HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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紅-クレナイ-の人《天使な君》26

































―チャンミンside―














──────コンッ、と。





楽屋の内側から聞こえて。


ああ、戻ってこい、の合図だよね、と思う。






「ユノさ、……っん、」



反射的に引いた体をまた引き寄せられて。
ユノさんには聞こえているのだろうか、────またユノさんの唇が重なる。







コンコンッ、───今度は2回、……さすがにマズイよね。






歌姫のつんとすました様子が浮かんで、ユノさんの肩先を軽く押した。
それを引き戻すように、ぐっと。


反り返る体と相変わらず重ねるだけの口づけ。
今にも欲しがりの舌がユノさんを招きそうで。
───これ以上は、と思うのに本気で抗うことなんてできるはずない。






「ユ、…ノさん、……っもう……、」






コンコンコン、3回の合図でやっと口にしたものの、……一瞬、目が合って、



「っ、ん、///」



無言のまま、また吸い寄せられて。



────どうしよう、キリがない。








いつも離れられないのは僕の方なのに、今夜のユノさんはどこかおかしい。
隙間を作るのが堪えられないとばかりに密着する体。
何度かの合図に反応すらせず。
まるで僕と二人きりの世界にいるようで。








「……チャンミナ、どうしようか、……もう離してやれない。」 
   




ポツンと呟いたユノさんの悩ましげな眸が、こんな状況なのに、格好いいと、そう思ったら火照る顔が止められそうになくて。





「……なに笑ってんだよ?」


さすがに、ニタニタしちゃう僕を咎めるように口を尖らせるユノさん。
きゅっと鼻をつまんで、ほんの数秒、僕を見つめたあと、コツンと額を合わせた。





「───おまえが、追いかけてくることに賭けた、……やっぱ、我儘な男だな、俺は。」



「で、でも、……無表情で、…迷惑そうだった。」



「あの状況でガッツポーズは出来ないだろ?」


額を合わせたまま、照れくさそうに口角をあげるユノさんに、「……ひどい、」と拗ねてみせる。




「おまえも、な。」
そう言って、パチンと僕の額を指で弾くから、その反動で目を閉じ体を引いてしまった。




再び飛び込んできたユノさんの表情は、ふざけても、拗ねてもいなくて、真剣そのもの。
ドキンと心臓が跳ねる。
聞きたくない言葉が降ってくるのでは、と、指先が震えた。







「そんなに辛そうに歌うなら、…と、もう強引に奪うつもりで今日来たのに、……あんな天使を見せられて、…ひどいな、また迷うよ、チャンミナ。」



眩しそうに細めたユノさんの、黒い眸が力なく揺れる。





ゆっくりと降りていく手を。
息がとまるほどの勢いで、それはもう必死に、ぎゅっとつかんで。
それでも足りなくて、指を絡ませ、絶対に離さない!と力を入れた。






「ユノさん!」


「豪華な舞台セットも、…綺麗な衣装も、…眩しいほどの、スポットライトも。
───いらない、…そんなんじゃ、歌えない。」




「……チャンミン、……」






絡めた指先が、手の甲を紅く色づかせる。
痛いくらいだと思うのに、何も言わず、……ただ僕の好きにさせてくれる。






「どこだって、最高のステージになるよ。───そこに貴方さえ、いてくれたら。」






どうしたら僕の決意が伝わるんだろう、と。
真剣に僕を見つめたままのユノさんへ、にっこりと笑いかけた。


僕の揺るぎない想いを。
やっと見つけた、たったひとつの真実を。





────くっ、……と、一瞬だけ歪んだ顔。


いったん伏せた眸の目尻が深いラインを描き、奥歯を噛みしめるように結ばれた唇は、初めて見る怒ったような仕草。





少しだけ怯んだのかもしれない。
力の抜けかけた体を、一瞬だけ、痛いほどに掻き抱かれ。
両手で固定された頭。
許された視線は、真っ直ぐに注がれるユノさんの視線だけ。





