HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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U GET ME ~君のいない夜~(34)


































~ヨニside~








いったん日が翳りはじめたら真っ暗になるのは早い。


私が片付けをかってでて、ハクに食器を運ばせた。
せっかくの送別会だもの。
ユノさんとチャンミンさんにはいつも通りの仲良しでいてほしい。
片付けを理由に2人をベランダへ追い出す。




ねえ、…チャンミンさんが窮屈そうなんて、これっぽっちも思ってない。


一緒に仕事をしたからこそ分かる。
PCに向かってシステムを組んでいく真剣な姿。
丁寧で正確な説明、迅速な指示、──そこには誠実で妥協しない真面目な彼の姿があった。


それとは別に。
綺麗な二重瞼をクリッとさせて、ボッと発火したように真っ赤になったり。
いつも冷静な彼があたふたと、困ったように眉を寄せたり。
そして気づいてるのは私だけかもしれない。
開いた自動ドアに誰よりも早く反応し、私の背中側になるから見えないけど、その待ち人が珈琲を注文して、少しのお喋り?そして歩いてくる姿を、見えない私まで感じてしまうほど。
無意識にその人を追ってしまう、熱い視線。


──ユノさんだけに見せるチャンミンさんの姿。







「ヨニ!片付け、悪いね。今日は月がとても綺麗だ、こっちへ出てこない?」


窓から顔をだしたチャンミンさん。
星が綺麗とは言わない彼は、私が星座の本に気づいたのを根に持ってるのだろうか。
「交替な、」と言って入れ替わりに部屋に入っていくチャンミンさんはやはり元気がなさそう。





そんな心配も、ごめんね、ベランダへ一歩踏み出した途端、霧散して消えた。
星を見上げること自体、本当に久しぶりで。
ううん、見上げるというよりは、目の前に広がる感覚。
階下に広がる雑踏や何車線も交差する道路が遠く別世界のようで。



「──綺麗だろ?」


そう言ったのは、ベランダの柵に頬杖ついて長い足を持て余し気味に交差する人。
チョイチョイと呼ぶから何となく隣に立った。


「あの星さ、」
そうユノさんが指さしたのは、北の空に一等輝く星。



「アレは俺にとっての、チャンミナ。」


「そんで、アレが俺。」



そのまま目線を下げたところ、誰でも知ってるヒシャク型の。



「チャンミナの周りをくるくる回ってるのが俺。
な、そういうのって、…やっぱ窮屈かな?」



ふっ、と笑って、もう何も言わなくなった。
私は、と言えば。
気の利いたセリフも言えず、ただ、キュウッと胸が締め付けられるようで。
いつまでも、その星たちから目が離せなかった。











そろそろ時間も時間だからお開きにしようか、という雰囲気のなか。
ユノさんとチャンミンさんは普通に話してるけど、どこかぎこちなさが残ってるようにみえた。



「あーっ!」


急に声をあげたのはハク。
ここへ来るまえ屋台で買った、すっかり忘れていたお土産。


「せっかくだから、温めて食べます?」


ユノさんもチャンミンさんも、なぜか顔がひきつってるような。
それは季節外れの、…プンオパン。


「前にユノさんが、プンオパンの憂鬱がどうのって言ってませんでした?
よほど好きなのかな、と思って。」



コホン、とユノさんが咳払い、チャンミンさんはさらに顔をひきつらせた。




甘いものは別腹ということで、軽く温めてひとつずつ渡す。
尻尾から後ろ向きに食べるのが私流。
ハクはいきなり2つに割って食べてる。


それまで無言のユノさんが、スッとチャンミンさんに向き直る。


「チャンミナ、…頭、最初に食べな。」
「…え?」
「いーから。」


2人してパクっと、ひとくち。


「でさ、ゆっくり、…こうしながら、…」
「……。」



「──これで、…どう?」




なんてことは、ない。
最初に頭部分を食べて、そのまま揉みしだくように餡を尻尾やヒレの部分にまで行き渡らせながら食べていく、というもの。
私からしたら、そこまで餡にこだわるか?ってところ。




それなのに、───



「…チャンミナ?」






立てた両膝に顔を埋めてしまった、チャンミンさん。
丸い後頭部が心なしか震えてるように感じるのは気のせい?




