HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《天使な君》33


































―チャンミンside―










「ユノさん、……あまりドンジュさんを苛めないでくださいね。」





仕事終わりに迎えにきてくれて、そのまま僕のマンションへ。
相変わらずなかなか会えない毎日も、あとほんの少しと思えばまったく辛くはなかった。





「柘榴ってさ、若木で植えると実をつけるまでに10年かかるらしいぞ。」


「っ、ユノさん、後輩の子たちと一緒に歌わせてもらってるんだから、少しくらい、……話だけでも。」





シャワーを浴びたばかりの背中が、しっとりと間接照明のなか浮かび上がって。
ペットボトルの水を勢いよく飲む人は。




「どうせならさ、教会の柘榴の枝をもらって挿し木にしないか?」




「……ユノさん、…」


僕の話をまったく聞いてない。





「ん?おまえの子供時代をずっと見てきた木だ。その分身を植えたい。」




空のペットボトルをひょいとシンクへ投げ入れ、未だに柘榴の話をしている人。




「っ、ユ、ノ、さん!僕の話を聞いて!だから、ドンジュさんだって悪気があってあんな、……っわぁ!///」





この人のSPとしての優れた能力がこういう時に発揮されるのは困る。
しなやかに舞うような動きで。
獲物を狙う猛禽類の眼差し。


シーツに張りつけられたのは一瞬で、その眸の色に射竦められるのも。





「痛っ、っ、ユノさん、」




強く掴まれた手首が痛くて。
僕に跨がるユノさんの重心がシーツに深く影をつくる。
怒ってるのに傷ついたような、眸の深い黒。




「……分かってる、……分かってるから、」




初対面の人なら怖じ気づいてしまいそうな振舞いなのに、




「────今は、他の男の話なんか、するな。」




今の僕には可愛いとさえ映る貴方がいる。












「柘榴は、……急ぐ必要なんてないから、何年でも何十年でも待てます。僕も、挿し木がいいな。」


サイドテーブルの上、無造作に置かれたカフス。
その紅にチラッと視線を向けて。




「ね、ユノさん、……ガーネットは、柘榴石とも言うんですよ。」




にっこり笑って、貴方の頬を優しく撫でる。


両親がいても愛されず、折檻され続けた幼い記憶。
愛情を幻だと、否定し生きてきた貴方のこれまでを、取り戻してあげることはできないけど。


貴方のこれからを、愛情で埋めてあげたい。
貴方が僕に向けるすべてが愛情なのだと、教えてあげたい。






「───愛してる、……ユノさん。」





握りしめたくても、その手の存在さえなかった僕と。
握ろうとした手を振り払われ、求めることを諦めた貴方。



───僕らは離さないでいよう。


この先何があっても、絡めた指をぎゅうっと握り、離さない努力を怠らないでいよう。





「どんなユノさんも、……好きだよ。」







ゆっくり伏せた長い睫毛が僕の指先をかすった。
ラインを入れたような目尻が微かに震えるから、僕の指先も同じように。




「嫉妬なんて、……みっともねぇな、俺。」



「ごめん、痛かったか?」
そう言って赤く痕のついた手首をさする。




時々激情のまま動くこの人の、それすら愛しいんだから痛いわけないよ。
貴方の毒も、すべて引っくるめて愛してる。


毒があっても愛でて楽しめばいいと、危ないときは俺が止めるからと、そう言ってくれた貴方の。
毒もろとも取りこんで、癒してあげたいと、願うから。






「ね、ユノさん、……歌いましょうか?」




普段僕から言わないことを、めずらしく言ってみたのに。


「ん、…や、今は…違う声が聴きたい、……」




そんなふうに言われて、僕の指を外すように傾けた顔がゆっくりと重なる。
啄むように何度も。
次第に深く、────。








「チャンミナ、……綺麗。」


「…っ、ん、……ハァ、…や、っ、恥ずかし、……、」





僕のすべてを月明かりに晒そうとするユノさん。
そんなこと、
そんなふうに、


恥ずかしくて捩ろうとしても許してもらえず。
見つめられれば見つめられるほど、熱くなる体。
ぐっと持ち上げられた両足が、胸に付きそうなほど体を折られて。




「───でも、ここが一番綺麗だ。」



心臓にされた口づけは、動悸がすごくて。
そのまま貴方にも伝染したのかもしれない。
押し入ってきた貴方が、僕のなかで激しく脈打っているのを感じたから、────。













********************

おはようございます、えりんぎです!


