HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-11



































「サランちゃん、今つき合ってるヤツいないらしいぞ。」
コソッと僕へ耳打ち。
またそれか、と思う。
最近のハヌルさんは事あるごとに僕と彼女をくっつけたがる。


「…だから彼女をそんな風に見れないし、あまりしつこいと彼女にも失礼ですよ。」
はぁとため息混じりに言ってみてもなかなか通じない。
「お似合いなんだけどなぁ、」
まだ言ってら。


そんなこと言われてるとは気づいてないと思う。
今日も愛想よくニコニコ話しかけてくるユノの元カノ。
そう、彼女がどんなに可愛くていい子でもユノが以前つき合ってたというだけで僕にとってはライバルなんだ。
それこそそんな目で僕が見てるって知ったら驚くどころか気持ち悪いよな。



僕はどんだけユノのことが好きなんだか、
自分でもバカバカしくて笑ってしまう。




「サランちゃんってさ、彼氏いないって本当?」
「あー、…はい、///」


ホントしつこいってば、ハヌルさんは。
僕をすすめるなんてことするなよと、カウンター越しの2人の会話に聞き耳を立てていた。


「へぇ、好きな人もいないの?」
「え?///…まぁ、好きというか、…忘れられないというか、…」
「お、初恋の君?それとも別れた彼氏?」
「…っ、もう、ハヌルさん、…恥ずかしいです。」



雑誌をめくり文字を目線でたどりながら。
頭のなかには一文字だって入ってこなかった。
ドキドキとヒヤヒヤ。
いつユノの名前が出てくるか気が気じゃない。



「それにさ、名前も可愛いよね。サランなんてみんなに愛されてるみたいで嬉しいよな。」
どうやら話題が名前に移ったらしくホッとしたのに。


「…でも、本当に《サラン》って言って欲しいのはひとりだけなんです。」
ポツリつぶやいた彼女に、嫌な予感しかしなかった。




それからすぐユリさんにおつかいを頼まれ店を出ていった彼女。
これ以上は聞きたくなかったからホッと力がぬける。


「彼女、報われない恋でもしてんのかな?こういう時こそ救いだすのが王子様じゃね?」
期待をこめた目が爛々と輝く。
勝手に王子様にするなよ。



ちょっとアッチ行ってきますと席を立つ。
アッチというのは、カフェと続きになっている花屋。
夏場だからか葉ものを中心にした品揃え。
その中で目当ての花を見つけた。
ユリさんに頼み仕入れてもらった、エリンジューム。


直立に長く伸びた茎と多数の小花が円筒形に集まり、それが青く色づいてとても美しい。
エリンジュームは花だけでなく茎や苞も独特のメタリックな青に染まる。
カサカサと固い質感はドライフラワーに向いてるらしい。


一目見て気に入って、ブルーローズを囲むように飾ろうと決めた。
同系色の神秘的な花。
まるで趣の違うそれぞれが個性的な花だけど、殺しあうのでなく高めあうような。
きっと、お似合いだ。




「仕事帰りに寄りますね。」
そうユリさんに告げながらそれでも花から目が離せない。
じぃっと見入る僕のすぐ背後、


「その花、───欲しいの?」


それはずっと求めていた声で、
驚きで息が止まりそうだった。



「ユ、ユノ、…っ、どうして、…?」


スーツ姿で、さりげなさを装ってるけどかなりバツが悪そうに。


「前にこの店から出てきたところで俺とぶつかったろ?ちょうど仕事で近くに来てさ、もしかしてと思って覗いたらおまえが見えたから。」
「……。」
「怒るなよ、…話したいこともあるし、…少し時間あるか?」


怒ってるわけじゃない。
驚いて声が出ないだけ。
僕が折れて何か口実を見つけなければ会えないと思っていた。


「…チャンミナ、…?」


ユノの手が肩に触れ、僕が逃げないのを確認してから撫でるように往復する。
ズルいなぁ、…ユノ。
会いたくてもあんな言い方しちゃって。
何食わぬ顔して会いに行くには大量の酒とあと少しの時間が必要だと思っていたのに。


そんな僕の小狡い計画を難なく蹴散らし。
あっけらかんと偶然に身を委ねる。


これが想いの差ってやつか、と。
チクッとした胸の痛みは置いといて、それでも声を掛けられ嬉しかった。



「話、…家じゃ駄目ですか?」
「ん、家だとまた勝手しそうで、…落ち着いて外で話したい。」


それならとカフェへ目をむける。
カウンター席のハヌルさんがこっちを見ていた。前も会ったし、ユノはハヌルさんの好みではなさそうだし、取りあえず安心して。


「あ、…じゃあ、こっち、…」と窓際のテーブルへ誘おうとする僕は急なユノの登場に浮かれて忘れていた。





カランと軽快な音とともに開く扉。


「ただいま戻りましたぁ。」
走ったのか少し息を弾ませた明るい声。



───しまった、っ、…



思わず顔にでてしまったのか、
不思議そうに振り返るユノ。





一瞬、時が止まったように渇いた空気が覆う。



「───ユノ、……!」



彼女の様子ですぐさま理解した。
彼女が名前を呼んで欲しい、たったひとりの。




「サラン、…!」









※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAli の小部屋』








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