HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

U GET ME ~君のいない夜~(20)




































~チャンミンside~







久しぶりの大音量になかなか慣れず、できる限り静かな場所を選んで座る。
カウンター席の一番端は、男ひとりで飲むのには十分だった。




真後ろの通路を入っていくと、狭い通路脇に洗面所が並ぶ。


────それは、ユノヒョンとの出会いの場所。





正確には、というか、僕の中で出会いの場所は会社ビルのエレベーター前なのだけど。
ユノヒョンにとって、僕を初めて知った日。







かなり酔っていた僕は、出会いの瞬間をあまり覚えていない。


この通路で、気づいたら目の前に憧れの人がいて。
気づいたら、───トイレでキスしてた。




「すっげ、誘うような態度だったんだけど?」
……というのは後から聞いた話。



ここでの記憶は本当に曖昧で、ユノヒョンの話だけでは信憑性に欠けるけど、



───でも多分、



ずっとずっと好きで、
夢のように現れたその人を、離したくない!と無我夢中だったこと。
面倒くさいと思われないよう、慣れたフリをしなければと必死だったこと。
その人の体温にくるまれて泣けるほど幸せに思ったこと。



そんな、おぼろげにある記憶に嘘はないと思う。





───いくら憧れていたといっても、男との経験なんて初めての僕がよく誘ったよな?と今さら。


それに、ユノヒョンもそんな誘いによく乗ったよな?と他人事ながら。









そんなこと考えながら、くっと自嘲的な笑いが漏れた。


───もう、プンオパンから解放してください。


なんて意味の分からないこと言っちゃって。
ユノヒョンから逃げだしておいて、それなのにユノヒョンのことばかり考えてる。


結局はユノヒョンの気を引きたいだけの、駄々っ子と一緒じゃないの?



常に余裕で、…いつもどこか冷静で、…それでいてとことん鈍感な人。









「……はぁ、」
思わず漏れたため息と共に、目の前のジンを飲み干した。
酔いたい気分だから甘さはいらないと、ロックで飲んでもう何杯目だろう。



席についてすぐ女の子のグループに声をかけられた。
チラッと見たら、たぶん同年代だと思う。
キャッキャッと、はしゃぐ言葉が宇宙語のように頭に入らなかった。



しばらく無視してたら行ってしまって、狙ったように現れたのは年上の女性。
細く白い指と、綺麗に施されたマニキュアが印象的で、ついうっかり誘いに乗ってしまいそうな色香を放っていた。
ああ、…僕はやはり女性に魅力を感じる。
ユノヒョンだけが、特別なんだ。



「連れが、…来る予定なんです。」



そう言った僕に、にっこりと笑いかけ「…そう、残念ね。」とだけ、そのままあっさり去っていく女性に惜しいと思ったのは久しぶりだった。








「待ち合わせ?」


太股に、いきなり置かれた手にピクッと跳ねる。
まさか、と思ったけど、そのまさかで、今度は男。


あきらかに嫌な顔してるのに、…まるで気づかない。


「君、キレイだね、…すごく目立つよ。」


軽く睨んだら、パチッと目が合ってニッと笑う男。
結構なイケメンだと思う、…ただユノヒョンには敵わない。
ああ、比べてしまってゴメン!と僕の脳内は忙しい。



「ねえ、男もイケるくち、……だろ?」



そんなこと言われて思わず真っ赤になった僕の、クシャ、っと前髪を梳かれて、反射的に立ち上がった。



それは、
その仕草は、
ユノヒョンだけのもの、なのに!




無言のまま席を離れ、細い通路を入っていく。
「あ、待てよ?」
背後の声を振りきるように歩くけど、一気に酔いが回ったのか、もつれる足元が忌々しいのに。



「っ、や、…」


バタッ、と結構な力で通路の壁に押しつけられた。


「あー、ホント、…君さ、好みなんだよね?」





ユノヒョンに声を掛けられた場所で、今、まさに攻められてる。
所狭しと溢れる人達は、他人のことなんか興味もないようで誰も気に止めない。




「っ、ちょ、…離れろ、って!」


精一杯押しのけても、…ダメだ、びくともしない。


「いーじゃん、楽しもうよ?」




角度をつけて近づく顔。
体の奥から鳥肌が立つような感覚。



───っ、嫌だ、…嫌だ、………嫌だ!







肩に、頬に、触れる男の指先が、
いかにも男のものと分かる体臭が、
おぞましいと全身で拒否する僕自身が、




ユノヒョンだけが、特別だと。
何度も何度も、特別なんだと、……教えてくれた、───。












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Comment

point Re: あぶなーい

ゆうこさん。

このとき、サブタイトルにもあるように『君のいない夜』にしたかったんですよー。
でもダメですね、私。
切なさを持続出来ない人なんです。
結局、『君がいない夜はなかった』になりましたってコメントしたら『あ、それ名言ですね!』だって。

2016/11/26 (Sat) 22:30 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point あぶなーい

チャンミン、危ない!
逃げて〜!!!
ユノが助けにくるから!
どうなっちゃうんですかぁ(>人<;)

2016/11/26 (Sat) 22:20 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは〜♪♪

カプ**様。


こんにちは!
はい、やはりここですよ(^o^;)
みなさんも当然のように分かったみたいですね。
分かりやすいチャンミンです(;・∀・)

2015/12/04 (Fri) 16:19 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/12/03 (Thu) 21:31 | # | | 編集 | 返信

point Re: たまらないです

百*様。


こんばんは!
コメントありがとうございます♪

こちらのチャンミンはうじうじしてるようで、意外に分かりやすく行動します(^o^;)
百*さんちのチャンミンもとっても一生懸命ですよね。
ユノが真っ直ぐが故に先走っちゃって空回りしたり、残念なことになるところ、あれ?こちらのユノと似てません?(^w^)



ただ今私、毎日読ませていただいてるお話は3つでして。
そのうちの1つ。
とっても楽しみにしてます(^o^ゞ

2015/12/03 (Thu) 20:06 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。


こんばんは!
お友だち話、むっちゃ楽しみにしてます(≧∇≦)
脱線し続けてください!
taitaiさんの突っ込み上手は、そんな面白いお友だちのおかげかも、ですね。
突っ込みがい、ありそう~~(^w^)


目覚まし時計は使いたいのに周りに気を使って使えないストレス回避のため、手をだしてません。
そんなに素晴らしいんですか?(〃∇〃)イイナー
taitaiさんの環境でしたら、1時間おきにアラーム設定しちゃいますね、きっと(^w^)
それにしても楽しみすぎてアラーム前に起きちゃうなんて、良いのか悪いのか(^o^;)
私も聞いてみたい!です(〃∇〃)

2015/12/03 (Thu) 20:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。


こんばんは!


この回は、チャンミンはやっぱりユノヒョンだけが好きって深~く自覚しちゃうところなんです。
自分と違うところを見つけてはイラッとしちゃうチャンミンですが。鍋の藻屑とかね(^o^;)
何もかも引っくるめて好きだって認めるしかないんだよなぁ、って思うんですよ。
なんて、私が書く2人はいつもそんな感じですねf(^^;)
そんな2人が好きなので。
Don**さんのユノに対して超前向き目線も結局一緒ですよね(^w^)

2015/12/03 (Thu) 19:54 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/12/03 (Thu) 12:40 | # | | 編集 | 返信

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2015/12/03 (Thu) 07:32 | # | | 編集 | 返信

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2015/12/03 (Thu) 07:01 | # | | 編集 | 返信

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