HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

君が好きなんだ(6)



































チャンミンside










「おまえさ、……鏡で見ても、…綺麗だな、」




そんなこと言われて、……なんて返せばよかった?
男に綺麗なんて失礼だよ、って?
僕のこと気に入らないんじゃないの、って?


そんな冗談っぽく返せやしない。
驚いて、固まって、…信じられなかった。





────だって、……嬉しかったんだ。

















文化祭当日、大道具係の僕らが暇かといえばまるでそんなことはなく。
舞台背景の位置確認や移動、あらゆる雑用で大忙しだった。
午後からの出番は無駄に緊張して困る。
教室で脚本や演出の最終確認をするクラスメイトの中央で、ほとんど見てないくせに演出家よろしく役者に指示をだす彼がおかしかった。





昨日の準備最終日からほとんど目を合わせない。
機嫌が悪いわけでも、感じが悪いわけでもなく。
何かをふっ切ったようにアッサリと。
僕も今さら何も言えず、一緒に作業をしていてもまるで背中合わせのような僕ら。





ずっと苦手だった彼と嘘のように寄り添った数週間。


───また元通りまったく関わらないまま、あっという間にクラス替えになるのかな。




クラスのあちこちから名前を呼ばれ引っ張りだこ、いつものように眩しいくらいの笑顔ではしゃぐ彼を眺めて、


あ、……と、気づく。


以前のように目を伏せるのではなく、太陽のような彼をいつまでも直視したいと思う自分がいた。










「シム、出番、次だからデカイのから運ぼうぜ。」
「あ、……うん。」


ミラーペーパー越しに見つめあったあの日の雰囲気はまったく消え失せ。
はにかむように照れ笑いする彼もいない。



黙々と作業をこなし、舞台裏で待機。
背中で彼とクラスメイト数人がふざけてるのを感じながら苦労して作り上げた背景を見ていた。
木のあちこちが白く残って、ところどころはみ出てるのにクスッと笑いがもれる。
指でゆっくりなぞりながら少しだけ変わった自分を思った。


そこで、ふと、───。


これは?


思わず止まった指先。
よく見ようと近づいたところで、
「シムくん!」
彼と仲の良いグループの女子に声をかけられた。




「森の風景も鏡もとっても上手!ユノは案外不器用だから大変だったでしょ?」
「や、…そんなことは、」

……ない、…とは言えないけど、……



「ふふ、言わなくても分かる分かる。アイツ、肝心なところが雑だから。」
「はは、…」
「ね、そんなことより、シムくんって好きな子いるの?」
「っ、は?///」



急にぶっ飛んだ会話にびっくりしてポカンと口をあけたまま。



「だっからぁ、シムくんの好きな子の話!」



っ、こ、声が大きい!///


焦って、…でも、つい視線を向けてしまった先、──バチッと音がしたんじゃないかってくらい、タイミングよく彼と目が合う。
じぃっと見つめる彼から勢いよく視線をそらしたけど、……駄目だ、絶対真っ赤だ、……




劇の発表目前でそんな爆弾投げ込んできたくせに、「ま、いっかぁ、また今度教えてねぇ!」なんて、小さな手をヒラヒラさせて行ってしまった彼女。
僕はと言えば、壁に向かって深呼吸。
こういう会話は苦手なんだから勘弁してほしい。




顔のほてりがやっと落ち着いた頃、彼の近くが騒がしくなった。
何かあったらしい。
聞けば、劇のクライマックスで使う台座、これは古い木製の長机を真っ白な布で床まで垂れるほど覆っただけのものだけど、…どうもふざけてぶつかり、脆い机の脚にひびが入ったようだった。




「あのデカイ白雪姫がよこになるんだよな。いいよ、俺が机の下で脚を支えてるからさ。」


そんなこと言う彼に、周りは不安げだった。
結局、知らないうちに彼は中心人物になっていて、一番大切なラストシーンで机の下に消えてしまうのがみんな不安なんだ。



「あ、あの、…僕が支えます。」


それなら、…と、自ら申し出た。



毒リンゴを食べた白雪姫が王子様のキスによって目覚めるラストシーン。
最大の見せ場で机が崩れちゃ大変だ。


舞台が暗転したら机を運びつつ、机の下に潜り脚を支える。
これくらいなら僕にもできそう。







そして僕らの劇が始まった。
順調に進む劇。



森の風景。
7人の小人たちの背後で落書きされた青い鳥と真っ白な相合い傘が妙に目立つ。
それに、アレ。
さっき急に話しかけられて確認することができなかったから。
今さらだけど、気になってソワソワしてしまう。




