HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-10

































いつも窓際のテーブル席だったのに、最近カウンター席がお気に入りらしいハヌルさん。
奥へ行こうとする僕を、「チャンミナ、こっち。」と呼び寄せる。



「こんにちは。今日は暑いですね。」
「ああ、暑いね。」


カウンター席ではどうしたってユノの元カノが視界に入る。
明るくて感じがいいとすぐ人気者になった。
小柄な体がちょこちょことよく動く。



「サランちゃんっていいよなぁ。可愛いし、よく気がつくし。それにさ、名前が良くない?愛だぜ、愛!」


来るたび彼女をべた褒めするハヌルさん。
僕は、はぁ、と何となく話を合わせるだけなのに、「な、おまえさ、サランちゃんにアタックしちゃえば?」とか、何がどうしてそうなるのか。



ユノの元カノなんて、この先何があっても100%あり得ないと思う。
初めて彼女と会ってから1週間。
この店に彼女の存在が馴染んで、僕もずいぶん慣れてきた。
それでもふとした時、ユノと一緒にいた彼女を思いだす。
胸を抉られるような痛み。
それにはなかなか慣れず、僕がユノを好きでいるかぎりずっと続く痛みなんだ。







ユノとはあれ以来ずっと会ってない。
ずっとと言っても1週間。
でも1週間も会わないってことが最近なかったから。


美味しいワインを教えてもらったと言っては持っていき。
新しいケーキ屋がオープンしたと言ってはユノの好きなイチゴショートを買っていった。


甘いものが好きなユノのために、甘いものが苦手な僕がスイーツ特集なる雑誌を読む。
馬鹿みたいに小さな努力を重ねていたんだ、僕は。




「お、っすげぇ旨い!このケーキ!」


いつも大袈裟なくらいのユノが美味しそうに頬張るのが好きで。


「チャンミンのも旨そう、…っ、いただき!」
「あ、っちょ、ユノ!」
「アハハ、しょうがない、チャンミンのっていつもすっげぇ旨そうに見えるし。」


そう言ってデカすぎる一口を奪われる。
そんなくだらないやりとりの為にわざとユノのケーキとは違うの買ってるなんて、自分でもホント馬鹿だと思う。



しっかり食うくせにすぐ文句を言う。
「俺、チャンミンと会ってから絶対太った。おまえの食欲半端ねぇもん、どうしてくれんだよ?」
ブチブチ言いながら土産で貰ったカラスミをつつき酒を飲む。
「…知るか!」
酔ってるから僕も口が悪い。
じゃあ食うな!と伸ばした手をギュッと握られ引っ張られる。


「あーあ、チャンミンと一緒だと何でも旨いってのが良くないな?」
なんてのは、僕にとっては殺し文句だ。
わしゃわしゃ髪をかき混ぜる手を振り払い、
「じゃ、運動しなよ!」と照れ隠し。


実際僕だってこの食生活は職業柄まずい。
前にも増してジムへ通い、寝る前の筋トレやストレッチだって欠かさなかった。


「…運動かぁ、…な、プロレスとセックス、どっちがいい?」
なんて真剣に聞いてくるユノがいて、僕は笑ってしまう。


どっちがいい、なんて、…聞かれるまでもなく。


お互いポッと熱がともったのを、欲情の滲む眸のなかに見てとって。
どちらからともなく近づく顔。
鼻先がつんと当たって。
それが合図で。
もう当たり前になってしまった恋人のキス。
ねっとりと絡みつく舌はカラスミ風味で、きっと僕のもそうだ。




おかしな関係だけど、愛情のようなものが確かにお互いのあいだに存在していて。
それを感じられるユノとのキスが好きだった。





あの日ユノは、何を怖いと言ったのだろう。
それぞれの日常、仕事中のユノと偶然会って。
この非日常で不自然な関係が怖くなったんだと理解したけど。




でも、もう会いたい、……会いたいんだよ、ユノ。










※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAli の小部屋』







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