HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

紅-クレナイ-の人《15の風景》27















 
















チャンミンside





寝室の窓辺からは中庭がよく見渡せる。
片付けわすれたらしいサッカーボールが月明かりに照らされポツンと転がっていた。



「チャンミナ、どうした?」


シャワーを浴びたばかりの熱気を背中に感じ、反射的にドクンと鳴る鼓動はいつもと一緒で。


「ユノさん、カーテン開けてるから裸でうろうろしないでください。」
照れ隠しにそう文句言うのも。




肌触りが気持ちのいいパイル素材のスウェットをパジャマ代わりにしている僕と違い、ユノさんはいつも上半身裸のまま寝る。
僕が買った色違いのお揃いは常にズボンだけしか使われない。


今も軽く腰に引っかけたスウェットだけで逞しく引き締まった身体を惜しげもなく晒すユノさん。
首にかけたタオルで髪をガシガシと。
肩から二の腕にかけての筋肉のもりあがりと滑らかな動きが好きで。
つい見惚れてしまい慌てて外へ視線を戻す。



「チャンミン?」
「……。」



僕は複雑な気分だった。
将来の目標を照らされた高揚感と。
ユンホくんを傷つけてしまった罪悪感。
どれだけ言ってもアッケラカンとしてた子が青ざめて飛び出していった。
それほどのことを言ってしまったのだと胸が痛かった。



「…いいんだよ、あれで。」



スッとうなじに柔らかい熱を感じて。
胸元に回った指が前ファスナーのスライダーに掛かる。


「誰にでも天使でいるのは無理だ。」



顎と唇が器用に後ろ襟をずり下げ。
スライダーが滑るファスナーは持ちあがるように開いていく。
触れるか触れないかの感触がうなじから背中へ這うように。



「そういう優しさだって、あるさ。」
「ユノさ、…///」



カーテンが開けっぱなしのまま。
僕の両肩に置いた手の筋張った様や。
角度をつけ背中に触れるユノさんの動くたびチラリと覗く額や濡れた髪。



「…もうアイツには構うな、…」
「ん、…カーテン、…っ、///」



そんなのが目の前の窓ガラス越しにくっきりと。
されるがまま、うっとり蕩けたような姿が自分なんて信じたくない。


おずおずと伸ばした腕がカーテンの端を求め、たどりつく前に絡めた指で阻止されて。
肩からずり落ち中途半端に脱げたスウェットが恥ずかしいのに、それ以上は脱がそうとしない。


「っ、ユノさ、…もう、…あ、…」


背中だけ執拗にキスを繰り返し、時々きつく痕を散らす。
焦らすような愛撫に体中の熱が集中し、どうにかなりそうだった。




「ユノさん、…っ、…!」


思わず声をあげたと同時、バタンとひっくり返された。
ひんやりしたガラスが素肌の背中に冷たい。


「っ、冷たっ、…ゃだ、…ん、」


すぐ重なった唇に声を奪われ。
両手で包まれては動かすことさえできずに。







啄むような軽いものから深く蕩けるキス。
それがいつものユノさんのキスなのに。


「っ、ん、…ぁ、…んっ、…///」


さっきまでの焦らすような動きはなんだったのか。
性急に差しこまれた舌が口内を暴れまわり思わず反った背中でガラスが鳴った。
引いては追って絡められる舌が執拗なほどの熱をもって。
押しつけられた背中が痛い。
こんなに余裕のないユノさんは初めてだった。



「…ユ、ノ、…さん、っ、…!」


息継ぎのあいまに。
それすらあっという間にのみこまれる。 
思わず爪を立てた背中がピクリ揺れたけどそれも一瞬、攻める手を休める気はないようでさらに激しく貪られ息苦しさに涙が滲んだ。



気が遠くなるような口づけ。
酸欠からか霞がかった頭ではカーテンのことなど気にする余裕もなかった。
ガクンと膝が折れ、腰に腕を回す一瞬できた隙間。



「…っ、ハァハァハァ、…ハァ、…ハァ、…。」
「ハァ、…ハァ、」



荒い息づかいだけが響く部屋で。
この乱暴ともいえるキスを与えた人が、ひどく儚げに見えた。



「ユノさん。」
「……。」




「つ、月に、…月に笑われちゃいますよ?」


思わずそんなこと言ってしまって。
スッと緊張の抜けた体。
眉を寄せ伏し目がちに口角を上げた人が。


もしかして何もかも消化したわけではないと。
この人の傷はまだ生々しく開いたままなのではと。
なぜかそう感じて、消えてしまうんじゃないかと焦燥感だけが襲いぶわっと溢れる涙も気にせず力のまま抱きついていた。







「…チャンミナ?」


急に泣く僕を、どうしたのかと戸惑いがちに覗きこむ。


「…ごめんなさい、…もっと、僕を責めてくれていいのに、…」


ぼろぼろと大粒の涙が止まらない。
馬鹿なことをしたと、もっともっと責められてそして許されたかった。



「チャンミン、…責めたいわけじゃない。」


ふわりと包むように両手が後頭部にまわる。


「目の前が真っ暗になったのは、これで二度目。
初めてはお前が舞台装置の下敷きになったってドンジュさんから電話もらったときで、その後のことが記憶にないくらい動揺した。」
「……ユノさん。」


「で、…今回。真っ暗と言うよりは、…真っ赤?
もうさ、なんだろな?冷静さが売りの俺が簡単にブチキレた。何も考えられないくらい嫉妬した。」




「チャンミナ。」




「二度あることは三度ある、ってのは勘弁して。
───それだけで、いい。」





にっこりと笑って僕の濡れた頬を拭うようにキスをする。
さらに零れる涙にクスッと笑った。
違うよ、ユノさん。
これは悲しくて泣いてるんじゃない。
愛おしすぎて泣けてくるんだ。





「ユノさん、…貴方を愛していい?」



後ろ手でカーテンを閉め。
首にかけたタオルを外しながら。
胸から腹筋にかけて、無駄のない綺麗な隆起をなぞった。
















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