HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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紅-クレナイ-の人《天使な君》28



































―ドンジュside―










話し合いは難航していた、────。







「チャンミン、おまえは事務所の希望であり光なんだよ。おまえが歌をやめるということは、事務所にとっても、ひいては芸能界にとっても大きな損失になる。───それは、分かるな?」




「歌を、……やめるわけじゃない、───歌う場所が変わるだけ、です。」




「っ、それが、っっ、……」




───間違ってる、と、……何度、説き伏せようとしたか、









CM契約の話が流れ、長期に渡る仕事はなかった。
アルバム製作とそれを引っ提げてのライブはまだ計画段階で、これからだと言うのに。
当の本人が、芸能界では歌えないと言うのだから、話を進めることもできない。







「……申しわけ、……ありません。ドンジュさんには、……とても、お世話になったのに、……。」





伏せた長い睫毛がふるふると震える。
ただでさえ華奢な肩がさらに小さく見えて。
小刻みに震える手をギュっと握り、膝に皺が出来るほどの様子にこちらまで胸が痛くなる。






「なあ、チャンミナ、……辛いことも、大変なことも沢山あったけど、……頑張ってきたじゃないか?そうだろ?これからおまえは、もっともっと光輝く存在になるんだよ。」





あの歌謡祭から3日目。
スケジュールをこなしつつ、合間をぬっては話し合いが続いていた。
この3日間で、イベントと歌番組。
その歌声はさらに艶を増し、さながら蛹が殻を破り大きく羽根を広げ蝶へと成長したような。






「最近のおまえが何て言われてるか知ってる?───奇跡の歌声をもつ天使、だと。それを、……勿体ないと思わないのか?」







───ただ、俺は知っていた。


チャンミンのこの成長が、アイツの存在あってこそ、だということを。
そして、その存在なくしては、歌うことさえ出来なくなるだろう事も。







それに、不安要素もあった。
歌謡祭の翌日、チャンミンのプロデュースに協力したいという申し出を受けたのだ。
相手は、業界最大手の芸能事務所《YC芸能》。
以前、ヤツが出入りしているのを目撃した事務所で、これにヤツが絡んでいるのかどうか。
そして、その甘い話に乗ったが最後、強引な手口で知られる大手事務所に、チャンミンもろとも乗っ取られるのは目に見えていた。



そして、それを断った時の妨害の数々も。







ハァ、……と、大きなため息は、もう何度めかの。
チラッと上目遣いで肩を竦める仕草にやはり胸が痛む。




────可愛いんだよ、チャンミナのことが。



教会に捨てられ、親の愛情を知らないとは思えないほど、純粋で。
育った施設を救うため、体を売ろうとした潔さと情の厚さ。


そんな子が、本気で人を愛したらどうなるかなんて、……たぶん、誰よりも理解してるのは俺で。




業界人として、この才能を埋もれさせることは出来ない、という気持ちと。
それがチャンミンの幸せなら好きにさせてやりたい、という気持ち。
その両方のせめぎ合いだった。









「チャンミン、……ユノから、YC芸能については何も聞かされてないのか?」

「え?」



取りあえずの心配はそれ。
YC芸能への誘致にヤツが絡んでいるとしたら、誰よりも傷つくのはチャンミンだ。



───感謝してる、と言った。
酷いセリフを吐いた俺に、それでも感謝してると言ったヤツを、疑うことはしたくない。



けれど、完全に信用もできない。
YC芸能の仕事はしていなかった筈のヤツが何度も足を運んでいたこと。
特別な情報網があるのか、チャンミンへの嫌がらせや妨害をした事務所を黙らせたのもヤツだった。
謎が多いヤツは、やはり信用できない。
誰よりも大切なのは、俺にとっては、……チャンミンだから。







「……ドンジュさん、……電話。」


「あ、…ああ、」


考えごとをしていたからか、まったく気づかなかった着信音。
焦ってタップした向こうから、聞こえてきたのは教会の牧師様の声。
遠慮がちに、「チャンミンのことで、少し尋ねたいことが。」と。





