HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》8
































チャンミンside






賑やかになってきた食堂の空気が一瞬で変わる。
見なくたって分かる。
ユノさんが来たんだ。


ユノさんの存在感はもう本人でもどうしようもないないほど圧倒的で。
控えめにしてるつもりでも一瞬でその場の空気に色をつけるんだ。


コツンと肘をつついてきたのはおばちゃん。
僕は知らんぷり。


2日続けて別に寝たのは実は初めてで。
昨日は一度も顔を合わせることすらなかった。
今さら何て言っていいのか分からなくて。
ドクンドクンとうるさい心臓をごまかすのに必死だった。




カタッと椅子を引く音。
こんなに大勢いるなかで、僕の耳が拾うのはひとつだけ。


ユノさんの動きに、
ちょっとした仕草に、
誰かとしてるらしい談笑にさえ、
ユノさんだけが浮き彫りになって僕の意識を捉える。



早起きしたからお腹はペコペコなのに。
目の前の朝食に集中しなくちゃと思うのに。


気づいたらお皿は僕の手を離れ、立ち上がると同時に食堂を飛び出していた。








ユノさんは必ず裏口を使って自宅へ戻る。
パタパタとスリッパの音がうるさくて、僕は何をしてるんだろうと怯んでしまいそう。


目の前に見えてきた広い背中。
ドアノブに掛けた手は動かなくて、そんなことに少しだけ勇気をもらう。




「ユ、…ユノさん、…」


聞こえてるのかどうか分からないくらい小さな声で。
まるで無反応のユノさん。


「ぼ、僕、…謝りません。」


勝手に口が動いて可愛くないことを言う。
ユノさんはやっぱり背を向けたままで。
怒ってるのか、呆れてるのか。


「働くのは、…しゃ、社会貢献なんです。」


結局、ふりだしに戻るようなことしか言えない僕。
もう少し気の利いたことを言えたらいいのにと、これ以上言葉がでなくて。




今まで微動だにしなかった背がピクリと揺れた。


「くっ、」


我慢していたのか小刻みに震える肩と漏れた笑い。
ゆっくり僕へ振り返り。



「───強情なヤツめ、」



愛おしそうに笑うユノさんが居た。






「昨日、ドンジュさんに聞いたよ。」
言いながら僕の額に唇が重なる。


「お前がいつも子供と真剣に向き合ってるのは知ってる。」
今度は僕の目を覗きこむように。


「でもさ、どんな仕事でもいいってのは賛成できないな。」
キレイに弧を描いた唇が一瞬だけ僕のそれに重なって。


「それに、俺に隠し事も駄目。好きにしていいから。」
そのまま角度をつけ、深く押しつけられた。




「っ、ん、ユノさ、……っ、…!///」



こんな朝っぱらから、しかも施設のなかで。
好きにしていいと言いながら、結局アレコレ言ってくるユノさんの肩を押し、そっと離れる。


「っ、…こ、こんな場所で、///」


言った先から手首を取られ、体をひっくり返された。
トンと背中に感じたのは廊下の壁。
押しかかるようにユノさんが重心を乗せるから。


「ん、…っ、や、…ハァ、…ユノさ、っ…」


潰されそうで苦しいのと。
口を塞がれ苦しいのと。



「二晩も一人寝させた償い、してくれる?」
「は?///」
「部屋、行こう。」
「ま、まだ朝食途中だし、っ///」


何を言ってるんだ、この人は。と、もがく僕へさらに深くキスしてきたりとか。
そんなの堪えられるわけなくて。
腰がくだけてしゃがみそうになったのを、ぐっと大きな両手で支えられ。
胸を圧迫しそうなほどユノさんの胸が密着した。