「チャンミン?──こっち向けよ。」
「………ヤダ」



「チャンミナ、これが俺の答えなんだけど、…どう?」
「………こんな時に、…言うな、」




どうしよう、……さっきまでと雰囲気が、……
なんていうか、繭が2人を覆うように2人だけの世界ができあがっていく。



顔を埋めたままのチャンミンさんを正面から覗きこむユノさん。
ユノさんの両手が優しくチャンミンさんの耳あたりを包んだ。



「な、チャンミナ、……俺を見て?」



ゆっくりと持ち上げるユノさんの大きな手。
少しずつ露になったチャンミンさんの表情を、私はずっと忘れないと思う。



プンオパンの食べ方の、何がどう繋がってるのかまるで分からないけど。


ユノさんの言う《答え》が、チャンミンさんの琴線に触れて、これほどのいじらしく幸せそうな顔をさせるなんて。
心の中、……そんなところにしまっておくのは勿体ないほど、綺麗だと、…そう思ったの。




そのまま、一瞬だけ、…チャンミンさんの頭ごとギュッと抱いてすぐに離れたユノさん。
チャンミンさんもすぐにいつものチャンミンさんに戻った。


ほんの、一瞬。
ハクが2つに割ったそれのどちらが大きいか見比べてる間のほんの一瞬で。


それでも私の心にポッと灯りがともるような暖かい気持ちを貰った。










プンオパンを食べたあと、お開きになった。
たった数分の間に2人の雰囲気が激変したのは言うまでもなく。
帰りがけ、さりげなく渡した《星座のペアマグ》。


「今日の服装にピッタリ、さすがヨニ!」と笑ったのはユノさんで。


彼がペアマグの片割れを使うのは決定のよう。


──それも、予想範囲内なんだけどね。と、やっぱり嬉しい私。










帰りがけ、駅までの一本道で。


「なぁんか、愛が溢れてたよなぁ、…」と急に呟いたハク。


鈍感ハクでも何か気づいた?
さすがにアレを見せつけられちゃあね、と、半信半疑で「何が?」と一応聞いてみる。



「ユノさんがチャンミナの恋愛を嫌がるのってさ、アレだな、…父親が娘の結婚を嫌がるようなもん、じゃねぇ?」


アハハと笑うハクに、ドンと疲れが増したけど。
ま、いいよね、…そういうことにしておこう。


あの2人の秘密は私だけが知ってればいい、と。
なぜかホッコリ笑みが漏れて。
帰る足どりも軽やかだった、夏の夜。










*********************

おはようございます、えりんぎです。


プンオパンの食べ方については、すっごい前にtaitaiさんのコメントにあったのをしつこく覚えていて使わせていただきました(^o^ゞ

餡だけ先にがっつくのではなく、勿体ぶるのでもなく。
お互い少し手を加えれば、餡だって行き渡り、もっと良くなるよね?的な。
(本当にうまくできるかは試してないので分かりませんf(^^;))


『taitaiさんの食べ方でユノヒョン恋愛を語る』の巻でした~


では!





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Comment

point Re: こんばんは♪♪

カプ**様


こんばんは!
ハクでゆるむ~!ですか?(笑)
究極の鈍ちんですが、結構いい仕事しますよ、この人(^o^;)
ありがとうございます~♪

2015/12/17 (Thu) 21:45 | えりんぎ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/12/17 (Thu) 20:54 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ずん*様


こんちには!
ですね♪
この答えがチャンミンの思った答えなのかは分かりませんが、真剣に向き合ってくれたユノへ心打たれたと思います。
U GET ME で書き始めた頃から、結構書いてるので。
じわじわと絆が深まる2人にとても愛着がわいてますよ。

2015/12/17 (Thu) 18:13 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんちには!
今日もまたまた素敵な感想をありがとうございます(〃∇〃)


星のくだりね、ユノってばヨニちゃんに告白しちゃってんじゃん!って感じですが。
ま、ヨニちゃんのお人柄を見て、信頼して話したんだろうなぁ、ってことで(^o^;)
今回はプンオパンを書きたいがためのヨニちゃん目線だったんです。
第三者から見て、まったく意味が分からないけど、なぜか、2人には通じてて。
本当にくだらない大したことのない事がどうやら2人には重要だったらしい、って。
そんなふうに書きたかったんです。


更新については、Don**さんはじめ、たくさんの方から毎日更新へ感謝の言葉をいただいてます。
が。
ちょっと心が痛いです(/_;)
話を書きためて、毎日更新。
これをマイペースにやっていくつもりなので、毎日更新はそろそろ終わっちゃいますよ。
過去萌え動画見るだけで、うっひゃ(〃∇〃)ってなるので、書きたい話もいくつかあるし、リクエストも順番待ちです。
でも、とにかく時間がなくて(/ー ̄;)
話だけ、一日中書ける時間があったら幸せなのになぁ、と思う今日この頃です。
こんなんですが、次の話もまた読んでいただけると嬉しいです。
いつもありがとうございます。