「チャンミナ、今日の仕事はもう終わりだから、久しぶりに教会へ行かないか?牧師様がおまえに聞きたいことがあるらしい。」



教会、と聞いて、少しだけ明るくなった表情。
この3日間、俺に遠慮してか教会へ行きたいとも言わなかった。
深く考えこむ俺の横で、ただ申し訳なさそうに、それでも揺るぎない決意の眸をして。





───そんなおまえのことが、やはり俺は可愛いんだ。












*********************

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ka**様。
130,000拍手切り番おめでとうございます(^o^ゞ
ご連絡ありがとうございました♪
リクエストなど、ございましたら鍵コメにて!
その際、メアドを入れていただければ私からメールいたします。







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Comment

point Re: 目が…

く*様。


はじめまして!
ありがとうございます~
そして、ごめんなさい(>_<)

また、大好き!って言ってもらえるようなお話を書けるように頑張りますね(^o^ゞ

2015/10/19 (Mon) 22:10 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 目が…

はじめまして!
えりんぎさんのお話の二人が大好きです。
きょうも、うす暗いなか、携帯を持ってしまいました~
やっぱり、目が覚めちゃうんです!!5時には。(ノ_・,)
週末まで、お利口に待ってますね♪

2015/10/19 (Mon) 15:56 | くう #JSrXmWVc | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。


おはようございます!
そうなんです。
書き終わってからの『紅萌え』が止まらない私。
今回はちゃんとした筋書があったので、それに向かって必死に書いていて。
足りない心理的な部分は結構momokoさんが埋めてくれたんですけど(^o^;)
私の一番好きな『意味のないイチャコラ』が圧倒的に足りない(>_<)
なので、ちょっと補充しないとね、別の2人に気持ちがいかないんですよねぇ。


私も、好きな作家さんはもう固定してます。
一緒一緒!
同じ方のばかり読み返してますよ。
やはり私の№1は、その方なので。
それはもうずっと変わらないですね。
あの方の2人は今も私のなかに息づいていて、ちょこちょこ動いてます(^o^;)
そんな風に私の2人も動いてくださってるなら、本当に嬉しいです!

ユノのいろいろなものを背負った大きな背中。
私の目にも焼きついてますよ!(画像ですが。)


いつもありがとうございます!

2015/10/19 (Mon) 08:43 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。


おはようございます!
10年来のユノペンさん!(〃∇〃)スバラシイ
でも腐っちゃったのは再始動から?(ハッ!また疑問形にしちゃった!)
5人時代はライトに格好いいとは思ってましたf(^^;)
わちゃわちゃした所と歌が上手な所。
ごめんなさい(-_-;)一番左の方の歌声が好きでした~
ビジュアルはチャンミン。
カップリングなんてまるで知らなくて、あるカリスマブロガーさんの本を偶然読んだのですが、U○って何?って思いましたもんf(^^;)
それが2人になってから、5-3=2ではまったくなくて。
2人の個性と魅力が花開きましたよね。
チャンミンは秘密兵器だったと思うんです。
でもいまいち使い方と気持ちがついていかなかった。
ユノが隣にいて。
ユノをいつも見ていて、学んだことは本当に多かったと思うんです。
ユノのプロ意識、ストイックさ、真面目さ、熱さ、そして人を思いやる大きな心。
いやでも一緒にいる間に自然とそれがチャンミンの中に同化したんだろうなぁ、と想像してます。
だからユノがどんなに自由人でも、「しょうがないなぁ。」って優しく見守ってるし、フォローに余念がない(^o^;)
ユノもそんなチャンミンをすごく理解していて、全力で守ろうとするし、共に歩いていくのはチャンミンだと決めてる、と思うの。
何かのインタビューで、「チャンミンがよくないと言われてる所も、自分にとってはそれがすべてチャンミンだから、受け入れられるし、それでいいと思う。」みたいなこと言ってませんでした?←かなりホミン目線になってる可能性アリ。


チャンミンもついに暫くのお別れになってしまいますが、ゆっくりのんびり2人を愛でて待ちましょうね!
大先輩なので、色々と教えてください(^w^)

ところで、ユノのソロ。
11月、…そして~と、チャンミンの11月入隊は関係あると思います?(〃∇〃)


2015/10/19 (Mon) 08:30 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/18 (Sun) 22:33 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/18 (Sun) 22:27 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。


こんばんは!
私は2人になってからのファンなので、5人時代をリアルでは知りません。
Don**さんの歯がゆい思いをうかがって、とても心に沁みるものがありました。
衝撃の走った瞬間を私も感じたかった。
どうしてもスポットライトの当たらないことに目がいってしまうので。(特にユノ)
才能や魅力って、どこまでも花開くものなんですね。
それはあの2人の努力あってこそ、なんですけどね。
あー、やっぱり大好きです(〃∇〃)
Don**さんって、チャミペンさん?ユノペンさん?
以前伺ってたらごめんなさいf(^^;)
HNで分かる方が多いので。
というか、私のHNの方がまるで意味不明ですけどね~


それでは来週まで、またお待ちしてます(^o^ゞ

2015/10/18 (Sun) 20:45 | えりんぎ★★ #RbyGcEJk | URL | 編集 | 返信

point Re: アイオライト Ⅱ

momoko様。


まさに表裏一体!←あれ?意味違う?f(^^;)


今回のドンジュsideは必要な箇所なのですが、まあ切ないですよね~
私はいつもついつい第三者にも肩入れしちゃいます。
誰もが色々な事情を抱え色々な想いを抱いてる、それを書きたいんですよね。
そこで、今回のチャンミンsideはまさに!チャンミンの想いを書いてくださいました!


こうしてお互いユノへの想いとは違った想いが平行線を辿るのは切ない。


いわゆる《大団円》ではないかも、ですが。
それは、『momokoさんのせいにしちゃおーっと』なんて思っちゃったり。
やっぱり2人にとって最良だった、と思ったり。


Strawberry candleでは迷わなかったことを、今回はかなり迷っておりますf(^^;)


なんだか今日のお話でチャンミンの気持ちも切なくて(/_;)
みんなが幸せになって欲しいですねぇ。



それにしても今日のは2つで1話にしたいくらいです!
ありがとうございます(#^.^#)

2015/10/18 (Sun) 17:50 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ジ*様。


こんにちは!
コメントありがとうございます(#^.^#)


ハッピーエンドでホミン限定。
もうこれは100%変わることないですね~
チャンミンの僕。
これも、ですね。
チャンミンが俺って言うのはホミン小説でも結構あって、最初は違和感を感じましたが、慣れればまあ特にいいんですけどね。
でもやっぱり小説の中のチャンミンには僕って言って欲しい!
そしてユノには俺って言って欲しい!のです(〃∇〃)

2015/10/18 (Sun) 17:30 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/10/18 (Sun) 17:00 | # | | 編集 | 返信

point アイオライト Ⅱ








―チャンミンside―


















「一生、───一生かけて、……償います、
 僕の裏切りを、───許してください。」






そう言って席を立った僕に。
事情を尋ねるのは、当然だろう……。



ごめん、ユノさん。
貴方との約束、守れそうにないや。

"一生後悔を引きずるような辞めかたはさせたくない。"──────、そう言ったユノさん。
貴方のそばに居たくて溜まらない僕の気持ちがみえちゃったのかな?



