HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》4


































チャンミンside






ー数日前ー


ユノさんを怒らせた。


僕がこそこそとドンジュさんに会いにいっていたから。
そして、歌を歌う以外の裏方の仕事を紹介してほしいと頼んだから。


怒るというより呆れていたという方が正しいかもしれない。
「どこにそんなことする必要があるんだ?」と低い声で言われたら、言い返すことなんて出来なくて。
「…っ、ユノさんには分からない!」
それだけ言って飛び出した。
ユノさんも追ってこないから、きっと呆れたままだと思う。





───僕は、働きたかった。
無性に働きたくなって、気づいたらドンジュさんを頼っていた。









「ドンジュさん、…仕事紹介してもらえませんか?」



「は?」


目をまん丸くしてる。
そりゃそうだ、…毎週のように教会で会ってるとはいえ、急にこんな話。
いきなり事務所に押しかけて、ろくに挨拶もせず最初に口にした会話がコレ。


じいっと僕を見つめ、まずは座れよ?と懐かしい事務所の椅子を差しだされた。
真っ昼間の事務所にはドンジュさんだけで、担当のタレントはレッスン中、あまり時間はないけどと言われた。


「……すみません、急に、…」
「や、別にいいけどさ、…チャンミナも相変わらずだなぁ。」
なんて懐かしそうな顔をする。

「いつもは大人しくて従順なのに、急に突飛なこと言い出す。で、一旦言い出したらすっげぇ頑固。」
可笑しそうに含み笑い。
「あの、心当たりがありませんけど?」
真顔で言ったらプッと笑いがもれた。


「ふふ、…施設を残そうと、うちの社長に体を売ろうとしたり。」
「そ、それはっ!///」
「なかなか会えないユノんちへメッセージを届けるとか言ってさ、俺には2日に一度って言うから毎回送ったのに。」
「うっ、///」
「結局こそこそと毎日通ってたよなぁ。」
「っ、うう、///」


「それに、…これからって時に、あっさり捨てた。
地位も名誉も、…光輝くスポットライトも、誰もが欲しくて堪らない大歓声も。」
「あ、……」

責めてる口調じゃないけど、何となくばつが悪くてうつ向いてしまう。
そんな僕の頭をくしゃり撫でるドンジュさん。

「別に責めてるわけじゃない、そう畏まるな。」
「う、…ん。」
「俺は今でもお前のことは弟のように思ってるし、お前の選択も今となっちゃあ正解だったと思ってる。」
「……ドンジュさん、…」


「施設で子供達に囲まれてる生き生きとした姿や、教会やチャリティイベントでの自由な歌声、──お前、幸せそう。」


慈愛に満ちた微笑みに、こんな話をしにきたわけじゃないのに何だか泣けてしまいそう。
一緒に仕事したのはたった3年ほど。
だけどずっと一緒だった。
辛い時も寂しいときもいつも親身になってくれた、兄のようなこの人に。

「…ありがとう、…」としか、言えないのだけど、…






「で?」
しんみりとしてしまった空気を変えるように軽い口調でチラリ腕時計に視線をやりながら。

「仕事ってさ、……金?」
「あー、…えっと、」

なんて説明したらいいだろう。
お金に困ってるのとはちょっと違うし。


「……じゃないよな?」
「カン社長に聞いたけど、ユノはかなり資産を持ってるらしいな。」


「前に所有してたビルやら金銭面の管理はカン社長が任されてて、投資や株でかなり儲けたって言ってたぞ?」
「大した知識があるわけでもないのにユノが指定する銘柄はいつも利益を生むから、ヤツは神に愛されてるとか何とかぼやいてた。」

「あ、…そうなんだ。」


ユノさんは詳しいことは何も教えてくれない。
ただ、心配するなと言うだけで。


「でもそのビルをカン社長の会社へ売って施設を建てた時に、いろいろ整理したとは聞きました。
それでカン社長の会社の株を買って、今は役員待遇になってるとも、…」
「あ、チャンミナ~、面白くなさそう。なんで?」


