HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-前編-


『Ali さんの画像で妄想☆萌え大喜利』




























ユノside











妖精にしては妙に酒くさく。
女性と言うには、しゃがみこみ手足を丸めていてもデカすぎる。


顔を埋めた両膝から漏れ聞こえるのは嗚咽か。
それはどう聞いても男のもので。
真っ白なスーツがスレンダーな体にぴったりフィットし、肩のラインの頼りなさが中性的に見せているのだと気づいた。



「あの、…どうしました?」


遠慮がちに聞いてみた。
だって放ってはおけない。
なんたってその男がうずくまってるのは俺んちの玄関ドアの前だ。



「ここ、俺んちですけど。部屋を間違えてません?」



彼女と結婚を意識しだした頃、叔父に勧められ購入した大型マンション。
コの字型のマンションはどこも同じような造りで階数違いで間違えることもあり得るだろう。



「12階ですよ、ここ。おーい、聞こえてます?」


目の前の塊は何を言っても反応なし。
さすがの俺も腹が立ってきた。


「おいって!ここ、俺んちなの、分かる?」


顔を覗こうと腰をおとす。
酒のにおいに混じりフワリといい香りがした。
それでも動かない塊の肩を押す。
っうわ、…細っせぇ、



「…鍵、…」
「え?」


やっと上げた顔はぽろぽろ大粒の涙が溢れるように伝い折り曲げた膝にシミを作っていた。


「…鍵にまで、…振られちゃって、僕、…っう、」
「は?」


男だよな?
女には見えない、どう見ても、…ただそう一言で片付けるには綺麗すぎる容姿で。
つい見惚れて固まった数秒が恥ずかしくなる。
男に見惚れるなんてどんだけ溜まってんだ、俺。


「彼女に、… 振られて、鍵にまで振られて、…もうダメです、僕。ここで凍死しますから、お気遣いなく。」


そう言ってまた滝のように涙を流し伏せてしまった。
いやいや、俺んちの前で死なれても困るし。
その前に今は春だ、絶対に死ねない!





なかなか泣き止まないソイツを女々しいヤツだと思いつつ、なぜか抱きおこし部屋へ入れてしまった。
酔ってるからか、泣いてるからか。
支離滅裂のソイツから部屋番号を聞きだすことが出来なかったんだから仕方ない。
身なりからしても怪しいというよりかは妖しいソイツ。
会社員の俺なんかには縁のない高級そうな真っ白のスーツ。 
腕を引き、埃のついたケツをパンパンと払ってやる。
初対面のくせにされるがままのソイツにもやもやと複雑な気持ちがわいて、振り払うように部屋へ押し込んだ。



「このソファー使っていいから。勝手にいろんなもん触るなよ。明日は仕事だから早くに追い出すからな。」


突っ立ったままのソイツに声を掛ける。
まだ泣いてら、
半分呆れて真っ正面で向き合った。


「これ、…」


その時初めて気づいた胸ポケットに入った一輪の薔薇。
めずらしい、初めて見る色だ。
灰青色が少し紫がかったような。


「…ブルーローズ。」


ポツリとつぶやいたソイツ。
初めて会話が噛み合ったぞ。


「綺麗だな。」
「ん、…?」
「おまえによく似合う。」


なんてことを男相手に言ってしまって。
ポカンとしたソイツを前に自分で口にした言葉に衝撃を受け動けない俺。


「花言葉は『不可能』。」
「は?」
「それに、『夢叶う』。」


もう涙はとまっていた。
クスッと笑い胸ポケットから取りだしたそれを俺のポケットへ挿して、


「面白いでしょ?…あげます、コレ。ドライフラワーにでもしてください。」


泣きすぎでとろんとした目元、結んだ口端を微かに持ちあげて。
酔ってるからだろう、ほんのり上気した頬にまでザワザワと胸のうちが落ちつかない。




たぶん、…そう、既にここで囚われていたのかもしれない。
地に足がついてないような、ふわりと頼りない存在感。
朝起きたら消えているのでは、と。
その夜はほとんど眠れず過ごした自分が信じられなかった。



朝、早々に起きてリビングを覗く。
毛布にくるまった塊になぜかホッとした。
水でも飲もうと冷蔵庫を開けながら、ふとコップに挿した薔薇に気づく。


ドライフラワーにでもしてください、とか言ってたよな?
ドライフラワーくらい俺でもわかる。
適当な紐で先端を結び、一服がてらベランダにでた。


物干しに逆さに吊るし、タバコをとりだす。
ベランダの柵に肘をつき吸い込んだ煙をゆっくり吐いた。
朝焼けが東の空を橙色に染める。
春の気配は日がな濃くなり、目に見えて青みを増した木々や新緑の香り。
丸みを帯びた日差しは柔らかく、そんな季節感を感じられるここでの一服が好きだった。



「あーあ、直射日光に当てちゃ駄目ですってば!」


昨夜のフニャフニャした喋り方じゃなく、よく通る声が背中から降ってきた。


「あ、ああ、…起きたか、酔っぱらい。」
そういえば名前も知らない。
へへと笑いながら俺が吊るした薔薇を外し玄関へ持っていく。
どうやら玄関を出て窓の目隠しの端に括りつけたらしい。




