HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人~いつか、きっと~前篇



































カン・イソクside










───初めて会ったのは、…そう、18になってすぐ、










自分より倍ほどありそうな男達に拘束されてなお、射るような眸は獣のそれで。
獰猛でいて、冷静。
常に先の一手を意識した振舞い。




「そいつ、──どうしたの?」




父の使いで嫌々訪れたマフィアの事務所に、何人かのチンピラに囲まれてソイツは居た。



「あ、イソク坊っちゃん!」
「坊っちゃん言うな!」
「す、すみません。」



ここのボスが父の親友というだけで偉そうにしている俺にチラッと向けた視線。
およそこんな場所には似つかわしくない驚くほど整った容姿、絵に描いたような輪郭に切れ長の眸と意思の強そうな口元は高貴とさえ言えるほどだった。



「コイツは最近街で名前を売ってるチームのリーダーなんすよ、イソクさん、聞いたことないですか?」



チーム名を聞いて思い当たった。
最近急激に拡大してるチームで、カリスマ的な存在のリーダーが率いていると。
そのリーダーが、……コイツ?





「コイツの仲間が俺らの仕事を邪魔しやがって、ぼこぼこにして拉致ろうとしたら、リーダー自らが身代わりになりやがった。」
「は、あんな弱い者いじめが仕事かよ?情けねぇなぁ!」
「て、てめぇ!」






───目が離せない。





屈強な男2人に後ろ手を取られ、目の前のチンピラは今にも殴りかからんとしているのに。


どうだ、……あの、ギラギラとした猛獣のような眸は。
敵にかしずこうなどとは露ほども思っていない。



頭を押さえられ、それでも視線を外さず。
ニヤリ上げた口角、口端には血が滲んでいた。



「ほら、殴りたければ殴れよ?その代わり、もう俺達には手出しするな、」
「て、てめぇ、…な、何様だとっ、っ!」



勝負あったな、──。
俺とほぼ同年代であろう男と、いくつか上のチンピラ。
多勢に無勢なのに、この威圧感はどうなんだ。
遠巻きに眺める俺ですら背筋が凍るような。




緊張の糸をふと緩めて視線をズラした男。
チンピラも、また。









──────「っ、痛ぇ、っっ!」



それは一瞬で。
拘束された両腕を軸に軽やかに跳ねあがる体。
目にも止まらぬほどの蹴りがはいったと同時、翻した体は鮮やかな攻撃に舞った。




踊っているようだ、───そう思いながら、見惚れてる自分に驚いていた。


あっという間に5人の男達が沈んだ。
なんて強さだ。
息すら乱していない、この美しい男は、本当に俺と同年代なのか?



「おまえ、早く逃げろ。すぐに大勢来るぞ。」


思わず声を掛けた俺と、向き合うように何歩か近づいてくる男。
くいっと長い指が口端の血を拭い、紅く形のいい唇がその口角をあげた。




「おまえも、こいつらの仲間か?」


静かに吐いた言葉。
───冷たい眸、……誰も信用していない、



「ち、違う、」


ついムキになって、…コイツが恐かったわけじゃない、敵と見なされたくなかった。



───すでに俺は堕ちていた、……この男に。









事務所内での騒ぎはすぐに知れ渡る。
廊下を走る大勢の足音が聞こえて、どうやら囲まれたらしい。
埋め込まれた窓からは逃げることもかなわない。



「俺がうまく誤魔化してる間に逃げろ。」
そんな俺の提案に軽く鼻をならし、
「余計なお世話。」と、軽くいなす。






結局、囲まれたコイツを助けたのは他ならぬボスだった。
上に立つ者にはすぐ分かるんだ。
この男の高い能力と誰をも惹き付ける魅力、……そして、深い闇。




「大した度胸だ。それに腕もいい。どうだ、俺の事務所へこないか?」


子供の頃から知っている父の親友。
このボスもまたカリスマ性溢れる人だった。
一目でこの男が気に入ったらしい。


それなのにあろうことか、
「弱い者いじめをする趣味はない。」
たった一言残してさっさと事務所を出ていってしまった。



「お、おじさん、」
怒るのでは、と心配した人は予想外に笑っていた。
「いいさ、アイツは逃げも隠れもしない。そのうちゆっくり手元に置くことにしよう。」


極上の楽しみを前にした人間のような、恍惚とした表情。
このボスもまた堕ちたのだ、───あの男に。











2度目に会ったのは、ヤツがたまり場にしているクラブ。
一番奥に居るらしいヤツに会うため、親父の名前が大いに役に立った。



「───俺のこと、覚えてる?」



ボックスシートに座るヤツは両脇を派手な女でかためていた。
巻きつくように絡まる何本かの腕。
布地の存在感はどこにあるのかと言うほど短いスカート。
そこから伸びる綺麗に手入れされた脚を擦り付けるように密着させて。



スッと見上げて、「……ああ、」と一言。
そしてまた、伏し目がちに黙りこんだ。



───コイツ、どんだけ無口なんだ、




それにしても、……と思う。
これだけいい女に抱きつかれても、ヤツの両腕は正面で組んだまま。
さっきから首筋をキスで辿られてもまるで無反応。
別の女はヤツの太股をそれこそ官能的にまさぐっているのに、……




