HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

好きと言えたら…~ビョーキかもしれない~2


































「あ…、あなた。」
すれ違いざま僕と目が合い、驚いたような担当編集者さん。
「え?」
「前に、…この近くで会ってません?ユンホさんと道端で話してたとき、通りすぎましたよね?」
「あ、…」


確かにすれ違ったけど、僕はユンホさんを避けるようにしてたしユンホさんも声を掛けなかった。
よく覚えてるなあ、なんて目を丸くしたら。
「あんな子を読者モデルに欲しいわって思ったの。それでユンホさんの様子が変だったから知ってる子?って聞いたのに、知らないって言ったわよね、ユンホさん。」
コツンとユンホさんを肘でつつく。


ユンホさんは、そうだっけ?と素知らぬふり。
「読者モデルなんてコイツには無理だよ。」とだけ言った。



さすが社交的で愛想のいいイジュンさんはあっという間に担当編集者さんと打ち解けソファーで団らんしていて。
じゃあ僕はキッチンへと行きかけたところ。
ぐいっと腕を掴まれた。
「約束の本、渡すからちょっと部屋までいいか?」
僕へというよりは、おばさんに向かってそう呟いたあと、よろけそうになるほど足早に僕を引っ張るユンホさん。




バタン、…と部屋のドアが閉まる音と同時にユンホさんの影が重なる。
僕のエプロン汚いから、ユンホさんのジャケットを汚しちゃう。
なんてそんな事にばかり気がいっちゃって。
くっつかないように引き気味の腰をぐっと寄せられユンホさんの腕のなかにすっぽり入れられた。



「チャンミン、…なんか、久しぶり。」
「はい、…1週間ぶりです。3日前にここへ来たときはユンホさん忙しそうで会えなかったし。」
「ああ、最近泊まりの取材がいくつか入ってさ。」


言いながらユンホさんの手が休むことなく僕の背中や腰のあたりで蠢いて。
ドキドキと止まらない鼓動。
耳をかすめる息遣いさえ熱を含み背筋が痺れた。


「あんまり僕ばっかこの家に居座るから、ここへ住んだら?って言われました。
ユンホさんの部屋もイジュンさんの部屋も空いてるわよって。」


スッと体を離し、その様子にキョトンとした僕をまた包むように抱く。


冗談で言ったのだけど、……
おばさんだって本気じゃないだろうし、……
でも嫌だったかな?
実の息子からしたら他人が自分ちに入り込むなんて冗談でも嫌かも。


「ごめ、…っ」
謝ろうと開いた口をユンホさんので塞がれて。
久しぶりの柔らかい感触がたまらなく気持ちいい。




「っ、…ん、…んん、」


触れ合わせただけの唇が徐々に深く。
スルリと侵入してきた舌が僕の舌を捕まえた。


「…ハァ、…チャンミナ、…」


切羽詰まったようなユンホさんの声。
この人は普段クールで素っ気ないのに、たまにこんな感情をぶつけてくるときがある。


絡めた舌を思いきり吸われて。
空気を求め引いた顎へさらに角度をつけて攻められる。



「読者モデルは、…駄目、だからな。」
ポツリとこぼす隙に息継ぎして、
「そんなの、僕だって、…っ、」
どんなに誘われようがそんな気ないって、…言いたいのに途中でまた言葉をのみこまれる。


さわさわと腰の周りを撫でていた手がエプロンの紐をくぐってシャツのなかに入ってきた。
そこでピクリと強張ったユンホさん。
ゆっくりと唇を離し、
「鹿の腹巻き、…してんだ?」と。


あー、色気なさすぎたよね、って後悔しても遅くて。
「うん、…せっかく貰ったし、本当に温かいんですよ?」と開き直ってみる。
ふふ、と笑ったユンホさんは兄のような優しげな笑顔。
僕の髪をクシャっとかき混ぜ、
「よかったな、」と笑った。



「変に思われるから戻ろうか。」
そう言うユンホさんに、『約束の本』なんてただの口実だって分かってるから大人しくついていく。


あ、そうだ。
このあとユンホさんちへ寄りたいって言おう。
中途半端に熱のともった体。
もっとユンホさんとキスしたかった。
腹巻き、脱いでおくから。
もっとユンホさんに触ってほしいし、僕だってユンホさんの体に触れてみたいのに。



「夕食食べたら早めに家へ戻って原稿チェックがあるから、…今夜は駅まで送れなくて悪い。なんなら兄貴に頼んでやろうか?」


僕が言うより先にそんなこと言われて。
僕の願いは無惨にも散った。
なんなら兄貴にって、なに、それ?
僕は立派な男なんだから誰かに送ってもらう必要なんかないよ。
ただ駅までの道すがら、触れそうな肩先に意識を集中して歩くのはユンホさんじゃなきゃ意味がないんだ。




「べ、べつに女の子じゃないんだから一人で帰れます。」
面白くなくて感じ悪く言っちゃったのを。
「ああ、やっぱりこの家で住むってのもアリかもな。送る必要なくなるし。」
なんて言われちゃったら本気で腹が立って。