そのまま舞台が暗転。
4人がかりで机を運び、いざ潜ろうと腰をおとす。
布を捲った瞬間、ぐっと肘を掴まれた。



「っ、チョ、チョンくん?」
「シム、…さっきの、どういうこと?」


真っ暗な舞台上、声を潜めてはいるけど。


「え?」
「っ、だから、…好きな子、とか。」


今、ここで話す会話ではないよね。




他のクラスメイトが変な目でこちらをうかがってる。
そりゃそうだ、今は劇の真っ最中、しかも舞台セットの真ん前で。




「ちょ、っ、…そ、そんなこと、後にして、…
「そんなこと、じゃないっ!」



焦る僕に被せるような硬い声。
急にどうしたのか、…でも、とにかく今は喋ってる場合じゃない。




「っ、でも、とにかく中へ入んなきゃ、」


言うがはやいか、
僕の肘を掴んだまま押しこむように僕を潜らせ、なぜか自分まで狭い空間に入ってきた。





「チョ、チョンくん!」
「あ、……///」





僕より見開いた眸。
とうやら無意識に、…というより衝動的にやってしまったようで、




「あっ、……///」
「あー、……///」





窮屈な2人を置き去りに、ラストシーンの曲が流れはじめ、真っ暗な舞台の上、この場所だけがスポットライトによって浮かびあがった。










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Comment

point Re: うわァいいわぁー

ゆうこさん。

こんにちは!
この話は、テーブルの下に潜る2人がもちゃもちゃするというパッと浮かんだ妄想により生まれました(^-^)v

2016/12/06 (Tue) 16:25 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point うわァいいわぁー

ワクワクする。。
狭い机の下に2人。
スポットライトでそこだけ浮かび上がる。。

ユノは高校生でも積極的なのね、
これから何が起こるんだろう\(//∇//)\

青春っていいわぁ!!
戻りたい!!

2016/12/05 (Mon) 20:03 | ゆうこ #EACDacMQ | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Swan様。

こんにちは!
青いユノの告白もどこかぎこちないけど一生懸命さだけはいっぱいです!
Swanさん、本当に夜更かしさんですねぇ(^o^;)

2016/01/05 (Tue) 15:33 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/01/05 (Tue) 02:24 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんはー!
そんなに大したことじゃないですよー(^o^;)
たまたま私がそのシーンだけずっと頭にあって、書きたいなぁと思っていたもの、というだけです。
今回のテーマは『前向き』と『眩しい太陽』です。
思っていたより青いユノになりまして、これが意外に楽しい(^w^)
いじめちゃったらごめんなさいf(^^;)←先に謝っておこう~

2016/01/04 (Mon) 22:02 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/01/04 (Mon) 20:25 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ch***様。

こんにちは~
それはですねぇ、私と萌えるところが似てるんですよ♪
最近萌え不足のため、ストーリー性よりも萌えありきの展開になっちゃってますf(^^;)

2016/01/04 (Mon) 17:42 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: こんばんは(*^^*)

カプ**様


こんにちは!
お約束?的ですが、萌え萌えシチュエーションです~(〃∇〃)

2016/01/04 (Mon) 17:39 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

えりんぎさんのお話はどうしてこうキュンキュンするのだろう(*≧∀≦*)

2016/01/04 (Mon) 17:35 | chika♪ #- | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/01/04 (Mon) 17:10 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

mis***様。

明けましておめでとうございます!
年またぎのお仕事お疲れさまでした~
こちらのお話が活力源になったなんて、嬉しいです。
こういうメッセージをいただくと、年明けまで待たずに更新して良かった(〃∇〃)って思います!
ありがとうございました♪

2016/01/04 (Mon) 17:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

taitai様。

こんばんは、というか、おはようございますというか…今、taitaiさんは夢の中ですね~

腐色ギュライン女子版劇場。。。(笑)
天下のユノが『うけるぅ~』『憐』とか言われちゃってますよ(σ≧▽≦)σ

気づいてる女子が約1名いますけどね~
ギュライン女子かどうかは(* ̄∇ ̄*)

私ももちろん加わりたいです!
いれてくださいっ!!

2016/01/04 (Mon) 16:56 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2016/01/04 (Mon) 10:21 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/01/04 (Mon) 09:57 | # | | 編集 | 返信

point Re: えりんぎさんおはようございます( *´艸`)

あゆ様。

おはようございます~
んふふ~💓
ここでドキドキしてもらわないと困っちゃいます~
明日がメイン💓なので(^w^)

2016/01/04 (Mon) 09:47 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point えりんぎさんおはようございます( *´艸`)

mamさんに同感(笑)
ドキドキする〜〜💓

2016/01/04 (Mon) 09:02 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

723******様。

おはようございます~
エヘヘ~、ありがとうございます(〃ω〃)

2016/01/04 (Mon) 08:35 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

ドキドキがとまりません。

2016/01/04 (Mon) 07:51 | 723621mam #- | URL | 編集 | 返信

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