日をもう一度、……やり直せたら。


もう二度と、貴方に別れの言葉は言わせない、と。





「ユノさん、───愛してる。」



何ものにも惑わされず、本当に大切なもの。
それは全て貴方にあると、今なら迷わず言える。






「チャンミナ、」




覗いた貴方の眸がうっすら濡れてるように感じるのは、僕の願望かもしれない。




「───愛してる、……おまえだけ。」




それでもいい、───この頬に感じる手のひらの熱さと、袖口から覗く紅は、すべて現実なのだから。














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Comment

point Re: チャンミン積極的

ゆうこさん。

コチラのユノがクールさを売りにしてますのでチャンミンが積極的じゃないと2人の距離か縮まらないんですよ~
その為の年の差だったりもします。
ツンデレチャンミンがこれだけ年下だと素直にもなりますよね(#^.^#)

2016/11/30 (Wed) 17:25 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point チャンミン積極的

このお話のチャンミンは積極的ですね。
自分から首に飛びついたり
最後はとうとう自分からユノの後を追いかけて
幸せを掴んじゃった(いまんとこ)
ニタニタしてしまう(๑˃̵ᴗ˂̵)

2016/11/30 (Wed) 00:56 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

こんばんはー(^o^ゞ
コメント書いてた時間が被ってましたねww
コメント返信してブログのコメント欄へ確認しにいったらコメントが奇数になってて。
え?どうして?と。(以前、コメントをひとつだけ見逃してしまうという失礼な事しちゃってから確認要なんです!)
そしたらsw**さんでした!←予想通り(^w^)


今日のmomokoさんのユノsideは見事にシンクロされてましたね!
自分の作りだした紅ユノですが、momokoさんの紅ユノにホレボレしてますよ(〃∇〃)

そしてsw**さんの。
ユノさえも包みこむ大きな翼。
私がこの先に書いた文章のなかで、翼という単語は出てきませんが、同じようなことイメージして書いたものがあります。
やはりsw**さんともシンクロしてます(^w^)
いつもありがとうございます♪

2015/10/11 (Sun) 21:42 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

ゆっくり、諭すように、何度もチャンミンに確認するユノ。
横向きにずらされた顔、角度を変えて近づいてくるユノ。
…今日もそんなユノにウットリしました♡

もう二度と別れの言葉は言わせないと誓うチャンミンは、もうユノに守ってもらうだけのチャンミンではなく、もしかしたらユノさえ包み込むくらい、大きな翼をもっているのかもしれませんね。

『貴方さえいてくれたら、僕は、歌える…』
チャンミンの解き放たれた心からの想い。

『お前さえいてくれたら、俺は、闘える』
momokoさんのstoryで、ユノが答えてくれて…

ちょっと鳥肌が立ちました。








2015/10/11 (Sun) 21:28 | swan #- | URL | 編集 | 返信

point Re: こんにちは〜♪♪

カプ**様


こんばんは!
2人の掛け合い、私も好きです。
優しく確認してるようで、実はチャンミンに深く自覚させてるというユノの狡智さも感じていただけたら、と思います(^o^;←我儘な男なのでね。
カプ**さんも歌姫の気持ちが気になっていたのですね?
私はまーったく気なしだったので、歌姫sideにはびっくりしましたがf(^^;)
喜んで頂けて良かったです!
momokoさんも喜びますよー(^-^)v

2015/10/11 (Sun) 21:25 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 逡巡 Ⅱ

momoko様。


ユノside。。。ハァ、素敵でした(〃∇〃)


それで思ったんです。
自分で書いた文章ですら、時々見返してるのに。
ましてや他人が書いた文章をベースに、流れるように織り込んでいく作業はいかほどなものか。
おそらく、私以上に何度も何度も、暗記しちゃうくらい読み返してくれてるだろうな、と。
だからこそのシンクロなんだろうなって。
それって、凄いことですよ。
私ってなんてしあわせ者なんだろうって、今さらですが、再確認しました。


本当はユノsideを書くのが一番好きなんですけど。
どうも紅に関しては客観的に見たユノを書きたいみたいです、私。
でも今回のユノsideならそのまま本編に入れちゃっても分かんないじゃない?なんて思うくらいデス。
いつもあってないようなストーリーで、シチュエーション萌えしていく話と違い、紅は終着点があるのでどうも心理描写がおろそかになってるかも。←と、今回の小話を読んで反省←でも、もう遅い。


そして山場、山場、。。。ん~、いろいろと書き直したくなってきました(;゜∇゜)


ま、私の穴を埋めてくれてるってことで。
ほとんど合作のような話になってます(^o^;
なので、やはりコメント欄を読んでいただいた方が、より完全体の紅を楽しんでもらえますよね♪

2015/10/11 (Sun) 21:12 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

いつも丁寧に読み説いてくださって嬉しいです。
ありがとうございます!
打てば響くというか。
基本は自分の萌えを勝手に吐き出してるわけなんですけど、それを共有してくださる方がみえるというのは本当にありがたいことだと思っています。
こちらでブログを開設したときは、もうあまり書けないだろうな、と思いつつ、目的のため、過去話を更新してました。
それがSay HelloからSpecial Oneから紅まで書けたのは、拍手してくださったり、こうしてコメントくださったおかげです。
コメント欄は、私ではなく、読者の方あってのもの。
こちらこそ感謝です!
ありがとうございます♪