「っとに、……おまえは、」


そう聞こえたと同時に深いキス、──でも、それも一瞬で。





あっという間に開いた隙間。
同時にその後ろで、業を煮やしたドアが勢いよく開いた。







完全に忘れていたそれに、冷や汗が背中を伝い、どんな顔していいのかも分からない。
身体中が沸騰しそうで、ただうつ向くしかなかった。



さすが、と言えばいいのか。
何事もなかったように、いつもの仕事の顔に戻ったユノさん。
ドアから半身を部屋内へ。
しばらく英語での会話が聞こえ、片手を上げて合図をしてるのが分かった。



「チャンミナ、そろそろ時間だそうだ。」


ポンポンと肩を叩かれ、今すぐ逃げ出したいのに、足が竦んで動けない状態。
さっきまでの会話が幻だったのか?と思うほど、通常のユノさんが信じられない。
ポーカーフェイスにも程がある。



そんな僕の気持ちが、もろに表情に出てるんだと思う。
くすっと堪らず笑ったユノさんが、そっと僕へ耳打ち。



「さっきの言葉、忘れるなよ?俺は、何があっても覚えてるからな。」







────そんなの、当然、……僕だって、






そう言いかけたのを、言わないでおく。
だって、もういつでも伝えられるはず、……ねぇ、そうでしょう?



ユノさん、───────。











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point Re: こんばんは('ω')ノ

羽衣様。

こんにちは!
忙しい三連休を過ごされましたか?
私は雨の日を除いて息子の野球応援三昧でしたよ。
公式戦の決勝は、どんなお話も上回るほど、ドラマティックな展開でした~
サヨナラ勝ち!(しかも息子がホームを踏んで!)
泣けました(T-T)


momokoさんがね、三連休の紅を山場と言われるんですけど、私はやはり歌謡祭だと思います。
羽衣さんが好きだと言ってくださる回。
羽衣さんに言われて初めて気づきました。
あらゆる登場人物の目線を意識せず書いてることからしても、やはり山場ってことですよね。


実はここまできても、momokoさんのリクエストはまだ出てきてないんですよ。
もう少しです(^w^)

私が書いてるユンホくんsideは番外編として更新しようかな?って思ってますf(^^;)
では!

2015/10/13 (Tue) 16:46 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point こんばんは('ω')ノ

えりんぎさん~こんばんは☆


何度も唇を重ねる2人
想いの深さを確かめるように繰り返されるキス。。。

今の自分の全てをなげうってでも《傍にいたい人の傍にいられる幸せ》をもう一度取り戻そうと必死なチャンミン


「……チャンミナ、どうしようか、……もう離してやれない。」


自分のことろに戻ってきた天使チャンミン
甘いやり取りとユノのこんな言葉に反応してしまうのはやはりホミンペンの性ですね(//ω//)←


そしてドアの向こう、イライラしながらシグナルを送る歌姫が想像できてちょっと可笑しかったですw


今日のmomokoさんのコメント欄、隠れユンホ君ファンの私としては思いっきり食いついていまいました♡、ユンホ君の真っ直ぐな気持ちと初恋の切なさ。。。今日も素敵なお話でした(´ー`)



えりんぎさんには前にコメントしましたと思いますが(^J^)、歌謡祭での天使チャミのシーンが大好きなんです、こちらのシーンをユノside、チャンミンside、ドンジュside、歌姫side、ユンホ君sideと色々な角度から読み取ることができるのも、えりんぎさんとmomokoさん2人の《紅》だからこそですね(*^^*)


おぉ♪~えりんぎさんのユンホ君sideですか、そちらも是非読んでみたいです!


