HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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紅-クレナイ-の人~いつか、きっと2~前篇


































―チャンミンside―








────施設の朝は早い。





今日はアラームが鳴る前に起きれた!と、心のなかでガッツポーズ。
アラームが鳴っちゃうと絶対僕より先に起きる人が隣にいるから。




施設の朝食の準備や、子供たちの世話。
手伝うことはいっぱいあった。


───でも、少しだけ。





寝返りを装って体ごと向きをかえる。
普段隙のない人の無防備な寝顔。
目尻に向かって少しだけ上がるキレイなライン。
それを縁どる長い睫毛。
整った鼻梁が影をつくり、微かに開いた口元だけが何だか可愛い。




手をのばせば触れる距離、───夢のようだ。


ぼぉ、と見惚れながら、……ああ、夢かもしれない!と頬をツネってみるのも毎朝の習慣になっていた。





でもそろそろ起きなきゃ。
名残惜しいユノさんの寝顔に別れを告げ、ゆっくり体を反転させベッドから降りようとしたら、



────「っ、わぁ///!」



驚くほどの速さで回された腕によって、またベッドへ逆戻り。
寝起きから動きが俊敏すぎて怖い。



「ユ、ユノさ、……起こしちゃいました?」



僕の腰に腕を回して頭ごと擦り付けてくるから反射的に撫でてしまって、───犬みたい、と思ったことは内緒にしよう。



「ん、……どうせ気配で起きるんだから、気にせずアラームが鳴るまで寝ろ。」


少し乱暴な言い方も、ユノさんの優しさだと分かるから嬉しい。
どれだけ一緒にいても飽きることなんてなくて、どんどん好きが溢れて窒息しそうだった。





「僕、朝の手伝いに行ってきますね。」
「ん、俺も後から行く。」
「……ユノさんは、こちらでゆっくり朝食にしたら?」
「───後から、行く。」
「あー、……はい、」


なぜか施設で朝食をとりたがるユノさん。
僕としては、こちらで食べた方がのんびりできるのに、と思うけど。


ユノさんは案外、頑固。
しょうがないから、返事をしてベッドを降りた。
早く行かなきゃ、ただでさえ遅れてるのに。




「チャンミナ!」
「は、はい?」



「──キス、してくれなきゃ、体が動かない。」



────さっきの俊敏な動きは何だったのかと聞きたいけど、そんなこと僕にできるはずない。



「ユノさん///」


時々、無性に可愛いユノさんが嬉しくて仕方ないのだから。






照れ隠しで、ちょっとだけ面倒くさそうに。
ササッと近寄って、仰向けの人に軽く口づけた。


「っ///、じゃあ、」
「チャンミナ、」
「え?」



「もう一回。」



「……//////」





───時間が、……って気になるのに、薄く開いたユノさんの唇の方が気になるのだから、僕も大概だ。




「最後、ですよ?」
そう言って、ゆっくり顔を近づけたのに。
動かないはずの体が瞬時に僕を抱き込んで、またベッドへ逆戻りとは。



「───最後な?」
いたずらっ子のように笑うユノさんが可愛くて。
何度も降りてくる最後の口づけに文句も言えない。








────そんな毎日が蕩けるように幸せなんだ。






*****






その日は業界最大手YC芸能のカン・イソク社長が訪れていた。




昔、何度か遠巻きに見かけたカン社長は、何人もの取り巻きを引き連れていかにも社長然としていたのに。


「チャンミナ、久しぶり!」


ここでは別人のように、ユノさんの友人のひとりだった。


「イソク!おまえがチャンミナ呼ばわりするな。」


ユノさんも相変わらずこの大企業の社長より偉そうだし。





「俺さぁ、どこかでチャンミンと会ったような気がするんだよな。」
もうずっと、そんなこと言い続けてるカン社長。
そりゃ同じ芸能界にいたわけだし、どこですれ違っても不思議じゃない。
悩むほどのことじゃないのに、今日も頭を抱えるカン社長は案外面白い人だ。








元々施設のあった土地以外に周りの土地も手に入れていたユノさん。
居室や調理室、食堂、事務室からなる本館と、アパートのような造りの別館、その奥に武道場。
小さな広場の向こう、一番奥には僕とユノさんが住む家。