2015/10/11 (Sun) 20:49 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/11 (Sun) 16:40 | # | | 編集 | 返信

point 逡巡 Ⅱ



―ユノside―















「もう、───離れるのは、……嫌だ、」
「歌を、……僕の歌を、……貴方以上に、聴いてほしい人なんて、僕には、…いないっ、」



背中に回された手が小刻みに震える。
とぎれとぎれに聴こえる愛しい人の声は、高速道路の灯りが届く河川敷での記憶を呼び起こす。

あの時も。
すっぽりと腕の中に収まって、ガタガタと震えるチャンミンがまるで子供のようだった。








───危ない目にあわせたくない、側でずっと守ってやりたい、……それが叶わないなら、もう、──おまえを奪うしかない。


そう思って、問うた。
『──すべてを捨てて、俺についてこれるか?』と。














「────離れないで、……ユ、…ユノさ、
「っ、チャンミン!」



──────たまらなかった。
細くなった肩が。
縋る指先が。
立ち込めるお前の匂いが。
見守ると決めたのに、抱きしめずにはいられなかった……。
──────強く、強く、










愛していると、言った。
お前に溺れた。
幸せそうなおまえを守りたいと思った。
愛おしくてしかたなくて、────全てを、手に入れたいと思った。
……だからこそ、酷い言葉でおまえに選択を迫った。


───『チャンミン、……おまえのすべてか、無か。今ここで、───おまえが選んでくれ。』




残酷な選択。
おまえが簡単に事務所を裏切る事なんてできないのを知っていたくせに。
歌うことが、おまえのすべてだと知っていたくせに。
生きていく、糧だと。希望だと。夢だと。
歌うことをやめたら、──────無になると、知っていたくせに……。












「────チャンミン、……」
「おまえ、言ってる意味、分かってる?」




それでも、万に一つの可能性を、信じた。
おまえが、すべてを捨てて俺を選ぶ事を。

知りたい。
おまえの心を。

抱きしめる腕の強さで。
伝わる熱のあつさで。
握りしめられたその指の白さで。
……十分、伝わっているくせに、──────。


言って、チャンミナ?
おまえの声を聴かせて。







「は、はい。……もちろん。」
「分かって、ます。」
「それでも、……貴方さえいてくれたら、僕は、」








耳に届く声。
あの夜に、欲しかった、──────言葉。



『……本音を言うとさ、おまえの歌声を独り占めしたかっただけ。』

我儘で、貪欲な俺を。
そうやって、欲して欲しかった。


潤む眸も。
震える唇も。
絡めとった指先も。
おまえが望むなら、すべて俺が連れていく。











そっと横向きに顔をずらし、角度をつけてゆっくりとチャンミンに重ねた。

────おまえさえいてくれたら、俺は、闘える。





「ユノさん、───愛してる。」

欲しかった言葉。
一片の迷いもない声。
この選択が、どれほどおまえにとって大きなものかもわかっている。
それでも、俺を選んでくれた。





「───愛してる、……おまえだけ。」












もう、俺は二度と逡巡することはない──────。
おまえの往く先に、俺がいるというのなら。
俺は、お前を未来に連れていくよ。


オレノ スベテヲ オマエニアゲルヨ──────。



















こんにちは。
momokoです。




周りを気にしながら、チャンミンを抱きしめるユノさん。
堪らなくなって、強く抱きしめるユノさん。
何度も、確認するユノさん。



そして、一瞬のキスを永遠のように感じるチャンミン──────。




はぁ(*´˘`*)♡ 素敵でした。
もしかしたら、―ユノside―くるかなぁ~?と、思いつつも。
やっぱり、妄想してしまいました。


前回《Say Hello-縁-5》で、『面白い。 momokoさんと違う解釈』って書いて下さっていたので、『ま、ずれててもいいよね。』って書いちゃいました。
だって、このお話の最大の山場ですよね(*゜∀゜)=3きっと。



そして、23話のコメント欄で書いた《God bless you.Ⅲ》に出てきた『───もう二度と迷わない』と対のセリフ。発見しました~♪宝探しみたいで、楽しかったです。んふふ。




では、また。
明日の5時を楽しみにしています。






  *  *  *  *  *


追伸

sw**様
昨日は、公開コメントありがとうございました。
寛大なえりんぎさんに感謝しつつ、にやにやして読ませていただきました♪

えりんぎさんがsw**さんのコメントに『よく分かってくださって嬉しいです~ 』って、書かれてるじゃないですか?あの気持ち、よ~く分かりました。

そうなんです。
ロシアンブルーチャンミンったら、自分でコントロールできずに、衝動的に噛み付いちゃったんです。はっきりとはわからないくせに、そこに存在するユノを求めてたんですね。《Say Hello-秘密-4》でしてしまった不躾な自分の行動にもかなり苛立ってたんだと思います。分かっていただけて嬉しいです~♡


2015/10/11 (Sun) 13:24 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/11 (Sun) 11:52 | # | | 編集 | 返信

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