ふと目の前のカクテル《XYZ》に気づく。


「そのカクテル、これ以上のものはない、最上級のって意味、──もしかして自分を揶揄してんの?」



無反応なコイツが面白くなくて、からかい口調で言ってみる。




それまで無表情のヤツが微かに動揺し、薄暗い照明の下でも色味を帯びたのが分かった。
そういえば、無表情なうえに異常なほど蒼白だ。




「……もしかして、もうひとつの意味?これでおしまい、最後の一杯、って。」

「………。」



「───おまえ、酔ってるな?」




「っ、ちょっと、来い!」


無理やりソイツの腕を取り、引きずっていく。
女どもがうるさいが、知るか!
男どもは俺の名前を言ってあるから、取りあえずは傍観しているようだ。



店を出て脇道の細い路地へ入る。
やっぱりな、───うずくまって案の定、吐いた。










「───っほい、水。」
「……悪い、…」




路地をさらに行ったところ、ビルの螺旋階段に座らせペットボトルの水を渡した。
少しだけ赤みの差した頬。
コクコクと水を飲む、晒された喉元が妙に艶かしい。



「そんなに気分悪かったのなら、なんで言わない?」
「───酒は、苦手だ。」
「あんな仏頂面で座ってるだけじゃ、吐くほど酔ってるなんて誰も気づいてないぞ?」
「いんだよ、気づかれないようにしてんだから。」



拗ねたように呟くヤツを呆れたように眺める。
飲めない酒にのまれて力なくしゃがみこむ男と、瞬時に何人もの男達を沈めた男が同一人物とは思えなかった。
若干とろんとした目尻をほの赤く染めたヤツは年相応の悪ガキで、それが無性に嬉しい俺は少しおかしいのかもしれない。



「……おまえ、見栄っ張りの格好つけなんだな。」
「っ、ほっとけ!」
「酒が苦手なくせにカクテルの意味には詳しいのな?」
「べつに、…たまたま知ってただけ。」



捨て猫のように膝を抱え座るヤツは、嘘のように弱々しく見えた。
それに幻滅したかと言われれば全く逆で、初対面より5割増に魅力的に映るのだから不思議だ。



「なあ、俺はカン・イソク。俺を仲間にしてくれないか?」



もっと懐に入ってからと思っていたのが予定外に口に出て、一瞬眸を見開いたあと、鋭い光が俺を見据えた。
そう簡単に信用されないことは、分かっている。
それでも覚悟は出来ていた。
どこまでもこの男についていくと、───。










*********************


おはようございます、えりんぎです(^o^ゞ


み、みなさん、引かないでくださいねぇぇぇ!
ムチャクチャ自己満足話で申し訳ないです(´▽`;)ゞアハハ







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Comment

point Re: こんな時間に失礼します。

Don**様。


こんにちは!
こちらこそ、遅いのにコメントありがとうございます~。
ムソクユノの剣さばき。
そうそう、そんなイメージです(^w^)
滑らかに舞うような動き。
でもその切れ味にやられちゃうんですよね(^o^;)
画像もありがとうございます(*^-^*)
私も、ピッタリじゃーん!って思っちゃいましたよ♪

2015/11/09 (Mon) 16:38 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: ユノ~っ♪

yone****様。

こんにちは!
格好いいと言っていただけて嬉しいです(^w^)
強いのに弱くて。
誰も愛せない、と言いながら、自然に人が集まる。
そんなギャップが魅力ですよね。
夜遅いのに、わざわざコメントありがとうございます(*^-^*)

2015/11/09 (Mon) 16:29 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: どツボです(≧∇≦)

百*様。


こんにちは!
さっそくのコメ返し(^w^)ありがとうございます♪
おそらく同じようなユノを思い描いて、描写することに喜びを感じますよね、お互い(〃∇〃)
今の百*さんの読んで、初々しいお話書きたいなぁ~って妄想してますf(^^;)

2015/11/09 (Mon) 16:22 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/09 (Mon) 00:58 | # | | 編集 | 返信

point ユノ~っ♪

今日(というかもう昨日ですネ)は用事があり、こんな時間に訪問させていただきました☆

ユノ、かっこい~!キャ~!(*^Q^*)

何人もの男を瞬時にやっつけちゃうくらい強いのにお酒に弱いユノ…ほんと魅力的ですっ♪( 〃▽〃)

今回のように、男の人がユノに墜ちるのってたまりません♪あんなにかっこいいんだから同性だって墜ちちゃいますよネ~♪

続きが楽しみです♪

2015/11/09 (Mon) 00:10 | yonetvxq #- | URL | 編集 | 返信

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2015/11/08 (Sun) 23:57 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

こんばんは(^o^ゞ
良かった、格好よく描かれてました?
突如浮かんだ若い頃のユノ妄想です。
吐き出すように一気に書いちゃって、実はすごく恥ずかしいんですよー(^o^;)
そう言っていただけると気持ちが軽くなります。
ありがとうございます♪

2015/11/08 (Sun) 23:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/08 (Sun) 21:12 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ちゃい**様。


こんばんは!
ハードボイルド仕様ですか?
私も書きたいものはそんな感じなのですが、実際書くのは難しいです(^o^;)
頭のなかでむっちゃワイルド&憂いのあるユノさんを妄想してくださいね(^w^)

2015/11/08 (Sun) 20:58 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/08 (Sun) 19:33 | # | | 編集 | 返信

point Re: こんにちは(#^.^#)

カプ**様

わーい♪
ありがとうございます~
紅を完結して、紅萌えが止まらずリハビリ的につい書いちゃいました(^w^)
公開するかどうか迷いつつ、(ホミンじゃないので)ま、いっか(^o^;)と更新しちゃいました。
格好いいと言っていただけたら嬉しいです!

2015/11/08 (Sun) 17:18 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/11/08 (Sun) 12:04 | # | | 編集 | 返信

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