《紅》週末を楽しみにしています


では、オヤスミンです☆

2015/10/13 (Tue) 01:02 | 羽衣 #- | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは〜♪♪

カプ**様。


こんばんは。
チャンミンがユノを追った歌姫の楽屋前でのシーンは結構話数を書きました←私にしては。
やっぱり切ない別れ話よりも、幸せないちゃいちゃ話の方が書いていても幸せです(^w^)
ガッツポーズね、。。。しなさそう、f(^^;)

2015/10/12 (Mon) 22:24 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/12 (Mon) 21:45 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。


こんばんは。
すっごくすごく嬉しいコメントでした(〃∇〃)
私の中の映像がsw**さんの中にも流れてくれてるなんて、書いてよかったって思います。
いつもドンピシャの感想を送ってくださるので、流れてる映像はおそらくそんなに違わないと思います。

紅はですね、ちょっと私には高度で。←変な言い方ですが。
息をするように書けるのは《U GET ME》のような話。
私の中のリアルに近いんです。
好きな小説がありまして、その妄想もちょっと混じった《Say Hello》は2人の関係性に一番萌えます。
そして紅の世界観ってのがあるのですが、それを思った通りに書くのが難しいんですよ。
もっと文才があればな、って思っちゃいますf(^^;)


コメントの時間については気にしないでくださいね。
遅い時間だとお返事が翌日になっちゃうだけです。
私も好きな作家さんにはコメントしちゃってました。
最近はなかなかできないのですが。
それで、いつどんな記事にコメントしたか、って、すぐ忘れちゃうんですよ。
たとえ返事をくださっていても気づかないんです。
チェックもしないし。
なので、当日か翌日にはしたいし、するようにしてます。
逆に何日かあいたら、返事しないです。
コメントは交換日記のようなものだと思っているので、その時感じたことを、その熱が冷めないうちに返すのが普通じゃないかな?と思います。
私とsw**さんで共通に好きと出た作家さま。
丁寧なお返事が嬉しくて、本当によくコメントしました。
それも、むっちゃ長文(^o^;
momokoさんのように、別sideで妄想して送ったことも。←友達でもなんでもないのに


もし翌日になっても返事がなければ、「忙しいんだなぁ、」って思ってやってくださいねf(^^;)
それでも、私も、嬉しいんです(〃∇〃)


いつもありがとうございます♪


2015/10/12 (Mon) 21:12 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 《紅-クレナイ-の人≪俺の天使≫歌謡祭篇》

momokoさん。

こんばんは!

紹介させていただきました。
どれくらいの方に興味をもっていただいたかは、ページ別のアクセス数とか分からないのでご報告はできませんがf(^^;)
アメブロのコメント欄を紹介したときは、《そして最後に笑ってみせて》が一気にアクセス数あがりましたけどね。


ユンホsideありがとうございます♪
本編とは別に私もユンホsideを書こうとして、気づきましたよ。
「私、ユンホside書いたことないや!」って。
生い立ちから想いまで、イメージがmomokoさんのユンホくんになってて、不思議な気分でした。
それもまた楽しいですね(^w^)


前に山場の話が出ましたが、山場はやはりチャンミンの歌謡祭かなぁ?
あともうひとつ、山場がきますね。
紅も長く書いた気分ですが、まだ26話。
100話とか普通に書いてる方を尊敬しますよ。
飽きないのかな?とか。
よくエピソードを思いつくな?とか。
…ということで、終わりが見えてきました(^o^;
あと少し、おつきあいくださいね!

いつもありがとうございます!

2015/10/12 (Mon) 20:33 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: もったいない

まー**様。

こんばんは(^o^ゞ
お久しぶり、かな?

ぜひぜひご堪能ください(*^-^*)
お薦めがありましたら私にも~

2015/10/12 (Mon) 20:17 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/12 (Mon) 14:57 | # | | 編集 | 返信