「送ってもらう必要なんてないし、酔っちゃったら替えの下着とか服とかいくつか置いてあるんで、ここから翌朝出勤するから僕のことは気にしないでください。」


しばらく落ち込むほど可愛くないこと言ってしまった。







その日の夕飯は僕にとったら最悪で。



おばさんがよく言う、
『ユンホは言葉が足りない』というのは僕も声を大にして言いたい。
それきり素っ気ないユンホさんの気持ちが僕には分からなくて。




絵本も取り扱ってる部署の担当さんだから、僕の好きな絵本の話をたくさん振ってくれたり。
自分は飲まないくせに僕が飲みやすいようビールを何本も持ってきたり。



でもね、隣に座る担当編集者さんにも優しいんだ。
彼女は気づいてるかな?
ユンホさんのポツポツと単語調でこぼす言葉がどれほどこの初対面の家族のなかへ溶け込む助けになっているか。


誰よりも無愛想に黙々と食べるその人が、きっと誰よりも気を使ってるんだって僕も最近知った。





「ユンホさんはうちの部署でも人気なんですよ。見た目も素敵だし、礼儀正しくて優しいから。」


「私、ユンホさんの絵本好きなんです。そちらへもっと力を入れたいって思ってるんです。」




「恥ずかしいからやめて、…」
照れくさそうに口角をあげる人の腕に両手を添え、
「ふふ、こんなに格好いいのに照れ屋なところも人気なんです。」と笑う。





彼女は気づいてるんだ。
ユンホさんのさりげない優しさも、不器用なところも。
花が綻ぶような笑顔をユンホさんへ向け。
その眸に映る確かな色は僕じゃなくても気づくと思う。





帰り際、
「チャンミナ、…結構飲んだな。今夜はここへ泊まってけ。」
僕の頬をスルッと撫で、


「寝るのは、俺のベッドな?」


なんて笑う人に。
僕はもっともっと愛されたいと願ってしまう。





「じゃ、」
「ご馳走さまでした。」
「またいつでもいらしてね。」


そんな会話を遠巻きに眺めながら。
ぼんやりと視界が滲むのを感じていた。
















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Comment

point Re: タイトルなし

chi***様。

はーい!
ありがとうございます(^o^ゞ
こちら短めですが、ヨロシクお願いします♪

2016/04/22 (Fri) 13:18 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point

えりんぎさん、おかえりなーい!!
えりんぎさんの作品が大好きで、カムバック待っておりました!
これからの更新、楽しみにしています!!(*´ω`*)

2016/04/21 (Thu) 23:04 | chika♪ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: わぁ~♡

Mo**様。 

こんばんは。
おぉ、歯痛。。。(;゜∇゜)
大丈夫でしょうか?
このお話がリピ率ダントツ?(〃ω〃)
どのお話よりも地味だと思ってました。
好きだと言ってくださる方が結構みえるので嬉しいです。 
ありがとうございます♪

2016/04/21 (Thu) 22:27 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/04/21 (Thu) 21:40 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

sw**様。

こんばんは。
今日は冷たい雨でした。
体調はもう万全なんですか?

私ね、がっつりユノも好きですが。
お兄さんユノも好きで。
最近迷ったり後悔したりするユノにも萌えるんですよねぇ、
すぐ反映されちゃうからマズイですねーf(^^;)

2016/04/21 (Thu) 20:04 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

Don**様。

こんばんは~
好きと言えたら。
1話が短いうえに話数も短い(^o^;)
読み返しやすいですよね。
私もあっという間でした~

そうそう、私たちにとってはどんなユノも愛しいです(〃ω〃)
こちらのユノは格好いいけどオシャレではないイメージとコメントで頂きましたが、まさに!と思いました。
そんなユノも好きです♪←普段そういうこと、多いし

2016/04/21 (Thu) 19:57 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

かず**様。

こんばんは!
そうですか、こちらの2人がかず**さんの中でリアルの2人に近いんですね。
みなさん自分の中にそれぞれのユノ像チャンミン像というのがあってどれが近いかってことですよね。
どの話の2人も私のなかでユノの一部、チャンミンの一部だったりします。
なので、格好いい2人しか書けず話が広がりません(^o^;)
いつもありがとうございます♪

2016/04/21 (Thu) 19:39 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/04/21 (Thu) 19:34 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

tai***様。


こんにちは~

まあユノとチャンミンは特別ですからね。
トロッコが真ん前で止まったスタンド最前列で、『絶対ヒト科じゃない!(;>_<;)』って思いましたもん。
夏は暑いですか‼
すんごい寒いのに?
じゃ夏まではブログ続けてtai***さんの報告を聞かなきゃ!ですね♪


プレミア感。
あまり無さそうな今回のチョンユンホですf(^^;)

2016/04/21 (Thu) 18:35 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point Re: おはようございます(*^^*)

カプ**様。

こんにちは~
そうですねぇ、過去話を読んでいただいた方が意味が分かるかと。
不親切でスミマセンf(^^;)

逢いたくて逢いたくて。ですか。
私もアレは下手くそながら萌えの宝庫だと思ってますよ(^w^)

2016/04/21 (Thu) 18:30 | えりんぎ★★ #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/04/21 (Thu) 15:05 | # | | 編集 | 返信

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2016/04/21 (Thu) 09:39 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/04/21 (Thu) 09:09 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2016/04/21 (Thu) 08:12 | # | | 編集 | 返信

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