不思議なヤツ。
昨夜は自分の部屋さえ分からず。
人んちの玄関で鍵が合わないと大騒ぎし。
彼女に振られたと大泣きまでしておいて。


「ほら?日光の当たらない風通しのいい場所で1週間です。」


若干腫れぼったいのに俺の倍ほどある目をくりっとさせて、やけにアッケラカンと笑う。


昨夜の記憶はあるのか?
見ず知らずの男の部屋で泊まって、この状況を不思議に思わねぇの?
そんな数々の疑問を口にする前に。


「それでは、大変お世話になりました。」


ペコリと頭を下げてさっさと帰ってしまった。
結局名乗ることすらせず。
唖然と固まった俺を置き去りに。














「ユノ~、もう一杯飲んでもいい?」
「んー、別にいいけど、あんま酔うなよ?おまえ、すぐ泣くもんな。」
「いいんですぅ、その為にここへ来てるんだから。」





そしてブルーローズなる薔薇のドライフラワーが完成する頃、ひょっこりヤツは現れた。
ワイン片手に、
「一緒に飲みません?泣きたい気分なんだ。」とか言っちゃって。



チャンミンと名乗った男は泣き上戸なのか、飲むとすぐ泣く。
メソメソと彼女に振られた話を愚痴る。
俺は不思議なことにそれを鬱陶しいと思う事もなく。
なぜか可愛いとまで思ってしまうから困っているのに。


「あ~、やっぱここは落ち着いて泣けますぅ。」
なんて言ってストレス発散するがごとくボロボロ泣いてスッキリした顔で帰っていく。


「チャンミンさ、どうして彼女に振られたわけ?」
一番気になることを聞いてみた。
「ん~?表面的な問題、かなぁ?」
なんてアッサリ。
「は?表面的って見た目ってこと?おまえのビジュアルで駄目ってモデルじゃあるまいし。」
それにもアッサリ、
「あ、僕、モデルです。」とか。
言われてチャンミンの何も知らないことに気づいた。



メソメソ泣くくせに自分のことはほとんど喋らず俺の身の上話を聞いては泣いたりする。
泣くほどの話じゃないのにだ。
本当に変なヤツ。
ワインを持ってきてビールを飲みたがる。
おかげで普段家飲みしない俺んちの冷蔵庫にせっせとビールを補充する俺がいる。




「なあ、チャンミンちってどこなの?ここと間違えたってことは上か下?」


一度実際に行って調べてやろうかと思ったが、それはやめた。
ふらりと来てはふらりと帰っていくヤツにそこまで執着するのはどうかと思ったから。


「え~、酔っぱらって押しかけられても困るからなぁ、秘密です。」
「っ、おまえがそれ言うか?」


アハハと笑う未だにつかみどころのないヤツ。
ただ艶やかなスーツ姿はあの日だけで。
どうやらあの日はモデル事務所のパーティーがあったらしい。
その後現れたチャンミンはどちらかと言うとシンプル。
タイトなパンツに薄手のVネックセーターをダボッと着るのが好きらしい。
中身が細いからセーターの中で体が遊ぶ。
V字に開いた空間で綺麗な首筋から繋がる鎖骨が左右して、そんなのに目がいってしまう俺はどうかしている。



「ちょっと一服。」
どうにも居心地悪くて席を立った。
「ここで吸えばいいのに。タバコ嫌いの彼女とは別れたんでしょ?」
「いいんだよ、もう癖だから。」


そう、結婚を意識した彼女とは1ヶ月ほど前に別れた。
理由は何だっけ?
ああ、他に好きな男ができたんだ。
結婚してもいいと思ったくせに、別れを切り出されてもそれほど感傷的にはならなかった。
つくづく恋愛体質じゃないんだよ、俺は。



タバコを手に取りベランダへ続く窓を開ける。
スリッパが2足。
俺と彼女の。
それだけが俺をほんの少し感傷的にさせた。



「チャンミンもベランダ来いよ。暖かいし、風が気持ちいいぞ?」
「え~、自分が寂しいからって一服のたびに呼ぶの勘弁してよ。」
それでもブツブツ言いながら来るんだよな、ビール片手に。
俺もそれが分かってるからすぐ呼んでしまう。





「ユノはさ、タバコ嫌いの彼女のためにベランダで吸ってたくせに、結局ベランダに彼女を呼ぶんでしょ?」
彼女のスリッパに足を突っ込みながら。
「べ、…っ、べつに、」


「それで、吸ってる途中でも構わずキスを仕掛けるんだよね。」
「は、はぁ?///」


なんで知ってる?
つい言いそうになって焦る。


「なんか想像できる。ちょっと先に別棟があってどこに視線があるか分かんないのにさ、…ちょっと強引なキスとか、好きでしょ?」
「お、おい、」


好き勝手言いはじめたヤツ。
別れたばかりの彼女のことは俺も極力話題にしなかったし、チャンミンも聞かなかったのに。


「そういう自分本意なところが嫌われたんじゃないですか?相手の行動、言葉ひとつひとつに意味があることをユノは考えないから。」
「っ、おい、…いいかげんに、…」


思わず掴んだ肩が微かに揺れる。


────おい、どうしてそんな顔をする?