紅-クレナイ-の人《天使な君》で、今回が一番甘いのでは?(〃∇〃)と思ってますが、どうでしょう?
「───でも、ここが一番綺麗だ。」というのは、もちろん天使チャンミンの心。
そういえば最初から、
「…だからっ、…どうしてそんなに、…一生懸命で、キレイな心のままなんだ?」なんて、言ってましたよ、ユノさん。
淋しい幼少時代を過ごしても、意に沿わないツラい仕事を前にしても、失わないキレイな心。
それを宝物のように慈しみ、大切にしたいと願うユノさんなのでした(#^.^#)



最終話というのは、着地へのまとめなので。
こちらが本当の最終話なのかな?
ここまで、紅-クレナイ-の人《天使な君》を応援してくださってありがとうございました。
と言いつつ、ダラダラと続きますf(^^;)
これからも紅の2人をよろしくお願いします。
では!




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Comment

point Re: 引退

ゆ**さん。

そっか。
そういうこと、ありましたね。
自分の中にある不安に少しでも引っ掛かると魚の骨のようにいつまでもじくじく取れないものですもんね。
私は、ネガティブな意見からは目を逸らします。
それが真実かどうか分からないのに悩むのはツラいので。
一度、チャンミンの黄金モモに会いたくて、当時のブログ(トンペンさん以外の第三者批評が読みたかった)探ったんです。
プロ顔負けの批評されてる方でチャンミンへとても好意的なブログがあり、よく読んでみたらトンペンさんブログ。
素敵な文章だったので最近の記事に飛んでみたんです。
そしたら、ナントナント!
その方、いつしかオンリになってました。
チャンミンを相方と呼んでました(T-T)
そのブログを読んでしまったときの衝撃たるや!
泣きそう。。。(T-T)(T-T)
醜い感情の塊に私のような能天気なホミンペンはグッサグサですよ~(ノ_<。)
しばらく立ち直れませんでした。

ものは言い様、表裏一体。
何事もその人次第でどんな脚色もできてしまうし、
それによって傷つくのは本意じゃないと思ったの。

本人が例えば公開恋愛をしてしまったら、もう疑いようがないけど、勝手に悪い想像はしないようにしてます。
切なくなったら幸せな話を妄想する!
現実逃避のようで、現実が何かハッキリしない世界です、それもOKですよね?
だってたっくさんの幸せを貰ってる。
だから応援したくなる。
そして2人の絆は本物です。
ガチならもっと嬉しい(〃∇〃)
そう思ってます。

なんか話がズレちゃった?
スミマセン。
私の勝手な考えなので悪く取らないでくださいね。

2016/11/30 (Wed) 20:09 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

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2016/11/30 (Wed) 09:20 | # | | 編集 | 返信

point Re: とりとめのないこと

ブルー***様。


こんばんは。
コメントありがとうございます!

妄想話、おおーーっ(〃∇〃)ってなりましたよ。


水を打ったような静けさのなか、凛と立つチャンミン。 
綺麗でしょうねー(〃∇〃)
独特のポーズや、決めに最初は馴染めないユノ。
反発して喧嘩しちゃったり。
でも、研ぎ澄まされた空気を切るような、それでいて包むような舞いを見て感動しちゃったり。


確かに妄想は進みますね~(^w^)
ただ、そちらの世界にまったく馴染みがないので、難しいですね。
中途半端では書けない世界ですよ。
どちらかというと書かれたものを読みたいですo(^o^)o


素敵妄想のおすそ分けをありがとうございました💓

2015/11/05 (Thu) 23:00 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/05 (Thu) 12:42 | # | | 編集 | 返信

point Re: おはようございます♪♪

カプ**様。

こんにちは!
紅のユノ。
ちょうど語呂がいいのか、みなさんのコメントでもこちらのユノだけは私が書いたユノの中でも別格のようになってますf(^^;)
最終話書いたら寂しくなっちゃいまして、勢いのまま書いたユノの若い頃妄想です(^o^;)
なんだかね、読み返してみたら結構恥ずかしかったので期待しないでくださいねぇ~

