HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》16




































チャンミンside





いくら成績が合格圏内だといっても、先日の喧嘩騒ぎがあったし。
僕なりに緊張して何度もシミュレーションを重ね臨んだ進路相談だったのに。


そんな努力をすべて横取りしてしまうなんて、───ユノさん、…貴方って人は、








「俺も行く。」
「は?」


進路相談の前日、自分も行くと急に言いだしたユノさん。
保護者が2人も行くなんて、しかもデッカイ男が2人。
ユンホくんだって嫌に決まってる。


「前回呼び出しくらった時に、何人でいらしてもいいですよって言われたからな。」


いや、それってユンホくんの副担の女教師ですよね?
あの先生がユノさんびいきなのは一目瞭然で。
それを僕が面白いわけない。


「っ、困ります!」
慌てて言ったら、
「俺も困る。」と返された。


「お前、歩いて行って帰りに河川敷を散歩しながら帰るつもりだったろ。ユンホと。」
「……。」


それが何か?
ユンホくんの中学は川向こうにあり、遊歩道が整備された河川敷は四季折々の景色が楽しめる僕のお気に入りの散歩道なのに。


「…だから車で行く。」


だからって、何がだからなのさ!と突っ掛かりたいところだけど。
パタンっと閉じた本。
それが決定の合図のようで、僕はもう何も言えなかった。




「…勝手にすれば?」
あっさり言いながら明らかに不機嫌になったユンホくんと。
「ユノさんまでお忙しいのにありがとうございます。」
僕は暇だと言いたいのか、おそろしく猫なで声の女教師。


途中担任の先生へ緊急の電話が入ったのがいけなかった。
待ってる間、さらに声色を変えユノさんへ話しかける。


「先日、テレビでお見かけしました。相変わらず本職の方々より目立ってらっしゃって。///」
「いえ、そんなことは、…」
「それにあの歌姫とも堂々とお話されてみえるから、英語の教師としてはぜひご指導いただきたいわぁ。」
「はぁ、…」



何をだ?と聞きたい。
ユノさんの英語なんてスラングだらけの独学もいいところなのに。
ちゃんとした英語テスト受けたら平均点もいかないと思う。


それに、ユノさんもユノさんだ!
いつもあんなにエラソーなのに、その煮え切らない態度はなんなんだよ!





「そんなことより、…先日の喧嘩。あれは内申に影響ありますか?」


僕が悶々としている間に、ズバッと気になるところへ触れたユノさん。


「あ、…はい、大丈夫です。相手のグループからちょっかいをかけたようですし、表沙汰にもなりませんでしたから。」
「そうですか、ご面倒おかけしました。」
そう言って軽く会釈し上品な笑みを讃えるユノさんへ、うっとりと言葉を失う先生。


分かってるよ。
その遠慮がちな態度も妙に愛想がいいのも、すべてユンホくんの為だって。


だけど今日は面白くない。
ユンホくんは仏頂面のまま言葉を発しないし。
僕だってどう話そうかずっと考えていたのに、なんてことなくサラッとやってのける。
妬みだって言われてもいい、面白くないものは面白くないんだ。





今夜はリビングのソファーで寝てやる!と決めて教室をあとにし、3人並んで歩いた渡り廊下でスッと僕を隠すように前へ出たユンホくん。


「…ユンホくん?」

少し強ばったユンホくんの背中とその先には同級生らしき5人グループ。


「ユンホくん、どうし、…
「君達がユンホの喧嘩の相手?」

ほんの一歩で誰よりも前にでたユノさん。
穏やかな口調なのに緊張で顔を強ばらせ後ずさる彼ら。


「あー、…はい、…」
やんちゃグループだと聞いていたのに、消え入りそうな声で答える彼らは完全にユノさんに呑まれてるみたいだ。


「うちのユンホがいきなり手を出したみたいで悪かったね。」
「は、はい、…」
答えた数人がなぜかチラリ僕を見て気まずそうに目を伏せる。
それをユノさんが見逃すはずはなく。



「チャンミナとユンホは先に駐車場で待ってな。俺はもう少しこの子達に話を聞きたいから。」
そう言われたらそうするしかなくて。








「帰るぞ。」


さんざん僕らを待たせた挙げ句、滑りこむように運転席へ乗った途端発進させる。
「っ、うわ、…!」
ガクンと後頭部を打ったのに知らんぷり。
ひどいよ、ユノさん。


徒歩で行ける距離なのだから到着するのはあっという間だ。
「じゃあな、ユンホ。ちゃんと勉強しろよ?」
ユノさんの声かけにめずらしく素直に頷いて、そのまま僕をじぃっと見つめるから。
ああ、役に立たなかったけど何か言わなきゃ、と。
「あ、…今日の夕飯はトンカツだからっ!」
なんて間抜けなこと言ってしまった。





