HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-14

































「あの子、…最近あの店で働きだしたんだ。」



新しく出してきたビールを飲みながら、できる限りのさりげなさで言った。


「あの子?」
最初、キョトンと。
それでもすぐに気づいたらしく、
「あー、サランのことな。」とあっさり。


「おっ、これ旨い!」
なんてそれ以上彼女に関して触れてこない。




「ユノ、あの子とはどういう知り合い?」


もちろん知ってるけどユノの口から聞きたかった。
ごまかすかな?
ごまかされるのは嫌だけど、ユノから彼女の話を聞くのも嫌だった。
結局どちらも嫌で、昼間の彼女の様子がしつこく頭の中を占拠していた。



「ん?」
ポリっと大根が鳴る。
「ぅえ、ちょっと苦い、」
顔をしかめて、──でもそんなことはどうでもいい。


「っ、ユノ?」


僕は可笑しなくらい真剣な表情してたかも。
焦らされて苛立った声が情けないくらい。


でもそんなのユノにはお見通しかな。
チラッと横目で僕を見て、ニヤリ意地悪く口角が上がった。



「知ってるくせに。」
「え?」


「いつもベランダで見てただろ?」
「あ、…///」


カァァと沸騰しそうな勢い。
確かにそうだけど、そこを突いてくるとは思わなかった。
ユノを試したみたいで恥ずかしい。
いや実際試したんだけど、手品で最初からタネがバレてるくらい恥ずかしい。




「可愛いー、チャンミナ。妬けた?」
からかうように言われ、さらに羞恥で頭が焼けそう。
「み、見てたけど、でも遠くてよく顔までは見えなかったし。あの子がユノの元カノだなんて確信持てなかったし、…それに、…」



頭をぐしゃっとされた。
分かった分かったと優しく諭された。
覗きこむその眸が甘くて、キュッと胸がひきつる。




あの日、様子がおかしかったユノ。
めったに見せない戸惑いと苛立ち。
怖い、──そう言ったはずのユノが、今日は違う意味でおかしい。




本人は気づいてやってるのか、無意識なのか。
ふと僕へむける視線や、僕へ触れる手、語りかける言葉、すべてがむず痒いほど、──甘くて。



「……調子が狂う、…」
「は?なに、」
「や、…何でもないです。///」



でも僕は案外疑り深い人間なんだ。
数ヵ月前までつき合っていて、振られたユノが未練たっぷりでもおかしくない。
それにさ、たぶん彼女は忘れてないよ、ユノの事。


ぐるっと部屋を見渡す。
ベランダのスリッパは捨てた、それは僕が要求したから。
でもそれ以外はそのまま残っていて。
ブルーとピンクのマグカップも花柄のスタンドミラーも、キッチンの棚の奥から見つけてしまったエプロンも。



それらはもうユノの部屋に馴染んでそこにあるのが当然のような。
でもそんなの。
彼女の帰りを待ってるような雑貨に囲まれ、それを嫌だと思う自分が女々しくていやんなる。



だからね、期待はしない。
ユノの好きと僕の好きにどれほど差があるかなんて、分かりすぎるくらい分かってるから。









「ハヌルさんが僕と彼女をくっつけようとしてるんだ。笑っちゃうでしょ?」


話を変えようとなんとなく。
ユノからしたら元カノと現在関係のある男。
そりゃ嫌だろう。
こういうせこい意地悪を言いたがるヤツだよ、僕は。



「サランと?」
「うん、ハヌルさんは彼女のことを気に入ってるから。でも自分はゲイだからって、僕へ勧めてくるんですよねぇ。」



「チャンミン!マジで?」


ガシッと両腕を掴まれ焦る。
そんなに嫌だった?


「あ、でも、彼女にはまったくその気ないだろうし、…心配しなくても、」
「ハヌルさんってゲイなの?」



「…は?」


そこ?



「あの人、最初から俺のこと気に入らないみたいだし、…そっか、ゲイなんだ。」
「…?」



くるっと背を向けブツブツつぶやくユノ。
何がそんなに気になるのか。


「大丈夫!ユノはハヌルさんの好みじゃないらしいですよ。」


安心させるつもりで明るく言いながらポンッと目の前の肩をたたく。
振り向いたユノは何だか微妙な顔。



「大丈夫じゃねぇよ、…」
「…?」



ボソッと小さくつぶやき。



その夜は、先週の強引さを反省して僕を訪ねたんじゃないのか?と聞きたくなるくらい。
ねちっこくメチャメチャに僕を抱いた。















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAli の小部屋』









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