2015/11/04 (Wed) 15:38 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

yuki****様。


こんにちは(^o^ゞ
甘い甘い2人でした~
ありがとうございます♪


いよいよ明日ですね。
最高に美しく格好いいチャンミンを拝んできてください!
あー、エースで現れてほしい(〃∇〃)←無理



2015/11/04 (Wed) 15:31 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/04 (Wed) 08:48 | # | | 編集 | 返信

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2015/11/04 (Wed) 08:09 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

想像していただけました?
ありがとうございますーーーっ(≧∇≦)
『どこを切り取っても綺麗』
そうなんです!
そこがユノユノしくてね(〃∇〃)
どこへ行ってもユノとチャンミンへ繋げてしまいますよぅ、まったく(。-∀-)
多分、Don**さんも一緒ですね(^w^)

2015/11/03 (Tue) 17:00 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/03 (Tue) 16:44 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。 


ありがとうございます(´▽`;)ゞ
それにしても、なんて優しくてロマンティストな旦那様でしょうか(〃∇〃)ウラヤマシー💓
私は大学生の時からの付き合いなので、もう人生の半分は一緒にいますねぇf(^^;)



ところで、今日姪っこのハンドボールの大会へ行ってきたんですよ。
優勝して県大会出場を決めたのですが、初めてハンドボールの試合を観ました。
姪っこは長くダンスを習っていたので、柔らかくしなやかな動きなんです。
キュッキュッと体育館を蹴って、よけて、フェイント、そしてダッシュから捻って伸びる、一連の動作がすごく綺麗で格好良かったんです。
そして思わず浮かんだのが『ユノ』でした(〃∇〃)
あのシュートするときの独特のフォーム、空中で一旦静止したような空気を感じさせる動き。
ユノに通じるよぅ!と感激したのでした。
何となく想像してもらえます?(^w^)


長々と無駄話、失礼しました(^o^;)
いつもありがとうございます♪

2015/11/03 (Tue) 14:41 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: 《紅-クレナイーの人≪天使な僕≫後篇》

momoko様。


こんにちは!

素敵なお話ありがとうございます!


思えば、《設定負けした残念な話》という私の中では低位置にいた《紅-クレナイ-の人》。
今日のmomokoさんの話を読んで、最初の話からも繋がってるのが本当によくわかり、とても嬉しかった。
もともとmomokoさんは高評価してくれていたんですよ。
失敗した~、って、ちょっと凹む私を慰めてくれましたもんね。
良かったよ!って。


透明な水に1滴、紅の。
それはもう、分かつことのできない運命。
紅が透明に、色と深みを与え。
透明が紅に、清らかさと純粋さを与えた。



ホントだ、もう離れられないですね~
終わってみれば(終わってませんが)最初に悲惨な子供時代をお互い話した頃から、こうなることが自然の摂理のようにまとめてくれました。
納得です。


紅の2人は美しい2人ですね。
今、あまり美しくないU GET MEの下世話な2人を書いてるのでね、アハハ(´▽`;)ゞ

2015/11/03 (Tue) 14:18 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。


こんにちは。
来日の空港写真も素敵でした。
前から人間離れしたビジュアルがさらにさらに磨きがかかって恐ろしいほど格好いいです、チャンミン!

私もたくさん、たくさーん、深呼吸しておこう!

ユノのようにチャンミンも活動の様子が伝わってくるといいなぁ、とお祈りしてます。←複雑な気分にもなりますがf(^^;)


チャンミンの最高のビジュアルを軍に捧げるのは寂しいですが、軍ではなく、ユノへ、ユノとの活動の為に捧げてると思っているので。
2年間が無事終了するのを待つのみです。


taitaiさん、元気だして!

2015/11/03 (Tue) 13:54 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/03 (Tue) 11:43 | # | | 編集 | 返信

point 《紅-クレナイーの人≪天使な僕≫後篇》













-チャンミンside-



















「 ────── なぁ、歌って?」





蕩けるような甘美な囁き。
愛する人と巡り合えた喜び。
愛する人に求められる幸せ。




捨て子だった僕の。
心の奥にぽっかり空いたままだった大きな穴は。

ユノさんに出会って、みるみるうちに埋められていった。






幼い頃に欲しかった、包み込むような大きな手も。

僕だけを、特別な声色で呼んでくれる声も。

僕が何者であっても。
ありのまま、受け入れてくれる心も。





あなたがすべて、与えてくれる。


















「…だからっ、…どうしてそんなに、…一生懸命で、キレイな心のままなんだ?」


初めて唇を合わせた日。
自分のことを卑下する僕を、あなたは『キレイ』だと言ってくれた。
そんなつもりじゃなかった──────、って。
すぐに触れた肌は離れてしまったけれど。