「──あ、…///」


お互い同時に視線が重なり。


「2日ぶりにチャンミナへ触れて、…俺の心臓、ヤバいって分かってくれた?」


そう言ってニッと笑う。


───ズルいなぁ、…もう、……///





逃げるのを諦めたと理解したユノさんのキスは啄むようなものに変わっていて。
チュッ、チュッと絶え間なく降りてくる。


「喧嘩してるの、みんな知ってるみたいだからさ、チャンミナが戻らない方が喜ばれると思うぞ?」


しつこい誘いもご機嫌とりのようで。
分かっていても嬉しくてしょうがないなんて、僕はどれほどユノさんを好きなんだろう。


何ひとつ解決してないのに、それでも請われればユノさんしか見えなくなっていく。


「…僕、裏口に靴置いてないから、…やっぱりいいです。」

ほんの少し冷静になって呟く僕へ。


「ふ、──問題あるか?」


そう言い捨て僕の膝を掬い上げるユノさんには抗うことなんてできなくて。


結局僕のコンプレックスは宙に浮いたまま。
ユノさんのなかへ堕ちていくんだ。












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Comment

point Re: こんばんは〜♪♪

カプ**様。

こんばんは!
痴話喧嘩のすえの犬も食わない様子をユンホくんsideとチャンミンsideからお届けです(^o^;)
そのうちミヨンsideもあるというシツコサですみません(´▽`;)ゞ

2016/02/24 (Wed) 21:37 | えりんぎ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/02/24 (Wed) 21:05 | # | | 編集 | 返信

point Re: 初めまして

かず**様。

初めまして!
えーーっ(;゜0゜)
『好きと言えたら』ですか?
ありがとうございます、恥ずかしいです(//∇//)
仲良くしてる友達にもこの話が一番好きって言ってくれる人いるんですよ。
何て言うんでしょう?
地味だけどほっこりするお話ですよね。
『鹿は虎に恋しちゃったんです。』とか(^o^;)
この間更新をお休みしてる間に書いて以来初めて読み返してみました。
無口で不器用な弟ユノが、本当に私が書いたっけ?って感じでした。
書いたのが昔過ぎて、この雰囲気を今出すのは難しいような。。。f(^^;)
どうなんでしょうね?
キスしかしてないカップルでしたが(´▽`;)ゞ
いやいやどうなんでしょ?
落ち着いたらもう一度読み返してみます。
話を広げる余地があればいいんですけど。

2016/02/24 (Wed) 20:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは。
「問題あるか?」なんて言ってサッと抱き上げるのは『紅のユノさん』くらいしかできないです。
U GET MEのユノも前回抱き上げてましたが、
「あー、っもう!」←こんな感じだったような(^o^;)

擬音は分かりやすいのですぐ使っちゃいます。
でもそれに頼りきらないようにアメブロ時期に比べてかなり減った方です。
ちょうどいいくらいがイメージしやすくていいんですよね(*^^*)

さて、Don**さんの息子さんもかつて野球部でキャプテンされていたんですよね。
うちの息子も春季の大会で初めてキャプテンナンバーもらいました(^w^)
それなのにインフルエンザ大流行で学級閉鎖が相次ぎ部活もずっと中止。
春季大会の一回戦も延期になってしまいました(T-T)
キャプテンの母親って差し入れとか結構仕切らなきゃいけないんですよ。
春から夏に向けて忙しくなりそうですf(^^;)
ではでは、勝手にご報告。
失礼しました~

2016/02/24 (Wed) 19:50 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

na*様。

こんばんは。
「おいで」
ありましたねぇ~(^w^)
私、前は「来いよ?」って書いてna*さんにOKをいただきました(^o^ゞ
ユンホくん辛いですね~
ユンホくんの切ない恋心を書くの楽しいです。
不思議なんですけどユノとチャンミンの切ないのは書けないのにユンホくんのは書ける。
他人ごとだからでしょうか?(^o^;)
これで、キスシーンのユンホくんsideとチャンミンsideがでて、あとはミヨンsideもあるというシツコイ書き方してますf(^^;)
いつもありがとうございます♪

2016/02/24 (Wed) 19:35 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: はぁ。仕事行ける~(笑)

yuno****様。

こんばんは!
そっか、そうですか、5話。
もちろんどれだっけ?って見ちゃいましたf(^^;)
怒ってるユノさんがお好き?デショウカ?
あ、でも甘い箇所もありました。
「な、歌って?」
このやりとりは紅の2人の鉄板ですよね。
切ない流れでもどこかへ甘さを入れたくなります。
基本的には甘い話しか書けない人なんですf(^^;)
話の流れでつまんない話も出てきますが、遡っていただいてお仕事頑張ってくださいね(^o^ゞ

2016/02/24 (Wed) 19:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2016/02/24 (Wed) 18:50 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/24 (Wed) 11:26 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/24 (Wed) 11:07 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/24 (Wed) 09:13 | # | | 編集 | 返信

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