ルーフティンバーと重量感のある石造り、屋根から突き出したドーマー窓が外観のアクセントになっている家について、ユノさんが出した唯一の要求は『寝室は完全防音』だけ。








─────そして、僕は歌う。



パイプオルガンの美しい音色をバックに歌う賛美歌もいいけど、この小さな広場で歌うのも好きだ。


青々とした芝生にベンチ代わりの丸太が並び、株立ちで植えたコナラが風にそよいでいる。
秋にはたくさんのドングリをつけるだろう。


丸太に座る子供達のリクエストに、すぅっと深呼吸。
太陽が輝き、風の音が伴奏で。
塀を囲む木々の葉ずれの音さえ拍手のよう。


ふと視線が絡む。
途端に鳴りだす鼓動はいつになっても慣れない。
少し離れた木陰で、腕を組んで寄りかかる、───最愛の人。









「チャンミンは大勢の前で歌いたくならない?」
「え?」


掛かってきた電話にユノさんが離れた途端、そんなこと言うカン社長。


「武道場さ、簡易椅子入れて100人、立ち見だけなら200人は収容できるんだよね。今まで何万人規模で歌ってたんだから物足りないかもしれないけどさ、数人の子供相手に歌うよりかは歌う幸せを感じないか?」



最近ここへ通うカン社長の目的がそれだったのか、と何となく腑に落ちて。
でも、……言っていいかな?







───な、……歌って?



耳元で甘く囁かれ、それが始まりの合図。
背中に感じるユノさんの心臓が拍子を刻む。
立てた両膝に体を挟まれ、その頂きを指で弾いて。


ぐるり回された腕の温かさとユノさんの匂いに陶酔し、痺れるような意識のなか。
歌声がユノさんに同化し、一体化するんだ。







─────これほどの幸せって、……ない。








「カン社長、ユノさんってすぐ僕の事を天使って言いません?
でも、大勢の人が僕の歌を望んでくれて、……それを叶えてあげたいって思っても、ユノさんひとりの為に歌う幸せを超えることなんてきっとないんだ。
だから、カン社長の提案も、ドンジュさんの希望も、───聞いてあげられない。」





「ね、全然天使なんかじゃないでしょう?」




ポカンと話を聞いてる人へニッコリ笑いかけて、立てた人指し指を口元に持っていく。




「────ユノさんには内緒ですよ?」





何か言いたげに、それでも押し黙ってしまった人。
ユノさんの親友であろうこの人に、───少しでも伝わったらいい、……そう、願いながら。








********************


おはようございます、えりんぎです(^o^ゞ


私、前半部分を読み直しながら、「そりゃ、幸せだろーよ┐(-。ー;)┌」って、つい思っちゃいましたよ~←自分で書いたおきながら…


昨日までのユノさんと、別人?のような甘さですf(^^;)




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Comment

point Re: いいわー

ゆうこさん。

こちらはユノとチャンミンのその後です。
チャンミンの選択が読者様をがっかりさせたかな? 
でも私的にはコレが最善で唯一の選択だったんです。と言い訳話です( ̄∇ ̄*)ゞ

2016/12/01 (Thu) 20:04 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point いいわー

甘々大歓迎です!
読んでて幸せになっちゃいますよね〜。
別人とわかってても
ユノとチャンミンの顔を当てはめて
ニヤニヤしてます。
部屋の防音にだけこだわるって、、、
どんだけ大きな声出すの??(//∇//)

2016/12/01 (Thu) 11:38 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは♪♪

カプ**様。

こんばんはー♪
『天使発言』←いいですねぇ(〃∇〃)
チャンミンに対してだけ我儘なユノさん(^w^)
甘々は楽しいです!

2015/11/10 (Tue) 23:07 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/10 (Tue) 21:36 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。


こんばんは!
ユノさん、チャンミンのために全てを注ぎ込んで本当に良かったです(^w^)
これもまた、最高に幸せな形なのではないかと思ってます。
幼い頃から家族のような絆を、自分だけのホームをどれほど欲したかわからない2人ですもんね。
この2人は安心して見てられますね~
今、書いてるのが、不安定で不安定でΣ(-∀-;)
無神経なユノとぐるぐるミンになってきてしまいましたよ(--;)

2015/11/10 (Tue) 21:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: そりゃあ蕩けそうですよ!

けい**様。


こんばんは~
そこまで言っていただけると恥ずかしいですぅ
けど、嬉しいです(〃∇〃)
チャンミンが幸せそうに歌うのを、木に寄り掛かって聴き入るユノさんが書きたかったんです。
ありがとうございます(*^-^*)

2015/11/10 (Tue) 21:20 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 甘いの大好き💕

mich****様。


こんぱんは(^o^ゞ
ですよねー♪
ベタな甘々は私も大好きです(^w^)

2015/11/10 (Tue) 21:14 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/10 (Tue) 19:40 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/10 (Tue) 07:30 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/10 (Tue) 07:27 | # | | 編集 | 返信

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