HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Say Hello ―縁(えにし)―8
































―チャンミンside―










さすがに正面玄関から出るのは止められて。
ヤツと2人、役員専用の通路を通り駐車場へ向かった。



ゴロゴロとスーツケースから鳴る音がいやに間抜けに聞こえる。
それはヤツも一緒のようで、チラッと見ては、笑いをこらえてるのがありありと分かる。



無駄に詰めこんだ荷物は絶対にヤツの留守を狙って片付けよう!
そう誓いながら足をはやめた。






「ほら、荷物かせよ?」
トランクを開けながら、またニヤリと笑う。
さっきまでの焦った顔が急に余裕綽々なのがムカつくんだよ。




「べつに一緒に帰ってなんて頼んでない。仕事しろよ!社長のくせにさ。」


「いいんだよ、これも仕事なんだから。」
「おまえのさ、CM第2弾の企画が出てるんだ。そのオファーを社長自らがするっていうね。」




ひょいと僕の手から奪ったものを軽々とトランクへ入れながら、



「でも二度とやらせるつもりないから、断っておくぞ。」とか。


「はぁ?」


意味分かんないんだけど?
なに勝手にオファーして、勝手に断ったことにしてんだよ。


「あんな裸みたいな格好、二度とさせない。
おまえもイェジュンに何か言われたら話を合わせろよ?」



前回のは完全にコイツの企画なはずなのに。
また勝手なことばかり言う。
ああ、でも撮影中ずっと不機嫌だったヤツを思いだして、納得した。
あの企画はヤツ自身が望んだものではなく、手っ取り早く僕の借金を返す為であり、僕の小説を世に送りだそうとしてくれた結果なのだから。



本来ならヤツに感謝しなきゃいけない筈だけど、……ま、いいか、
いつも好き勝手されて、結局、家事だって僕がやってる。





「報酬貰えるんなら別にやってもいいのに。」
なんて、思ってもいないことを言ってみる。



一瞬、黙りこくって。
「誰が許すか。おまえの裸は俺だけが見ればいんだよ。」とか、……相変わらずエラソーだな。




そう言いながら、イェジュンさんを寝室へ入れるくせに、と思う。
尖らせた僕の口元で察したのか、
「……イェジュンには見せびらかしてんの。あいつ、欲しそうなんだもん、おまえのこと。」ってさ、────性格、わりぃな、





それでもコイツが、どれほどイェジュンさんを信用して頼ってるか知ってるから。
ま、オモチャの取り合いをする兄弟喧嘩のようなものだと、……って、僕は、オモチャか!











マンションの部屋についた途端、寝室を覗きに行ったヤツ。
満足そうに笑う顔が予想できて悔しい。



「チャンミナ、……サンタムールは、俺のじゃねぇの?」



───ほら、……やっぱり、



「いんだよ、今夜、ヤケ酒する為に持ってきただけなんだから。」



ふいと顔を逸らしても、もう遅い。
首から上が熱くて堪らない理由は、──もうヤツには完全にバレてるから。









隠すように背けた顔を当然のように戻される。
僕を見つめる深い黒が誘うような色香を放ち、ゆっくりと口角を上げるそれから目が離せない。









「────ユノ、」


この距離で見つめあう行為が勝負だとしたら、───ダメだな、……完全に僕の負けだ。




我慢できず、ヤツの唇にぶつけるように自分のを重ね。
もっと深く、──もどかしいほどに押しつける。




「チャンミン、」
ぐっと顔を剥がされて、ああ、…もっと欲しいのに。


そんな僕の視線に気づいたのか、ちろっと覗かせた朱く濡れた舌。





「な、───欲しい?」



なんて聞いてきて、……今の僕に言えるのは、



「うん。」……としか、……






近づけた顔をさらに阻まれ、いい加減蹴飛ばしたくなってきた頃、




「もっと思い知れ、チャンミン。」
「……は?」



「おまえの特別は俺ひとりだと、……俺だけだと、もっともっと思い知れよ。」
「は、…何をバカなこ、と、……」




そこでふとヤツの視線がスーツケースにあるのに気づいた。
一瞬だけ歪んだ表情。
そのまま伏せた眸が、また僕へと重なる。




「────俺を、ひとりにするな、」



その重く掠れた声に。
ひとりなのは、僕じゃないか、と。
そう言い返すことも出来ず、



ユノの首筋、はだけたシャツから覗く青黒く痣になった歯形にキスをした。
何度も何度もキスをして、それだけでは飽き足らず、舐めて吸って、それこそベタベタになるまで。






そこでやっと、────ごめん、と。



何に対してのごめん、なのか。
噛みついたことも。
怒って会社へ乗り込んだことも。
やめろと言っても大切だからと、
寝室に飾るのをやめなかったサンタムールを勝手に持ち出したこと。



もっと話さなきゃいけないのに、
ちゃんと聞いてくれるのに、
勝手に結論づけて諦めてしまうこと。




その全てのごめん。






そんな僕の頭をひと撫で。
冬の月を思わせる眸が三日月の輪郭を型どって。
ゆっくりと僕へ重なった、─────。




















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Comment

point Re: タイトルなし

taitai様。  


んふふ~(^w^)
我が儘を聞いてくださってありがとうございます♪

素敵なものは残さなきゃ!

2015/10/14 (Wed) 22:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

あはっ!
確認しました。照れます\(//∇//)\

2015/10/14 (Wed) 20:13 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは♪♪

カプ**様。


「俺を巻き込むなよ!」と思っているであろうイェジュンさん(^w^)
このチャンミンside3日間(明日もなので。)は、ちょっとミステリアスに始まったお話が一気にバカップル話になってしまった3日間でもありますねf(^^;)
2人の切羽詰まった雰囲気、分かっていただけました?(^w^)

2015/10/14 (Wed) 18:34 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし







な*様。


こんにちは。
素敵なお名前ですね。
思わず、アイオライトの言葉が思い浮かびました。



表面的な事に惑わされず、
曇りのない目で、
本当に大切なものは何か、それを見定める眸。


少しはそういう意味を含まれているのでしょうか?












> えりんぎさん、こんにちは。
> がっつり男のユノと、妖艶だけど可愛いチャンミンのお話を毎日楽しみにしております。
> 毎回、ふたりの台詞に頷きながら、ずっと気になっている漢字の使い分けがありまして。目と眸なんです(*^^*)
> 一才の孫が歩眸(あゆむ)といいまして。お恥ずかし事に、お坊さんに名付けて頂いた時に初めて知った漢字なのです(>_<)
> いつも、言い回しや文字のあて方がとても参考になります。
> これからもますます楽しみにしております!!

2015/10/14 (Wed) 18:28 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

ありがとうございます~\(^o^)/
さっそく昨日の記事のコメント欄に公開させていただきました!

確認してみてくださいね(^o^ゞ

2015/10/14 (Wed) 18:18 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/14 (Wed) 17:39 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/14 (Wed) 16:19 | # | | 編集 | 返信

point

えへへっ
そこまでおっしゃるなら、恥ずかしいですが、どうぞ〜(^.^)

2015/10/14 (Wed) 15:34 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

おはようございます♪
今日はちょっとゆっくりめの仕事です。


そうですよね、個人的なことは鍵コメがいいですよね。
返信も鍵返信があればもっと突っ込んだことを書けるのになぁって思いますもん。
その方だけに向けて。


ところでね、昨日のぽやぽや会話文。
本当に感心したんですよ~
同じ内容なのに、書き方?でこうもポヤポヤ(〃∇〃)
可愛い!2人!
taitaiさんももう覚えてないですよね。
昨日のコメント欄に会話の箇所だけコメントとしてコピーして貼っちゃ駄目ですか?
taitaiさんも改めて読んで、「上手っ!私!(σ≧▽≦)σ」って思いますよ、きっと!


んふふ~
お返事まってまーす(^w^)

2015/10/14 (Wed) 07:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/10/14 (Wed) 06:00 | # | | 編集 | 返信

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