「チャンミンの食いしん坊は相変わらずだなぁ。」
なんてクスクス笑いながら玄関へ向かうユノさんはいつものユノさんだ。
車に乗りこんだ時の様子が少しおかしかったからユンホくんの喧嘩の原因で何かあったのかと気になっていたのに。


「っ、知りません!」
プイッと顔を背ける。
そう僕は今怒ってるんだ。
勝手についてきて僕の役割を奪ってしまったことや、ユンホくんの進路を決める大切な面談であんなデレた先生を見せつけられたことや。
それから僕の散歩の予定を邪魔したり、ユンホくんだってユノさんがいなけりゃあんなに態度も悪くないはず。



さっさと玄関を入ってリビングへ向かう。
着替えたら早めに食堂へ行って手伝おう。
そしてまたおばちゃんにユノさんの横暴ぶりを愚痴ろう。



「チャンミン。」
数歩後ろから聞こえるユノさんの。
僕は聞こえないふり。


「っ、チャンミナ!」
「え?」
腰からお腹へ逞しい腕が回り、ぐっと引く勢いのまま脇のドアから部屋のなかへなだれこんだ。
一瞬で間をつめるユノさんにはいつも驚く。
ついさっきまであんな後ろにいたのに。
しかも足音をさせないから驚くんだ。





よろけるように部屋へ押し込まれ、それが計画的だったと気づく。
そこが寝室だったから。


「ユノさん、何するんですか!僕、食堂へ手伝いにいかなきゃならないから貴方と遊んでる暇はありません。」
ハッキリきっちり言ってやった。
僕だってそうそうユノさんの思い通りには、…


「チャンミン。」
「っ、う、…」


聞こえてないのか、聞く気もないのか。
掠れた低い声。
じりじりと迫る足先は真っ直ぐ僕に向かって。


「…っちょ、」
「………。」


いつもと変わらないと思っていたのに、やっぱり様子が変で。
深い黒が僕を射竦め動きを封じる。
上着からゆっくりと腕を抜き、真っ白なシャツの下隠された隆起があらわになった。


「っ、ユノさ、…駄目、…!」


ドクンドクンと心臓はうるさく、声は上擦るばかりで。
獲物を狩る美しい獣を前に、後ずさることしかできず。


ベッドの脚に踵があたり、そのままストンと座りこんでしまった。
もうユノさんは目の前で。
肩を竦めギュッと目を閉じる。
一瞬消えた気配にそろり目を開けたら、膝をつきしゃがんだ姿で。


「え、…ユノさ、…?」


急に具合でも悪くなったのかと、
一瞬でも心配した僕が馬鹿だった。


いわゆる上目遣いとは違う、下からなのに真っ直ぐ突き抜けるような視線。
狡猾な笑みが口角を縁取り。
僕の足首をスルリ掬われたら、おかしなくらい簡単に仰向けにされてしまう。


「っわ、…や、」


起き上がりたくても出来そうにない。


「今夜のトンカツはおあずけな。」


そう言いながらシーツに縫いとめる人が。
さっきまでの挑むような感じじゃなくて。
切なげに揺れる眸に僕を映し、もどかしそうに僕の顔中にキスの雨を降らすんだ。






それからどうなったのか、…細かい記憶は曖昧で。


何度果てても離してもらえず。
食堂へ行かす気がないのだとそのうち僕も諦めた。
僕の意思とは関係なく、結局はユノさんの思い通りになる自分が情けないけど。



貴方が求めてくれることが何よりも僕の喜びで。
普段冷静な貴方が、夢中で僕の体を開き僕の中で溺れる。
したたる汗さえ愛おしくて、何度も拭ってはキスをした。 



「ハァ、…くっ、…チャンミナ、…」


何度目か、…およそ自分らしくない声が殺せず、いつになくユノさんの吐く息も荒い。
登りつめ、弾けて、…僕の中でそのまま微睡む人。


熱い感触と密着した肌が嬉しくて、もう少しこのままでと回した腕に力をこめた。
めずらしく息が荒いまま僕の耳を甘噛みして。


「───ユンホには、…もう構うな、」と。



急に出てきた名前にビックリした。
なぜ突然、…しかもこんな時にユンホくん?