左手首のアイオライトをきゅっと握りしめる。










────「これはね、チャンミナ、おまえを導く道標の石だよ。」
ユノさんの声が耳の奥で響く。






本当に大切なもの。
曇りのない目で、見抜く力。
一途な愛を貫いて、幸せになるように。

僕のすべてがユノさんを必要としていて。
貴方なしでは、歌えない──────。




どちらか、じゃなく。
どちらも──────。
ユノさん、貴方に繋がっている。
















「歌を、……やめるわけじゃない、───歌う場所が変わるだけ、です。」
「っ、それが、っっ、……」




繰り返される、ドンジュさんとの会話。
僕が事務所を抜けることで、どれほどの影響がでるか……。それがわからないほど、子供じゃない。


社長に拾ってもらって、身一つで飛び込んだ芸能界。
なにも知らない僕を、育ててくれて。
歌う場所を与えてくれて。
いつもいつも支えてくれた──────。








「……申しわけ、……ありません。ドンジュさんには、……とても、お世話になったのに、……。」





僕のわがままをきいて、ユンホくんに歌を歌うための教会につきあってくれた。

歌えなくなった僕の代わりに、頭を下げて詫びてくれた。





──────どれほど大切にされていたか。
《恩》なんて、言葉では足りない。


天涯孤独な僕にとっては。
父であり、兄であり、家族のような存在。








溢れだしそうになる涙をこらえる。
泣いちゃ、ダメだ。
泣いたとたんに、気持ちが揺らいでしまう……。

ギュッと握った拳に力を籠める。





「なあ、チャンミナ、……辛いことも、大変なことも沢山あったけど、……頑張ってきたじゃないか?そうだろ?これからおまえは、もっともっと光輝く存在になるんだよ。」









……、違うんだ。
ドンジュさん。


僕が欲しいのは、豪華なステージでも。綺麗な衣装でも、スポットライトでもないんだ──────。



──────なぁ、歌って。

そう言ってくれる、あの人がいてくれさえすれば。
それで、僕は満たされるんだ。












「最近のおまえが何て言われてるか知ってる?───奇跡の歌声をもつ天使、だと。それを、……勿体ないと思わないのか?」



──────どういえば、伝わるだろう。
僕が僕でいるために、必要なこと。

"僕は、ユノさんだけの、天使でいたい。"──────、そう言ったら。

ドンジュさんは、呆れるだろうか?











──────ピリリ……。




「……ドンジュさん、……電話。」
「あ、…ああ、」


重く沈んだ空気を裂くような着信音に、ほっとする。
二言三言しゃべって切れたその電話。





教会、と聴いてほっとする僕がいる。

ごめんね、ドンジュさん。
ドンジュさんと一緒にいてこんなに苦しくなるなんて、夢にも思わなかったよ。
ドンジュさんも、そう、だよね……。








──────僕の我儘を、赦して下さい。

アイオライトに触れながら、祈るような気持ちで、そう呟いた。



















こんにちは。
momokoです。


大好きなはずの第三者目線。
今回は、さすがに切ないなぁ。




>教会に捨てられ、親の愛情を
>知らないとは思えないほど、純粋で。
>育った施設を救うため、
>体を売ろうとした潔さと情の厚さ。
>そんな子が、本気で人を愛したら
>どうなるかなんて、……たぶん、
>誰よりも理解してるのは俺で。




ここは、もう。
ドンジュさんの気持ちが痛いほど伝わってきて、泣きそうでした。


>────可愛いんだよ、チャンミナのことが。



これが、ドンジュさんの気持ち。
それをチャンミンもわかっているからこそ、最初はユノを選べなかったんですものね。



来週からは、一気にお話が動きそうな予感。
また、週末を楽しみにしています。


2015/10/18 (Sun) 13:53 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point

えりんぎさま
こんにちわ。

あらためて。えりんぎさまのお話が本当に好きです。
今までも言ってますけどネ^^

ハッピーエンドだし、ホミン限定だし、チャンミンが必ず
「僕」って言う。←ココ私にとって、かなり重要なポイントみたいで。

最近はなぜか、お話のページを開けたとたんに寝落ちしちゃってて
週末にまとめて読ませてもらう日々。。。

えりんぎさまのお話が毎日見られなくなってしまうのは寂しいですが、今の私には、「週末のお楽しみ」ってことであまり換わらないなぁと思い込みます(笑

また、毎日開く楽しみが戻ってきますように
勝手にお祈りして待ってますね!


2015/10/18 (Sun) 12:55 | ジス #vQK7GAIk | URL | 編集 | 返信

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