HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-9

































「今どこ?」


スマホをタップした途端、耳に当てる間もなく聞こえてきた声。


「ユ、ユノ?///」
ユノが電話してくるなんてめずらしい。
思わず声が上擦りそうになるのを、
「他に誰がいんの?」とか、機嫌悪そうだな。



今日はユノの元カノに会っちゃって、会っちゃってと言うかこれからも通うカフェだから必然的に元カノとも会うことになる。
それがちょっと憂鬱で、こんな日はユノにも会いたくなかった。


「ちょうど帰ってるところです。今日は楽しみにしてたサッカーの試合が中継されるから、…
「じゃあ、そのまま来て。」
「……は?」
「だから俺んちでサッカー中継観れば?」
「あ、あー、…」


なんだろ、…めずらしく強引なユノ。
ユノから誘ってくるなんて初めてじゃない?


さっきまでの憂鬱なんてどこ吹く風。
あっという間に気分が高揚して足取りまで軽くなる。
単純だな、僕は。


「あ、じゃあ、…酒とか、」
何か買ってから行くと言いかけて、
「酒もつまみもあるから、すぐ来いよ。」
スパッと被せられる。


よほど急ぎの用事でもあるのか?
心当たりはないけど、きっと何かあるんだろう。
サッカーだって、ユノと一緒に観た方がきっと楽しい。





────なんて、のほほんと訪ねた僕が馬鹿だった。















「っ、ん、…ゃ、ユノッ、…や、…!」



酒とかつまみとか、…サッカー中継とか。
どの口がそれ言った?と聞きたくなるほど。


玄関のインターフォンを鳴らして、出迎えたのはシャワーを浴びたばかりのユノ。
相変わらず中途半端な拭きかたで、薄暗い玄関先にいても滴る水滴が目に留まる。
バスタオルを腰に巻いただけ。
よくもそんな格好でと、一瞬怯んだ僕を勢いよく引っ張りこむ。


脱ぎきれなかった靴が廊下に転がろうがおかまいなし。
焦って押しやろうとした腕を巻き込むように。
トンッと胸元にぶつかり、汗ばんだ素肌の感触にいきなりではついていけず。
クラクラしてきたところをキスで塞がれた。








「あ、…ハァ、ゃだっ、…ユノ、ユノ、…」


僕の抵抗なんてささやかなもので。
嫌だと言ってもしっかり体は受け入れる。


突かれ揺さぶられて。
興奮しきった自分の体が恨めしい。
無条件でユノに反応する自分が悔しいのに。


言葉少なにずっと不機嫌で。
それなのに貪るような情熱。
ワケが分からずただ悲しくて。




「っ、…泣くな、…チャンミン、泣くな、…」


ボロボロ溢れる涙。
それを一粒残さず舐めとろうとする、その唇だけが優しかった。









ハァハァ、と吐く息だけが荒く響く。
うつ伏せに横たわる僕の隣。
くたりと力の抜けた背中にユノの視線を感じていた。


今夜の激情のワケをそろそろ教えてくれてもいいよね。
抱くときは本能のままいつも強引なユノだけど、今夜のユノはおかしかった。
快感を追うというよりは何かから逃れるように僕の中で何度も爆ぜた。
いつも満足げに漏れる吐息は重いため息となり、じれったさと苛立ちを含んで僕をさらに憂鬱にさせた。



ユノの手のひらがおそるおそる僕の背中へ触れる。
そのまま、───「…ごめん」と。



「…ユノ?」


「悪かった、…強引に抱いて。」


ユノの声は震えていた。


「俺、…変だ。こんな気持ち初めてで、…」


背中にあった温もりがふと遠ざかる。
グシャッと頭を掻きむしり小さく息をした。




「───怖いよ、…チャンミナ。」



消え入りそうな声。
僕は何だか無性に腹が立った。
なに勝手なことを!と怒鳴ってやりたいくらいだけど。



それより、…なにより、
ユノの迷いが悲しくて、


「っ、怖いなら、もう抱くなっ!」


気怠い体を無理やり起こし、
散らばった服を雑に身につけ、
無我夢中で部屋をあとにした。



                   






※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAli の小部屋』





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