眉間に刻まれたシワ、
やるせなさに細めた眸、
悔しそうに噛んだ下唇が震えて。



「っ、チャンミン、…おまえ、…」



なぜだろう、…自然に手が目の前の頬に触れ。
親指の腹で数回さすった。
徐々に熱をもったそれにどうしようもなく気持ちが昂り。



気づけばチャンミンの唇に自分のを重ね。
食むように男の唇を味わっていた自分。






「…大丈夫、お互い彼女に振られたばっかで、…こんな慰めあいも、…大丈夫、…今だけだから。」



まだ宵の口のベランダで何度も唇を重ねながら。
大丈夫、…と、消え入りそうな声を遠く意識の外で聞いていた。










*********************

おはようございます、えりんぎです!
さてこんな感じで始まりました、Aliさんの画像妄想。
後編はかなり長いです。
お暇なときにどうぞ~


そして私、今日明日と『夢と魔法の国』でイースター気分に浸っております。
ナント、いつも仲良くしてもらってるトンペンさんと一緒♪
ホテルやチケットの手配をしたのですが、旅行代理店のお姉さんに「みなさん、各地から集まるんですね、どんなご関係ですか?」って聞かれちゃいまして。
「えっとー、好きな人が一緒でぇ、~」ボソボソ
と言う、わけが分からない説明しました(^o^;)


そういうことで、いただいたコメントのお返事は後日になっちゃいます、すみません!
では、また明日!





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Comment

point Re: やっぱりこれ好き!

ゆうこさん。

お久しぶりで〜す(^_^)
あ〜、やっぱりユンホくん駄目ですか?
でも挑戦してくださったんですね!
ありがとうございます。
なんだか押し売りみたいでごめんなさい。
普通のBLとは違い、どうしても好きな人を思い描いて読んでしまうホミン小説は好き嫌いがはっきりと出ちゃいますよね。ワカルワカル^^;
わざわざお知らせありがとう♫

2017/06/12 (Mon) 20:55 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point やっぱりこれ好き!

えりんぎさんこんにちは。
やっぱり私には紅の人の15の風景は無理でした。。
進まない。。
なんででしょうね。やっぱりユンホくんだと思うんです。
すみません。。
ということでApplause(綴り違ってたらすみません)
再読します!
このチャンミンとユノ大好き。
泣き虫チャンミンとちょっと残念なユノ(*´∇`*)

2017/06/12 (Mon) 11:47 | ゆうこ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: ドキドキします(///ω///)♪

まみ*様。

コメントありがとうございます(^o^ゞ
夢の国、堪能しましたよ~
どこにいてもユノチャミに変換可能な脳なので(^w^)

「ベランダでタバコを吸うまったりユノさん」やチャンミンの描写、いいですね(〃ω〃)
改めてまみ*さんなりの文章にしていただくとさらにイメージがかたまります。
ありがとうございます♪
私、まだ他のブロガーさまのお話を読めてないんですよ。
それぞれのイメージの感じ方。
とても気になりますね。
まみ*さんも全員の方のお話、ぜひ読んでみてくださいね(*^^*)

2016/04/04 (Mon) 16:40 | えりんぎ★★ #RbyGcEJk | URL | 編集 | 返信

point Re: ふふふ〜〜ん

マゼ****様。

こんにちは!
夢の国から帰ってきました(^o^ゞ
夢の国のキングは真っ白な王子様衣裳のキレキレダンスで、私達にはユノにしか見えませんでした(≧∇≦)
最初は「あの着ぐるみが?」←くらいの小馬鹿さ加減だった仲良しトンペンさんも、キングの山車が目の前で止まりイースターパレードが終わる頃にはまるでトロッコが止まったかのような大興奮!
「ユノだ、ユノだ!」←チャミペンですが。
違った意味で心臓バクバクの私達でしたよ~


今回はAliさんの画像を使わせていただくということで、既存のお話では駄目だよねと思いイメージのままに書きました。
楽しんでいただけたら嬉しいです!

2016/04/04 (Mon) 16:31 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point

こんにちわ♡
この度は、私の画像で、こんなに素敵なお話を書いて下さって本当にありがとうございます( *´艸`)
ちょっと謎めいたチャンミンが、すごく気になって明日が待ち遠しいです♡

仲良しのトンペンさん達と『夢と魔法の国』を楽しんでくださいね~o(*^▽^*)o~♪

2016/04/02 (Sat) 16:05 | Ali #- | URL | 編集 | 返信

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2016/04/02 (Sat) 13:03 | # | | 編集 | 返信

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2016/04/02 (Sat) 07:03 | # | | 編集 | 返信

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2016/04/02 (Sat) 05:21 | # | | 編集 | 返信

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