溺れるように深く重なった唇から。
あなたの甘い毒が僕の中にじんわり沁み込んできて。
僕を変えていったんだ。









──────ぽとん。



透明な水に。
紅のインクが落とされる。

一度交じった紅は。
もう二度と分かつことはできない。








ねぇ、ユノさん。
あなたに渡したパイロープガーネット。
《変わりない愛情と貞節》、──────あなたに一生を捧げます。
「………いいのか?」って真剣な眼差しで聴いてくれたの、本当に嬉しかったんだ。

二つでひとつの紅の石は。
永遠を誓うリングの様で。
僕には、誓いの言葉の様に聴こえたんだよ。






一度は迷った僕だけど。
迷ったからこそ。
今度は二度と手を離さない──────。
























「…親はさ、…いればいいってもんじゃねんだよ。」

そう言って、僕を慰めたあなたに。
ぽっかり空いた大きな穴を。


僕は、一生かかって。
埋めていこうと思う。











────なぁ、……おまえ、いくら?
金さえ払えば俺でもいいの?


────おまえがビックリするくらい払ってやるから、…も、少し、待ってな?




僕たちの最初は。
ここに繋がっていて。
これからの未来を与えてくれている──────。
僕らが欲しくても手にすることのできなかった温かな手を。
僕らが子ども達に与えることができたなら。
それはとても幸せなことじゃないだろうか。




僕らは、すべての子どもたちを救えるわけじゃない。
僕らがそうだったように。
世界中の至る所で、つらい現実は起こっているから。
その現実という大河の前では、僕たちのしていることは、大河のたった一滴の雫にしかならないかも、しれない。

──────でも。
その一滴があるから、次に繋がる、はず。















あなたが僕を天使だというなら。
僕は、天使でいたいと思う。


貴方が闘って疲れた時に。
翼を休める場所でありたい。
傷を癒す羽根をもっていたい。





「───愛してる、……ユノさん。」





僕の呼吸が続く限り。
ずっと先の未来まで。
あなただけの天使でいるよ……。





















こんにちは。
momokoです。




はぁ~(*´艸`*)
月夜に晒される美しく甘い二人の時間に。
朝から酔いしれてました。





>「ん?おまえの子供時代をずっと見てきた木だ。
>その分身を植えたい。」


どれだけ、べた惚れなんでしょうね。
ユノさんったら。


ドンジュさんのことですら『他の男の話』なんて言っちゃうくらい…。
チャンミンが、パイロープガーネットをユノさんに渡したころにはまだまだ堰き止めてた想いが、もうあふれ出ちゃってる感じがタマリマセン。(///ω///)





あ、でも今回の一番の萌えフレーズはこれですね。

>貴方の毒も、すべて引っくるめて愛してる。

どれだけユノさんへの愛が深いのか……。
ホントに天使だなぁ、チャンミン。

このセリフ一つで。
つらつらと書いていた《紅-クレナイーの人≪天使な僕≫》は、すべて表されてるなぁ……と、思いました。←前篇・中篇、って書いてから後篇あげちゃうけど。。。。え~っと、笑って読み流してやって下さい。(^_^;)






いよいよ、次回最終話、ですね。
土曜日、楽しみにしています。


では、また。



2015/11/03 (Tue) 10:22 | momoko #PJAgrufQ | URL | 編集 | 返信

point

おはようございます!

えりんぎさん、何だかお久しぶりです。

ユノとチャミの甘々な生活がいいですね。
無造作に置かれた赤いカフス。。。。目の前にその映像が浮かびます。
相変わらず、えりんぎさんの文章は綺麗です。
ガーネット、ざくろ、、、暗がりに光る赤。
とても綺麗。名画を見ているみたいです。


今、チャミが日本にいるので昨日から深呼吸ばかりしていますf^_^;
2年分の空気を吸っておきたい。。。です。。。

2015/11/03 (Tue) 07:45 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

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