HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-18












     




















「────やっと会えた。」



ハヌルさんがいないのになぜか最近の癖で座ってしまったカウンター席。
その声にふっと振り向く。


「…ユノ。」


外の日差しがガラス越しでも伝わるくらい暑そうで、額に汗を滲ませスーツの上着を小脇にかかえそれでも爽やかに笑う人。


「やっと、…って、」


昨日も会ったばかりじゃないかと思いつつ。
そういえば気まずいんだったと思いだし、へらっと笑った。








あれから本当にゲームを買ってきたユノ。
いわゆる冒険ファンタジーのそれに僕らは思いきりハマっていた。
ほぼ毎日のようにユノを訪ねる。
課金はしないと最初に決めたからコツコツとアイテムを揃え少しずつパワーアップしていく地道な作業だ。



「っ、ぅわっ、くそ!」
「あ、っちょ、…ユノ!」


どんどん勝手に進んでいくユノ。
両手がコントローラーで塞がってるから体ごと体当たりして止めるしかない。


「あーっ、なんだよ!」
「っじゃねぇ、勝手に行くな!」


完全に男友達状態。
色気も何もないけど。
前に感じていた不安はまるでなく、しっくりとお互いの存在が馴染む。


「お、っ、…やった!」
「やったぁ、…!」


最初の難関、第1ステージのボスを倒し思わず抱きついてキスしてしまった、…というか、唇が触れる寸前でユノに阻止され思いきり突き飛ばされた。
ゴロンと一回転するほど。


「痛っ、…ユノ、ひどいっ、…!」
「ひどいのは、おまえ!俺の禁欲生活を誘惑すんな。」
「…は?」


大袈裟な、…と呆れながら、その時はそのまま何事もなかったように。
帰りがけ玄関先まで見送ってくれたユノへ、隙をついてチュッと当てただけの。


「っ、…チャ、…///」



目を真ん丸にして、…そんなに真っ赤になるなんて思わなかった。
冗談のつもりが冗談ではすまなくなりそうで。


そのまま逃げるように玄関から飛び出してしまった、…という気まずさ。
でもさすがにこんな場所でそれを蒸し返されることもないだろう。













「ふぅ、…あちぃー、」
言いながら僕の隣へ座る。


「ハヌルさんは?」
「あ、今日は外で撮影なんです。」
「ふーん。」


さりげなくスツールを寄せるからドキッとする。
さっきから元カノがチラチラ見てるの気づかない?


パタパタと手で扇ぎながら汗がひくのを待って。
「ユリさん、俺アイスココアね。」なんてこのくそ暑いのに甘ったるいものを。
「いいんだよ、汗かいてるから糖分補給しなきゃ。」
僕の表情で察したのか。
でも、「それ、塩分の間違いです。」
言ったら、「っ、コイツ!」くしゃっと髪に置かれた手が甘くて。


そっか、ハヌルさんがいないからか。
僕の先輩だからかハヌルさんへ妙に遠慮してるユノ。
愛想よしのハヌルさんもユノにだけはあまり感じがよくない。


普通の会社員で特に美容を意識してるわけでもなく、自然体の素でこれだけ格好いいんだ。
ハヌルさんが妬く気持ちを分からなくもないなぁと勝手に思ったり。




ココアの甘い香りがして嬉しそうにストローを咥える。
僕は珈琲、真夏でも熱いのが好きだ。
途中読みの雑誌をペラペラと形だけめくりながら。
触れそうな距離、左側に感じる気配がこんなにも僕を落ち着かせ温かい気持ちにさせる。
深く深くユノの存在が僕の中に根付いていく。




「この店、落ち着くよな?」
くいっと口角をあげ。
ユノが隣にいればどこでも、なんて思ったことは口には出せないけど。
「難を言えばもう少し甘系のドリンクがあればなぁ~。」
ユリさんこだわりの珈琲専門店でそんなこと言うから笑った。





「いつか、こんな店を持ちたいって思ってる。僕の夢です。季節ごとにかわる花の香りや緑に囲まれた小さなカフェ。」


「夢が叶ったらユノの好きないちごスムージーくらいおいてあげますよ。」



ついうっかり誰にも言ったことない夢の話をしちゃって、笑われるかもと焦ってユノを見た。
笑われる、ってのとは少し違う。
満足そうに深く息をつき嬉しげに口元を緩める。





「───楽しみにしてる。」





ぽんっと背中に置かれた手が温かくて、それがかけがえのないものだったと知るのはもう少し先だった。










※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAli の小部屋』










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