point 《紅-クレナイ-の人≪俺の天使≫歌謡祭篇》



-ユンホside-


















「……っ、おまえらっ!静かにしろっつーの!」






テレビの周りを騒がしく駆け回る奴らに一喝して、画面を食い入るように観る。

いつもなら、すぐに部屋に籠ってしまうけど、今日だけは特別。
ずっと元気がなかったチャンミナを応援するって決めてたから──────。











一緒に遊園地に行った時に。
初めて観た、歌手として歌うチャンミナ。

綺麗なスーツを着て、スポットライトいっぱいのステージで歌うチャンミナは。
その場の主人公でみんなを夢中にさせていたけど……、なんだかすごく遠く感じた。



やっぱり俺は。
俺のために歌ってくれるチャンミナが大好きで。そんなチャンミナを守りたいなって、思うんだ。







病院のベットの上で。
教会の柘榴の樹の下で。
一緒に『慈しみ深き』を歌う中で。

ぽろぽろと透明な涙を流す、チャンミンを、見た。
涙の原因が誰かって、知ってるんだけど。
認めるのはすごく嫌だった。


でも、笑えなくなるチャンミナを見るのは。
もっと、もっと、嫌だ──────。











『……ユンホくん、僕、失敗しちゃった。』
はらはらと、涙を拭うことすらせずに歌う天使に、かける言葉すら浮かばなかった。

本当はその丸い涙の粒を拾ってあげたかったけど。
チャンミナの周りには薄い膜が張ってるみたいで、抱きしめることはおろか、触れることも、赦されない気がしたんだ──────。




『僕は、───ユノさんだけの、天使でいたい。』

全身から、そんな想いが溢れてる気がして。
何も言わず、見つめることしかできなかった。


















テレビの中で、チャンミナの名前が呼ばれる──────。

マイクを握った左手首を、ふわり右手で包み込んだのが合図だった?
ふんわりと表情が和らぎ、色づいたみたいな気がした。






──────教会でみた、天使だ……。



ゆるくセットされた巻き毛に、キラキラと光が反射して、時々黄金色に輝く。
一点を見つめる瞳は、熱に潤んで星が瞬いてるみたいだ。
しっとりと白い肌の上で、ほんのりピンク色に染まった頬は、周りの空気すら同じよう色に染めていくようで──────。



きゅーっと、心臓が鷲掴みにされた。
テレビの向こうにいるはずなのに、目の前にチャンミナがいるみたいに感じる。


俺だけを、見つめて。
俺だけに、歌ってくれているような、不思議な感覚。



時折画面に映し出される観客の表情は、うっとりと夢を見ているようで。
まるで、天使の羽根に包まれて、子守唄を歌ってもらっているかのようだった──────。













──────ぱさり。

最後の一音の後、羽音が聴こえた、気がした。
名残惜しそうに、天使の飛んで行った先を追っているのだろうか、

テレビのスピーカーから、音が消えた後、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。












「ユンホオッパ。泣いてるの?」
そっと、俺の膝に乗り上げてくる5歳のユナ。


「……っ、泣いて、……ない。」

こてん、と小首をかしげ、不思議そうな顔をして、ユナは何も言わずにちっちゃな掌で涙を散らす。











──────ぱさり。




俺の天使が、あいつのところに飛び立っていった音が、いつまでも耳の奥にこびりついていた。























こんにちは。
momokoです。





歌姫からの催促のノック。
1回、2回、3回。
離れていた時間が長すぎて。
求める力が強すぎて。

離れられない、ユノとチャンミン。




「どこだって、最高のステージになるよ。───そこに貴方さえ、いてくれたら。」



やっと、伝えることができた、本心。
アイオライトの導き?
強引に奪うつもりでいた、ユノの愛の深さのせい?


本当に素敵で。
何度も何度も読み直してしまいました。









そして。
ご紹介ありがとうございました。

えりんぎさんのお話が好きすぎて、ameba時代からコメント欄でいろいろと遊ばせてもらっています。

あくまでえりんぎさんの素晴らしい主旋律があるからこその、《Duet》ですが。
復旋律や和音が絡んでいる感じを、少しでもえりんぎさんの読者の方が楽しんでくださるといいなぁと、思っています。

こんなに自由なコメント欄を与えてくださるえりんぎさんに、心からの感謝を。





では。
また、来週の《紅-クレナイー》も楽しみにしています。


2015/10/12 (Mon) 14:31 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/10/12 (Mon) 05:34 | # | | 編集 | 返信

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