「あいつは、…お前が思ってるより成長してる。
もう子供じゃない、…あまり構うな。」


何度も言い聞かせるように。
今までもユンホくんに対しては子供のようになってしまうユノさんだったけど。
いつもとは違う、思いつめた言い方。



どうして?と聞きたいけど。
また口づけされて敏感な部分を撫でられたらそれどころじゃなく。
あっという間に力を戻したユノさんのソレが再び僕のなかへ広がる。



蕩けるような頭では深く考えることなんてできずに、幾度も突かれ揺さぶられるまま意識の底へ沈んでいった。




───情事中の戯言のように聞いていたユノさんの真意を、それ以上深く考えようともせず。













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point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは。
Don**さんに、ユノを格好いい格好いいと褒めていただくのって本当に癒されます~(//∇//)
さっきまで「存在感がなさすぎる」とか「小っさい男だな」と言われてましたのでf(^^;)
これぞアメとムチ。
昨日のコメントにありましたが、私、最後まで書いて更新してるわけじゃないんです。
10話ほどのストックで更新始めて、そのうち追いつかれそうで焦るというパターン。
まだ大丈夫なんですけど、思っていた方向と話が変わってきまして。
迷ってます。
あまりベラベラ答えないようにということと、着地点を探すために暫くコメント欄を閉じることにしました。
明後日からです。
もしかしたらDon**さんが好ましく思わないユノが書かれてるかもしれません。
そこらへんはスルーしてくださいね。
Don**さんの感想も気になるところですが、話に集中します(^o^ゞ

分裂期のチャンミンの縋るような目付きが忘れられません。
ユノだけが心の支えだったのでしょうし、ユノもまたチャンミンがいたからこそ真っ直ぐ立つことが出来たのでしょうね。

2016/03/03 (Thu) 23:26 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

こんばんは。
もちろんユノさんとチャンミンの間に隙間なんてありませんよ。
大切にしすぎて自分がコントロールできないくらいです。
207番惜しい!
私ね、実は総拍手の206218を狙ってました。
…が、206219でした(T-T)
近いから嬉しいというsw**さん、ポジティブで素晴らしいですよ。
私なんて1番違うだけで意味ないじゃんっ!と思っちゃいましたから(;゜∇゜)
ちなみに212212もまるで駄目でした~

2016/03/03 (Thu) 23:04 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/03/03 (Thu) 22:59 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

チャミ**様

こんばんは。
切ないですね、ユンホくん。
受験生だという自覚があるのにチャンミンを侮辱した同級生を許せなかった。
それを聞いたときユノさんは何を思ったのでしょう。
ユノさんも切ないです。
チャンミンだけぽやぽやしてるね、と言われましたf(^^;)アチャー

2016/03/03 (Thu) 22:56 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

chi**様。

こんばんは。
自分と同じ想いには敏感になりますよ。
チャンミンは兄弟のような存在だと信じて疑わない困ったちゃんですf(^^;)
どんどん賛否両論話になっていきますね。

2016/03/03 (Thu) 22:51 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ずん*様。

こんばんは。
そうですね。
ずっとずっと感じていたことが形になってきたような?
そんな感じでしょうか。

2016/03/03 (Thu) 22:48 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ich*様。

こんばんは。
ユンホくんは若い頃のユノ妄想のため、魅力的(私の中では)に書きすぎたかなぁと困ってます。
ユノがユンホくんにくわれることがあってはいけないのでね。
ユノは自信をなくしたわけではないですよ。
年を重ねるごとにいい男に磨きがかかります、当然!

2016/03/03 (Thu) 22:46 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

tai***様。

こんばんは。
taitaiさんはスルドイですね~、いつも。
スーパーマンなのに人間臭いユノです。
ユンホくんの成長が怖いんじゃないです。
失いたくないものが出来たことが弱くしてるんですよ。多分ね。

2016/03/03 (Thu) 22:40 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2016/03/03 (Thu) 20:57 | # | | 編集 | 返信

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2016/03/03 (Thu) 16:48 | # | | 編集 | 返信

point

キャーキャー!(*≧∀≦*)
ユノさん、わかってるぅー!
ユンホくんの成長とチャンミナへの"子供の憧れ" や"ただの好き"を越えた本気、ユノさんはわかってるんだねー。
狙われてるチャンミナだけ気付いてない(^∀^;)

2016/03/03 (Thu) 08:17 | chika♪ #- | URL | 編集 | 返信

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2016/03/03 (Thu) 07:41 | # | | 編集 | 返信

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2016/03/03 (Thu) 07:21 | # | | 編集 | 返信

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2016/03/03 (Thu) 06:06 | # | | 編集 | 返信

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