HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》27




































―チャンミンside―










「歌姫が帰国するまで24時間拘束される仕事なんだ。もう少し、待ってろ?」





久しぶりに旧知の仕事仲間に会ったにしては、濃厚なまでに後ろ髪引かれて立ったままの僕へ。
それは次に会える約束をさしてると思ったのに。




「いいか、まだ事務所には何も言うなよ?おまえが、……一生後悔を引きずるような辞めかたはさせたくない。俺の体があくまで待つんだ、いいな?」




二度も念を押された。
また子ども扱い?と面白くない。
僕だって分かってる。
何度だって、理解してくれるまで話し合うつもりだった。
それに、──もう、少しだけ言ってしまったし。
……ってことは、ユノさんには内緒にしよう、と口をつぐんだ。






それよりも、───気になっていたこと。



「ユノさんの全部は、……僕にくれるの?」



こそっと、……周りの誰にも聞こえないように。
仕事中、収録会場へ戻る道すがらに聞くことじゃないけど、───どうしても、…だって、何よりも重要で。




自分の話へ返事すらしない僕に軽く眉をしかめた後、──ああ、……と、今さらのように。





会場はもう目前で。
歌姫が手を伸ばせば触れられそうなほどの距離。
仕事中のSPにまとわりつくタレントって光景はどこか変だけど、相手がユノさんだからか周りも納得してるような雰囲気のなか。




スッと揺れるように僕の耳元へ。



「───当然。」



たったひとこと。
片方だけ上がった口角が、少しだけ照れてるみたいだ。



「……はい。」と、僕も。
何に対しての返事だか、自分でも分からないけどしょうがない。
貴方の言った、当然という言葉を、受けとめ肯定するには僕も何か言わなくちゃ、と思っただけだから。











会場手前で僕だけ立ち止まった。
ユノさんと一緒に入っていくわけにはいかない。




ユノさんと視線が重なる。
絡みあうように、それは離れることなく、ドクンドクンと煩いくらいの心臓の音と体中から発散される熱。
今朝の鬱々とした気分が嘘のように高揚していた。



ユノさんの眸のちょっとした動きから目が離せず、ほんの少し角度を上げた口元にすら見惚れてしまう。





────そのユノさん、全てが、僕のものに?





嘘のようだ、………そう思うと同時に、嘘かもしれない、とも思ってしまった。








「───yunho!」


これ以上ユノさんの視線を独占するのは許さないとばかりに呼び寄せる声。
チラッと僕に向ける鋭い視線。
僕は、この目を知っている。
今までユノさんの周りで、散々浴びせられたそれ。





「じゃあな、……また、連絡する。」


軽く上げた左手が、さりげなく指さした先は僕の左手首で。
チラリ覗く紅の光を、目に焼きつけろよ、と言うように、また髪をかきあげる仕草。



糸を引くような視線を残し、端正な横顔が背中を向けた。
歌姫の腕が自然にユノさんの腕に絡まって、驚くほどお似合いの2人。






フリーになったユノさんは、SPという仕事をどうするつもりなのか。
───どんなでも生きていける、と言ったユノさん。


僕も、……たったひとり、教会に捨てられここまで生きてきた。
だから、大丈夫。








─────出来ることなら2人きり、どんな視線にも晒されることなく、



無人島にでも行きたい、────。






会場中の視線とスポットライトを浴びながら歩いていく、美しい背中を眺めながら、……そう、願った。













*********************

おはようございます、えりんぎです(#^.^#)


昨日はお知らせ&お礼記事にたくさんのコメント、拍手をありがとうございます!
そしてさっそくの《紅》でしたf(^^;)


明日の記事くらいから、このお話の結末に向けて進んでいきます。
ヒントは最初の頃にでてますよ。
みなさんの予想はどうでしょうか?(^o^ゞ





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Comment

point Re: 全部

momoko様。


おはようございます(#^.^#)


こちらのコメント欄を紹介させていただきましたが、どうなんでしょうね?
どれほどの方が興味を持たれて読んでくださったのかちょっと私には分からずf(^^;)
ただ、紅はコメント欄のmomokoさんバージョンも読んでいただいてこそ完全体だよね、って気持ちが日に日に強くなります。
それほどシンクロしていて、足りない部分を穴埋めして、ギュッとつまったお話にしてくださってると思うから。


そうそう、ユンホくんsideを書いていて、途中で初めて書いたことに気づきました(^o^;)
momokoさんのユンホくんsideがもう私の話の中に浸透しすぎちゃって。
敢えてmomokoさんバージョンは読み直したりせず、書いてみましたがどうでしょう?
私のユンホくんの方が粗野な感じ?f(^^;)
というか、公開できるのはまだ先ですね。
ユンホくんってば当初の予定では最後にチョロッと出る子供だったのに、なぜか準主役級!
ユノを脅かす存在になりそうな予感だわ(^o^;)


事務所への話し合いもユノに止められたにも関わらず、「僕の裏切りを許してください。」なんて言っちゃったもんだから引くに引けず、ユノの予定外のところで話し合いがされちゃってますね~
来週から解決篇?になるのかな?

あと少し、よろしくお願いします(^o^ゞ

2015/10/18 (Sun) 07:32 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは〜♪♪

カプ**様

おはようございます!
当然、……はい、(当然だよね)ってことですね。
終わりが近くなって私も寂しいです~
と言いつつ、最後書き急いでしまった気がしないでもないので、追々番外編などで埋めていこうかな?と思ってますf(^^;)
あと少しお付きあいくださいね♪

2015/10/18 (Sun) 07:02 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 全部




―ユノside―




















オレノ スベテヲ オマエニアゲルヨ──────。







一瞬 重なっただけの口づけでは、足りなくなっていた。


甘すぎるおまえの匂い。
潤んだ眸で呟かれる言葉は、何度もなんども脳内で再生された欲しかった声で。




「ユノさ、……っん、」

離れようとする身体を引き寄せて、その声ごと体内に取り込んでしまいたくなる。






「ユ、…ノさん、……っもう……、」

コツコツと響く音が気になるのか。
肩先を押して距離を開けようとするおまえ。


──────無駄だよ。
本気で離れようとしてないのは、おまえの唇が雄弁に語っている。








「っ、ん、///」

コンコンコンと、耳に届く音よりも。
チャンミナから漏れる声が勝って、どうしても離してやれないかった。





耳まで赤くして笑うチャンミナ。



「……なに笑ってんだよ?」

照れ隠しにきゅっと鼻をつまんで、瞳に自分が映っているのを確認してから、ぽつりと言う。




「───おまえが、追いかけてくることに賭けた、……やっぱ、我儘な男だな、俺は。」










おまえを、すべて奪うつもりで。
おまえから、すべて奪うつもりで。

最後のステージを応援するつもりだった。





──────でも。会場中が天使をみたんだ。

すべての人が魅了され。
すべての人が癒され。
すべての人が求める、天使──────。














「豪華な舞台セットも、…綺麗な衣装も、…眩しいほどの、スポットライトも。
───いらない、…そんなんじゃ、歌えない。」
「……チャンミン、……」





強く強く握りしめられる指先。
迷いも、恐れも、戸惑いもない。





「どこだって、最高のステージになるよ。───そこに貴方さえ、いてくれたら。」





にっこりと。
俺を映した眸が、緩やかに弧を描く。


──────聖母マリアのようだ。


はっきりと自分の意思を伝える言葉は。
どこまでも深く。
どこまでも温かく。
どこまでも真っ直ぐだった──────。





「っとに、……おまえは、」


天使のように、無垢な心と。
聖母のように、包み込む心で。
どこまで、俺を夢中にするのだろう──────。























「歌姫が帰国するまで24時間拘束される仕事なんだ。もう少し、待ってろ?」


ぽっと、頬が色づき。
瞳が、キラキラと輝く。
全身に離れがたい空気を纏って、その場を動かずにいるおまえ。



「いいか、まだ事務所には何も言うなよ?おまえが、……一生後悔を引きずるような辞めかたはさせたくない。俺の体があくまで待つんだ、いいな?」






おまえがしてくれた、覚悟。
それに報いる為にも。
俺は、手順を間違えてはいけない。



そっと唇を噛むチャンミン。
ユラリと瞳が、揺れてぷくりと頬が膨らむ。


──────ダメだろ。
そんな可愛い顔してたら……。
そっと、背中を押して収録会場に向かう。










前を歩いていたチャンミンが横に並び。
そっと耳元に唇を寄せた。


「ユノさんの全部は、……僕にくれるの?」





──────…………、だから。
駄目だろう。




会場が視界にはいり、ざわつく気配が耳に飛び込む。
となりにはクライアントの歌姫。
わかって言ってるのか、こいつは……。

左手首のブレスレットをぎゅっと掴んでいるのは、無意識なのか。



──────可愛すぎるだろう……。
あまりの自覚のなさに、思わず眉をしかめてから、スッと耳元へ唇を寄せ返す。

「───当然。」











なぁ、チャンミナ。
俺の心は、ずっと前に決まっている。

アイシテル。オマエダケ──────。






















こんばんは。
momokoです。


>「ユノさんの全部は、……僕にくれるの?」

こう言ったチャンミンが、可愛くて可愛くて(*゜∀゜)=3




25話のコメント欄に書いた「逡巡 Ⅱ」の最後のセリフと重なって、思わず続きのユノさん目線を妄想しちゃいました。




ユノさんが、二度念を押すほどに。
ぽわぽわしてたのかなぁ~。チャンミンったら。

ふふふ(*´艸`*)
可愛い。






無人島でも、どこでもいいよ。
ふたり、ずっと一緒にいてくれたら、momokoは幸せですからね。



では、また明日の5時を楽しみにしています。




  *  *  *  *  *


追伸


羽衣様
前回26話のコメント欄の《紅-クレナイ-の人≪俺の天使≫歌謡祭篇》は、隠れユンホくんファンの羽衣さんに、捧げるために書きました(*´˘`*)♡

テレビの画面越しでも、感じる天使チャミの素晴らしさと、それを見つめるユンホくんを書きたかったんですが、ちょっとでも楽しんでもらえたのなら、よかったです♪


2015/10/18 (Sun) 00:36 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 21:58 | # | | 編集 | 返信

point Re: ありがとうございます

ちか*様。


本当に気にしないでくださいね~~\(^o^)/
明日にはまだ分かりませんが、来週には!
どんな感想が聞けるか楽しみにしてます♪
えー、イマイチ(;・∀・)ってのでも、まあいいですよ~f(^^;)

2015/10/17 (Sat) 19:54 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

んふふ~、思わず鍵コメか再度確認しちゃいましたよ~!
さすがです(^w^)
そうそう、そこです。
来週の土曜日記事で分かります。


話が変わりますが、7話の『この人のこういうところも好きだ。』
はい、私も~!ですよぅ(〃∇〃)
ここね、地味で目立たない文章なんですけど、私の萌えポイントでした。
2人の空気感がなんとも言えません(^w^)
この辺りまでがいわゆるプロローグになるのですが、物語が進んでいない分、萌えが前半に凝縮してるなぁって感じました。
34話完結で、実は番外編の前後編まで書いちゃったんですけどね。
私がもう毎日更新ができない理由のひとつとして。
紅が終わっても、紅の2人がなかなか頭の中から出ていってくれないんですよ。
それはどのお話も同じで。
Say Helloえにしを書き終えた時もしばらく抜けませんでしたf(^^;)
さくさくっと書かれる方、すごいと思います。
私が大好きだと言ったリーマンホミン話、覚えてます?
あの方が、結局あの2人しか書いてないの、よく分かるんです。
紅は思い入れが強く、私も終わってしまうの残念です~

2015/10/17 (Sat) 19:50 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。


こんばんは~
そういえば、紅ユノは単語で話すイメージが大きいですね(^w^)
どこにいても女性の目を気にしなくちゃいけないチャンミンとしては、ユノを囲ってしまいたいでしょうね。
もちろんユノも。
「そうともさ!」←心強いです(^o^ゞ

2015/10/17 (Sat) 19:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 14:29 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 14:11 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 13:52 | # | | 編集 | 返信

point Re: お許しください

ちか*様。


こんにちは!
気にしてみえるだろうから早く返信しなきゃ!ってことで、取り急ぎ(^o^;)


ちか*さんのおっしゃったお話。
あ**様のお話でしょうか?
私の尊敬する作家さまです。
アメブロの紅を読んでいただいて、とにかく設定に萌えたそうで、「紅の設定をお借りして短編を書かせてもらってよいでしょうか?」というお話を頂きました。
骨太な素晴らしい文章を書かれる方なので、さらに格好いい紅ユノでしたよね!
なので間違えられたとしても、元が一緒の設定話なのでf(^^;)
しかも私が書いたと誤解されたとしたら、どちらかというと私にとっては光栄なことなのでは?(^w^)
まーったく気にしてないので、気にしないでくださいね。
ただ、未来の姿ではなくなりましたよー!ってことですよ。
チャンミンが望むのは、好きな歌を心のままに歌うこと。
そこにユノが必要不可欠で。
名誉も賞賛も、ましてやお金も、《歌うこと》の対価にはならないんです。
ユノもそれを望んではいないの。
まあ、そんな妄想です(#^.^#)

34話で一応の完結です。
それがmomokoさんのリクエストの結末ですから。
でも結末以降が実は本来のリクエストだったりもしたのですが、余韻を残し終わりました。
(コイツ、番外編書く気満々だな!)と思われる事でしょう(^o^ゞ


では!
いつもありがとうございます♪

2015/10/17 (Sat) 11:43 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ラム**様。


こんにちは!
糸を引くようなねっとりと絡みつく視線(〃∇〃)ハァ
想像しちゃいますよね~♪


私ね、お話書くの楽しいんです(^w^)
また新しいの書いたらぜひ読んでください!
いつもコメントありがとうございます。

2015/10/17 (Sat) 11:25 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 10:32 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 10:02 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 07:32 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/17 (Sat) 06:54 | # | | 編集 | 返信

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