なんで?って、──知ってるくせに。
ツンとわざとらしく顔を背けた僕へ、またも可笑しそうな含み笑い。


「ユノがかなり仕事を減らしたとはいえ、あの歌姫や海外から指名してくる依頼人の仕事は引き受けてるの、…カン社長のせいだと思ってるだろ?」
「べ、べつに!ユノさんの世界のことはよく知らないし、」


とぼけて言ってみても、そんなことお見通しって顔だね、ドンジュさんは。
あの歌姫は今も第一線で活躍し、いまや歌姫と言うより女王の貫禄だ。
そして必ずユノさんをSP兼通訳として指名する。
その間、一週間は帰らないユノさん。
昔、初めて歌謡祭で会ったとき、僕の隣から呼びつけ腕を絡ませて会場へ入っていった後ろ姿を。
僕はいまだに忘れられず、悶々とユノさんのいない夜を過ごすんだ。



「金じゃなかったら何?また歌いたくなったって言うのなら分かるけど。」


「あのね、…施設の子供が学校で職業体験へ行ったんです。」
「ん?」
「仕事をするのは、社会貢献だって言うんです。」
「ん、…まあな。」


「それで、…言うんです。
──チャンミンさんの仕事は何?って。」

「は?」
   


「…僕、何も言えなくて、…」


キラキラした眸の前で、仕事をしてないなんて言えなくて。
今までのほほんと過ごしてきたけど、僕だってもう25歳のれっきとした男で。
ずっとユノさんに守られ食べさせてもらうのって駄目なんじゃないかって思ったんだ。
そんなの情けないって思ったら居ても立ってもいられなくて、衝動的に、…でも結局はドンジュさんに頼ってしまう僕なんだけど。


「あー、あのさ?施設の手伝いしてるだろ?」
「仕事じゃない、…資格がないから職員にはなれないし。」
「…んー、チャリティで歌ってるし、」
「それはボランティア。…仕事じゃないです。」


「僕、…歌くらいしか取り柄ないけど、それ以外で働いてみたいんです。体がキツくても構いません、なにか、…
「っ、チャンミナ!」




「それ、…ユノは知ってんの?」


とか言われ。
知ってるはずない、言ってないんだから。
ユノさんに話しても一笑されるに決まってる。



「ん~、ユノを怒らせるの嫌なんだよなあ?」
そう言いながらも、探しておくと約束してくれて。
毎日のように事務所へ通う日々。



───そして、それがユノさんにバレるのはあっという間だった。















にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

Comment

point Re: タイトルなし

na*様。

はい、私もユノが足りない。
チャンミンが足りない。ホミンが足りないです!
みなさん、きっと指折り数えてDVDを待ってることでしょうね~

ちょっとした喧嘩(すぐ仲直りしてるでしょ?)をユンホくん目線、チャンミン目線、ミヨン目線で書いてみたかった!という感じです(*^^*)

いつもコメントありがとうございます♪

2016/02/20 (Sat) 15:58 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんにちは!
くだらない理由だってチャンミンも分かってるんですけどね~
悶々としちゃうこと、あるんですよ。

専業主婦も立派なお仕事だと思います。
私は家事が苦手なのでごまかすために働いてますけどね(^o^;)

今回の話はユノが登場しない回も結構あるんですよ。
ユンホくんsideが多いので。
完全に脇役になってない?ってドキドキしてますが、名前だけでも入れようと気にしてます(^o^;)
常に格好いいユノとは限らないのでゆるく読んでやってくださいね!

2016/02/20 (Sat) 15:47 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/20 (Sat) 11:49 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/20 (Sat) 11:27 | # | | 編集 | 返信

point Re: けなげ(´・_・`)

michi***様。

こんにちは。
若くして芸能界入りしたチャンミンはどこか世間ずれしてるイメージです。
純粋だからこそ色々考えてしまったり。
そんなのを書いてしまうのが、『紅は萌えが少ない』と言われる所以ですね(^o^;)
しかもユンホくんに焦点合わせちゃうと、もはやホミン小説でもありませんf(^^;)エヘヘ
ゆっくりまったりと読んでいただけると嬉しいです。

2016/02/20 (Sat) 10:41 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/20 (Sat) 10:10 | # | | 編集 | 返信

Post Comment

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント