HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》13





































ユンホside





───喉の奥がカラカラで、食べたことないのに砂の味がする。






早朝の食堂は静まり返り、否応なく聞こえてくる会話。
分かったのはユノが今日から一週間仕事でいないということと。
ポツリポツリ話すチャンミナの半分拗ねたような態度。



そして。

「チャンミナ、…可愛いヤツ。」

どんな表情で言っているのか、見なくても。
昨日の朝と一緒だ。
後を追ったチャンミナへ勿体ぶって振り向いたヤツの愛おしげに向ける視線。



ここからはチャンミナの顔がよく見える。
パチクリさせた眸をとたんに伏せ、周りの温度が変わるほど上気した頬。
嬉しそうに綻んだ口元は隠す気もないのか緩みっぱなしで。



寝不足の頭にグァンと鈍い痛み。
こんなところから一刻も早く出ていきたいのに。
ユノの右手がチャンミナの顎を引っ掛け、晒された艶に心臓が高鳴る。
吸い寄せられるように見入ってしまうチャンミナの色気は普段見ることのできないもので。


それが誰に向けられたものかなんて忘れてしまうほど夢中で見つめてしまう。
蕩けるような甘い眸を。
早く帰ってきて、──と形を成す口元を。



その後、恐ろしく落ち込む自分がわかっているのに。


肘を掴まれ、ふと注意が削がれる。
隣を見ればミヨン。
困ったような苦笑いで腕を引く。
外へ出ようというのか?


目線だけで廊下を指すから、仕方なくそれに従った。



廊下の奥ではそろそろ起きはじめた子供達の賑やかな声が聞こえてくる。
何となく日常に戻ったようでほっとして。
はぁ、と小さなため息をおっ被せるようなミヨンの大きなため息。


「…ユンホぉ、…ユノさんとチャンミンさんって本当にお似合いだよね?」
なんてうっとりと。


無視してるのに、ねぇねぇと煩い。
「っ、興味ない。」
いまだ肘に置かれた手を振り払うように。
俺に構うなって言ってるのに、しつこく構ってくるミヨンが悪い。


「あんた、…いわゆるマザコンでしょ?」
「は?」
「あれ?チャンミンさんにマザコンはおかしい?
ま、いっか。あんたは母親を取られたくないからって駄々こねてる赤ん坊みたい。」
「っ、なに?」
「だってそうじゃない。わざとらしく無視したり、喧嘩してみたり、チャンミンさんの注意を引こうとしてさ。」



──ダンッ、という音が突き飛ばされ壁にぶち当たったミヨンだとすぐには理解できず、



「っ、…ごめ、」


手を伸ばそうと足を踏み出す前に、走ってきたチャンミナがミヨンを抱き起こしていた。


「あ、…」
「っ、ユンホくん!」


さっきまでの甘いチャンミナは消え失せ、頭ごなしに俺を叱りつける。


「いくら仲良しでも女の子に手をあげたら駄目だろ!」
「う、」


仲良くないと否定したいけど、そんなこと言ったら余計叱られそう。


「ほら、ユンホくん。ごめんなさい、は?」
「う、」


その言い方が幼児に対するそれで。
チャンミナにとって俺は一体何歳なんだ?とさらに頭が痛くなる。


ミヨンのやつ、そんなに強くしてないのに、絶対わざと大袈裟によろけたな?
キッと睨んでもしれっと知らん顔。


「ユンホくんっっ!」


さらに怒鳴られ、さっきまで羞恥で染めてた頬を今度は怒りで染めてるとか。
俺がチャンミナを染めるのは怒りだけかと、そう思ったら情けなくて自分にムカつく。




「…っ、知るか、…!」



捨て台詞のように吐いて廊下を戻った。


素直になりたいのに少しのことで過剰に反応してしまう。
ミヨンからチャンミナの名前を聞くのが嫌だ。
アイツは知らない。
俺とチャンミナの何も知らないくせに。




食堂をぬけるところで壁に凭れたユノがいた。
俺は無視を決めこみ早足で。


「…女の子を突き飛ばすなんてサイテーだな、お前。」


怒ってるふうでも、まして心配してるふうでもなく、いつもの半分面白がってるユノ。


俺は立ち止まった。
何かひとこと言ってやりたいのに、言葉が見つからない。


壁に預けた背中をスッともどす。 
ユノの、真っ直ぐに伸びた広い背中が嫌いだ。
チャンミナをあっさりと隠してしまうそれが昔から嫌いだった。



「お前さ、本気で好きなヤツがいるなら、──もっと強くなれ。」


「え、…?」




いきなり真剣味を帯びた言い様にビックリした。
聞き返すうちにそれはまたフザケた雰囲気になり。

「ま、いいトコロを邪魔された仕返しは、俺が帰ってきたら嫌ってほどしてやるから覚悟しな?
武道場でも磨いて待っとけ。」



ニヤリとまた人を見透かしたような態度にムカついて。 


「この、…っ、エロ親父!!」


それだけ言い捨て、思いきり走り去った。















にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

Comment

point Re: こんばんは♪♪

カプ**様。

こんにちはー(^o^ゞ
うーってなってます?
私はなんだか楽しいです~←切ないの嫌いじゃないけどユノとチャンミンでは書けないので。

2016/03/01 (Tue) 16:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/29 (Mon) 21:34 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

チャミ****様。

こんばんは。
あ、本当ですね。
ユノの方がよっほどユンホくんを理解してますよ、きっと。
今回は四角関係。になるのか?
ユンホくんの眼中にはチャンミン以外入る余地なしってのも切ないですよね。

2016/02/29 (Mon) 20:57 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

na*様。

こんばんは。
いいですね、その繋がり(//∇//)
出逢いについては考えたことなかったです。
でもいつか使えるかも、とインプットさせていただきました。
『技』というものではないのですが。
私もna*さん同様、繋がり好きなので。
使えるかもって餌をいくつか散らばしておいて後々使えそうなのを繋げるって感じです。
うまく繋がれば気持ちいいし、繋がらなければ残念な話になっちゃいますf(^^;)
最初からあらすじも考えずに書き始めるのでドキドキしながら書いてますよ(^o^;)
ストーリー考えるのは結構苦手です。
セリフを考えるのは好きなんですけどね~
いろいろ呟いてくださると参考になります。
ありがとうございます~

2016/02/29 (Mon) 20:51 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは~
真っ直ぐに伸びた広い背中。
もちろん、私も大好きです(^o^)v
凭れる系のユノといい、好きなものは何度でも出しますよ~
そして、
『けしてユノには敵わないだろうけど』
↑このひと言にユノペン魂を見ましたよ(^o^;)

2016/02/29 (Mon) 20:32 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

tai***様。

こんばんは。
青春ですねぇ~(^w^)
でも絶対マザコン入ってると思うんですよね。
ユノへの憧れも。←絶対言わないけど。
ユンホくんはこのままがいいです。
あまり悟りを開いてほしくないです。

2016/02/29 (Mon) 20:28 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/29 (Mon) 17:39 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/29 (Mon) 16:10 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/02/29 (Mon) 11:27 | # | | 編集 | 返信

point

おはようございます!

お坊ちゃま、青春ですなぁ〜
確かにマザコンも入ってますが。。。

初恋で、ママで、憧れな、大切なチャミ。
その隣には、越えるには高すぎる壁ユノ。
ライバルにもなれない。。。

うーっ >_<
15歳、、、複雑ですねー(^.^)

でも、こんな超人たちを間近で見て育ったなら、どんなに「いい男」になるんでしょうね?
ユンホ君が楽しみー!!

2016/02/29 (Mon) 05:49 | taitai #- | URL | 編集 | 返信

Post Comment

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント