HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》10

































ミヨンside






ドクンドクンと動悸がすごくて。
身体中がほてったように熱い。



ユノさん、チャンミンさん。
それ、18歳未満禁止じゃないでしょうか?



…と言いたいところだけど、勝手に見てるわけだし。
しかも隠れて覗き見なんて、見つかったら最後。
二度とチャンミンさんに顔向けできない。




じゃあ見なきゃいいなんて言わないでほしい。
目を奪われるとはこういうことかと。
そう思うほどに、釘付けになる視線。




チェミヨン、15歳。
自分で言うのもアレだけど、見た目はそんなに悪くない。
何度か告白だってされてる。
でも彼氏いない歴は15年。
受験の息抜きのつもりか結構なカップル率を誇るクラスで真面目な方だと思う。
ううん、真面目とはちょっと違う。
どちらかと言うと知識だけはうんとある。
それでも興味本意でつき合わないのは、そう。


───いつか本当に好きな人と映画のような恋愛を夢見てるから。




そして目の前に繰り広げられる光景は、まさに映画のワンシーンのようで。



背格好がそれほど変わらないとか。
男同士だとか。
そんなことまるで気にならないほど、
綺麗で色っぽくて、……官能的。



普段、それほど感情をあらわにしないユノさんの襲いかかるような攻めに。
後ずさりながらも、長い腕が離さないと言うようにユノさんに巻きつく。


ドラマでキスシーンなんて嫌ってほど観てるけど、こんなに長くするものなの?ってほど終わらないキスの嵐。
廊下を背に逃げ道を塞がれたチャンミンさんはユノさんの情熱を受け入れるしかなくて。
キスのあいまに少しの会話。
チャンミンさんの言葉途中で当然のようにユノさんがチャンミンさんに重なる。
チャンミンさんの会話が途切れ途切れになってるのがここからでもよく分かる。


話はちゃんと最後まで聞きなさい。とか。
そういえば昨日先生に叱られたよなぁ、なんてくだらない記憶が甦り、ちょっと今はそれどころじゃないのよ!とひとり突っ込みしてみたり。




ハァァァ、……///と、長い長いため息がでるほど濃厚なキスシーンを見せつけられ。
うっとりしてる私の隣では、世界の終わりのような顔してる男。
目を奪われてるのは一緒のようで、真っ直ぐに向けた視線は衝撃と動揺が色濃く覆っていた。
これを茫然自失と言うの?
なんて思いながら、同じクラスの私同様誰ともつき合おうとしない、どこか他の男子とは違うヤツを見つめた。





そう、ユンホはとても目立つ。
類い稀な容姿とどこか大人びた様相。
女の子や芸能人の話に色めき立つ男子達のなかでいつもそこに居ていないような。
愛想もないし優しくもない。
それなのにヤツの一挙手一投足に意識を持ってかれる。


肘をついて校庭の木々を眺める姿。
友人に囲まれ笑っているのに、どこか寂しそうな姿。


運動神経は抜群で1等取っても全然嬉しそうじゃない。
「嬉しいくせに格好つけんなよ。」
からかうクラスメイトへ、ふっと苦笑いで。
「まだまだ、…敵わない。」とか。
何のことだろうってずっと思ってたの。
それがここへきて、点と点が線になった感覚。
ねぇ、…もしかして、…?







中学にあがろうかという春、両親と姉を事故で亡くし施設へ入った。
施設に詳しいわけじゃないけど、なんだか変な施設だと思った。
少人数制だからか子供達はみんな兄弟のよう。
幸せな境遇の子供なんているわけないのに、みんな笑ってて。
親切な先生たちに温かい牧師さま。
そして一際目を引く2人の男性。


ねぇ、みんな知らないの?
それとも知ってて敢えて言わないの?


すぐに分かった。
だって私、チャンミンさんをテレビで観てたもの。
亡くなった母が姉が、透きとおるような歌声に心が洗われるようだと好んで聴いていたもの。


そんな初めての衝撃も。
「確かに芸能人だったこともあるけど、今は一般人だからね。そう接してやった方がチャンミナも喜ぶよ。」
食堂のおばちゃんに言われてはそうするしかなくて。




なぜここへは芸能人が次から次へと武術を習いにくるのか。
なぜユノさんはそんな芸能人よりも圧倒的なオーラを放って格好いいのか。
なぜあの2人は常に近すぎる距離で寄り添っているのか。
なぜ、…なぜ、…?


たくさんの疑問符が流れていく日常に馴染み、そういうものだと思いはじめた頃、ユンホの存在に気づいた。
同学年のユンホのことは最初から知っていたから、正確に言うとユンホの想いに。





「お前、どうしてこんな所で隠れてんの?」


最初に話した会話がコレだと思う。


「チャンミンさんの歌、…聴きたくない。」


中庭で教会で1日に何度も聴こえる歌声は、当時の私には辛いだけだった。


「…どうして?」
「っ、…お父さんやお母さんがいて、お姉ちゃんがいて、…その頃のこと、…思いだす、…」


子供達にせがまれ歌う美しい音色が聴こえるたび隠れるように耳を塞いでいた私。


「そうか、…家族のこと、好きだった?」


そう聞いてきたユンホ。
そんなの、…当たり前じゃない。
コクリ頷く私の腕を引っ張り立ち上がらせて。


「っ、…え?痛っ、ちょ…っ、…!」


ぐいぐい引っ張るから腕が抜けそうで。
もつれそうになりながら連れていかれたのは中庭。


「や、やだ、っ」


枯れ葉が舞うクヌギの木に背中をあずけ、次々出されるリクエストに楽しそうに歌うチャンミンさんがいた。
清らかなのに深みのある歌声。
チャンミンさん自身も、…なんて綺麗。