2015/12/17 (Thu) 18:07 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

あ*様。

ひゃーっ!(;゜∇゜)
あ*さん、あ*さん!
誉めすぎですってば!!(〃ω〃)ハズカシーケドウレシイ。。
私の話は展開が早いですからね。
話したことありましたっけ?
例の小説をお薦めしてくれる友達が、『逢いたくて逢いたくて』を書いてるときに。
「○○ちゃん(本名)の話は1話に必ず萌えどころがあるから好き!」って言ってくれたんです。
本人は忘れてるかも、ですが、そんな嬉しいひとことを今でも大切にしていて、その彼女の期待に出来るかぎり応えたいなぁ、って思ってるんです。
妹いわく、彼女たちがいなければ私はホミン小説を書くの、やめちゃってたと思うよ~って。
あ*さんにもそんな素敵なお友達が沢山いらっしゃるみたいだから、一緒ですよね?(^w^)
人の繋がりってすごいなぁ、って思います。
あ*さんとも、ね(〃∇〃)

(コメント欄を読んでくださってる読者様って結構みえると思うんですけど。あ*さんって誰?って思ってるかな?と思うと何だか楽しい(^w^)でも、実はバレバレ?)

2015/12/17 (Thu) 17:51 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

んふふ~(^w^)
忘却の彼方ですか?
私もいつだったかは忘れちゃうくらい前のことですよ。
『僕らの距離』の頃ですね、きっと。
「わが家の食べ方は~」みたいに教えてくれたんです。
面白い!と思って、いつか使わせてくださいね、とは言いましたが、こんな忘れた頃に使われるとは!ですねf(^^;)

鈍ちんのユノが可愛く思えるくらいのハクの破壊力です(^o^ゞ
人類の進化型(笑)

2015/12/17 (Thu) 17:31 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

na*様。

こんにちは~
こちらは『全編のろけ話』ですからね(^w^)
甘いです♪
それに言われてみれば、ハクもいい仕事したってことですね?
U GET ME は、さらに続編を書く可能性もあるので、ハクはこのままで。。。(^o^;)
いつもありがとうございます(^o^ゞ

2015/12/17 (Thu) 17:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: おはようございます( ˆoˆ )/

しお*様。


こんにちは!
ヨニちゃん目線は短編を書くつもりでまとめてみました。
気に入っていただけて良かったです(*^^*)
ハクはあんなでいいです、ヨニちゃんがしっかりしてるから(^w^)

2015/12/17 (Thu) 16:56 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ka**様。

こんにちは!
おめでとうございます(*^^*)
更新時間に重なっていたので、ほんのちょっとの差で大当たり!ですね♪←何が大当たりかは分かりませんがf(^^;)
リクエストの件、かなり広~く解釈できちゃいます。
私の書きたい話になっちゃっても大丈夫ですか?
これだけは!というのがあったら教えてください。

2015/12/17 (Thu) 16:54 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/12/17 (Thu) 13:12 | # | | 編集 | 返信

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2015/12/17 (Thu) 10:08 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/12/17 (Thu) 09:24 | # | | 編集 | 返信

point

おはようございます(^.^)

ははは(^_^)a 私、こんなことを書きましたっけね〜?
忘却の彼方ですよ(^_^)a
ともかく、お役に立てて光栄です(^.^)

ハク。。。凄すぎて、人類の進化型なのか???と思ってしまいました(^_^)a

2人の空気も通常の激甘に戻り何よりです(^.^)



2015/12/17 (Thu) 07:45 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

point

あーーー朝からあまぃーーーー

プンオパンのとこ…ユノからチャミへのプロポーズですょ
幸せ気分に浸りました。

北極星と北斗七星の関係は、チャミもユノに対してそう思ってるのかな?だと嬉しいなぁ

鈍ちんハクも、無意識で、プンオパン買ってくるなんて……
褒めてあげたいです

ここでプンオパン持ってくる、えりんぎさん!最高です。

PSヨニちゃんお疲れ様

2015/12/17 (Thu) 07:35 | nao #dAILzjWo | URL | 編集 | 返信

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2015/12/17 (Thu) 06:46 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/12/17 (Thu) 05:54 | # | | 編集 | 返信

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