でも今は、…聴きたくないのに、



「聴けよ。」
「…え?」


すでに腕はほどかれ、チャンミンさんを見つめる端正な横顔が目の前に。


「チャンミナの歌を聴け。」
「……。」


それがゆっくりとこちらを振り向き、微かに口角が上がる。


「家族を好きだったのなら、尚更。
チャンミナの歌は天使の歌声なんだ。」


それだけ言って、スッと芝生へしゃがみこむ。
私もその隣に。
それ以上言葉を交わすことなく、ただチャンミンさんの歌に聴き入った。
その美しい歌声は、母がかつて言っていたように心が洗われるようで。
染み込むように幸せな記憶が滲む。
聴いて良かった。


隣の同級生があまり真剣に聴いてるから、お礼も言えずじまいだった。
あの頃固く閉じた扉を、開くきっかけをくれた無愛想な同級生。
ほんの少しヤツを気にしはじめた出来事だった。


───はずなのに、…!


結局すぐ知ることになる。
ユンホの視線の先を。
チャンミンさんの歌から逃げるヤツなんて認めないとでも言いたげな愚直さを。











そして半ば無理やり引っ張ってきたユノさんとチャンミンさんの仲直りの瞬間を、ヤツが喜ぶはずもなく。


ぎゅっと閉じた眸と固く結んだ唇は不規則に震え、…それほどだったんだと動揺したまま口についた言葉が、


「ごめん、…」で。


その瞬間、──ああ、ユンホが好きなんだ、と自分の気持ちまで自覚してしまった。













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Comment

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは!
ユノとチャンミンへ恋心を抱いてないけど、憧れてる女の子目線好きです。
客観的に2人のイチャイチャを眺めてる感じが楽しい。
One moreのリナちゃんみたいに(*^^*)

『小さいおうち』Don**さんもお好きなんですね。
お子さんに読み聞かせですか。
私は自分が幼稚園のころ、親からプレゼントされました。
大好きで毎日読んで枕元に置いて寝るほど。
大人になって無くしてしまったその絵本をまた買い直したんです。
ボストンのお話は知らないです。
見てみたい。
探してみますね~、ありがとうございます(*^^*)

2016/02/26 (Fri) 22:30 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/26 (Fri) 18:02 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

こんにちは!
ありがとうございます(//∇//)
でもね、どんどん『コレ、ホミン小説だよね?』となっていったらすみませんf(^^;)
ユンホくんを書くのが楽しくて、ミヨンちゃんもハキハキした子なのに切なくユンホくんを想ってますよ。
つい登場人物を細かく書いちゃいます。
U GET MEのその場面はよく言ってくださいますよね。
やるせない想いを書いたもの。
でも私の切ない描写はそれくらいが限界ですf(^^;)

2016/02/26 (Fri) 18:01 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

tai***様。

もっのすごくお久しぶりのような気がします~(^o^;)
もうお引っ越しされちゃったのかと。
ちゃぶ台だけというのは、いつかの旦那様ですね。
スマホで動画を見まくりそうです、私。
この寒いなかでの片付け大変でしたね。
お身体に気をつけてください。
またお暇な時にでも突っ込みお待ちしてまーす(^o^ゞ

2016/02/26 (Fri) 17:54 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

na*様。

こんにちは。
想像された風景の描写が素敵ですね(*^^*)
ユンホくん、やるせないけど仕方ない、その通りです。
一応ユンホくん主役?ということなんです。

ユノはがむしゃらですもんね。
常に全力投球で、誤魔化したり手を抜いたりできない。
空回りしちゃうこともあると思うんです。
リーダーって常に前を向いていなければならないから、結構孤独だと思います。
それこそ色々なものを背負ってますもんね。
それがユノをさらに魅力的にするんですけど(^w^)


私はシルバーの衣装とスパスタの衣装(白のシースルーになってるやつ)は恥ずかしくて直視できませぬ(/ω\*)
ハニバニが好きというよりか、ケチミコンでのジーンズの衣装!
あれが好き!色っぽすぎますよ(//∇//)

na*さんもほろ苦い15歳の風景、あるんですね。
今となっては懐かしい?

2016/02/26 (Fri) 17:46 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 3回目(≡^∇^≡)

かず**様。

こんにちは。
いろいろ想像していただいてありがとうございます♪
そっかぁ、お母さんは気づいていたのか~って、考えたことなかったので改めて妄想しちゃいました(*^^*)
さりげなくチャンミンへユンホさん推ししてましたよね、そういえば(^w^)
無口なユノはstrawberryでもあったのですが、こちらのユンホさんはもっと不器用な普通の人設定でした。
兄の方が目立つ感じ。
でも不器用だけどさりげない優しさを書きたかったんですよね。

リー・バルトン(^o^;)検索していただいのですか?
で、検索結果が『好きと言えたら』なんて面白いですね。
こちらはバージニア・リー・バートンという絵本作家様のお名前をもじりましたf(^^;)
『小さいおうち』という有名な絵本、ご存じですか?
この絵本が大好きなんです。
私のたくさんのホミンな2人を愛してくださってありがとうございます(^o^ゞ

2016/02/26 (Fri) 17:30 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2016/02/26 (Fri) 13:08 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/26 (Fri) 12:59 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/26 (Fri) 11:02 | # | | 編集 | 返信

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2016/02/26 (Fri) 10:37 | # | | 編集 | 返信

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